公務員試験【1次試験(筆記試験)】の服装
公務員試験の形式は、大きく分けて1次試験(筆記試験)と2次試験以降(面接)で構成されています。
まずは1次試験の服装について解説します。
1次試験(筆記試験)は私服が多い
1次試験(筆記試験)は、普段から着慣れている私服で受験をしても問題ありません。
ジーンズやスニーカーなど、カジュアルな服装でも大丈夫です。
実際に、1次試験はほとんどの受験生が私服で試験を受けています。
服装が合否に直接影響することはありません。
ただし服装の指定がないといっても、あまりにも派手で目立つ服装などは避けましょう。
【大学生】1次(筆記)の服装
▼男性の場合
前述の通り、服装は着慣れた私服で構いませんが、派手すぎる服装や清潔感に欠ける古着など、悪目立ちをしてしまう服装は避けましょう。
スーツを着て行っても問題ないですが、着慣れていないと窮屈に感じる大学生も多いかと思います。
服装に迷う場合は、オフィスカジュアルを意識した服装を目指すとよいでしょう。
例えば、トップスはYシャツやポロシャツ、ボトムスはチノパンやスラックスなどです。
色は白や黒、紺やベージュなどを選ぶと落ち着いた印象となります。
目立つアクセサリーなどは、外しておきましょう。
また会場によっては空調のききが悪い場合や、逆にききすぎている場合があります。
カーディガンなどの上着を使って、温度調整がしやすい服装をしていくとよいでしょう。
▼女性の場合
女性の場合も、基本的には男性と同じです。
普段から着慣れた服装で問題ありませんが、悪目立ちするような服装は避けましょう。
迷う場合は、こちらもオフィスカジュアルを意識するとよいでしょう。
例えば、トップスはシャツやブラウス、ボトムスは短すぎないスカートやスラックスなどを選ぶと無難です。
派手なピアスやネックレスといったアクセサリーは外しておきましょう。
また、男性同様温度調節のしやすさも重要です。
暑さや寒さに対応できるよう、着脱のしやすい服装がよいでしょう。
【社会人】1次(筆記)の服装
▼男性の場合
社会人も大学生と同様、服装は着慣れた私服で問題ありません。
ただ、社会人採用(中途採用)の試験では、1次試験でもスーツを着用した受験生が少なくありません。
周囲に合わせたほうが落ち着く場合や、普段から着慣れている人であれば、スーツを着ていくのもよいでしょう。
もちろん、社会人でも普段スーツを着る機会が少ない人、窮屈に感じる人は私服で臨んだほうがよいでしょう。
私服の選び方は、オフィスカジュアルを意識すれば問題ありません。
派手すぎる格好やアクセサリー、着古した清潔感のない服装は避けましょう。
▼女性の場合
女性の場合も私服で構いませんが、スーツでも問題はありません。
ストレスなく試験に臨むことができ、自分の実力をより発揮しやすいと感じる服装を選ぶのがよいでしょう。
私服の選び方は、オフィスカジュアルを意識すれば問題ありません。
派手すぎる格好やアクセサリーなどは避けるのが無難です。
公務員試験【面接】の服装
公務員試験の2次試験(面接試験)は、受験先から面接当日の服装の指示があることが多いと言えます。
ほとんどの試験は実施時期が真夏であるため、「スーツでなくてかまわない。オフィスカジュアル、クールビズの服装で」といった指示があることが一般的です。
ただし受験生の中には「本当にオフィスカジュアルやクールビスでいいのか?スーツを着用しないと評価が下がるのではないのか?」と疑心暗鬼になる人も少なくありません。
結論を述べると、受験先の指示に従った服装(オフィスカジュアル、クールビス)であれば、まず問題はありあません。
では、服装のポイントについて具体的に見ていきましょう。
【大学生・男性】服装・髪型
2次試験は、受験生が公務員にふさわしい人物かどうかを選考するための試験です。
そのため1次試験とは違い、服装や髪型にも注意する必要があります。
2次試験はスーツスタイルを基本に、受験先の指示に従うのがよいでしょう。
大学生の場合はスーツの着用マナーに詳しくない人が多いため、以下の点に注意してください。
▼髪型
黒髪の短髪で、前髪が目や眉にかからないようにしましょう。ヒゲは必ず剃ってください。
▼スーツ
黒、紺、グレーのリクルートスーツが基本です。派手な柄やカラーのスーツは避けましょう。
オフィスカジュアルやクールビズと指示があった場合は、上記のスーツをベースにジャケットとネクタイを省略します。
▼ワイシャツ
白の長袖の無地が基本です。しわや汚れがないようにしておきましょう。
オフィスカジュアルやクールビスの場合は、襟の形はワイドカラーやホリゾンタルカラーが適しています。
だらしない印象になるのを避けるため、開けるのは第1ボタンまでにしましょう。
▼ネクタイ
着用する場合は派手すぎない色柄が基本です。本番前には曲がっていないか確認しましょう。
▼足元
靴下の色は黒か紺が基本です。靴は黒の革靴を着用します。
靴の形はストレートチップがもっともフォーマル寄りで、装飾が少ないプレーントゥやUチップでも可です。
目立つ汚れがないか、面接前に確認しておきましょう。
【大学生・女性】服装・髪型
女性の場合も、大学生であってもスーツスタイルが基本で、受験先の指示に従って調整します。下記の点に注意してください。
▼髪型
必ずしも黒である必要はありませんが、金髪や明るすぎる髪色はふさわしくないでしょう。
染髪をしている場合、暗い茶色であればありません。
前髪は目にかからないようにし、全体が長い場合はひとつにまとめておきましょう。
▼メイク
ノーメイクや派手なメイクは避け、ナチュラルで健康的なメイクがよいでしょう。
また、アクセサリーは外しておいたほうが無難です。
▼スーツ
大学生の男性と同様に黒、紺、グレーのリクルートスーツが基本で、派手な色や柄のスーツは避けてください。
スカートは膝が隠れる長さにしましょう。
オフィスカジュアルやクールビスの指示があった場合は、ジャケットは着用しなくて大丈夫です。
▼シャツ、ブラウス
白が基本ですが、派手になりすぎなければ薄いピンクやブルーといった色のものでも問題ありません。
袖の長さに迷ったら、カジュアルな印象を与えやすい半袖は避けておくと安心です。
▼足元
3〜5cm程度の黒いパンプスが基本です。
また、スーツがスカートでもパンツでも必ずストッキングを履き、試験前には伝線していないか確認しましょう。
【社会人・男性】服装・髪型
大学生と同様に、社会人の男性の2次試験はスーツスタイルを基本に、受験先の指示に従って調整しましょう。
社会人の場合、仕事で普段からスーツを着慣れている人も多いかと思います。
ただし公務員試験の2次試験では、色柄が華美なスーツや派手な髪型はふさわしくありません。
大学生・男性での解説と同様に、リクルートスーツのような落ち着いたスーツや黒髪の短髪が無難です。
普段からスーツを着ている人も、面接にふさわしいスーツスタイルができているか、今一度確認してみましょう。
【社会人・女性】服装・髪型
社会人女性の場合、普段はオフィスカジュアルで勤務している人も多いかと思いますが、大学生の女性の場合と同様に落ち着いた印象のスーツや髪型を基本に服装を整えておくと安心です。
派手なメイクやアクセサリーは避け、落ち着いた印象のナチュラルメイクを心がけましょう。
女性の場合、ファッションアイテムのバリエーションが男性よりも豊富なため、手持ちのオフィスカジュアルの服や靴はカジュアル寄りのものが多いかもしれません。
面接にふさわしい服や靴などが揃っているか、足りないものはないか、今一度確認してみましょう。
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夏の面接はクールビスでOK?
クールビズは夏場の軽装を推奨する取り組みで、多くの自治体や企業が実施しています。夏の面接では、このクールビズが指定されることもあります。
前述のとおり、受験先から「オフィスカジュアルやクールビスで」と指示があった場合は、ノーネクタイ・ノージャケットのスタイルで試験に臨みましょう。
指示にしたがっていればまず問題はありませんが、どうしても不安な場合はネクタイとジャケットを持参しておくと安心です。
受験案内に記載なし・指定なしの場合は?
公務員試験の受験案内には、服装に関する記載や指定がない場合もあります。しかし記載がないからといって、どんな服装でも問題ないわけではありません。
2次試験の面接は受験生の人物面を評価する試験です。特に指定がない場合はスーツで臨んだほうがよいでしょう。
たとえ本当に私服で問題がない場合も、スーツを着用しているからといって印象が悪くなることはありません。
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【Q&A】公務員試験の服装に関するよくある質問
最後に公務員試験の服装に関するよくある質問に回答していきます。
受験票の写真の服装は?
受験票に使用する証明写真の服装は、2次試験を意識してスーツを着用しておくとよいでしょう。
受験票の写真は、受験生の第一印象を左右するものです。
公務員としてふさわしくない髪型や服装の写真だと、印象が悪くなってしまう可能性もあります。
高校生の服装は?
高校生が公務員試験を受験する際の服装は、通っている高校の制服がおすすめです。
実際に高校生の受験生は、多くが制服を着用しています。
もちろん、前述のようなリクルートスーツでも問題はありません。
ただ、多くの人は就職が決まってからスーツを購入するかと思います。
試験のためにわざわざスーツを購入する必要はないため、制服のほうが着用しやすいでしょう。
まとめ
今回は公務員試験を受験する際の服装について解説しました。
- 1次試験(筆記試験)は私服でよいが、迷ったら男女ともにオフィスカジュアルが無難
- 2次試験(面接試験)は男女ともにスーツスタイルが基本
- クールビズの指示があればそれに従った服装でOK
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