国家公務員総合職の出身大学別合格者数ランキング!学歴フィルターはある?

国家公務員総合職は各省庁の中枢を担う職種として、多くの優秀な学生が目指す難関試験です。

実際にどの大学出身者が多く合格しているのか、気になる方も多いでしょう。

「学歴フィルターがあるのでは?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。

この記事では、最新の出身大学別合格者数ランキングを詳しく分析し、学歴フィルターの有無についても解説します。

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国家公務員総合職|出身大学別合格者数ランキング

国家公務員総合職試験は、国の政策の中枢を担う人材を選抜するための、非常に競争率の高い試験です。

多くの優秀な学生がこの難関に挑む中、一体どの大学から多くの合格者が出ているのでしょうか。

まずは、人事院が発表した「2024年度 総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)出身大学別 合格者数一覧」のデータに基づく、合格者数ランキング(上位20校)を確認していきましょう。

▼令和6年度(2024年度)総合職試験合格者数 出身大学別ランキング

順位大学名合格者数
1東京大345人
2京都大179人
3早稲田大119人
4東北大90人
5慶応義塾大88人
6立命館大86人
7大阪大72人
8北海道大70人
9千葉大68人
10中央大62人
11広島大58人
12岡山大55人
13一橋大53人
14九州大52人
15東京科学大49人
16明治大45人
17筑波大43人
18名古屋大40人
19東京理科大39人
20神戸大35人

【参考】2024年度総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)出身大学別合格者数一覧

ランキング上位の国立大学

次に、合格者ランキング上位の国立大学について解説します。

▼東京大学

345名の合格者を輩出し、圧倒的なトップとなりました。

学部・大学院ともに多様な分野でレベルの高い研究が行われており、各省庁の専門性の高い業務に対応できる人材を多く輩出しています。

▼京都大学

179名の合格者数で2位にランクイン。

自由な学風のもと、独創的な思考力や専門性の高い研究力が培われており、これが総合職試験の求める能力と合致していると言えます。

▼東北大学

90名の合格者数でランキング4位。

特に理系分野の研究が盛んでレベルが高いのが特徴です。

東日本を代表する総合大学として、幅広い分野で活躍する人材を送り出しています。

▼大阪大学

72名の合格者数で7位にランクイン。

関西地方の主要な国立大学として、文系・理系問わず高い教育レベルを誇り、複雑な現代社会の課題に対応できる人材を育成しています。

▼北海道大学

合格者数70名で、ランキングでは8位にランクインしています。

広大なキャンパスで多様な学問分野を網羅しているほか、国際的な交流にも注力しており、グローバルな視点で複雑な社会問題に対応できる人材を多数輩出しています。

ランキング上位の私立大学

続いて、合格者ランキング上位の私立大学もいくつかご紹介します。

▼早稲田大学

119名の合格者数で3位にランクイン。

私立大学としては最も多くの合格者を輩出し、国立大学を含めても常にトップクラスに位置しています。

幅広い学部と大学院、強固なOBOGネットワークが特徴です。

▼慶應義塾大学

88名の合格者数で5位。

早稲田大学と共に私立大学の双璧をなす存在として高い知名度とブランド力を誇っており、霞が関(中央省庁)でも多くの卒業生が活躍しています。

▼立命館大学

86名の合格者数でランキングは6位。

関西地方を代表する私立大学として知られています。

学生へのキャリアサポートが充実しており、公務員試験対策にも力を入れていることが合格者を増やしている要因と考えられます。

▼中央大学

62名の合格者数で10位にランクイン。

多様な研究分野があり、幅広い国際交流のネットワークを有しています。

また、独自の公務員試験対策のノウハウを持っているのも特徴です。

▼明治大学

45名の合格者数で16位になっています。

学生数3万人を超える大学ながら「個」を重んじており、1・2年次からゼミナール形式の授業を履修できるなど、少人数教育に注力しているのが特徴です。

公務員試験対策も充実しています。

国家公務員総合職合格者の出身大学の状況

ここでは、国家公務員総合職試験の合格者がどのような種類の大学から輩出されているのか、全体の状況も見てみましょう。

人事院が発表した「2024年度 国家公務員採用 総合職試験(春)の結果発表」によれば、令和6年度(2024年度)総合職試験(春)の合格者の出身大学の割合は下記のとおりです。

院卒者試験大卒程度試験割合
国立大学500人773人1,273人65.2%
公立大学21人53人74人3.8%
私立大学142人443人585人30.0%
その他5人16人21人1.1%
合計668人1,285人1,953人100%

このデータからは、国家公務員総合職試験の合格者の約3分の2が国立大学出身者であることが分かります。

しかし、私立大学出身者も全体の約3割を占めており、決して少ない数ではありません。

公立大学やその他(短大・高専・外国の大学など)の出身者もいることから、多様なバックグラウンドを持つ人材が総合職試験に合格していることがうかがえます。

【参考】2024 年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表

国家公務員総合職の採用に学歴フィルターはある?

国家公務員総合職の採用において、「学歴フィルターがあるのではないか?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

結論から言えば、試験の合否には明確な学歴フィルターは存在しないと考えられます。

ただし、試験自体の難易度が非常に高いため、結果として高度な教育を受けた人物が多く合格する傾向にあることは事実です。

学歴フィルターというより、試験の性質によるものと言えるでしょう。

国家公務員総合職採用試験の難易度・倍率

国家公務員総合職試験は、一般的に難関試験として認識されていますが、実際の難易度はどのくらいなのでしょうか。

令和6年度(2024年度)総合職試験(春/大卒程度試験)の1次試験の受験者数や合格者数、倍率は、以下のとおりです。

  • 受験者数:10,141人
  • 合格者数:1,285人
  • 倍率:7.9倍

【参考】2024 年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表

前述のように受験者層には高い学力を持つ方が多く、全体としてレベルの高い争いとなります。

この倍率および受験者のレベルの高さを踏まえると、合格を勝ち取るためには高度な知識と教養、応用力、計画的な学習が不可欠となるでしょう。

国家公務員総合職採用試験に合格するには?

国家公務員総合職試験で合格するためには、単に多くの時間を勉強に費やすだけでなく、試験の特性を理解した戦略的なアプローチが必要です。

ここでは、国家公務員総合職試験を突破するために押さえておきたい、効果的な学習のポイントをご紹介します。

余裕を持って計画的にスタートする

国家公務員総合職試験は試験範囲が広く難易度も高いため、なるべく早い時期から余裕を持って、計画的に学習をスタートさせることが重要です。

まずは、受験を予定している試験の日程を確認し、そこから逆算して長期的な学習計画を立てましょう。

その際、無理のないペースで継続的に学習を進められるような、現実的な計画内容にするのもポイントです。

出題数の多い科目から着手する

試験で効率よく得点を積み上げるためには、出題数の多い科目から優先的に学習を進めるのが効果的です。

特に、基礎能力試験の文章理解や数的処理といった分野は多くの問題が出題されるため、重点的に対策しておくことが合格への近道となります。

また、春試験と秋試験では試験の傾向が異なる場合があるため、受験する試験に合わせて対策科目のバランスを調整するのも大切です。

過去問演習に重点を置く

国家公務員総合職試験の対策において、過去問演習は非常に重要といえます。

なぜなら、過去問を繰り返し解くことで、出題される問題の形式や傾向、難易度を掴むことができ、試験本番も緊張せず臨めるようになるからです。

人事院のウェブサイトでは過去問が公開されていますので、積極的に活用しましょう。

また、「スタディング公務員講座」では過去問を徹底的に分析した演習形式の講義を提供しています。

知識をインプットしながら効率的に問題に慣れていきたい方におすすめです。

自分に合う試験区分を選んで受験する

国家公務員総合職試験には、以下のように多様な試験区分が設けられています。

  • 法律
  • 経済
  • 政治・国際・人文
  • 工学
  • デジタル など

より効率的に試験対策を進めるためにも、大学で学んでいる専攻分野と直結する区分を選ぶのがおすすめです。

ただし、各省庁により採用する試験区分が異なりますので注意しましょう。

例えば、経済産業省は全ての区分から広く採用を行いますが、他の省庁ではその限りではありません。

志望する省庁の募集要項を確認し、自身の強みを最大限に活かせる試験区分を探してみてください。

まとめ

今回は、国家公務員総合職の合格者の出身大学について解説しました。

  • 国家総合職試験の合格者は国立大学出身者が多い傾向にある
  • 私立大学からも多数合格者が出ており、出身大学は多様である
  • 国家総合職の採用に明確な学歴フィルターはない
  • 国家総合職試験は倍率が高く、難易度も高めである
  • 学習計画を立て、効率的に勉強や過去問演習を行うのが合格への近道である
  • 自分に合う試験区分を選択することも重要だ

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