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【例文付き】公務員試験を受けるなら面接対策をしっかり練ろう!

面接試験を突破して初めて、公務員への切符が手に入ります。

どんなに筆記試験で高得点を取っても面接で不合格になってしまうケースもあります。つまり、筆記試験は公務員試験の前提にすぎず、公務員試験の最終難関の壁こそ面接試験なのです。

“人物重視の評価”といわれる公務員の面接試験ですが、決して油断せず、想定される質問をいくつかピックアップし、本番で簡潔かつ論理立てて答えられるようになるまで練習しましょう。


対策その1:
事前に提出する「面接カード」を書く

公務員試験では、「面接カード」を面接試験前に提出することが多く、面接官はこの「面接カード」で書かれた内容を元に質問します。

事前に面接カードに書くことが面接対策の第一歩となります。

面接カードに書いた内容によって、自分が突っ込まれてほしい内容、質問に答えやすい内容に導くことができます

■面接カード記入項目

・基本情報(住所・学歴/職歴・家族構成など)
・志望動機
・自己PR(長所・短所)
・趣味・特技やストレス解消法
・最近の関心あるニュースについて
・課外活動について(ボランティア・アルバイトなど)
・併願状況について

面接カードを書く段階から面接対策は始まっています。

面接カードに「誇張した内容や嘘」を書いたり、「なんとなく」書いてはいけません。

誠意を持って自分を語れる内容かどうかを確認してもらうために、周囲の方々や予備校で添削してもらいながら、何度も書き直してブラッシュアップすることをオススメします。


対策その2:
「面接評定票」から面接官の採点基準を読み解く

公務員試験の「人物試験」と民間企業の面接試験との大きな違いは、「落とす面接」の要素が強いことです。

多くの民間企業でも、面接試験を実施していますが、民間企業における面接試験は「採る面接」です。

面接官はいい人材を確保しようとあの手この手で受験者の個性や長所短所を引き出す質問をし、「この人材はわが社にとって有望かどうか」という視点で行います。

一方、公務員も優秀な人材を確保するということは同じですが、特別なことがない限り、一定の倍率で採用人数以上の多くの受験生がいるので、どうしても「問題を起こさないか」「個性が強すぎないか」など、“マイナス部分をみる”という視点が面接官側に働くことは否めません。

そのため、質問もマニュアル化されたものとして下記のような「面接評定票」が存在します。

■面接評定票の例と評定項目

この「面接評定票」を見て、面接カードでどんな内容を本番で話すかの大筋の方向性を決めましょう。

最初に概要を書き、面接でより具体的かつシンプルに答えるか内容検討し、文章を推敲したり戦略を立ててみてください。


対策その3:
体験(エピソード)を語ること 

面接カードでどのような質問が出るのか、「面接評定票」で面接官がどのような視点で評価・採点するのかを見てきましたが、最後にどのように回答するかです。

最近の面接は“コンピテンシー評価型面接”といって、受験者の体験・エピソードに基づく自己PRや志望動機を聞きながら「なぜそう考えたのか」「なぜその行動に出たのか」などを深掘りしていく傾向があります。

ここでは「コンピテンシー=行動特性」を意味します。

具体的に体験・エピソードを伝えることで、公務員として求めるスキル・能力といった特性に合っているかどうかを評価することができます。

そのため、受験者数の多い公務員試験の面接試験では、短時間で自分の体験・エピソードを織り交ぜつつ論理立てて説明する力が求められているわけです。

面接官の質問に対し、だらだらと長く話すのではなく、面接官にわかりやすくより短時間で説得力のある回答が求められています。

PREP法やSTR法を用いて話せるよう事前に内容を用意し、模擬面接練習をしましょう。

※PREP法

例)自己PR

例)志望動機

P:結論(Point)

長所・強みが何であるか

公務員として何がしたいか

R:理由(Reason)

なぜここが強みであるか具体的に理由を述べる

なぜこの仕事がしたいと思ったのか

E:体験・エピソード(Example)

過去の体験・エピソードを交え説明する

過去の体験・エピソードを交え説明する

P:結論(Point)

再度強みを伝える

再度公務員になり何がしたいあのかを述べる。

(文例:県職員志望動機のケース)

私は、○○県の魅力を発信し、国内外からも観光客を呼べるようにしたいと思い志望いたしました。私の故郷である○○県では海外の観光客を呼び込むためのインバウンド△△プロジェクトを推進しており、これまでの私の留学経験を活かして、日本人では気づかない海外の観光客から見た○○県の魅力を引き出しさらに多くの外国人観光客を呼び込みたいと考えたからです。そう考えたきっかけは、私は大学時代2年間シンガポールに留学していましたが、そこで様々な国の留学生と接する中で、「彼らは日本の主要都市は知っていても他の都道府県に関して全く知らない」ことが多かったからです。○○県の魅力を発信するためにもまずは中国や東南アジアに向けた○○県の魅力が体感できるイベントを企画したいと思い、志望しました。