公務員が「おすすめしない」「やめとけ」と言われるのはなぜ?

公務員は安定した職業として人気がある一方で、「おすすめしない」「やめとけ」といった否定的な意見も聞かれます。

この記事では、公務員が「おすすめしない」「やめとけ」と言われる理由と、それでもなお人気である理由、公務員に向いている人の特徴を詳しく解説します。

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公務員が「おすすめしない」「やめとけ」と言われる理由

公務員が「おすすめしない」「やめとけ」と言われてしまう理由には、下記のものが挙げられます。

  • 定期的に人事異動がある
  • 年功序列で給料が決まる
  • やりがいを感じにくい
  • 部署によっては残業や休日出勤が多い

4つの理由を詳しく見ていきましょう。

定期的に人事異動がある

一般的に公務員は、約2~4年ごとに人事異動があります。

さまざまな業務を経験させることで職員の能力開発を図るとともに、特定の個人や団体との癒着を防止するために実施されています。

しかし、頻繁な異動は職員にとって大きな負担となることも少なくありません。

特に家庭を持っている人や、特定の場所・分野で集中的にキャリアを積みたいと考えている人にとってはデメリットとなる可能性があります。

年功序列で給料が決まる

公務員の給与は年功序列の特色が強く、大きな問題が無ければどの職員も毎年少しずつ昇給していく仕組みです。

だからこそ安定していると言えますが、裏を返せば若いうちは給料が低く、短い期間での大幅な年収アップは期待できないとも言えます。

そのため、成果主義を重視する人にとっては不満が溜まりやすいかもしれません。

やりがいを感じにくい

公務員の仕事は多岐にわたるため、職種によっては自分の仕事が人々にどのような影響を与えているのかがわかりにくく、やりがいを感じにくい場合があります。

基本的にルールや前例に沿って仕事を進めるため、個人の裁量は大きいとは言えません。

特に、事務作業などのルーティンワークが多い部署では、退屈さを感じてしまう人もいるでしょう。

部署によっては残業や休日出勤が多い

残業が少なく休日数の多いイメージのある公務員ですが、部署によっては残業や休日出勤が多いこともあります。

公務員の残業時間は原則として月45時間・年360時間が上限とされていますが、場合によってはこの上限を超えることもあるようです。

実情をよく調べずに公務員になった場合、「想像と違って残業が多い…」なんて不満を抱えてしまうことになるかもしれません。

公務員はなぜ人気?4つの理由

ここまで公務員が「おすすめしない」「やめとけ」と言われる理由について解説してきましたが、実際には公務員は人気が高い職業であり、毎年多くの人が試験に挑戦しています。

デメリットといえる面があって、なお公務員の人気が高いのはなぜでしょうか。

その理由として、主に下記の4つが挙げられます。

  • 収入・雇用環境が安定している
  • 福利厚生が充実している
  • 社会的な信用が高い
  • 社会的意義のある大きな仕事ができる

4つの理由を詳しく見ていきましょう。

収入・雇用環境が安定している

公務員の最大の魅力は、収入と雇用環境の安定性です。

国家公務員・地方公務員ともに、平均年収は民間企業の平均よりも高額であり、失業のリスクも低いのが特徴です。

そのため、安定した収入を得ながら働きたいと考える人にとって、公務員は魅力的な選択肢となるでしょう。

福利厚生が充実している

福利厚生が充実している点も、公務員が人気である理由の一つです。

地域手当や住宅手当などの各種手当、祝金・見舞金、共済組合、年金制度などが整備されており、安心して長く働くことができます。

また、年間休日が民間企業よりも10日ほど多いのも魅力です。

ワークライフバランスを重視する人にとって、公務員は働きやすい環境と言えるでしょう。

社会的な信用が高い

公務員は、社会的な信用が非常に高い職業です。

そのため、クレジットカードや各種ローン、賃貸契約などの審査に通りやすい傾向にあります。

特に住宅ローンは大変高額な融資となるため社会的な信用が重要ですが、公務員であればほとんどの場合問題なくローンを組むことができるでしょう。

社会的意義のある大きな仕事ができる

公務員は、職種によっては国や自治体を動かす大きな仕事ができる点も魅力です。

国民や地域住民の生活に関わる仕事も多く、社会貢献を実感しやすいでしょう。

例えば、災害時には復旧・復興支援、地域活性化のための政策立案など、スケールの大きな仕事に携われます。

「自分の仕事で社会に貢献できている」と実感したい人にとって、公務員はやりがいのある仕事と言えます。

公務員に向いている人の5つの特徴

安定した職業として人気が高い公務員ですが、世の中のさまざまな仕事と同じように、当然ながら人によって向き不向きがあります。

特に、以下の5つのいずれかに当てはまる人が、公務員に向いていると言えるでしょう。

  • 人のために行動するのが好きな人
  • 適応力・柔軟性がある人
  • 使命感がある人
  • 調整力がある人
  • 責任感のある人

公務員に向いている人の5つの特徴を詳しく解説します。

人のために行動するのが好きな人

公務員の仕事は、市民や地域社会のために働くことが中心です。

そのため、人の役に立つことに喜びを感じる人や、社会貢献したいという気持ちが強い人は、公務員に向いています。

窓口業務や相談業務など直接人と関わる仕事も多いため、人当たりが良く傾聴力があるなど、コミュニケーション能力が高い人も活躍できるでしょう。

適応力・柔軟性がある人

公務員の仕事は、部署や業務内容が多岐にわたります。

時には予算の削減や業務フローの変更が必要となり、アイデアを求められる場面もあるでしょう。

法律や制度の改正など、常に変化する社会情勢にも対応していかなければなりません。

そのため、状況に応じて柔軟に対応できる人や、新しい環境にもすぐに適応できる人は、公務員に向いています。

使命感がある人

公務員の仕事は、市民の生活や地域社会に大きな影響を与えることがあります。

特に国家公務員総合職は、政策の企画立案、法案の作成などにも取り組む専門性の高い仕事です。

そのため、自分の仕事に使命感を持って取り組むことができる人は、大いに活躍できるでしょう。

国や市民全体の利益を考えて行動できる人や、公平公正な判断ができる人も、公務員の仕事は相性が良いです。

調整力がある人

公務員の仕事は、関係各所との調整業務が多く発生します。

そのため、相手の意見を尊重しつつ、利害関係が異なる人々の意見を調整して上手にまとめ上げることができる人も、公務員に向いていると言えます。

責任感のある人

公務員の仕事は、税金を使って行われるものであるため、高い倫理観と責任感が求められます。

そのため、ルールや規則をきちんと守り、誠実かつ丁寧に正しく業務を遂行できる人は、公務員としての活躍が期待できます。

まとめ

この記事では、公務員が「おすすめしない」「やめとけ」と言われる理由と、それでもなお人気である理由、公務員に向いている人の特徴をご紹介しました。

  • 定期異動や給与面から「おすすめしない」と言われることがある
  • 安定性や福利厚生の充実が理由で人気は高い
  • 責任感や使命感、調整力、適応力のある人が公務員に向いている

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