中小企業診断士合格の最短勉強時間|1次/2次試験の勉強方法を解説

中小企業診断士に合格するには、最低でも1,000時間と言われています。しかし、もっと効率的に最短で合格する方法がないかと思っている方はいませんか?

忙しい社会人が中小企業診断士の試験に挑戦する際、最も気になるのが「合格までにかかる時間」です。

そこで本記事では、中小企業診断士試験に最短時間で合格するための具体的な勉強法、時間配分、効率的な学習スケジュールを徹底解説します。

限られた時間で合格を目指す方に向けた内容なので、最後まで読んでお役立てください。

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中小企業診断士合格の勉強時間は最短でも「1,000時間」

中小企業診断士試験は、1次試験と2次試験の2つの試験に合格する必要があります。

それぞれの試験に必要な勉強時間の目安は、以下の通りです。

▼中小企業診断士合格の勉強時間

1次試験800時間
2次試験200時間

1次試験:800時間

1次試験は全7科目で、試験範囲が非常に広く、深い知識や論理的思考と問題解決能力が必要です。企業の経営課題を総合的に捉え、適切な解決策を提案できることが求められます。

1次試験に必要な勉強時間は、800時間程度です。

令和6年度 中小企業診断士第1次試験に関する統計資料」によると1次試験の合格率は約25%で、難易度の高い試験と言われています。

1次試験の各科目の特徴と勉強時間の目安は、以下の通りです。

科目名特徴勉強時間の目安
経済学・経済政策マクロ経済学とミクロ経済学の基礎知識を問う100時間
財務・会計経営分析や投資評価など、企業の財務に関する知識を問う180時間
企業経営理論企業の戦略や組織、マーケティングなど、企業の経営に関する知識を問う150時間
運営管理(オペレーション・マネジメント)生産管理や生産計画など、現場のオペレーション管理に関する内容を問う150時間
経営法務会社法や民法など、企業の経営に関連する法律知識を問う80時間
経営情報システム情報技術に関する知識を問う80時間
中小企業経営・中小企業政策中小企業の経営課題や中小企業政策に関する知識を問う60時間

一つの科目だけに集中するのではなく7科目をバランスよく勉強することが重要です。

中でも、企業経営理論、運営管理、財務・会計は専門的な知識が求められるため、十分な時間をかけて学習する必要があります。

2次試験:200時間

2次試験は、中小企業の事例問題に対する記述式試験と口述試験です。1次試験で得た知識を実際の事例に応用する能力が問われます。

  • 筆記試験:各設問100~200文字程度の記述式
  • 口述試験:10分程度の面接

例えば、企業の事業が成功したもしくは失敗した理由を、100文字〜200文字で記述する問題が複数出題されます。

合格には200時間程度の勉強時間が必要です。

令和6年度 第2次試験に関する統計資料」によると、合格率は18.7%で1次試験より難易度が高い試験と言えます。

2次試験の試験時間および配点、試験科目は以下のとおりです。

■試験時間・配点・試験科目

試験時間配点試験科目
09:40 ~ 11:00 80分100点A中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I
11:40 ~ 13:00 80分100点B中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II
14:00 ~ 15:20 80分100点C中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III
16:00 ~ 17:20 80分100点D中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV

引用:JF-CMCA 日本中小企業診断士協会連合会「令和6年度中小企業診断士第2次試験について」

2次試験では、以下の4つの事例が出題されます。

科目内容
事例Ⅰ組織・人事
事例Ⅱマーケティング・流通
事例Ⅲ生産・技術
事例Ⅳ財務・会計

2次試験は記述式であるため、論理的な文章構成力も重要です。

過去問を解いた後は、自分の解答を客観的に評価し、改善点を見つけるようにしましょう。

また、中小企業診断士の資格を持つ人に添削してもらうと有効です。客観的な意見をもらうことで自分の弱点を把握し、改善できます。

【共通】最短の勉強時間で中小企業診断士に合格する勉強のコツ

最短の勉強時間で中小企業診断士の試験に受かる具体的な勉強法をご紹介します。

  • 試験を知り、効率よく合格できる学習戦略を立てること
  • 2次試験を意識した1次試験の勉強をすること
  • 効率的な学習方法・学習ツールを使うこと
  • やめないで学習を続けること

試験を知り、効率よく合格できる学習戦略を立てること

中小企業診断士試験は広範囲から出題されますが、深い知識までは求められません。

大切なのは、60点を取るための効率的な戦略を立てることです。

すべてを完璧に覚えるのではなく、出題されやすい分野に絞って学ぶ「時間対効果」の高い勉強が合格のカギになります。

深追いせずに、得点につながる知識を優先的に身につけることが、短期合格への第一歩です。

学習計画を立てる際は、取捨選択の意識を持つようにしましょう。

2次試験を意識した1次試験の勉強をすること

中小企業診断士試験では、最終的に2次試験を突破することが重要です。

マーク式の1次試験は知識を問われるものですが、2次試験は記述力や応用力が問われます。

特に「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」は2次試験と深く関わるため、1次の段階からしっかり理解し、応用できる形で身につけておくことが重要です。

「1次は通過点、2次が本番」という意識で、両者を意識した学習を心がけましょう。

効率的な学習方法・学習ツールを使うこと

短期間で合格を目指すには、学習の質と効率がカギとなります。

特におすすめなのが、知識を整理しやすく復習もしやすい「学習マップ」の活用です。

学習マップとは、学習内容をキーワードでつなぎ、図解で整理する学習法です。

マインドマップのように、中心のテーマから関連項目を枝状に広げていくことで、知識の全体像を視覚的に把握できます。

ポイントをキーワードでつなげ、視覚的に整理することで、記憶に残りやすく、短時間での復習も可能になります。

効率的な学習は、合格への近道です。

自分に合った方法を見つけて、無駄のない学習を意識しましょう。

やめないで学習を続けること

短期合格を実現するうえで最も大切なのは、「途中で学習をやめないこと」です。

中小企業診断士の勉強は長期戦になりがちですが、途中で挫折してしまうとさらに合格は遠のきます。

合格後の目標を明確に持ち、学習を習慣化することで継続しやすくなります。

また、完璧を求めず、苦手分野をあえて捨てる判断も有効です。

モチベーションが下がったときは、気分転換をしたり周囲の協力を仰いだりしましょう。

継続こそが、合格への最短ルートです。

1年で最短合格!中小企業診断士の勉強スケジュールと順番

中小企業診断士に1年で合格するためには、効率的な学習スケジュールと正しい学習の順番が欠かせません。

具体的には、「基礎力育成」「問題解答力育成」「直前対策」の3ステップに分けて対策するのがおすすめです。

各ステップに費やす期間ややるべきことを見ていきましょう。

基礎力育成ステップ

学習初期の「基礎力育成ステップ」では、まず中小企業診断士試験の全体像を把握し、主要な知識の習得を重視します。

最初から細かい知識に手を出すのではなく、まずはテキストや講義を通じて重要キーワードを学習マップに整理しながら、全体の流れをつかみましょう。

ここでは「覚える」ことよりも「理解する」ことが大切です。

目安の期間は4〜8ヶ月。

学んだ内容は定期的に復習し、過去問や基本問題でアウトプットしながら、学習マップに不足情報を追記し、基礎を確実に固めていきましょう。

問題解答力育成ステップ

基礎が固まったら、次は「問題解答力育成ステップ」に移行します。

ここでは過去問や実践的な問題集を中心に取り組み、得点力を養っていきます。

アウトプットを通じて、自分の弱点や理解不足な点を発見し、それらを学習マップに反映させて知識の穴を埋めていくのがポイントです。

間違えた問題はチャンスと捉え、しっかり振り返りましょう。

ここで重要なのは「完璧を目指すのではなく、確実に解ける問題を増やす」ことです。

期間はおよそ2ヶ月程度。

頭の中で学習マップを思い浮かべられるようになるのが理想です。

直前対策ステップ

試験本番の約1ヶ月前からは「直前対策ステップ」に入ります。

この期間は、本番を想定した模試や時間制限付きの演習を繰り返し行い、実戦力を仕上げていきます。

問題の解き方や解答の優先順位、時間配分など、本番での動きをシミュレーションしながら対策します。

また、最後の総仕上げとして学習マップを使った知識の総点検を行い、重要ポイントだけを効率よく復習しましょう。

不安を減らし、自信を持って試験に挑むためにも、バランスよく演習・復習を行うことが大切です。

【合格者の事例】中小企業診断士の勉強時間!最短で合格した人のケース

ここからは、実際に最短で合格した人のケースをご紹介します。

ケース①ほたるさん

ほたるさんは、スタディングの中小企業診断士講座を活用して1次試験に合格しました。

スタディングとは、短期間で国家試験に合格した人たちの勉強法を徹底的に研究して作られたオンライン講座です。

仕事と子育てを両立させながらの学習でしたが、スキマ時間を有効活用し、スマホを使って勉強することで無事に合格できました。

【令和6年度1次試験合格】

仕事と子育てをしながらなので、3つくらい科目合格できればいいや、という軽い気持ちでしたが、気づけばスキマ時間は常に問題を解いているようになりました。スマホがあればどこでも勉強出来る、というのが自分に合っていたのだと思います。

(ほたるさん)

【出典】スタディング「令和6年度中小企業診断士第1次試験 合格者の声続々!|スタディング中小企業診断士講座」

ケース②K・Eさん

K・Eさんは、スタディングの講義動画の視聴や、AI機能による効率的な復習を行うことで試験に合格しました。

過去問で間違えた問題、見直したい問題を繰り返し解くことが、合格につながったそうです。

【令和6年度中小企業診断士試験合格】


・受験勉強で工夫されたこと

過去問になるべく早く着手した。

過去問しかやらないようにした。


・モチベーションの保ち方

モチベーション維持は特に苦手なので、勉強時間を固定し、勉強を習慣化した(在宅勤務時の朝、土日だけ)。


・中小企業診断士を目指されたきっかけ

当時の上司からビジネスに関する資格として推奨された。


・お忙しい中での学習時間の確保方法

アプリで講義をDLして移動時間に耳から覚えるようにした。

時間が無い時でもAI学習、過去問を1ページでも進めるようにした。

会社の昼休みにAI学習で問題を解いた。


・スタディングの活用方法

倍速で受講し、映像講義は少なくとも2周した。

AI学習での過去問で間違えた問題、見直したい問題をチェックして、繰り返し問題を解いた。

アプリでの講義音声学習した。

(K・Eさん)

【出典】スタディング「中小企業診断士 合格者の声|スタディング中小企業診断士講座」

まとめ:中小企業診断士試験に最短で合格するためのポイント

中小企業診断士試験に最短で合格するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 試験を知り、効率よく合格できる学習戦略を立てること
  • 2次試験を意識した1次試験の勉強をすること
  • 効率的な学習方法・学習ツールを使うこと
  • やめないで学習を続けること

インプットで全体像を把握したら、アウトプットを行い、自分の苦手分野を中心に学習しましょう。

また、社会人や子育て中の方にとって、まとまった学習時間を確保するのは容易ではありません。

オンライン学習講座やアプリを活用し、スキマ時間を活かして効率的に学習を進めましょう。

スキマ時間の学習には、スタディング 中小企業診断士講座がおすすめです。

スタディングの講座は、従来の資格講座とは違い、スキマ時間を活かして勉強できます。

徹底的に過去問を分析し、合格するために必要な知識のみに絞った無駄のないカリキュラムが用意されているため、忙しい方でも効率的に学習できます。

中小企業診断士の試験対策を検討している方は、まずはスタディングの無料体験から始めてみてください。

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