公務員試験対策はいつから始める?1日の勉強スケジュール例

公務員を目指す方には、試験対策のタイミングが重要な課題です。

一般的に試験の1年前からのスタートが理想的とされ、約1,000時間の学習が必要と言われています。

勉強計画は試験日から逆算し、平日と休日のバランスを考慮したスケジュールを立てることが合格のカギとなります。

カリスマ講師の授業・教材が
スマホ・PCでいつでも何度でも
スタディング 公務員講座

公務員試験対策はいつから始める?

公務員試験に向けた勉強は、試験の1年前を目安にスタートさせる人が多いようです。

出題範囲が広く、合格するには1,000時間の勉強が必要と言われているためです。

ただし重要なのは、勉強時間よりも、どのような勉強をするかです。

集中しやすい環境をつくり、質の良い学習を進めましょう。

長期戦なので、毎日コツコツと計画的に学習することも大切です。

計画を立てる上でのポイントは、試験本番直前に終わるようなギリギリのスケジュールにしないようにすることです。

試験の5カ月前までに全体の学習を終え、精度を上げていく期間を設けることをおすすめします。

大学生は大学3年生から試験対策を始める

大学生の場合、試験の1年前、3年生からスタートする人が多いようです。

その中でも、多くの人が大学3年の春ごろ、遅くとも10月から始めています。

一方で、3年生に講義やサークルなどで十分な時間を取れないことを想定して、2年生の冬から始める人も増えています。

大学生は春・夏・冬と長期休暇があるので、有効に使いましょう。

試験本番までに勉強時間1,000時間を確保できるかどうかを意識して始めてください。

【職種別】公務員試験対策はいつから?勉強時間目安

公務員試験に合格するために必要な勉強時間は「1,000時間」とは言っても、目指す職種のレベルによって異なります。

ここでは、国家公務員、地方公務員、警察官・消防官の勉強時間やポイントを紹介します。

国家公務員(総合職)

国家公務員・総合職は公務員の中でも最難関と言われ、1,200〜1,500時間程度の勉強が必要とされます。

この勉強時間を確保するためには、試験の1年以上前から対策をスタートさせた方が良さそうです。

行政区分などの専門科目が出題される区分の試験では、専門択一と専門記述の内容で重複する科目があります。

専門択一の対策で知識をインプットした後、過去問でアウトプットしましょう。

定着した記憶は専門記述の対策に応用することで、効率よく学習できます。

また、TOEICやTOEFLのスコア提出で加点されるので、英語試験にも力を入れておくと良いでしょう。

地方公務員、国家公務員

国家公務員総合職より難易度は下がるものの、1,000時間程度の勉強時間は確保しておきたいです。

試験の1年ほど前には勉強をスタートさせると良いでしょう。

都道府県庁や国家公務員一般職の教養試験は大学入試レベル、専門科目は大学専攻レベルの問題が出題されます。

教養科目は数的処理、文章理解の出題数が多いため、重点的に対策しましょう。

過去問の類題がそのまま出題されることがあるので、過去問を丁寧にこなすのがポイントです。

多くの試験では、論文も課されます。

時間を計りながら書く練習をしましょう。

警察官・消防官

筆記試験は、主に教養試験と論文試験が課されます。

消防官の教養試験は、行政事務職員と同じ試験科目が課されるため、幅広い知識を身に付けておく必要があります。

警察官の教養試験は、消防官より難易度は低いものの、計画的に勉強することが大切です。

筆記試験のみならず、体力試験があります。

勉強だけでなく、トレーニングにも時間を確保しておかなくてはなりません。

他の公務員試験以上に普段からの体調管理が重要です。

公務員試験対策の1日のスケジュール例

1年間に1,000時間勉強する場合、1カ月あたり83時間、1日平均2時間45分のペースになります。

ただ「平日は忙しいので、休日に集中して取り組みたい」など、ライフスタイルによってスケジュールはさまざまです。

以下は、試験1年前から勉強する場合、平日・休日の勉強時間を試算した結果です。

平日の勉強時間(5日)休日の勉強時間(2日)
2時間5時間
2時間30分3時間45分
3時間2時間30分
3時間30分1時間15分

平日に2時間ずつ時間を確保した場合、休日には5時間の勉強が必要となります。

一方、平日に3時間30分ずつ勉強することができれば、休みの日は1時間15分でおさまります。

普段の生活と照らし合わせて、毎日どの程度の時間を割くことができるか考えてみましょう。

公務員試験の面接対策はいつから始める?

面接対策は、筆記試験を終えた直後となる面接試験1カ月前から始めましょう。

面接試験は筆記試験に合格した人だけが受験できるので、まずは筆記試験対策に重点を置くべきです。

聞かれる内容は自己PRや志望動機といった基本的なことが多いので、自己分析や自治体分析から準備を進めることをおすすめします。

公務員試験対策のポイント

いざ試験勉強を始めるとしても、何から手を付けたら良いのか分からない人もいるでしょう。

重要なのは試験科目や形式を把握し、計画的に勉強を進めることです。

ここからは試験対策をする上でのポイントを紹介します。

受験する試験の科目や出題方式を確認する

まずは、受験したい自治体を想定したら、受験資格や試験科目、試験形式を確認しましょう。

公務員試験は自治体や試験区分によって試験の内容が異なります。

多くの試験で筆記が1次試験として設定されていることが多いので、最初に筆記試験の出題形式をチェックして、最優先で対策します。

専門科目の対策が必要か、論文の対策が必要かなど、確認事項はたくさんあります。

官庁や自治体のホームページ・説明会を通じて、自分が何を勉強すべきか確認しましょう。

試験日から逆算して計画的に勉強を進める

受験先を決めて必要な勉強時間が分かったら、試験日から逆算して、計画的に進めましょう。

勉強に使える時間を前もって明確にし、1週間単位で勉強計画を立てることをおすすめします。

1週間ごとに計画の進捗を確認し、無理があった場合は変更するようにしてください。

注意すべきなのは、「やれるだけやる」という無計画な進め方になってしまうことです。

どの科目がどれくらい勉強できたかを把握するようにしましょう。

スキマ時間を活用して効率よく勉強する

仕事や大学の授業で毎日長時間勉強に費やすのが難しいという人は、スキマ時間を活用しましょう。

勉強を普段の生活の中に取り入れて、習慣化できるかがポイントとなります。

通勤・通学中や、休憩時間の一部など、スキマ時間でも無駄にせず、勉強時間に変えていくことが重要です。

公務員試験の合格者は「机に向かわない時間」も勉強しているようです。

短い時間にたった1問解くだけでも、積み重ねていけば試験範囲の勉強を進めることができます。

「勉強は机でするもの」という固定観念を捨て、スキマ時間で効率よく勉強しましょう。

独学が不安な場合はオンライン講座を活用する

独学で合格を目指すことも可能ですが、自分で最新情報を入手し、勉強計画を立てなければならないので、手間がかかります。

完全な独学に不安を感じるのであれば、通信講座を活用するのも一つの方法です。

予備校に通うよりも安価で、情報収集できる体制も整っています。

どのような学習ツールで勉強する場合でも、受け身でこなすだけの姿勢にならないようにすることが大切です。

能動的に考えた上で、勉強すべき科目や後回しにすべき科目などを把握しましょう。

公務員試験を「自分事」と捉えて、モチベーションを維持してください。

過去問を積極的に解く

筆記試験の対策に必要不可欠となるのが過去問です。

本試験は過去問の焼き直しになっているパターンが非常に多くなっています。

過去問を演習し、どのように出題されているのかを分析しましょう。

問いの定番を押さえることで、本試験でも普段と違う問題と見分けることができます。

難易度の高く、他の受験生も解けないような問題だと判断すれば時間をかける必要はありません。

このような判断力を身に付けるためにも、過去問演習は必須です。

公務員試験対策についてよくある質問

受験生の中には「試験に落ちてしまったら」「対策が遅れたら」といった不安も多いようです。

ここではよく聞かれる質問に答えていきます。

大学生が公務員試験に落ちたらどうする?

万が一落ちた場合の選択肢は、主に民間企業への就職か、公務員浪人です。

民間企業に就職後も、受験資格を満たしていれば受験可能です。

浪人する場合は通信講座などを受講し、対策をすることをおすすめします。

公務員試験対策を始めるのが遅いと落ちる?

試験対策が遅くなってしまっても、合格するための道は残されています。

筆記試験で課されるのは、大きく分けて教養科目と専門科目です。

教養科目は高校までの勉強がメイン、専門科目は大学で学んだ内容がメインで問われます。

つまり、出題範囲の知識があれば、合格できる可能性があります。

また、教養科目のみで受験できる職種や、「新方式」「特別枠」といった面接試験重視の試験をしている自治体での採用も狙えます。

まとめ

今回は公務員試験対策を始める時期や、進め方のポイントを紹介しました。

  • 勉強には1,000時間が必要で、約1年前からスタートしよう
  • 大学生の場合、2年生の冬からという人も増えている
  • 試験区分によって必要な勉強時間は異なる
  • 試験日から逆算して計画を立てながら取り組もう
  • スキマ時間で効率よく勉強しよう

合格するためには、忙しい中でも時間を確保し、効率よく学習しなければなりません。

スキマ時間の活用におすすめなのが「スタディング公務員講座」です。

試験に関する最新情報を知ることもできます。

無料で体験できるので、ぜひお試しください。