市役所職員の仕事とは?
一日の仕事内容の例

市役所職員の主な仕事内容について説明するとともに、とある職員の1日の流れをご紹介します。

| 市役所職員の仕事内容

市役所職員の仕事

]市役所職員の仕事は、大きく分けて「事務職」と「技術職」のふたつに大別されます。

事務職

市役所には「市民課」「福祉課」「スポーツ振興課」「子育て支援課」「観光課」などさまざまな課があり、そのなかにも多くの部署が入って職員それぞれが担当の仕事を任されます。

たとえば、市民課の窓口業務には次のような仕事があります。

  • 住民票・戸籍謄本・印鑑登録証明書などの発行業務
  • 出生・死亡・婚姻・離婚・養子縁組などに関する業務
  • 転入・転出・転居などに関する業務
  • 住民基本台帳(マイナンバー)に関する業務

窓口業務から住民対応、相談・アドバイスまで多岐にわたります。


技術職

市役所職員のなかには、「土木」「建築」「電気・電子・情報」「化学」など、各分野に通じた技術職がいます。具体的には次のような業務です。

  • 古くなった橋・道路などの修復工事 →「土木」
  • 公共施設や歴史的建築物の保護に関する計画立案 →「建築」
  • 公共施設の電気設備の設計 →「電気・電子・情報」
  • 水質汚染のチェックや検査 →「化学」

各分野の専門家という立場から、さまざまな施策の立案と実行をサポートします。


| 一日の仕事の流れ(事務職)

部署が違えば仕事内容もさまざまで、1日のスケジュールも異なります。こちらでは、とある市役所の「子育て支援課」に勤務する職員Aさん(28歳・女性・公務員歴6年)の1日の流れをみていきましょう。


市役所職員 事務職の1日


8:15 準備と朝礼

Aさんはいつも開庁15分前に出勤し、当日の業務確認や準備、メールチェックを行います。開庁5分前になるとチャイムがなり、職員全員集まって朝礼。その後席に戻り、各自業務に入ります。

8:30~12:00 窓口業務

子育て支援課の窓口業務は、母子(父子)手帳の交付、妊婦さん向けの医療給付手当の支給手続き、妊婦検診の案内など。窓口には、主に妊婦さんや子育て中のお母さん・お父さんなどが訪問します。手続き中にも悩みを相談されることがあり、内容に応じて相談窓口を案内したり、利用できるサービスの説明に努めたりします。

12:00~13:00 お昼休み

12時になると、お昼タイムです。この日のAさんのお昼休憩は12時からですが、いつもこの時間とは限りません。ランチタイムでも市役所を訪れる方はいます。窓口担当が空席にならないよう、2~3名の交代制でお昼休憩をとるシフト体制です。

13:00~15:00 会議

子育て支援課に配属されて3年目となるAさんは、市の「次世代育成支援プロジェクトチーム」にも参加して月に一度開かれるミーティングに出席しています。この日はミーティングの日で、現状報告やこれから取り組むべき課題、実現可能な政策についてディスカッションを行いました。

15:00~17:00 育児ママへの相談対応

市役所の子育て支援課には、産後あるいはお産前のママが訪れ、いろいろな悩みを打ち明けてきます。子育てに関することや一時保育を受け入れてくれる施設のこと、あるいは未熟児への医療給付制度に関することなど、内容はさまざま。一人ひとりの悩みに応じて適切なアドバイスを行っています。

17:00 閉庁

市役所の閉庁時間17時に合わせ、業務終了。何もなければそのまま退庁となります。忙しいシーズンや産休中の職員がいて人手が足りないときは、残業する場合もあります。


市役所職員の仕事は、ひとことでいうと「市民への奉仕」これに尽きるでしょう。市役所を訪れる市民は、住民票を取りに来る方から、子育てについて悩む主婦の方まで一様ではありません。誰もが笑顔で市区所を後にできるようサポートするのが職員の務め。市民に感謝されて「よし、明日もがんばろう!」と思える職場、それが市役所です。


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