公務員試験対策 なぜ「予備校は無駄」という声がある?
何かの試験の合格を目指す時、「塾や予備校に通う」という選択肢が自然と思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
ただ、どんな試験に関しても「予備校は無駄」という意見を持つ人が一定数いるものです。
公務員試験に関しては、何が「予備校は無駄」の根拠となっているのでしょうか。
以下でいくつか理由を考えていきます。
理由1:予備校は費用が高いから
まず大きな理由として、予備校は授業料等が高く、試験対策に多額の費用がかかるのが無駄だと考えられている、ということが挙げられます。
例として、地方上級試験の合格を目指す場合に予備校にかかる費用を見てみましょう。
まず必要になるのが授業料で、地方上級や国家一般職など専門試験の対策が含まれる試験種の対策コースは30万〜35万円ほどかかるようです。
また、自宅や大学などから離れた場所にある予備校へ通学する場合は、交通費もかかります。
公務員試験そのものは受験料はかからず、無料でいくつでも受験が可能です。
独学で合格できれば、かかる費用は試験対策のためのテキストや問題集の購入費くらいで済むかもしれません。
予備校に通った場合と費用面で大きく差がつきます。
理由2:予備校に通わず合格する人もいるから
公務員試験は予備校に通わずに独学で合格する人もいる、というのも理由の1つです。
ウェブ上で検索すると、独学で公務員試験を突破した人々の体験談がいくつも見つかります。合格までにどのように勉強したか、科目別の試験対策のコツやアドバイスなどを公開しているサイトもあります。
文字情報だけでなく、面接対策の動画などのコンテンツも充実しているので、独学のハードルも以前より低くなりました。
それらを参考にして、予備校に通わずに独学で試験に合格できたと仮定すると、予備校の費用や通学時間が丸々かからないわけですから、予備校に通うことが無駄に感じられるでしょう。
理由3:通学に時間がかかるから
予備校は通学に時間がかかるというのも、デメリットとなる部分です。
予備校まで徒歩5分、といった好条件に当てはまる人はほとんどいないでしょう。
どうしても通うのに時間がかかりますし、地方在住の場合などは「近くに予備校がなく、通おうと思うとかなり遠くまで行かなければならない」というパターンもあります。
また、単純に通学に時間がかかるだけでなく、予備校は決められたカリキュラムに合わせて通学しなければならないという点も特徴です。
自分の都合とうまく合う予備校が見つかれば問題ありませんが、そもそも選択肢が少ない場合は予備校のスケジュールに自分の生活を合わせる状態になるため、時間が自由に使えなくなるという制約が発生するのです。
予備校のメリット
ここまで予備校のデメリットを挙げてきましたが、予備校にはさまざまなメリットもあります。
まず、何と言っても公務員試験対策に特化したカリキュラムがあるので、合格に向けて効率的・体系的に試験範囲の学習を進められるのが最大の特長です。
独学で難しいのが学習のスケジュール管理や試験範囲の優先順位付けなどで、試験本番までに試験範囲が終わらなかったり、配点が高い科目や頻出問題に注力できなかったりしますが、予備校ではその点を解消できます。
加えて、試験の最新情報を得られる、分からないことをすぐ質問できるなど、バックアップがしっかりしているのも強みです。
試験合格という同じ目標を持つ仲間の存在が、モチベーション維持につながる部分もあるでしょう。
公務員試験は独学で合格できる?
費用や時間がネックで予備校に通うのが難しいとなった場合、選択肢の1つが「独学」です。
独学での受験について、公務員試験の代表的な試験形態をみた上で、どれくらい勉強時間が必要になるのかや、独学で合格するためのコツなどをご紹介します。
代表的な試験種の試験形態
まず、代表的な試験種の試験形態を見てみましょう。
代表的な試験種の筆記試験では、教養択一、専門択一、論文を課す試験が多いです。
教養択一では知識を問う問題より、論理的思考などを見る知能試験の出題比率が高くなる傾向にあります。
近年は受験者を広く集めようと、民間の採用テストを導入するなど多様な試験形態が増えつつありますが、まだまだ従来型の試験が主軸です。
【あわせて読みたい】公務員試験の科目一覧!教養択一・専門択一の学習のポイントは?
公務員試験の勉強時間は?
地方上級など、教養試験だけでなく専門試験もある試験種を目指す場合、公務員試験の合格に必要な勉強時間は1,000時間と言われています。
勉強期間を1年とすると、1,000時間に到達するには毎日2時間45分の勉強が必要です。
平日と休日のメリハリをつけるなら、例えば平日2時間、休日5時間といった配分も考えられます。
いずれにせよ毎日ある程度の勉強時間の確保が必須ですが、不合格者は単純に勉強時間が足りていないパターンが多いです。
あいまいに「やれるだけやろう」ではなく、1日の勉強時間を決めてコツコツ積み上げていくことが非常に重要となってきます。
【あわせて読みたい】公務員試験の勉強時間は1,000時間!合格者と不合格者の違いは?
独学で合格するには?
独学で試験に合格するためには、何をしたらいいのか。
注意しておきたいのが、以下の4つのポイントです。
▼モチベーションを維持する
公務員の仕事を理解し、公務員として働いている自分をイメージしてモチベーションを維持します。
試験の合格だけが目標になっている状態はよくありません。
公務員になって何の仕事をしたいか、どんな社会を目指したいかを考えることは、人物試験(面接)対策にもつながります。
▼時間を確保して、勉強計画を立てる
勉強時間を事前に確保することが重要です。
1週間で勉強できる時間がどこか考えて学習計画を立て、実際に1週間行ってみて修正していきます。
自分のペースを見つけて、1,000時間を1つの目安に進めます。
▼適切な「勉強法」で臨む
試験範囲が広いので、適切な勉強法を実践する必要があります。
具体的には、公務員試験の特徴を捉え、出題数の多い科目を重点的に対策するなどメリハリをつけること。
1つの科目に固執せずに全体の点数を上げることを意識します。合格者の体験記なども参考になるでしょう。
▼常に最新情報を入手できるようにアンテナを張っておく
予備校や通信講座などを利用する場合、試験の最新情報などが告知されることが大きなメリットのうちの1つです。
独学の場合は待っているだけでは情報が入ってこないので、志望度の高い試験の採用サイトを定期的にチェックして最新情報を手にいれましょう。
【あわせて読みたい】公務員試験を独学で突破するにはどうしたらいい?
予備校も独学もピンとこない人は「通信講座」がおすすめ
「独学で合格するためのコツは分かったけれど、1人で実行するのは難しい……」
そんな方には、予備校と独学のいいとこ取りができるオンライン通信講座がおすすめです。
スマホで学べる「スタディング公務員講座」は、筆記から面接まで効率的に学べるカリキュラムを、好きな時間・好きな場所で無理なく学んでいけます。
しかも費用は予備校よりもリーズナブル。
一括8万円からさまざまなコースがあり、目指す試験種や予算に合わせて活用できます。
「そうはいっても、講師に質問・相談できるほうが安心して勉強できる」という方に向けては、通信講座でありながらきめ細かいコーチングを受けられる「担任フルサポートコース」もあります。
スタディングなら予備校よりも低予算で学べる
まずスタディング公務員講座なら、試験合格に向けて予備校よりも低予算で学ぶことができます。
地方上級・国家一般職試験の合格を目指すコースでは、専門試験を含む筆記試験対策だけでなく、模擬面接や論文添削なども含んで16万円です(一括の場合、2024年7月現在)。
さらに手厚い、担任講師からのアドバイスなどが受けられるコーチングサービス付きのコースは26万円で、同じ試験種で比較した場合の予備校費用(30万〜35万前後)と比べて割安です。
予算を抑えて試験対策をしたい人におすすめです。
スタディングなら時間を有効に使える
スタディング公務員講座は、通信講座の良さを最大限に生かし、時間を有効に使えるのが大きな特長です。
スマホさえあれば学習を進めることができるので、例えば長い通勤・通学時間を利用して勉強したい人、まとまった時間が取れないのでスキマ時間をフル活用したい人などに特におすすめです。
これまでの受講生の中には「近くに予備校がなく、そもそも予備校を選択できなかった」という状況から、スタディングで合格を掴んだ方もいました。
どんな方でもライフスタイルに合わせて受講できます。
教養・専門・論文・面接対策がオールインワン
地方上級や国家一般職を対象としたコースなら、教養・専門・論文・面接対策がオールインワンになっています。
教養試験だけで受けられる試験種が増えつつありますが、地方上級や国家一般職では専門試験が行われるパターンが多いため、広い範囲の試験対策が必要になります。
加えて近年では人物試験を重視する傾向が強まり配点が高くなっているため、面接対策の重要度が上がっています。
膨大な試験範囲の中で何を勉強するかという取捨選択、科目の優先順位付け、スケジュール管理、加えて面接の練習など、独学では難しいこともスタディング公務員講座なら必要なことがすべてカバーされているので安心です。
公務員合格担任フルサポートサービスも
通常の講座でも十分合格水準まで到達できますが、「より安心して合格を目指したい」という方向けに、さらに手厚い公務員合格担任フルサポートサービスもあります。
試験勉強は長期間におよぶため、モチベーション維持やスケジュール管理が難しく、それらが挫折の原因になってしまうことも少なくありません。
フルサポートコースでは、担任講師が合格まで伴走します。
まず志望先にあわせた個別学習計画表の作成・学習アドバイスが受けられ、エントリーシートの添削や面接の相談なども無制限で利用可能です。
ホームルーム動画では試験の最新情報などが配信されます。
\ 詳しくはこちら /
【Q&A】公務員試験に関するよくある質問
最後に、公務員試験に関するよくある質問を2つ取り上げます。
公務員試験に失敗する人の特徴とは?
公務員試験に失敗する人には、次のような特徴があります。
▼なんとなく公務員志望
「親に言われたから」などで試験を受けている人は勉強のモチベーションを保てず、面接の志望動機も弱くなりがち。
なぜ公務員になりたいか考える習慣が必要です。
▼勉強時間を取れない
「やれる時にやろう」では、試験範囲が終わらないまま本番を迎える事態に。
まずは日々の勉強時間の確保が重要です。
▼人の話を聞かず、独りよがり
最近の公務員試験では、面接などの人物試験が高配点の傾向に。
自分の考えを押し通すだけでなく、客観的視点を。
【あわせて読みたい】キャリア・カウンセラーが見てきた公務員浪人の現実。失敗する人・成功する人の特徴
公務員試験の倍率は?
公務員試験の倍率は、全体的に受験者がゆるやかに減少傾向である一方、合格者数は増加傾向のため、倍率は低下しつつあります。
国家総合職の試験の実質倍率(最終合格者数/1次試験受験者数)は7.5〜8.7倍、国家一般職は2.5〜3倍です。
地方公務員全体の競争率(合格者数/受験者数)は5.2〜5.9倍で、国家総合職と国家一般職の中間ですが、自治体のその年の採用数によって大きく変動するので、最新情報の確認が必須です。
【2024年最新】公務員試験の倍率を解説!
まとめ
この記事では、「公務員予備校は無駄だ」という声がある理由と、予備校のメリット、独学での試験対策、オンライン通信講座についてご紹介しました。
- 予備校は対面のサポート等が魅力だが、費用や通学時間の負担などのデメリットあり
- 独学はモチベーション維持、しっかりした学習計画、最新情報収集などが重要
- 予備校と独学のいいとこ取りができるオンライン通信講座がおすすめ
スタディング公務員講座なら、低予算かつ自分のライフスタイルにあった学び方で合格を目指せます。
講座は無料で体験できます。
予備校費用を理由に公務員受験を迷っている方は、ぜひ一度スタディングを試してみてください。