公務員試験対策での過去問の使い方を徹底解説

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受験生にとって合格までの道のりは日々不安との闘いです。
様々な情報が錯綜し、どれを信じて良いのか疑心暗鬼になってしまうこともあるでしょう。

そんな迷い人にとって絶対的に信じて良い資料、それが実際に試験で出題された過去問です。
今回は、「過去問とはどのようなものか」と言う大前提から、「どの時期にどう用いるのが最も効果的か」の具体的使用方法まで詳しく解説していきます。

目次

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永田講師 この記事を書いた人 永田 英晃 

判断推理・空間把握・現代文・社会科学
人物試験対策 担当

河合塾などの大手大学受験予備校にて医系講座、東大講座を歴任し、公務員試験対策予備校でも国家公務員総合職講座など常に最高レベルの担当をしてきた。様々な啓発技術を融合したオリジナル指導を実践し、最大手予備校模試での全国1位や、都内トップ高校での学年1位などを輩出。東京大学や京都大学をはじめ多数の生徒を合格へと導く。

現在は主に公務員試験対策、就職試験対策、教員採用試験対策、キャリアコンサルティング、教員向け研修の講師を務め、抜群の合格率・内定率を誇る。首都圏を中心に北海道、北陸、中部、関西など日本全国の大学にて講座を受け持っている(登壇実績約70大学)。




過去問分析の大前提

公務員試験は毎年実施されるため、その都度新しい問題が出題されます。
しかし、よく分析すると、毎年同じ問題が出題されていることが分かります。

いや、もっと言えば、全ての科目が全て同じ問題なのです。
それは「公務員の仕事に必要な力を測る問題」です。

「公務員になるための試験なのだから当たり前じゃないか」と思うかもしれません。
しかし、何故か多くの人は公務員の仕事と公務員試験を分けてしまい、入学試験のように問題だけを見て勉強してしまっているのです。

もう少し詳しく説明します。
まず大きな方向性として、「公務員の仕事に必要な力」があります。
それを細分化すると、

「判断力・推理力」を測る「判断推理」、

「数字を用いた推理力」を測る「数的推理」、

「資料から解釈していく力」を測る「資料解釈」、

「社会を科学的に捉える力」を測る「社会科学」、・・・

と科目に分かれます。

「食塩水の問題が出た」「トーナメントの問題が出た」「アメリカの統治制度が出た」と言うのは表層的な枝葉末節です。
「公務員として必要な推理力」を測る際に、たまたまその年は食塩水を題材に選んだだけです。


表層である問題そのものは、実はそれほど重要ではありません。
肝心なのは、問題の向こう側にいる出題者です。

過去問分析とは言わば出題者との対話です。
大きな視座から過去問を分析できるか否かで、今後の学習方法や成果(合格につながる学習ができるかどうか)が大きく変化します。

また、科目の中には、古い過去問と同じ問題が出題される可能性が極めて低いものもあります。
論文やディスカッションなど、時事に関わる科目です。

毎年、情況が変化しているので、過去の出題時点での時事やテーマを学習しても、それは過去の歴史を振り返っただけで、試験対策にはなりません。
敢えて過去問を利用するなら、最新年度の問題ですが、これも出題から1年も経っています。

現代は変化のスピードが速く、数ヶ月で情報が古くなってしまうほどの日進月歩です。
できれば時事が絡む科目は過去問に依存せず、日々変化する情報を常に仕入れるようにしてください。

※ 但し、字数や制限時間、課題文の長さなど、形式面の傾向は過去問で簡単に確認しておきましょう。

しかし、実はこの「毎年変わる時事」も、もう一段落、高い視座に立てば、「最新の情勢に対し、適切にアプローチできるか」を測っている点で「毎年同じ」であるとも言えます。
些末な小手先の部分だけを見るのではなく、より大局的に過去問を分析し、出題者のメッセージを読み取りましょう!

【歴史を紐解く】出題者と受験生の攻防戦

1990年代までは、学習は予習中心で、まずは自分で考え、その後に教えてもらうと言う形が主流でした。
勿論、自分で考えるのは大変ですが、このような予習中心型で学習をしてきた世代は新しいものを次々と創造し、日本のイノベーションを先導しました。

しかし、一から自力で考えるのは時間も労力もかかるため、2000年代から徐々に、暗記数学など、マニュアルを与えてそれを覚えるコンパクト学習が一気に流行りました。
時間を短縮でき、効率が良いため多くの受験生が飛びつきましたが、暗記中心のため、肝心の能力そのものが向上しないと言う欠点があります。

すると次第に、若者発のイノベーションの勢いが衰え、また、指示を与えられた仕事はできるが自分から仕事を見つけることができない、と言った風潮が強くなってきました。
一方で、時代はAIによる自動化が進み、パターンやマニュアルを覚えるだけの人材は淘汰されていきます。

パターンマニュアルで知識を詰め込んだ人は仕事をAIに奪われ、採用側は「自分から仕事をしてくれない」と頭を抱え、イノベーションが停滞し日本の産業は衰退する・・・。
誰も得をする人がいない「三方悪し」の状態が生じています。



この状況に、国家や文科省などの為政者側(出題者側)は、かなり危機感を募らせています。
打開に向け、出題は思考力重視に変わり、学習もマニュアルに合わせるのではなく、「GIGAスクール構想」など、テクノロジーを自由自在に使いこなした主体的なる学び方が推奨されています。

一方で、それでも暗記の学習をする受験生がまだまだ多いのが現状です。
択一の点数だけでは、本当に能力があるのか、ただ受験テクニックを覚えて来ただけなのかの判別ができません。

結局、会って判断するしかないのです。
近年の人物試験重視の背景には、このような側面もあります。

受験テクニックだけの人を採用してしまったら仕事をしてもらえず、結果として住民が不幸になります。
よって、小手先受験生としっかりと本当の能力を見極めたい出題者側・採用側との激しい攻防戦が常に繰り広げられているのです。

逆に言えば、多くの受験生が出題者の意向と反対方向に進んでいる時に、きちんと出題者の示す方向に歩むことができれば、簡単に合格することができます。
合格への最短ルートを歩むためにも、過去問をしっかり分析し、出題者のメッセージに耳を傾けましょう。

さて、ここまで読んで、
「日本の未来なんてどうでもいい。私は試験に合格さえできればそれでいいんだ。」

と思う人がいたら、それは大きな間違いだと断言できます。
何故ならば、まさに「日本の未来を担う」のが公務員であるからです。



過去問の活用スケジュール


ここからはもう少し具体的に過去問を時期に分けて見ていきます。
試験日から逆算した考察になっているため、ご自身の日程に合わせて活用してください。

第一志望に合格することが一番の目標であるため、ここでは第一志望と第二志望以下を明確に区別します。
第二志望以下の対策は、あくまでも第一志望合格の確率を上げるために活用します。

「第二志望以下の対策に時間を割かれ、第一志望の対策を圧迫してしまう」状況は本末転倒です。
第二志望以下の対策も、それは第一志望の対策であり、「結果として」第二志望以下にも合格する力がつく、と学習度合いに圧倒的な優劣をつけて捉えましょう。



1、本試験の1年前〈スタート期〉

第一志望の最新年度の過去問を分析

最新年度の問題は「受験年度の傾向に最も近い出題」である反面、「受験年度で同じ問題が出題される」可能性が最も低い問題でもあります(さすがに2年連続で全く同じ問題が出題されることは無いでしょう)。

そうであるならば、最新年度の問題は受験のスタートとして、到達点を見極める資料として活用しましょう!
まずは時間無制限で普通に解いてみます。

答え合わせをして、正答率が高かった科目は「自分の得意科目」として認識します。
得点源として極めて重要なので、定期的に演習をして実力を維持します。

得意科目は、そもそも自分に適性がある科目なのでわざわざ特別な対策をする必要はありません。
定期的に適度に問題を解く維持的学習でも十分得点力を伸ばすことができます。

さて、過去問に挑戦してみたものの、ほとんどの人は「全然解けなかった・・・。」と意気消沈するはずです。
しかし、落ち込む必要は全くありません!

まだ試験対策をしていない段階なので、そもそも「解けなくて当たり前」なのです。
今回の演習は、「試験対策をしていないのに解けた問題(自分に実力が既に備わっている科目)」を洗い出すことが目的です。

続いて、解けなかった問題を「分析」します
内容に関しては、後々本格的に対策をしていくため、ここで断片的に学習をする必要はありません。

過去問分析で最も大切なのは「出題者のメッセージ」です。
試験には必ず出題者が存在し、意味があってその問題を出題しています。

「この問題ではどのような公務員素養を測っているのだろうか」と言う大きなメッセージから、「こう言った引っ掛けを作って受験生を間違えさせようとしているな」と言った細かい演出まで、一つ一つの問題や選択肢から、出題者と対話をしていきます。


【もう一歩踏み込もう】出題者の隠れた声

世の中には様々な勉強方法がありますが、試験は毎年変わるため、本当にその方法が正しかったかは、試験が終わってからでしかわかりません。
しかし、終わってからでは遅いので、皆が正しい勉強方法を求めて右往左往しています。

試験には出題者がいるので、出題者に聞くのが一番良いのですが、残念ながら本試験出題者の役目は、我々講師とは異なり、受験生を教育することではありません。
出題者に課された使命は「公務員の素養があるかの判別」であり、そこまでの過程に言及する立場では無いのです。

ところが、近年の受験生は公務員の本質を理解した学習では無く、小手先の点数稼ぎに目をくらましています。
もどかしい気持ちを抱えた出題者は、「こう言う学習をして欲しい」と言う意図を作問に込めるのです。

つまり、出題者が何を求めているかを、過去問から自分で読み取ることができれば、自ずと出題者が指し示す「正しい学習の方向」が見えてきます。
ただ単に解法を理解するのではなく、そこからもう一歩踏み込んで、出題者の隠れた声を聴き、今後の道標にしましょう。

但し、例えば毎年、食塩水の問題が出ているからと言って、短絡的に「出題者は食塩水の知識を求めている」と分析するのは大きな間違いです。
何故ならば、公務員に採用された後で食塩水に携わることはほとんどないからです。

食塩水はあくまで表層的なものであり、その問題を通してどのような力を測っているのか、本質的な部分まで追究してください。
そして、その「求められている力」は、必ず「公務員の仕事に必要な力」です。

そもそも「公務員の仕事に必要ではない力」を公務員試験で出題する訳がありません。
「公務員の仕事に必要な力」から逆算して出題を分析すれば、出題者が何を求めているのか、自分はどんな学習をすれば良いかが鮮明に分かります。

その問題の解法パターンは公務員の仕事では全く使わないのに何故出題されているのか、を考えましょう。
すると、出題者が測っているのは、実はその問題の解法パターンそのものではなく、もう一段階上の「状況に合ったプロセスをその場で自分で構築できるか」であると理解できます。

先入観を捨てて、よく考えてみてください!
「公務員になるためには、食塩水の解法が必要です。」
って、誰がどう考えてもおかしいと思いませんか?

「木を見て森を見ず」とはまさにこのことです。
必死に食塩水の解法パターンを暗記している受験生を見て、出題者は「いや、そう言う意味で出してるんじゃないんだけど・・・」と苦笑していることでしょう。

出題者の真意に向き合って初めて試験対策です。
表層的な問題解法だけを見ていても一向に実力は付かず、点数が取れるようにはなりません。

問題の本質、出題者の核心に迫る分析をしましょう!



本試験の11〜5ヶ月前〈インプット期〉

苦手分野の克服

この時期は配点の高い科目で自分が苦手とする分野を克服するための学習をしていきます。
体系的学習が有効な苦手分野克服に過去問はあまり適していません。

今回は過去問の活用がテーマなので、苦手分野の克服については割愛します。
また改めて別の記事で解説いたします。




3、本試験の5〜4ヶ月前〈アウトプット期〉


第一志望の前々年度〜3年分ぐらいの過去問を演習

本試験の4ヶ月前を「仮の試験日」と捉え、その日が本試験だと仮定し、疑似ラストスパートモードに入って第一志望の過去問をやり込みます。
正解した問題は無視し、できなかった問題だけに特化して解き直すことで集中して応用力を養成します。

この時も、問題そのものは単なる表層に過ぎず、その問題の向こう側にいる出題者を分析する姿勢を忘れないようにしてください。
表層の問題だけに囚われてしまい、学習が作業になってしまったら、全く力は伸びません。


【もう一歩踏み込もう】問題演習の失敗例

問題演習をやっても全く力が付かない人と、みるみる得点が上がる人がいます。
もちろん後者が望ましいのですが、そのためにも、まずは前者の症状を診察してみます。

問題演習を沢山やっても一向に解けるようにならない人を見ていると、学習が単なる作業になっています。
「ノートに全ての問題を解き、間違えた問題は赤で解説を写す。」と言う作業は、赤で写して勉強した気になって、結局頭には何も入っていない典型例です。

試験対策は、学習ノートを提出する訳では無いので、赤で写しても全く意味がありません。
「勉強したかどうか」ではなく「解けるかどうか」が重要なので、必ず「自分の頭を使って」考えてみましょう。

ちなみに正解した問題は、既にできている問題なので解説を見たり、確認をする必要はありません。
(但し、スランプで自信喪失している時に、敢えて解ける問題だけに取り組み、自信を回復するのには有効です。)



4、本試験の4ヶ月〜1ヶ月前〈調整期〉


淡々と問題集で学習

メンタル面が圧迫されやすい時期です。
「点数を上げねば!」と力み過ぎて空回りしがちです。

ここで焦るのは逆効果なので、むしろ「解ける問題」に注目し、自信を付けて気持ちを安定させましょう。
この時期は過去問よりも科目問題集のようなものを使うと良いでしょう。

もっと言えば、この時期はアウトプット重視で「自分を安定させる」「勝ち方を身体に滲み込ませる」がメインになります。
解ける自分にその都度酔いしれ、自信を高めます。

このように書くと横柄に見えますが、潜在意識ではどうしても焦りや不安が出て来るので、敢えて意図的に自信にフォーカスを当てて学習するぐらいが丁度良いのです。

本稿は過去問活用がテーマなので、ここも詳しくは割愛します。
この時期の学習については、別の機会に詳しく解説したいと思います。




5、本試験の1ヶ月前〈直前期〉


第一志望以外の過去問で得点力強化

この時期は、本番で出そうな問題で演習します。
第一志望の過去問と同じ問題が本番で出題されることはほとんどありません。

ところが、第二志望以下の過去問と全く同じ問題が第一志望の本試験で出題されることはあります。
何故なら、公務員試験の出題者は試験制作の専門家ではないため、「こう言う能力を測りたい」と言う段階まではしっかりと設定しますが、それを具体的な問題に落とし込むのが得意ではないからです。

例えば公務員試験数的処理の出題は数的処理の専門家が作っている訳ではないため、一から自分で問題を作ろうとすると、変な問題や破綻した問題になってしまう可能性があります。
しかも複数の問題を作成しなくてはいけないし、もし出題ミスをしてしまったら自分の責任になってしまいます。

そこで、大体の問題の方向性ができたら、それに合致した他の試験を探し、そのままパクって出題することが多いのです。
私としては、全てオリジナルで作成して欲しいところですが、出題担当者も他の業務で忙しいため、ついついパクリ出題になってしまうそうです。

これを逆手に取って、本試験の直前期には、第二志望以下の過去問で演習してみましょう。
もしかしたら、全く同じ問題と遭遇できるかもしれません。

第一志望の予想問題として第二志望以下の過去問に取り組めば、結果として第二志望以下の対策にもなるため、一石二鳥ですね。
※ 但し、同じ問題が出たからラッキーと言う考え方は、公務員試験の本来の趣旨とは異なるので、あくまでも「棚から牡丹餅」程度に捉え、「公務員として求められる素養」を軸に学習を進めましょう!

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