公務員試験の専門科目 優先順位とおすすめ勉強法は?

公務員試験のうち、主な国家公務員試験や地方上級試験などでは「専門科目」が課されます。

教養試験よりも多くの時間をかけて勉強する必要があるため、科目の優先順位を知り、効率的な勉強方法で進めなければなりません。

この記事では、「スタディング 公務員講座」の受講生が実際に成果を出している公務員試験の専門科目の攻略方法について解説します。

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目次 Contents

公務員試験の専門科目 優先順位とおすすめ勉強法は?


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公務員試験の専門科目とは

公務員試験には教養科目と専門科目があり、高校までの学習内容が対象の教養科目に対し、専門科目の対象は大学で学ぶ内容とされています。

専門科目が課される職種には、国家総合職、国家一般職をはじめとした国家公務員各種、東京都1類B、地方上級などがあります。

試験形式はマークシート式の専門択一と、与えられたテーマについて文章で答える専門記述があり、行政職の試験の場合、専門科目は大きく法律系、経済系、行政系の3つに分けられます。


専門科目が課される試験種

専門科目が課される主な試験種を紹介します。


▼専門科目が課される試験種の例(令和6年・大卒程度)

試験種 専門択一 専門記述
国家総合職

(法律区分)

必須:3科目から31題

選択:5科目から9題

5科目から2科目2題選択
国家一般職

(行政区分)

16科目(各5題)から8科目選択し、40題解答 なし
国税専門官A

(法文系)

必須:2科目16題

選択:7科目(各6題)から4科目24題

5科目(各1題)から1科目選択
裁判所一般職 必須:2科目20題

選択:2科目(各10題)から1科目選択

憲法1題
東京都1類B

(一般方式・行政)

なし 10題中3題選択
特別区Ⅰ類

(一般事務)

11分野(各5題)計55題から40題を選択 なし
地方上級

(都道府県、政令市)

自治体による。

40題必須、50題中40題選択など

なし


選択式の専門択一と、文章で解答する専門記述があり、どちらかが行われる場合が多いです。

一方で、国家総合職、裁判所一般職、国家専門職(国税専門官・労働基準監督官など)の試験では、択一と記述の両方が課され、かつ専門科目の配点が高いことが特徴です。


地方公務員の場合、地方上級は専門択一ありの自治体が多く、反対に市役所は教養試験のみ、またはSPI3などの民間テストで受験できる自治体が増えています。

札幌市や名古屋市など、政令指定都市は専門科目がある場合が多いです。


【専門科目】法律系科目

法律系科目は、ほとんどの試験で出題数が多く、専門試験の要となる科目です。

憲法、民法、行政法、刑法、労働法、商法・会社法などさまざまな科目がありますが、中でも特に出題数が多い憲法、民法、行政法の3つが対策のカギになります。


憲法 どの試験でもまとまった出題数があり、必須解答のことも多い法律系科目の基本です。公務員として働く上で知っておくべき内容が多く含まれます。
民法 出題範囲が広く、多くの受験生が苦手意識を持っています。得意にできれば強みになる科目です。
行政法 実務科目で、公務員になった後に日常的に使う分野です。


その他の科目は、労働基準監督官の試験なら労働法が必要というように、試験種によって出題の有無が変わります。


【専門科目】経済系科目

法律系についで出題比率が高いのが、経済系科目です。

消費者や企業などの行動を分析するミクロ経済学、国全体の動きを分析するマクロ経済学、これらの経済原論と関わりの深い財政学、他に会計学経営学などの科目があります。


ミクロ・マクロの経済原論の科目では、単純に知識を問う問題だけでなく、計算問題も出題されるのが特徴です。

分かりにくい経済用語がたくさん出てくる点が、初学者にはハードルになりがちです。


【専門科目】行政系科目

行政系科目には、政治学、行政学、社会学、国際関係、社会政策の科目があり、基本的にどの科目も暗記が中心になります。


法律系・経済系科目に比べて配点比率は下がります。

政治学、行政学は多くの試験種に出題されますが、他はばらつきがあるので必要な科目の取捨選択が必要です。


最も汎用性が高いのは政治学で、行政学や社会学と重複する部分があるので、行政系の中では真っ先に取り組みたい科目です。


公務員試験の専門科目 おすすめ勉強法

これまで見てきたとおり、行政職の場合の専門科目は、法律系科目、経済系科目、行政系科目に分かれます。

暗記中心か理解中心かなど、科目ごとの特徴に合わせた、それぞれのおすすめ勉強法をご紹介します。


優先順位が高いのは「法律系科目」

繰り返しになりますが、専門試験の攻略に向けて、優先順位が高いのは法律系科目です。

各公務員試験の出題数を見ると、法律系科目の占める割合が50%前後など、他の科目と比べて割合が高い場合が多くなっています。


法律科目には憲法、民法、行政法、刑法、労働法、商法・会社法など、さまざまな科目がありますが、受験する試験によって科目の有無や出題数は当然変わります。

併願を前提に、受験予定の試験で出題数が多い科目に優先的に取り組みましょう。


多くの試験で出題割合が高く、試験対策の主要科目となるのは憲法、民法、行政法の3つです。


【あわせて読みたい】公務員試験 法律系専門科目の特徴と攻略法


法律系科目のおすすめ勉強法

法律系主要3科目のおすすめ勉強法をご紹介します。


▼憲法

憲法は比較的理解しやすい科目で、出題数も多く、知識を他の科目にも活用できるため、基本科目に位置付けられています。

憲法は「人権」と「統治」に分かれます。人権は判例が重要で、結論だけでなく違憲審査基準も頭に入れておくのがポイント。

統治は制度理解がメインで、繰り返し過去問を解いて知識を定着させることで、最初こそ大変ですが慣れれば安定して得点できる分野です。


▼民法

民法の特徴は、出題範囲が広く、用語が難解で制度理解が難しいことで、多くの受験生が苦手とする科目です。

他の受験生が得点できる問題は自分も落とさず得点できるように、という意識で対策しましょう。


短時間で取り組むために、学習範囲を絞り、頻出テーマをしっかりと押さえ、難しいパートは捨てることが大切です。

民法は、法律系科目の中では理論系の科目に位置付けられていて、体系を理解できないと解けるようにはならないため、暗記ではなく理解することを目指します。


▼行政法

法律系科目の中では最も実務的な科目です。

暗記の要素が非常に強い上、内容が抽象的で頭に残りにくいという特徴があり、ひたすら覚えなければならないことに対して「つまらない」と感じられることが多いようです。

ただ、憲法や民法と比べ圧倒的に高得点を取りやすい科目でもあるので、「理解より暗記」という点を意識して、間髪入れずに同じ内容を3回繰り返して学習することで知識の定着を目指します。


経済系科目のおすすめ勉強法

経済系科目のミクロ経済学、マクロ経済学、財政学のおすすめ勉強法をご紹介します。


▼ミクロ経済学

暗記よりも重層的な理解の積み重ねが大切な科目です。

さまざまな専門用語が出てくるので、意味だけではなく問題との関連性も同時に押さえます。


何度も繰り返し問題に接して解法に向き合うのがレベルアップの近道なので、解法パターンを繰り返し学習して習得しましょう。

状況に応じた解法を覚えることが重要です。


▼マクロ経済学

各分野が密につながっているので、流れを意識した体系的な学習が必要です。

専門用語が出てくるので、経済用語と事象を対応させた理解が大切です。

文章題が多く出題されるので、繰り返し問題を解いて慣れていきましょう。


▼財政学

財政制度、財政事情、財政理論の3つで構成され、ミクロ、マクロほど深い理解は求められないので、負担は比較的軽いといえます。

内容が重複するので、ミクロ、マクロの後に学習します。

時事問題や統計データを扱うので、過去問は最新のものにあたります。


行政系科目のおすすめ勉強法

行政系科目の政治学、行政学、社会学のおすすめ勉強法をご紹介します。


▼政治学

行政系科目で最も汎用性が高い科目で、教養試験の社会科学でも知識が役に立ちます。

過去問で知識を固めれば得点できます。

選挙制度などの頻出テーマをしっかり押さえることと、学者名+学説をセットで暗記することが重要です。


▼行政学

なじみのない単語が多く出てきますが、暗記科目と割り切って覚えながら理解していくイメージです。

過去問を繰り返して必要な知識に絞りをかけるのが大切です。

時事的な問題も出題されるので、政治の動向にも注意が必要です。


▼社会学

身近な話題がテーマなので、理解はしやすい科目です。

広く浅く勉強し、難問に深入りしないのがポイントで、過去問で基礎問題を中心に勉強すれば得点効率の良い科目です。


専門科目は独学でも合格できる?

専門科目の合格ライン突破は、独学でも不可能ではありませんが、決して効率的ではありません。


大学の専攻が試験科目と重なっていれば学習の負担は減りますが、公務員試験は科目数が多いのでその他のたくさんの科目もカバーする必要があります。

毎年変わる試験の情報を得たり、学習計画を立てるだけでも一苦労です。


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【Q&A】公務員試験に関するよくある質問

最後に、公務員試験に関するよくある質問を2つ取り上げます。


公務員試験の勉強時間は?

公務員試験合格に必要な勉強時間は1,000時間と言われています。

試験の1年前から勉強を開始する場合、1カ月に83時間、1日平均2時間45分のペースで、メリハリをつけるなら平日2時間・週末5時間などのパターンも。


いずれにしろ、毎日ある程度の勉強時間確保が必要になります。

試験に不合格になる人は、単純に勉強時間が足りていないことが多いです。

「できるだけやる」という考えは「できない時はやらない」につながるので、毎日の勉強時間を決め、コツコツ積み上げていきましょう。


【あわせて読みたい】公務員試験の勉強時間は1,000時間!合格者と不合格者の違いは?


東京都1類Bの専門記述とは?

専門記述はその名の通り記述式で実施され、行政の場合全10題(憲法・行政法・民法・経済学・財政学・政治学・行政学・社会学・会計学・経営学)の中から3題を選択し、1題につき750〜800字程度の文章で解答するものです。


基礎知識は専門択一で習得できる内容なので、得意な4〜5テーマで勉強を進めると安心です。

テーマを絞ったら過去問で頻出の論点を確認します。

専門知識を理解し、論理立てて述べられているかが試験の評価ポイントです。


【あわせて読みたい】東京都Ⅰ類Bの専門記述とは?概要と科目ごとの出題例


まとめ

この記事では、公務員試験の専門科目について、各科目の特徴やおすすめの勉強法をご紹介しました。

  • 専門試験が課される試験は国家公務員各種、東京都1類B、地方上級など
  • 優先順位が高いのは「法律系科目」
  • 専門試験は独学での対策は難しい

教養科目のみの試験と比べ、専門科目も含まれる試験の対策は、独学で取り組むのは不可能ではないもののかなり難しいのが実情です。

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