
公務員保育士の採用試験で、志望動機は重要な評価ポイントです。
しかし、どのような内容を伝えるべきか悩む方も多いでしょう。
本記事では、公務員保育士の志望動機で伝えるべき内容や、効果的な例文、避けるべきNG例を詳しく解説します。
志望する自治体別の志望動機の書き方や例文も紹介するので、志望動機作成の参考にしてください。
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公務員保育士の志望動機で伝えるべき内容
公務員保育士の採用選考で志望動機を聞かれた際は、どのような内容を伝えればよいのでしょうか。
押さえておきたいポイントは、下記の3つです。
- その自治体を志望する理由
- 民間ではなく公立保育所がいい理由
- 公立保育所で保育士としてやりたいこと
公務員保育士の志望動機で伝えるべき内容を詳しく見ていきましょう。
この自治体を志望する理由
自治体の保育や子育て支援政策の特徴や施策を十分に調査し、自身の価値観や目標がどのように合致しているのかを具体的に説明することが大切です。
例えば、子育て支援政策に共感していることを述べたり、地域の特性を活かした保育を実践したいという思いを伝えたりすることが必要です。
また、その自治体で育った経験や、ボランティア活動などを通じて地域に貢献してきた経験があれば、志望理由として伝えると効果的です。
自治体の保育に関する課題や将来的なビジョンについても言及し、実現に貢献したいという意欲を示すと、より説得力のある志望動機になるでしょう。
民間ではなく公立保育所がいい理由
公立保育所の特徴や役割を理解し、民間ではなく公立保育所を選ぶ理由を明確に伝えましょう。
公立保育所の特徴は、下記のとおりです。
- 地域の子育て支援の中核的役割を担っている
- 自治体の方針に基づいた一貫性のある保育を提供できる
- 経済的な理由に関わらずすべての子どもに平等な保育を提供できる
志望動機では、上記のような点に共感し、地域全体の子育て環境の向上に貢献したいという思いを伝えることが重要です。
公立保育所で保育士としてやりたいこと
公立保育所でご自身が保育士としてどんな保育をしたいか、どう成長し、環境を通じてどんなことを実現したいのかを明確にしましょう。
ここでは、自身の保育観や専門性、これまでの経験を活かしつつ、公立保育所ならではの特徴を踏まえた目標や抱負を述べることが大切です。
短期的な目標と中長期的な目標の両方を用意しておくと、どのような形で問われても臨機応変に対応できます。
ご自身の経験に基づいた具体的なエピソードがあると、説得力が増す上に他の受験者との差別化要素になるため、さらに望ましいです。
公務員保育士の志望動機の例文
公務員保育士の志望動機で伝えるべき内容を踏まえて、実際にどのような志望動機を作成すればいいのでしょうか。
- 地元の公立保育所を志望する場合
- 地元以外の公立保育所を志望する場合
上記の2つのパターン別に公務員保育士の志望動機の例文を紹介します。
地元の公立保育所を志望する場合
地元の公立保育所を志望する場合、地元で育った経験や地域の特性への洞察を活かし、地域の文化や伝統を保育に取り入れる意欲を表現するとよいでしょう。
また、地元の子育て環境の向上に貢献したい思いや地域社会との連携、地域に根ざした保育の実践への意欲を伝えることが重要です。
なお、「地元が好き」「地元に貢献したい」といった内容だけでは不十分なので、ご注意ください。
▼例文
この地域で生まれ育ち、地元の公立保育所でお世話になった経験から保育士を志しました。地域の伝統や文化を活かした保育を通じて、子どもたちの健やかな成長と郷土愛の育成に貢献したいです。また、地域の子育て支援センターとしての役割を担い、保護者や地域の方々と協力して、より良い子育て環境づくりに尽力したいと考えています。
地元以外の公立保育所を志望する場合
地元以外の公立保育所を志望する場合、なぜその自治体に興味をもったのか、どのような点に共感したのかといったポイントを明確にする必要があります。
その自治体の特徴や魅力を具体的に挙げ、なぜその地域で働きたいのかを説明しましょう。
アバウトな回答は、良い評価をされにくいでしょう。
▼例文
貴自治体の先進的な子育て支援政策と多様性を尊重する保育方針に共感し、この地域で働きたいと考えました。新たな環境で経験を積みながら、自然体験型保育や多文化共生の取り組みに力を入れたいです。また、待機児童問題の解消に向けて質の高い保育サービスの提供に尽力し、長期的に地域に根ざした保育士として貢献していきたいと思います。
公務員保育士の志望動機のNG例
公立保育士の志望動機には、避けるべき表現があります。
例えば、民間ではなく公立を志望する理由として「保育理念に共感した」や「給料が安定している」といった漠然とした理由や待遇面に言及することは適切ではありません。
また、地元以外の自治体を志望する場合「一度訪れて好きになった街だから」というような表面的な理由も避けるべきです。
このような理由は、公務員保育士としての適性や熱意を十分に示すものではなく、面接官に誠実さや深い考察が不足していると印象づけるかもしれません。
志望動機は具体的かつ、自身の経験や専門性と結びついたことを伝えましょう。
公務員保育士の志望動機を考える際の注意点
公務員保育士の志望動機を考える際に悪い印象を与えないために、また他の志望者と差別化を図るために、下記の2点に注意しましょう。
- 待遇面は言及しない
- 経験やエピソードを交えて伝える
2つの注意点を詳しく解説します。
待遇面は言及しない
「雇用環境が安定している」「福利厚生が充実している」など、待遇面を志望動機にするのは望ましくありません。
確かにそういった点は公務員保育士として働くにあたってメリットとなりうる部分ですが、選考の中で言及すると、採用担当者に良い印象を持たれにくくなります。
待遇が良いから志望するというのは受動的な人物に捉えられる上、さらに待遇が良い就職先があればそちらに流れる印象も与えかねません。
「この自治体で働きたい」というポジティブで意欲的な動機を、明確に説明することが重要です。
経験やエピソードを交えて伝える
志望動機を伝える上で、具体的な経験やエピソードを交えられるとより好印象を持ってもらえるでしょう。
面接対策マニュアルにも記載されているようなありきたりな内容では、他の受験者との差別化が難しい上に、選考する側から見ても印象に残りにくくなります。
一方で実体験に基づいたエピソードは、あなた以外の受験者の志望動機と被らないため、面接官からの印象にも残りやすいです。
原体験に基づいて将来の姿を考えられる受験者として、好印象を与えられる可能性も高まるでしょう。
公務員保育士の採用で志望動機が求められるタイミング
公務員保育士の採用の中で、志望動機が求められるタイミングは自治体により異なります。
一般的には、受験申込の際に志望理由書の提出が求められるケースや、面接試験の中で口頭で志望動機を述べるよう求められるケースがあります。
また、筆記試験に志望動機を問う設問が含まれることもあります。
いずれの場合も、事前に十分な準備をしておくことが重要です。
特に面接での質問に備え、志望動機を簡潔かつ印象的に伝える練習をしておくとよいでしょう。
まとめ
公務員保育士を志望する際の志望動機について、重要なポイントを解説しました。
- 志望動機ではこの自治体を志望する理由を明確にする
- 民間ではなく公立の保育士を目指す理由を明確にする
- 自分の将来のビジョンを、自治体の方針と絡めて説明できるようにする
- 自分の経験やエピソードを交え、他の応募者と差別化を図る
- 安定した雇用環境や充実した待遇を志望動機として伝えるのはNG
公務員保育士は人気の職種であり、希望する自治体での就職を希望するのであれば明確な志望動機を述べ、他の応募者と差別化を図る必要があります。
今回解説した内容も参考に、ご自身の経験やビジョンを整理しながら唯一無二の志望動機を練り上げてみてください。
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また、公務員保育士になるには、まずは保育士資格を取得する必要があります。
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