【地方公務員】警察官の仕事と、なる方法

日本の警察機構は、国家公務員の警察庁と、地方公務員で構成される都道府県警に分かれます。都道府県警の警察官になるには、まず管轄の署が実施する地方公務員試験をパスしなければなりません。今回は、地方警察の仕事内容と、警察官になるための公務員試験情報をお届けします。

| 地方警察の仕事内容

地方都市の治安を預かる警察官の仕事はさまざまです。警察署には「地域警察部門」「刑事警察部門」「交通部門」「生活安全部門」「警備部門」「警務部門」の6つのセクションがあり、それぞれの職務内容に応じた役割を課せられます。


地域警察部門

一般的に「お巡りさん」と呼ばれる交番勤務の警察官が配属される部門で駅前や郊外にある交番・派出所での勤務となります。仕事内容は、地域のパトロールや警戒業務、夜間の見回り、落とし物の相談受付など。近くで事件が発生して通報を受ければ真っ先に現場へ駆けつけ、確認作業や証拠の保全、関係者に対する聞き込みなどを行います。交番勤務の警察官による迅速な初動対応が、スピード逮捕に結びつくのです。


刑事警察部門

一般的に「刑事」と呼ばれる殺人、強盗、放火、窃盗、暴行、薬物などの犯罪を取り締まりや事件解決のための捜査にあたるのが、刑事警察部門(刑事課)の警察官の仕事です。周辺住民への聞き込みや不審人物の洗い出し、関係者への事情聴取、そのほか張り込みや遺留品の分析調査など、犯人逮捕に向けた地道な作業に尽力します。事件捜査に土日祝日など関係ないため、休日出勤も珍しくありません。さまざまな証拠資料から状況を分析する観察眼、またハードな業務に耐えうるだけの体力も必要です。


交通部門

交通部門は大きく「交通指導係」と「事故捜査係」のふたつに分かれています。スピード違反や飲酒運転などの取り締まりを行うのが交通指導係です「白バイ」とよばれるパトロール集団もこの係に属します。事故捜査係は、交通事故に関する捜査が主な業務です。事故現場の検証や記録作業、関係者への事情聴取、当て逃げ・ひき逃げ事件の捜査などを行います。


生活安全部門

生活安全部門は、未成年者による犯罪やストーカー予防など、刑事警察部門が取り扱わない事件の処理を任務とします。ゴミの不法投棄やネット犯罪、風営法違反の取り締まりなども行います。

殺人や強盗といった重大事件は扱わず、比較的軽微な事件・トラブルが捜査対象です。とはいえ、ストーカー案件の処理を間違えれば大きな事件に発展する可能性もあるため、住民の声にしっかりと耳を傾ける真摯な姿勢が求められます。


警備部門

施設や要人の警備にあたるのが、警備部門に配属された警察官の仕事です。政治家や諸外国から招いた賓客が集まる施設、あるいは大きな規模のイベントやお祭りなど多くの集客が見込まれる場所では、テロなどの組織犯罪を警戒しなければなりません。警備課の警察官は当該施設や対象区域に配置され、見守りや不審物の警戒・調査などを行います。

また、犯人が立てこもる危険な場所への突入や、災害現場での警備などを行う機動隊も警備部門の人たちです。かなり危険な現場への投入も珍しくないため、強い使命感とハードな業務にも負けない体力が求められる職務でもあります。


警務部門

警務部門では、主に備品の発注や管理、職員給料の計算、福利厚生のための施策などを行います。「警察署の総務部門」といえば分かりやすいでしょう。現場の刑事たちが最善を尽くせるように、裏方で必要な事務を行うのが彼らの職務です。

「デスクワークが得意」「警察署の“縁の下の力持ち”になりたい」と望む人は、警務部門を目指すとよいかもしれません。


| 警察官になるための地方公務員試験

地方警察官採用のための公務員試験は、管轄の都道府県が実施します。受験資格は各都道府県で異なるため、それぞれ確認が必要です。

基本的に年齢上限があります。試験日も各都道府県によって異なるものの、一般的に5月初旬〜6月下旬、9月中旬~10月中旬にかけて第一次試験が行われます。最終合格者は合格者名簿に登載され、順次採用されます。

採用されると、全寮制の警察学校へ入校し、6ヶ月(大卒)または10ヶ月(高卒)職務に必要な研修を受けなくてはなりません。研修終了後、各々の配属先が決定します。


筆記試験や面接試験、適性検査などで構成される

筆記試験では、下記の科目のなかから出題されます。

一般教養試験

一般知能

文章理解 判断推理 空間把握 数的処理 資料解釈

一般知識

政治・経済 倫理・社会 国語 日本史 世界史 地理 文芸・芸術・思想 物理 化学 生物 地学 英語

論文・作文

課題に対する論文・作文

国語試験

職務に必要な語彙力・漢字の読み書き


面接試験は個別形式で行われることが多く、警察官になりたいと思った理由を中心に質問されます。そのほかにも、「休日の過ごし方」「趣味」「時事問題」などの質問を通して、どんな人物かを深く掘り下げられます。

また、警察官としての適性をみる適性(性格)検査も行われます。検査方法は、クレペリン検査(数字の足し算)、YG検査(質問に対してYES、NO、どちらでもないの3択で答える)などの方法で適性を問うものがほとんどです。


身体検査と体力検査もある

身体検査は、身体基準に適合しているかどうかを調べる基準検査と、医師による精密検査が実施されます。身体基準は以下のとおりです。

  • 身長・・・男子:おおむね160㎝以上 女子:おおむね155㎝以上
  • 体重・・・おおむね47㎏以上 女子:おおむね45㎏以上
  • 視力・・・裸眼視力が両眼ともに0.6以上、または矯正視力が両眼ともに1.0以上

そのほか色覚や聴覚なども、警察官としての職務執行に支障がないかどうかをチェックされます。

体力検査の種目は腕立て伏せ・バーピーテスト・反復横跳び・上体おこし・握力など、運動機能や瞬発力、筋力を確認する検査がメインで、それぞれある一定基準が定められており、基準を満たさなければ失格となる場合があります。ちなみに、柔術や剣道などの武道の技術は警察学校で訓練されるため、試験の時点で気にする必要はありません。


悪質な犯罪から住民を守り、住みよい街づくりに貢献するのが地方警察の役割です。どの部門に配属されても、警察官が背負う大きな使命は基本的に共通します。激しい任務を遂行するのはそれなりの知力と人間力、適正、体力や身体能力も問われるため、日ごろから体を鍛えるなどのトレーニングも試験対策として必要でしょう。

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