「こんな特徴の人は絶対ストレート合格できる!」といった法則はありませんが、実際にストレート合格をした合格者の傾向としては、次のような特徴が見られます。
資格試験に合格できるかどうかは、予備知識や関連業務の経験の有無が重要です。
・マーケティング部門に籍を置いて企画・開発業務に携わっていた
・IT系コンサルティングの仕事をしている
・財務諸表を作っている
・財務分析の報告書を書いている
・大学院でMBAの学位を取っている
上記のように、大学や業務経験を通して、なんらかの企業経営に触れる機会を持っていた方は、試験問題の理解度も早く、短期で受験突破する傾向があります。とくに、マーケティング・財務分析、経済政策などのレポートや報告書を何本も書いたという方は、文章作成能力が鍛えられている傾向があるでしょう。
さらに、理論的な思考力も身に付いているといえます。2次の筆記試験科目では、それらのスキルが重要となるため、実務経験を持っていることは大きな武器です。
中小企業診断士試験は、難易度が高いものの、効率良く学習時間を活用できれば、比較的短期間でも合格しやすい国家試験といわれています。1次試験と2次試験に分かれているために多くの方は別々に受験対策として時間を割いてしまう傾向です。しかし、それぞれの試験内容は関連性が高いです。
分けるのではなく、同時進行で勉強していくほうが、はるかに合格率が高くなるといえるでしょう。そのためストレート合格を狙う人は、個別にクリアしていくのではなく、はじめから2次試験の突破も視野に入れて、教材選択や学習計画を進めている傾向が見られます。参考までに、1次試験科目の中で2次試験ととくに関連性が高い科目をご紹介します。
1次試験対策でこれらの科目を学習するときは、2次試験対策としても意識しながらテキストの熟読・問題演習・過去問に取り組みましょう。
中小企業診断士試験は、マークシートや選択試験の1次試験と筆記・口述試験の2次試験があり、出題範囲も非常に幅広いのが特徴です。あまりにも出題範囲が広いため、「なるべく苦手科目を作らないこと」が重要なポイントとなります。自分の中で弱点となる部分を初期段階で見つけ出して克服するようにすれば、理解度も進み、自信を持って本番に臨むことが可能です。
また、「暗記が苦手」というのであれば、苦手なりにも覚えられる学習アイデアを見つけることが大切です。講師や周囲の学習仲間に、どうすれば暗記が苦手な人間でも用語などを覚えられるか質問することで助言をもらい、自分なりの方法を見つけ出しています。
中小企業診断士試験は、1次・2次試験ともに合格率20%前後です。ただし、これはそれぞれの合格率であり、ストレート合格で換算するとわずか4%程度となります。つまり、超難関の国家資格試験といわれる司法書士試験と同程度なのです。
監修 市岡 久典
中小企業診断士 |
1次2次ストレート合格の秘訣を大公開。
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