国家・地方公務員の平均年収ランキング!年収が高い・安い職種は?

公務員を目指すにあたって気になる情報の1つが「年収」です。

この記事では、地方公務員(一般行政職)の年収が高い自治体のランキングを「令和7年地方公務員給与実態調査」をもとにまとめました。

※年収は「平均給与月額(諸手当を含む)×12ヶ月+期末・勤勉手当」で計算しています。

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公務員の平均年収

公務員の給与は、国家公務員か地方公務員かといった区分や、職種・勤務地などの条件によって差があります。

ここではまず、国家公務員と地方公務員の平均年収を見ていきましょう。

国家公務員の平均年収

人事院が公開した「令和7年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、国家公務員の平均給与月額は42万4,979円です(平均年齢41.8歳)。

行政職俸給表(一)適用職員(一般行政事務職員など)に限ると、平均給与月額は41万4,480円となっています(平均年齢41.9歳)。

これをもとに平均年収を試算すると(ボーナスを4.65カ月分とする)、全職員は約708万円、行政職俸給表(一)適用職員は約690万円です。

【参考】人事院・令和7年国家公務員給与等実態調査の結果

地方公務員の平均年収

総務省の「令和7年地方公務員給与実態調査」によると、地方公務員(一般行政職)の平均給与月額は41万3,968円です(平均年齢42.0歳)。

これをもとに、「毎月の給与×12カ月+ボーナス年間4.65か月分」で平均年収を算出すると、約689万円となります。

【参考】令和7年地方公務員給与実態調査結果等の概要

国家公務員の年収ランキング

国家公務員の給与は、国が定める俸給表によって決まります。

ただし、俸給表は職務内容や役職によって細かく分かれているため、同じ国家公務員でも給与水準にはばらつきがあります。

ここでは、平均年収が高い国家公務員の職種を、俸給表別ランキングで確認してみましょう。

順位俸給表該当する職種年収平均給与月額平均年齢
1位指定職俸給表事務次官人事院事務総長 など1,738万5,664円104万4,184円57.2歳
2位医療職俸給表(一)医師、歯科医師1,433万3,652円86万880円53.9歳
3位特定任期付職員俸給表任期を定めて民間から採用される、高度な専門知識を持つ職員1,097万5,647円65万 9,198円43.5歳
4位専門スタッフ職俸給表専門知識を活かし、政策の企画立案等を支援する職員1,023万5,854円61万 4,766円56.2歳
5位研究職俸給表試験・調査研究に従事する職員939万1,666円56万 4,064円46.0歳

【参考】令和7年国家公務員給与等実態調査の結果

1位の指定職俸給表が適用されるのは、事務次官や事務総長といった組織全体の運営を担う幹部職員です。

その業務は国の重要政策に関わっており、非常に重い責任を伴います。

そのため、給与も他の職種と比べて突出して高い水準です。

2位の医療職俸給表(一)は、国立病院などで働く医師・歯科医師に適用されます。

国民の健康を支える専門家として、その技術と知識、経験が給与に反映されています。

3位の特定任期付職員俸給表は、民間企業などで培った高度な専門知識を持つ人材を、特定の期間だけ採用するためのものです。

その専門性に見合った給与水準となるよう考慮されているため、比較的高い給与が設定されています。

また、4位と5位にランクインした専門スタッフ職や研究職も、それぞれの分野で専門的な知識やスキルを活かして、国の政策や科学技術の発展に貢献する重要な役割を担う職種です。

このランキングからもわかるように、国家公務員の給与は職務の難易度や専門性、責任の重さに応じて支給額が決定されています。

【都道府県】地方公務員(一般行政職)の年収ランキング

続いて、地方公務員の年収について解説します。

まずは、都道府県職員(一般行政職)の年収ランキングについて見ていきましょう。

下記の表は「令和7年地方公務員給与の実態」から算出した、全国の都道府県のうち平均年収トップ10の自治体です。

▼【都道府県】公務員の年収ランキング

順位自治体名年収平均給与月額期末・勤勉手当平均年齢
1東京都764万4,432円47万836円199万4,400円42.3歳
2愛知県712万3,056円44万4,388円179万400円41.7歳
3神奈川県711万5,016円44万5,768円176万5,800円42.5歳
4静岡県709万2,660円44万1,830円179万700円42.6歳
5大阪府700万1,276円43万4,423円178万8,200円41.3歳
6三重県689万8,208円42万7,184円177万2,000円43.3歳
7徳島県689万4,560円43万80円173万3,600円42.9歳
8兵庫県687万1,104円42万8,542円172万8,600円42.8歳
9岡山県686万6,084円42万7,007円174万2,000円42.9歳
10滋賀県686万588円42万9,199円171万200円41.8歳

【参考】総務省「令和7年地方公務員給与の実態」統計表(第1表・第4表)

上位の10自治体はいずれも平均年収680万円以上、平均給与月給は42万円以上となっています。

期末・勤勉手当は自治体によって、金額にばらつきがあるようです。

東京都が1位というのは想像しやすいですが、大都市圏以外の自治体も上位にランクインしています。

 

一方で、平均年収が低い自治体では600万円未満のところもありました。

なお、全都道府県の平均年収は664万7,752円(平均年齢42.4歳)です。

 

【政令指定都市】地方公務員(一般行政職)の年収ランキング

次に、政令指定都市職員(一般行政職)の年収ランキングです。

下記の表は「令和7年地方公務員給与の実態」から算出した、全国の政令指定都市のうち平均年収トップ10の自治体です。

▼【政令指定都市】公務員の年収ランキング

順位自治体名年収平均給与月額期末・勤勉手当平均年齢
1川崎市776万3,948円48万3,829円195万8,000円42.3歳
2神戸市752万6,880円47万1,515円186万8,700円43.6歳
3さいたま市751万9,788円47万2,124円185万4,300円40.8歳
4千葉市723万5,956円45万9,688円171万9,700円41.3歳
5名古屋市746万516円46万7,968円184万4,900円41.3歳
6横浜市744万1,944円45万2,362円201万3,600円41.5歳
7大阪市741万5,916円45万8,618円191万2,500円43歳
8京都市722万3,800円44万5,175円188万1,700円42.8歳
9相模原市717万1,980円44万8,465円179万400円41.3歳
10仙台市707万5,152円44万5,646円172万7,400円41.2歳

【参考】総務省「令和7年地方公務員給与の実態」統計表(第1表・第4表)

1位の川崎市が約776万円など、年収が700万円を超えている自治体が多くあります。

ランキング上位の自治体は平均月収が44〜48万円台となっており、都道府県の上位10自治体よりも高額です。

なお、全政令指定都市の平均年収は709万5,408円(平均年齢41.9歳)です。

 

【市区町村】地方公務員(一般行政職)の年収ランキング

最後に、市区町村職員(一般行政職)の年収ランキングです。

▼【市区町村】公務員の年収ランキング

順位自治体名年収平均給与月額期末・勤勉手当平均年齢
1東京都小平市776万6,108円48万2,159円198万200円41.1歳
2東京都武蔵野市765万3,652円47万5,246円195万700円41.1歳
3東京都小金井市765万1,592円47万1,766円199万400円43.1歳
4神奈川県厚木市764万3,468円47万8,339円190万3,400円41.7歳
5東京都三鷹市764万1,512円47万2,751円196万8,500円41.5歳
6兵庫県芦屋市763万5,760円47万7,355円190万7,500円40.1歳
7神奈川県平塚市761万2,848円47万6,729円189万2,100円42.7歳
8愛知県豊田市755万8,012円47万5,051円185万7,400円42歳
9東京都国立市753万9,372円46万4,256円196万8,300円41.7歳
10東京都台東区744万128円46万594円191万3,000円40.2歳

【参考】総務省「令和7年地方公務員給与の実態」統計表(第1表・第4表)

市区町村は都道府県や政令指定都市に比べて自治体数が非常に多く、年収額のばらつきも大きくなっています。

1位の東京都小平市は、都道府県別でトップの東京都(764万4,432円)を上回り、政令指定都市別でトップの川崎市(776万3,948円)ともほぼ並ぶ水準です。

また、1721市区町村のうち、6団体の年収が500万円未満となっています。

なお、全市区町村の平均年収は618万7,622円(平均年齢41.8歳)です。

 

地方公務員の給料・年収は安いのか

地方公務員の給料・年収は安いという声も聞かれますが、受け止め方は人それぞれです。

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、40〜44歳の場合、令和7年の賃金は大企業で42万2,000円、中企業で34万6,100円です。

自治体にもよりますが、やや公務員の方が高めという位置づけになります。

ただ、初任給を見ると、東京都Ⅰ類Bが22万5,500円(令和7年4月1日現在)であるのに対し、令和7年度の民間企業の大卒は、39万6,300円でした。

公務員は民間企業に比べ、若いうちは給料が安いところもありますが、安定して昇給し、福利厚生が充実しているのが強みです。

地方公務員の年収が安い自治体は?

地方公務員の年収は自治体の規模などによってさまざまです。

ここでは「令和7年地方公務員給与実態調査」を基に、地方公務員の年収が安い自治体を都道府県・政令指定都市・市区町村別で紹介します。

【都道府県別】地方公務員の年収が安い自治体ランキング

まずは、都道府県職員(一般行政職)の年収ランキングについて見ていきましょう。

下記の表は「令和7年地方公務員給与実態調査」から算出した、全国の都道府県のうち平均年収の低い自治体です。

順位自治体名年収平均給与月額期末・勤勉手当平均年齢
1高知県611万3,644円38万3,962円150万6,100円41.4歳
2青森県615万476円38万3,948円154万3,100円42.5歳
3宮崎県622万8,832円38万8,111円157万1,500円42.2歳

【参考】総務省「令和7年地方公務員給与の実態」統計表(第1表・第4表)

都道府県レベルでは高知県が最も年収が低く、約611万円となっています。

高知県や青森県は全国でも人口減少が著しく進んでいる地域であり、財政状況の悪化が公務員給与にも影響している可能性があります。

【政令指定都市別】地方公務員の年収が安い自治体ランキング

次に、政令指定都市職員(一般行政職)の年収ランキングです。

下記の表は「令和7年地方公務員給与実態調査」から算出した、全国の政令指定都市のうち平均年収の低い自治体です。

順位自治体名年収平均給与月額期末・勤勉手当平均年齢
1札幌市634万3,308円39万5,459円159万7,800円40.3歳
2熊本市642万5,712円39万7,676円165万3,600円41.2歳
3浜松市664万6,928円40万9,044円173万8,400円42.5歳

【参考】総務省「令和7年地方公務員給与の実態」統計表(第1表・第4表)

政令指定都市では札幌市が最も年収が低く、約634万円です。

都道府県と比較すると年収水準は高めで、国内の平均給与460万円を大きく上回る安定した水準を維持しています。

【市町村別】地方公務員の年収が安い自治体ランキング

最後に、市区町村職員(一般行政職)の年収ランキングです。

順位自治体名年収平均給与月額期末・勤勉手当平均年齢
1長野県売木村479万5,080円30万1,765円117万3,900円36.3歳
2和歌山県印南町494万276円30万6,023円126万8,000円36歳
3長野県泰阜村495万1,196円30万6,308円127万5,500円36.5歳

【参考】総務省「令和7年地方公務員給与の実態」統計表(第1表・第4表)

市町村レベルでは離島や山間部の小規模自治体で年収が特に低く、:最下位の長野県売木村は約480万円となっています。

人口の多い自治体と比べると財政基盤が弱く、職員数も少ないため、給与水準の向上が難しい状況にあると考えられます。

【Q&A】公務員の年収に関するよくある質問

最後に、公務員の年収に関するよくある質問について解説します。

公務員の初任給はどれくらい?

公務員の初任給を国家公務員と地方公務員に分けて見ていきましょう。

▼国家公務員

下の表は、内閣官房内閣人事局が公開している国家公務員の初任給の例です(令和8年4月1日現在)。

試験学歴月額
総合職院卒者31万7,520円
大卒程度30万1,200円
一般職大卒程度28万7,600円
高卒者24万9,560円

【参考】内閣官房内閣人事局「国家公務員の給与(令和8年版)」

▼地方公務員

下記の表は、総務省が公開している地方公務員の初任給の平均額です(令和7年4月1日現在)。

都道府県政令都市市町村
大卒平均初任給22万5,694円22万1,015円22万2,738円22万751円
高卒平均初任給19万3,860円18万8,277円191,916円18万9,603円

【参考】総務省「令和7年地方公務員給与の実態」>初任給

公務員の退職金はどれくらい?

公務員の退職金を国家公務員と地方公務員に分けて見ていきましょう。以下は、定年まで勤めて退職した場合の平均額です。

▼国家公務員

内閣官房内閣人事局によると、令和6年度に定年退職した国家公務員常勤職員の退職金は、平均2,160万1,000円となっています。

このうち行政職俸給表(一)適用の職員の平均支給額は、2,148万8,000円です。

【参考】内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況(令和6年度)」

▼地方公務員

総務省が公開した「令和7年地方公務員給与の実態」によると、令和6年度中に定年退職した地方公務員の退職金は以下のとおりです。

都道府県(全職種)2,247万2,000円
政令指定都市(全職種)2,155万5,000円
市区町村(全職種)2,089万5,000円

※1 地方公務員の金額は、勤続25年以上で定年退職した職員(定年引上げ前の定年年齢に達した後に
退職した場合を含む)の1人当たり平均額です。勤続25年以上の応募認定退職(早期退職)を含みます。

※2 「市区町村」は総務省の統計における「市」の集計値です。
町村・特別区は別に集計されており、町村は2,048万4,000円です。

※3 国家公務員は内閣官房内閣人事局、地方公務員は総務省の調査によるもので、集計方法が異なります。
国家公務員の「定年退職」には応募認定退職を含みません。

地方公務員全体では2,186万4,000円で、国家公務員とほぼ同水準です。

なお、自己都合で退職した場合の金額は大きく下がります。退職理由別の詳しい金額は関連記事をご覧ください。

【参考】総務省「令和7年地方公務員給与の実態」第9表の1

まとめ

今回は公務員の年収について紹介しました。

  • 国家公務員は職種や難易度、専門性、責任の重大さなどによって適用される俸給表が変わる
  • 都道府県では東京都、政令指定都市では川崎市、市区町村では神奈川県厚木市の年収が最も高い
  • 上位の市区町村の年収は都道府県・政令指定都市より高い
  • 市区町村の年収は自治体によってばらつきがあり、500万円以下のところもある
  • 地方公務員は若いうちは民間企業より給与が安いこともあるが、安定して昇給する

公務員の年収は職種や自治体などによってさまざまですが、福利厚生が充実しており、基本的に毎年昇給するため、安定したキャリアを求める人に向いています。

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