
中小企業診断士1次試験の勉強時間の目安は、約800時間と言われています。
ただし、800時間はあくまで目安の時間です。
本記事では、中小企業診断士1次試験の科目別勉強時間や優先順位、時間がない方向けの短期合格戦略について解説します。
本記事を最後まで読むことで、中小企業診断士1次試験の勉強時間を大まかに把握できるため、スケジュールを立てやすくなるでしょう。
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中小企業診断士1次試験の勉強時間は約800時間
中小企業診断士の1次試験に合格するために必要な勉強時間は、800時間が目安です。
そのため、仮に1次試験を1年で合格するには、週に約15時間、1日約2時間勉強する必要があります。
1次試験の出題範囲は、下記の7科目と広いため、多くの勉強時間が必要です。
- 企業経営理論
- 財務・会計
- 運営管理
- 経営情報システム
- 経済学・経済政策
- 経営法務
- 中小企業経営・政策
※合格条件:全科目の合計点が60%以上、かつ各科目で40%以上の得点
ちなみに、合格率は年によって変動がありますが、1次試験は20%〜40%で、2次試験は18%〜19%です。
最終的な合格率は4〜5%となるため、ハードルが高い試験と言えます。
中小企業診断士1次試験に合格するメリットは下記の記事で紹介しているので、気になる方はご確認ください。

中小企業診断士1次試験合格者に新名称!1次試験合格のメリット…
中小企業庁より、中小企業診断士1次試験の合格者および、科目別の合格者に向けて新たな名称を適用することが令和3年4月20日に発表されました。新しい名称が適用さ…
中小企業庁より、中小企業診断士1次試験の合格者および、科目別…
【1次試験】中小企業診断士の科目別勉強時間・優先順位・勉強方法
中小企業診断士の1次試験は、7科目の幅広い知識が問われるため、効率的な学習計画が重要です。
しかし、すべての科目を同じペースで勉強するのは、効率的ではありません。
優先順位をつけて学習を進められるために、本章では、科目ごとの必要な勉強時間の目安を中心に詳しく解説します。
▼【1次試験】中小企業診断士の科目別勉強時間・優先順位・勉強方法
- 企業経営理論【150時間・★★★】
- 財務・会計【180時間・★★★】
- 運営管理【150時間・★★★】
- 経営情報システム【80時間・★★☆】
- 経済学・経済政策【80時間・★☆☆】
- 経営法務【80時間・★☆☆】
- 中小企業経営・政策【60時間・★☆☆】
優先度が高い順に見ていきましょう。
企業経営理論【150時間・★★★】
企業経営論の優先順位は高く、勉強時間は150時間程度です。
企業経営論は経営戦略・組織論・マーケティングの3分野があり、知識問題より本質を理解することが求められます。
2次試験の実例問題に回答するための基礎になるため、1次試験の段階から理解しておくことが大切です。
問題形式は、択一のマークシート形式で出題されます。
抽象的な記述や具体例の正誤を問う択一式問題が中心で、具体例・メリット/デメリット・手順などを整理しながら学習すると効果的です。
問題の言い回しに慣れるため、過去問演習に取り組むことをおすすめします。
企業経営理論のより詳細な攻略ポイントは、下記の記事をご参照ください。
【あわせて読みたい】中小企業診断士「企業経営理論」攻略のポイント
財務・会計【180時間・★★★】
財務・会計の優先順位も高く、180時間程度の勉強が必要です。
1次試験だけではなく、2次試験にも出る重要科目なので必ず理解しておきましょう。
財務・会計は経営資源である「資金」に関する内容で、経営を数字で診断するスキルが問われるため、計算問題が中心です。
特に「経営分析」「投資評価」「キャッシュフロー計算書」などの重要度が高い傾向にあります。
試験でよく出題される問題を確実にマスターして、苦手意識を持たないようにしましょう。
下記の記事で計算問題についてまとめているので、チェックしてください。
【あわせて読みたい】中小企業診断士「財務・会計」勉強法!計算問題の攻略で合格へ
運営管理【150時間・★★★】
運営管理の勉強時間の目安は150時間程度です。
製品の生産や販売の知識を広く求められるため、優先順位が高い科目です。
「生産管理」と「店舗・販売管理」の2分野があり、前者は製造業のマネジメント、後者は小売業の販売流通情報システムなどを学びます。
範囲が広いため、試験でよく出題される内容を中心に学習し、細部は後回しにするのが効率的です。単なる暗記よりも、イメージやストーリーを活用した「エピソード記憶」が効果的です。
知識の体系化に関しては、以下の記事も参考にしてください。
【あわせて読みたい】2.丸暗記ではなくイメージやストーリーを活用すると忘れにくい
経営情報システム【80時間・★★☆】
勉強時間の目安は80時間程度で、前述の3科目よりも優先度はやや下がります。
ただし、2次試験にも関連する重要科目です。「情報システムの基礎技術」と「経営情報管理」の2分野を学びます。
情報通信技術の普及により、経営における情報システム活用が不可欠となるため、診断士にとって必須の知識です。
コンピューターの基本知識や情報システム開発のプロセスを確認し、基礎知識のインプットと過去問演習を繰り返すことが効果的です。
下記の記事を参考にしつつ、勉強を進めていきましょう。
【あわせて読みたい】中小企業診断士「経営情報システム」攻略のポイント!
経済学・経済政策【80時間・★☆☆】
経済学・経済政策の勉強時間は、約80時間です。
2次試験に関係しないこともあり、他の科目と比較すると優先順位は低めです。
マクロ経済(国全体や世界の経済動向)とミクロ経済(消費者と企業の経済活動)の2分野があります。
試験では、グラフを用いた出題が多い傾向があるため、主要な理論のグラフを自分の言葉で説明する練習がおすすめです。
下記を参考にしながら、時間をかけすぎずに効率的な学習を心がけてください。
【あわせて読みたい】中小企業診断士の「経済学・経済政策」勉強法!合格率や勉強時間は?
経営法務【80時間・★☆☆】
経営法務も2次試験に関係しないため優先度は高くなく、約80時間の学習時間が目安です。
経営に関わる法律、諸制度、手続きなどの知識が求められます。
多岐にわたる法律の中で、会社法と知的財産法の2つを重点的に学習するのが効果的です。
知的財産権を効率良く学習するには、特許権の特徴を学習しましょう。
特許権の要件や取得手続き、効力、各種制度などを一通り覚えると、他の権利も特許権と比較して理解しやすくなります。
会社法については、株式会社の機関や設立、株式などの基本的な内容を学習することが大切です。
特に、株式会社の機関は、それぞれの機関の設置義務、決議事項、選任・解任、任期などを整理する必要があります。
【あわせて読みたい】「経営法務」攻略のポイント
中小企業経営・政策【60時間・★☆☆】
最後は、中小企業経営・政策です。
60時間程度の勉強時間が目安ですが、2次試験にはほとんど関係しないため、優先順位は低めとなります。
中小企業経営では、中小企業の経営の動向や課題などがテーマで、前年度の中小企業白書の内容から多く出題されます。
中小企業白書は、非常にボリュームが多い資料のため、全体のストーリーを大まかに押さえることが重要です。
一方、中小企業政策では、政府が実施している中小企業向けの各種政策から出題されます。
主に「中小企業施策ガイドブック」に記載されていますが、施策数がかなり多いため、過去問を中心に学習することをおすすめします。
【あわせて読みたい】「中小企業経営・政策」攻略のポイント
中小企業診断士1次試験まで時間がない方におすすめの勉強法4選
試験まで時間がない場合、すべての科目を網羅的に学習するのは現実的ではありません。
ここでは、時間がない方に向けた効率的な勉強方法を4つ紹介します。
▼中小企業診断士1次試験まで時間がない方向けのおすすめ勉強法4選
- 過去問を徹底的に解く
- アウトプット重視で勉強を進める
- 中小企業診断士の科目優先順位が高い順に勉強する
- スキマ時間を徹底活用する
過去問を徹底的に解く
中小企業診断士の1次試験合格を目指すうえで、過去問を徹底的に解くことは効果的な勉強法です。
試験本番で出題される問題は、類似問題が繰り返し出題される場合が多くあります。過去問を解くことで出題傾向や解法のパターンを把握できるため、得点アップの可能性が高まります。
また、本番形式の問題を解くことで、試験の時間配分や問題の言い回しにも慣れる点もメリットのひとつです。目安としては、直近5年分の過去問を解くようにしましょう。
時間がない方は、わからない問題を無理に解かずに正解を見ることも1つの勉強法です。どんな問題が多く出題されているかを覚えることをおすすめします。
アウトプット重視で勉強を進める
短期間で合格を目指すなら、アウトプット重視で勉強を進めましょう。
なぜなら、人は問題を解いたり、要点を自分の言葉で説明したりすることで、知識が整理され、記憶に残りやすくなるからです。
例えば、経済学・経済政策では、単にグラフを見て学習するのではなく、自分でグラフを作成することで知識が定着しやすくなります。
2次試験の口述試験も見据えて、自分の口で説明する練習もしておくことがおすすめです。
中小企業診断士の科目優先順位が高い順に勉強する
試験まで時間がない場合は、配点が高く得点源になりやすい科目や、2次試験にも直結する科目を優先して学習しましょう。
特に、優先度の高い企業経営理論、財務・会計、運営管理を重点的に学ぶことは効果的です。
また、2次試験の対策も考慮し、関連する科目を重点的に学ぶことで、1次・2次の両方に役立ちます。
スキマ時間を徹底活用する
まとまった勉強時間を確保するのが難しい方は、スキマ時間を有効活用しましょう。
通勤時間や休憩時間などを有効に使い、スキマ時間の習慣化をすることで、効率的に知識を定着させられます。
通勤時以外にも、寝る前や起床後の数分、お風呂中などスキマ時間を探してみると意外に多くの時間を学習に使えるでしょう。
しかし、「参考書や問題集を持ち歩くのは面倒」「移動中に本を読めない」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方には、オンライン学習サービス「スタディング」がおすすめです。
「スタディング」ではスキマ時間を活かして勉強できるように講座やシステムが作られています。
ビデオ講座は、1講座30分程度、1動画あたり5分〜10分程度になっているため、細切れの時間でも受講しやすいでしょう。
効率よく1次試験対策を進めたい方は、ぜひ活用してみてください。

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中小企業診断士1次試験の勉強時間に関するよくある質問
ここでは、中小企業診断士1次試験の勉強時間に関するよくある3つの質問に回答していきます。
▼中小企業診断士1次試験の勉強時間に関するよくある質問
- 中小企業診断士1次試験に科目免除はありますか?
- 中小企業診断士1次試験の合格は最短だと何カ月 で合格できますか?
- 中小企業診断士2次試験の勉強時間はどのくらいかかりますか?
中小企業診断士1次試験に科目免除はありますか?
中小企業診断士の1次試験には科目免除制度があります。
下記は、中小企業診断士1次試験免除者と対象科目をまとめた表です。
対象者 | 対象科目 |
---|---|
・公認会計士 ・不動産鑑定士 | 経済学・経済政策 |
・公認会計士 ・税理士 | 財務・会計 |
・弁護士 | 経営法務 |
・技術士(情報工学部門に登録されている者に限る。) ・情報工学部門に係る技術士となる資格を有する者 | 経営情報システム |
・情報処理技術者試験合格者(ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験、システム監査技術者試験又は応用情報技術者試験に限る。) | 経営情報システム |
また、1次試験で合格した科目は、合格年度を含めた3年間は申請すれば免除されます。
中小企業診断士1次試験の合格は最短だと何カ月 で合格できますか?
1次試験の免除対象者であれば、約3〜4カ月で合格できる可能性もあります。
例えば、公認会計士の方は、財務・会計と経済学・経済政策が免除されます。
つまり、この記事での計算上、280時間の勉強時間を短縮することが可能です。
また、初学者が全科目を学習する場合でも、効率的な学習方法を取り入れることで、半年で合格を目指すこともできます。
この記事で紹介した勉強方法を参考に効率的な学習をしましょう。
中小企業診断士2次試験の勉強時間はどのくらいかかりますか?
中小企業診断士2次試験の勉強時間は、200時間程度です。
2次試験合格には、総合点数の60%以上かつ各科目で40%以上の得点が必要です。
中小企業診断士2次試験の筆記科目は、事例Ⅰ〜Ⅳの4つで構成されています。
特に、事例Ⅳの対策を十分に取ることが合格へのポイントです。
事例Ⅳは計算問題が多く、正確性とスピードが求められるため、過去問をたくさん解いて実践力を鍛えましょう。

中小企業診断士2次試験の勉強時間は200時間!ポイントも解説
中小企業診断士の2次試験に受かるには、約200時間の勉強時間が必要です。約200時間はあくまで目安であるため、学習時間の効率性や免除科目の有無で時間は前後し…
中小企業診断士の2次試験に受かるには、約200時間の勉強時間…
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中小企業診断士の合格を目指すなら、効率的な学習法で短期間合格を実現できる「スタディング」がおすすめです。
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仕事や家庭で忙しい方でも、スキマ時間を活用しながら無理なく学習できるように設計されています。
従来の資格講座とは異なり、無駄を省いた学習スタイルで、合格に必要な知識だけを集中的に学べるのが特徴です。
通勤時間やちょっとした空き時間を有効活用し、効率的に合格を目指しましょう!
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