公務員試験 文章理解(英語)の特徴と攻略法

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公務員試験において出題数が多い「文章理解」。
特に英語に関しては、「苦手だから捨て科目にしている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし文章理解(英語)は勉強のコツをつかめばしっかりと得点源にできます。

今回は、TOEIC満点講師の早川
講師が「文章理解(英語)の特徴と攻略法」を分かりやすく、丁寧に解説していきます!
英語に苦手意識のある方こそ、ぜひご覧ください。


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目次

早川幸治講師
この記事を書いた人 早川 幸治

スタディング TOEIC講座主任講師。株式会社ラーニングコネクションズ代表取締役。
IT企業から英会話講師に転身し、これまで全国170社以上、のべ30,000人以上の企業研修や大学での指導を担当。「高校2年生で英検4級不合格」という英語嫌いを克服しTOEICL&Rテスト 990点(満点)、英検1級取得。TOEICの傾向を押さえた効率的なスコアアップの指導メソッドに定評がある。TOEIC®関連の著書多数。株式会社アルクでの通信講座の監修を担当。




英語攻略のカギは「準備」

公務員試験の英語攻略のカギは「準備」です。

まずは公務員試験の英語がどのような試験なのかを把握しましょう。試験のレベルは、センター試験/大学入学共通テストレベル、また英検でいえば準2級~2級レベルです。

問題はすべて「5肢択一」で正しいものを1つ選びます。内容を完璧に理解できなければ解けない問題はなく、ある程度読めれば解けるほか、自信を持って答えを特定するほどに読めなかった場合であっても、純粋な英語力以外の論理力を駆使することで解答できる部分もあります。ここが、理解度を重視する大学入試や英検と異なる部分といえます。公務員試験では、基本的な英語力とともに、処理能力を見ているのがわかります。

出題形式は4つあります。これは試験種によって傾向が異なるため、受験を検討している試験種の過去問をしっかりと確認しておきましょう。

1.出題形式

出題形式は以下の4つです。長文を見ただけで戦意喪失しないようにしっかりと対策をしておきましょう。

① 内容把握

形式:5つの選択肢の中で正しいものを選ぶために、長文の内容を読んでいくもの。
求められるスキル:選択肢の内容と合致するものを特定できるリーディング力。

② 要旨把握

内容説明:本文を正しく要約している選択肢を選ぶもの。基本的に内容把握と同じ解法が使える。最近は、地方上級や国立大学法人以外の試験種では出題されていない。
求められるスキル:要約された選択肢の内容と合致するものを把握するリーディング力。

③ 空欄補充

内容説明:長文の中にある空欄2つまたは4つに当てはまる語句を選ぶ。
求められるスキル:空欄前後の本文の内容を理解するリーディング力。

④ 文章整序

内容説明:5つの文を正しい順番に並び替える。
求められるスキル:一文ずつの展開を正確に理解する論理力。


2.出題数と目指す正解率

試験種によって出題数は変わりますが、3~7問出題されます。6割を確実に正解できるように、3問の場合は2問、5問の場合は3問、7問の場合は4問の正解を目指しましょう。配点は各1点です。試験当日は難しい問題に粘らずに、正解できそうな問題を優先的に解く戦略が大切です。




公務員試験の英語攻略法

ここからは、効率的な英語問題攻略法をご紹介します。

1.「1に過去問、2に過去問!」

公務員試験の英語対策は、過去問に始まり、過去問に終わるといっても過言ではありません。まず、過去にどのような問題が出たのかを知ることは、未来にどのような問題が出る可能性が高いかを知ることにつながります。そういった意味では、過去問とは、見方を変えれば未来問です。今から2年前の過去問は、3年前からしたら未来問。過去問を解くことで傾向がわかります。実際にテストを受けて合格した先輩が解いたものと全く同じものを解くことで、「リアル」を知ることにもつながります。過去問はドラえ問、いや、ドラえもんのようなもの。暗記パンのような秘密道具を手にすることはできませんが、未来が見えるため、テスト当日に何をすればよいのか、テスト当日までにどのような力をつければいいのか、未来につながる道筋が見えます。

しかし、こんな気持ちがあるかもしれません。

「いやぁ、今やったってどうせできないし・・・」

英語が苦手な人ほどそう思う気持ちは痛いほどわかります。でも、この考えを持っていると、結果が出るのが遅くなります。勉強をしてから過去問を受けるというのは、ドライブで例えれば、カーナビを使わず、地図さえ見ずに、行ったことのない場所を目指すようなものです。もちろん、英語を勉強すれば、英語力は上がります。しかし、それは公務員試験に必要な英語力とは異なる方向かもしれません。だからこそ、しっかりとカーナビや地図を活用することが必要なのです。それは、目的地となるゴール地点を知ることだけでなく、どこからスタートするのかという現在地を知ることも同様に大切です。この目的地と現在地を同時に知ることができる方法こそ、過去問に取り組むことなのです。過去に取り組むことで現在を知り未来に活かす。つまり、過去が分かれば未来が分かる。まさにバック・トゥ・ザ・フューチャーです。


2.過去問から学べること

実際に過去に出題された問題を解くことで、たくさんの学びや気づきを手にすることができます。また、過去問を解きながら身につけられるスキルもあります。このスキルは、過去問以外で磨くことも可能ですが、過去のテストを使って磨けるスキルこそ、そのままテスト本番で活かせるスキルとなります。過去問から学べることを確認してみましょう。

① 出題される問題のレベル感

実際にどのくらいのレベルの問題が出るのかは、過去問を通して知ることができます。問題を解いてみて、まったく歯が立たなかったとしたら、これからしっかり学習しなくてはいけないという気づきを得ることができます。逆に、「意外と解ける!」と感じたとしたら、確実に6割以上正解できる状況をつくったうえで、ほかの科目を優先することもできます。

② 問題の傾向

問題のレベル感とともに、問題の傾向がわかることで、効果的な対策ができるようになります。内容把握問題がどの程度出るのか、どのような内容が多く出題されているのかなど、事前に知ることで、無駄のない学習を行うことができます。

③ 正解の導き方

問題を解くとは、正解を導く練習をすることとイコールです。仮に間違えたとしても、それは解答のプロセスの穴を見つけることにつながります。そして、解説を読んで解き方を知ることは、正解へのプロセスを身につけることに一歩近づきます。過去問に繰り返し取り組むことで、正解へのプロセスを反復練習することができるのです。

④ 内容が読み切れない時の解答術

実際に問題を解いてみると、難しさを感じることも少なくないかもしれません。「読めれば解ける」といえば当たり前に聞こえますが、本文の内容を100%理解しなくては解けないわけではありません。内容が読み切れない時には、どのようなプロセスをたどればよいのかについても、過去問に取り組むことで身につけることができるのです。

⑤ 時間配分

1問あたり3分30秒で解くことが目標です。問題が解けたとしても、時間をかけすぎていては、他の時間が圧迫されてしまいます。まずは、普通に解いてどのくらい時間がかかるのかを把握することで、時間配分は十分かどうか、短縮する必要があるのかなど、現状を知ることができます。





公務員試験の英語はこう解く!

知らない単語に出合っただけで「読めない・・・」と感じるのはもったいないですよね。そこで必要なのが、「解答の型」を身につけること。1問あたり3分30秒で解くためにも、本文をじっくり読んでいる時間はありません。選択肢の作りを把握したうえで本文に取り組むことで、効率的な解答が可能です。ここからは、出題タイプ別に効率的な解き方をお伝えします。ぜひ過去問で実践してコツをつかんでください。

1.内容把握&主旨把握は日本語を最大限活用せよ!

内容把握と要旨把握の場合、選択肢を読むことで本文のテーマを事前に知ることができます。日本語で書かれた選択肢を先に読むことで、テーマに関する背景知識を得られるため、英文が読みやすくなります。たとえば、いきなり本文を読み始めてsparrowと出てきても、単語を知らなければ何の話かわかりませんが、選択肢を読んで「舌切り雀」がテーマであることがわかれば、sparrowが「スズメ」だと推測することは難しくありません。

選択肢からテーマを把握したうえで、選択肢の内容と本文の内容を照合していきます。選択肢1~5の順番のほとんどは、本文で登場する順番に対応しています。よって、選択肢1の内容読んで、それを本文と照合する。異なっていれば、選択肢2に進んで、本文と照合する。これを繰り返していく形です。選択肢の内容を把握することで、本文のどこに書かれているかが特定しやすくなります。

なお、不正解の選択肢には、以下のような特徴があります。

① 本文に書かれていることと異なっている

金額や年代、人数や期間などの数字が異なっている。特にmillionやthousandなどの単位に注意が必要。また、数字は正しくても内容が異なっている場合もある。

② 本文に書かれていることと矛盾する

出来事の前後関係が逆になっていたり、本文に「必要である」とあるものが、選択肢で「不必要である」、また本文に「難しい」とあるものが、選択肢で「易しい」のように逆に書かれていたりする。プラスやマイナスな内容には注意が必要。

③ 本文に書かれている動作者/発言者が異なっている

本文では、Aさんが動作や発言をしている内容が、選択肢ではBさんの動作や発言として書かれている。主語と動詞の関係をしっかりと把握すること。

④ 本文では断言していない

選択肢の「必ず~である」や「まったく~ない」と断言しているものについて、本文では「することもある」や「~しない場合もある」のような書かれ方をしている。本文で断言されているかどうかがポイント。


選択肢1を読んで、本文を最初から読み進めて、該当する箇所に来たら注意して読みます。選択肢の内容と合致しない箇所がある場合には不正解です。そのまま次の選択肢を読み、本文の続きを読みます。該当する箇所に来たら注意して読み、選択肢の内容と合致しない場合は次の選択肢へ、内容が合致する場合には正解ですから、それ以上読み進めなくて大丈夫です。

2.空欄補充は、空欄のある文&前後の文を把握せよ!

空欄補充問題は、1つ~4つの語句を入れる問題です。空欄がある文だけでは判断できないことが多いため、空欄がある文に加えて、その前後の文の内容を読み取ったうえで話の展開に合うものを選ぶ必要があります。なお、空所が2つの場合には以下のような選択肢が掲載されています。

1: [ア]plan [イ]quit
2: [ア]plan [イ]continue
3: [ア]ocation [イ]expect
4: [ア]location [イ]continue
5: [ア]work [イ]expect


[ア]または[イ]の単語を入れて読んでみて、どちらか1つがわかれば2択までに絞り込めます。しかし、空欄がある文だけを読んで解けるものは少ないため、しっかりと話の展開を理解することが必要です。また、空欄が4つある場合であっても、意味を取りやすい箇所から空欄に入るものを特定することで、選択肢を絞りながら解答することが可能です。



3.文章整序は、確実にわかる箇所を特定せよ!

文章整序問題は、話の展開を正しい順番に並べ替えるものです。英文だけを読みながら並べ替えるとしたら、かなり高い読解力が必要です。そこで、まずは選択肢をヒントにします。基本的には、以下のような構成のされ方です。

1:  ア→オ→エ→イ→ウ
2:  ア→エ→オ→ウ→イ
3:  エ→オ→ウ→ア→イ
4:  オ→エ→ウ→ア→イ
5:  オ→ウ→ア→イ→エ


 この選択肢であれば、「エ」から始まることが明確であれば、それ以上読まなくてよくなりますが、基本的に正解にはならないと考えてよいでしょう。よって、「ア」または「オ」から始まると考えられます。どちらから入りそうかを読み取り、「ア」が入りそうであれば、続く内容は「オ」か「エ」です。最初の2つの展開がわかれば、それ以上読む必要はなくなるのですが、実際はそこまで易しくはありません。「どちらを入れてもつながる気がする・・・」と悩んでしまうかもしれません。その場合は、選択肢を参考にさらに先の展開を読んでみます。順番が「ア」から始まるとしたら、最後の2つが「イ→ウ」とつながるのか、「ウ→イ」とつながるのかを読み取ります。もし、明らかに「ウ→イ」が自然であれば、2番が正解だと判断できます。

最初に何が来るかがわからない場合は、英文の中で読みやすいものを基準にすることをおすすめします。たとえば、「イ」が読みやすい場合、「エ→イ」「エ→オ」「エ→ウ」「イ→エ」のつながりをチェックします。「エ→ウ」で話がつながりそうであれば、4が正解の可能性があるため、さらに「エ→ウ→ア」とつながるかどうかを確認します。このように、確実にわかる箇所を特定することで正解にたどりつきやすくなります。


4.本文はこう読む!

解答法の習得に加えて、本文を効果的に読むスキルを磨くことで、素早く正確な理解が可能となります。ここでは、本文を読むときに役立つ4つのリーディング術についてお伝えします。

① 文書と段落の構造を知る(全形式)

文書には段落に分かれているものがあります。3つの段落があるとしたら、第1段落では基本的にその文書の目的や概要が書かれています。また、1つの段落には1つの情報しか入れないというルールがあるため、3つの段落で構成される文書の場合は、大きく分けると3つの情報で構成されていると判断できます。なお、段落の冒頭には、その段落のトピックが書かれていることが多く、これをトピックセンテンスと呼びます。そのトピックセンテンスの詳細情報が展開されていきます。そして、段落が変わると、また話が変わり、その段落のトピックセンテンスが新しく書かれています。各段落のトピックセンテンスがわかると、その後の展開が読みやすくなります。

②  主語と動詞を把握する(全形式)

内容を理解するためには、主語と動詞を把握することが不可欠です。主語は「誰が」「何が」を意味し、動詞は主語の動作を表します。すべての英文には必ず主語と動詞があるため、この2つがわかれば「誰が何をするのか」を把握することができます。先にお伝えした文書や段落の構造に加え、主語と動詞を正確に把握することで、内容をつかみやすくなります。

③ 話の展開を把握する(全形式)

英文の中で使われている接続詞(althoughやbecause、butなど)や話の展開を示す副詞(However / Thereforeなど)を参考にすることで、話の展開を把握することができます。たとえば、ある文の後にHowever(しかし)と書かれていれば、その前の文の内容と逆の話になることがわかります。また、Therefore(だから)と書かれていれば、前の文と次の文は、理由の関係でつながれていることがわかります。特に、文章整序問題において、このような語句は並べ替えのヒントになります。

④ 代名詞が指すものを把握する(文章整序)

特に文章整序問題において、代名詞は並べ替えのヒントとなります。代名詞とは読んで字のごとく、名詞の代わりに使われるものです。たとえば、heと書かれていれば「1人の男性」を指すことがわかり、必ずその前に固有名詞が書かれているはずです。また、theyとあれば複数の人物や物を指します。突然、theyが使われることはないため、そのtheyが指す複数形の名詞が何かを特定することで、話の展開を読み取りやすくなります。




まとめ

いかがでしたでしょうか。公務員試験の英語は、本文が正確に読めるかどうかのみでなく、選択肢から正解を導くヒントを得ることができます。「英語が苦手だから・・・」と、やみくもに英語の学習をする前に、まずは過去問を徹底的に解きながら、解答技術やリーディングの技術を活用することで正解を導く練習をしてください。もちろん、英語がわからなすぎてこれらの技術が使えない場合には、技術が使えるレベルにまで英語力(特に単語力と文法力)を高めることが大切ですが、英語力を伸ばしながらも過去問に取り組むことで、解答プロセスを同時に高めることができるのです。

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