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なぜ公務員は「つまらない」のか?やりがい・メリットを解説

なぜ公務員は「つまらない」のか?やりがい・メリットを解説

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公務員が「つまらない」と言われてしまう理由

まず、なぜ公務員の仕事が「つまらない」と言われてしまうのでしょうか。

公務員がつまらないと思われやすい理由は、主に以下の3つです。

  • 法律や前例に沿うことが求められる
  • ルーティンワークが多い
  • 住民からのクレームに対応しなければならない

1つ見ていきましょう。

法律や前例に沿うことが求められる

1つ目は、法律や前例に沿うことが求められるからです。

行政サービスはすべての住民が平等に受けられるものであり、人によって異なる対応があってはいけません。

そのため公務員の仕事は中立性や公平性が非常に重要で、どのような業務も基本的には法律や前例に従った対応が求められるのです。

これは、個人にはあまり仕事の裁量がないことと表裏一体です。

個々人の事情を鑑みてかなり柔軟にサービスをしたい人、裁量の大きな仕事をしたい人、効率化を追求したい人にとっては、仕事がつまらないと感じる要因となるかもしれません。

ルーティンワークが多い

2つ目は、ルーティンワークが多いからです。

前述のとおり公務員の仕事では前例に沿うことが求められるため、部署によってはルーティンワークが多くなる場合もあります。

例えば住民からの申請を受け付ける部署では、住民票の発行などに関する申請書を受けて、処理や手続きを行う機会が多いでしょう。

こうした業務内容の部署などでは比較的ルーティンワークが多い傾向です。

そのため決まった仕事を安定的にこなすのが得意な人には最適ですが、中には仕事に飽きてしまうという人もいます。

住民からのクレームに対応しなければならない

3つ目は、住民からのクレームに対応しなければならないからです。

公務員は地域住民のためにさまざまな仕事をしますが、行政サービスは「あって当たり前」というイメージが大きいせいか、クレームを受ける場面も多くあります。

特に市役所の窓口など毎日多くの住民と接する部署では、クレームを受ける頻度も高くなるでしょう。

「地域に貢献したい」と考えて公務員になる人は多いですが、実際に公務員になるとクレーム対応が大変で疲弊してしまう人も少なくありません。

公務員のやりがい

上記の理由からつまらないと言われることもある公務員ですが、公務員ならではのやりがいもあります。

ここからは、公務員の3つのやりがいについて解説します。

  • 国や自治体を動かす大きな仕事ができる
  • 利益の追求にとらわれずに働ける
  • 住民からお礼を言われることもある

1つずつ見ていきましょう。

国や自治体を動かす大きな仕事ができる

1つ目は、国や自治体を動かす大きな仕事ができることです。

職種によっては、予算も規模も莫大なプロジェクトに携わることもあります

国家公務員の場合は、日本を飛び出して世界を舞台に仕事をする場合もあるでしょう。


例えば外交官として日本と外国において正しく貿易を行うためのルールを定めて、国家同士の橋渡しを務める仕事などもあります。

公務員になれば「自分の仕事が国や自治体を動かしている」と実感できるチャンスもあるため、大規模な仕事をしたいと考えている人にとっては大きなやりがいが感じられるでしょう。

利益の追求にとらわれずに働ける

2つ目は、利益の追求にとらわれずに働けることです。

民間企業ではどうしても利益の追求が必要となるため、「どうやって今月のノルマを達成するか」など、数値を優先して考えなければならない場面も多いでしょう。

利益が出ないために民間企業ではなかなか実施できないものの、困っている人が多い社会課題もあります。そこで公務員の出番です。

例えば災害などが起きた際に補助金を給付したり、制度を整えたりして復興支援に繋げるといった施策は非常に重要ですが、利益が発生するわけではありません。

こうした業務は、行政機関で働く公務員だからこそ実現できる仕事だと言えるでしょう。

住民からお礼を言われることもある

3つ目は、住民からお礼を言われることもあることです。

公務員のさまざまな取り組みのおかげで、地域住民は安定した生活ができます。

時にはクレームを受けることもありますが、逆にお礼を言われることも少なくありません。

特に地方公務員は住民との距離も近く、自分の仕事が住民の生活に影響を与えていると実感する場面が多くあります。

対応した相手から直接「おかげで生活がしやすくなり、助かっている」といったお礼を言われるのは、大きなやりがいとなるでしょう。

公務員として働くメリット

ここからは、公務員が受けられるメリットをいくつかご紹介します。

公務員にはさまざまなメリットがありますが、代表的なものとして以下の3つがあります。

  • 民間よりも休みやすい
  • 年収は着実に増えやすい
  • 福利厚生が充実している

1つずつ見ていきましょう。

民間よりも休日が多い

1つ目は、民間よりも休みやすいことです。

公務員の年間休日日数は、土日祝日と夏期休暇、年末年始休暇の合計となります。

その年によって多少は前後しますが、例年の休日の日数は地方公務員が126日程度、国家公務員が124日程度です。

厚労省が公開した「令和4年就労条件総合調査」によると、民間の平均年間休日日数は115日でした。

公務員のほうが10日程度多くなっています。

また、現役の公務員や公務員経験者の声として「休暇を取得しやすい」という声も聞かれます。

【あわせて読みたい】公務員の年間休日は125日程度!有給・夏季休暇の日数は?

年収は着実に増えやすい

2つ目は、年収が確実に増えやすいことです。

国家公務員の給与は俸給表の級×号俸、地方公務員の給与は給料表の級×号給で金額が決まります。

地方公務員の場合、国家公務員の給与の仕組みをベースにして自治体ごとに定められているため一律ではありませんが、ほとんどの自治体では年1回、4号ずつの昇給となります。

民間の場合、昇給できるかどうかは企業の業績や個人の成果に左右されることもあります。

一方で公務員は、普通に勤務していれば毎年ほぼ確実な昇給が可能です。

【あわせて読みたい】公務員の年収・初任給・ボーナスは?年齢や勤務先による違いも解説

福利厚生が充実している

3つ目は、福利厚生が充実していることです。

公務員の福利厚生には、諸手当(地域手当、住宅手当、通勤手当など)、休暇(育児休暇、介護休暇など)、医療保険、年金、祝金などがあります。

医療保険においては、民間企業と比べて医療費の自己負担が少なくなっています。

また、互助会から祝い金や見舞金などの支給も受けることが可能です。

【Q&A】公務員志望者からよくある質問

ここまでは公務員の仕事がつまらないと言われる理由や、公務員のやりがい・メリットについてご紹介してきました。

ここからは、公務員志望者からよくある質問について解説します

公務員を目指している方は、ぜひ参考にしてください。


どんな人が公務員に向いている?

どんな人がどの種類の公務員に向いているのか、次のように具体例を挙げてみました。

▼国家公務員

  • 専門家になりたい
  • 「人の役に立ちたい、世の中をよくしたい」といった使命感や責任感が強い
  • 仕事を通してグローバルに活躍したい
  • チームプレーで力を発揮するのが得意

地方公務員(都道府県や政令指定都市)

  • さまざまな仕事を経験したい
  • 地域の発展に貢献したい
  • 人や組織の間に立って調整するのが得意
  • 新しい環境への順応力が高い

▼地方公務員(政令指定都市や市町村)

  • 住民と直接関わりたい
  • 特定の地域に住み続けたい
  • コミュニケーション能力が高い
  • 同じ作業をコツコツ地道に続けられる

詳しくはこちらの記事で解説しています。

【あわせて読みたい】あなたはどっち?国家公務員・地方公務員に向いている人の特徴

公務員の志望動機の作り方は?

志望動機は、「なぜ公務員になりたいのか」という問いに対して、自分の視点で下記3点について考え、組み立ててみましょう。

  • 過去(興味を持ったきっかけ)
  • 現在(なぜこの仕事がしたいのか)
  • 未来(どんな公務員になりたいか)

当たり障りのない回答ではなく、自分の言葉でエピソードや考えを語ることができれば、志望動機に説得力が出ます。

【例文付き】公務員の志望動機の作り方!地元以外・民間併願は?

まとめ

今回は、公務員が「つまらない」と言われる理由ややりがい・メリットについて解説しました。

  • 「つまらない」と言われる理由は、法律や前例を重視すること、ルーティンワークが多いこと、クレーム対応も発生することなど
  • 国や自治体を動かす仕事ができて、利益の追求にとらわれないというやりがいもある
  • 民間よりも休日が多く充実した福利厚生・確実な昇給といったメリットがある

「つまらない」と言われることもありますが、公務員ならではのやりがいやメリットも多くあります。

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