スタディング 中小企業診断士講座では2022年の中小企業診断士試験合格を目指す受講生の皆さまを対象に、資格とキャリアビジョンに関するアンケートを実施しました。
【アンケート調査概要】
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これから中小企業診断士の資格取得を目指して学習されている方は、どのような目標を持っているのかを調査する為、今回はアンケートに回答していただいた受講生297名に「尊敬する経営者」「5年後のキャリアビジョン」について聞いてみました。
中小企業診断士を目指す受講生の目標とする姿はどのようなものでしょうか?
今回は「尊敬する経営者」はいますか?というアンケートに回答いただき、具体的な目標像を調査しました。
計70名の方の名前が挙がった中でも、特に多くの受講生から名前が挙がった5名の方を紹介します。
日本経済の成長をけん引するほどの経営手腕と、人を大切にする考えに共感の声が多かった
松下 幸之助 氏
松下 幸之助氏を尊敬すると回答された方からは
などといった、日本経済をけん引したと言って過言ではない、経営の実績を尊敬する、という声や
というように「人」を大事にする、その考え方に共感する声が多数集まりました。
現「京セラ 株式会社」や「KDDI 株式会社」を設立されたことで著名な
稲盛 和夫 氏
稲盛 和夫 氏を尊敬すると回答された方からは、その経営手腕はもちろん、生き方や考え方に共感できるという意見がありました。
また、
というように、著書からも学ぶことが多かったようです。
日本電産株式会社 代表取締役会長として、現在もご活躍されている
永守 重信 氏
永守 重信 氏を尊敬すると回答された方の多くは、経営者としての姿勢に共感されている方が多いようです。
といった即実践に移すその実行力や、前向きな姿勢に共感が多く集まりました。
確固たる信念をもつ経営者の姿に憧れを抱く方も多いようです。
現 ソフトバンクグループ株式会社を創設し、現在も代表取締役 会長兼社長執行役員を務める
孫 正義 氏
実際にサービスを利用したことがある方も多いのではないでしょうか。
孫 正義 氏を尊敬していると回答された方は、現在も数多くの実績を作り続けているところに感銘を受けているようでした。
というように、先見性が高く、未来を切り開いていくようなチャレンジや、その結果として数々の実績を築き上げているところに魅力を感じているという声が多く集まりました。
本田技研工業株式会社 通称「HONDA」を設立
本田 宗一郎 氏
尊敬する経営者として本田 宗一郎 氏と回答された方は、そのストイックさ、信念の強さに憧れを持つ方が多くいらっしゃいました。
といったように技術者としても、経営者としても一流で、常に挑戦する姿勢が格好いいという声が集まりました。
また、
というように、世界に通じる「ホンダ」の印象が大きいようで、同様の回答が見られました。
今回紹介した5名の他、尊敬する経営者として65名、合計で70名の名前を挙げていただきました。
歴史に名を遺すような方から、現代を代表する経営者まで、性別国籍問わず様々な回答を頂きましたので、一部抜粋してご紹介します。
近代日本経済の父と言われる
渋沢 栄一 氏
日本最大級のアパレルサイト「ZOZOTOWN」の元経営者として著名な
前澤 友作 氏
株式会社ディー・エヌ・エー創業者であり
女性初の日本経済団体連合会副会長にも就任されている
南場 智子 氏
全国の生産者から食材などを直接購入できるオンライン直売所『食べチョク』の開発・運営
株式会社 ビビッドガーデン 代表取締役社長
秋元 里奈 氏
今回の調査では、スタディング中小企業診断士受講生の10代~70代までの方に回答していただきました。
結果から受講生がそれぞれ目標とする姿として「尊敬する経営者」像を持っており、共通する点として「能力の高さ」「実績」そして「人柄」の点を特に意識していることがわかりました。
次に、中小企業診断士講座受講生を対象に、資格を取得し、中小企業診断士としての5年後のキャリアビジョンについての考えを調査しました。
「現在の仕事の中でキャリアアップしたい」「現在の仕事を続けながら、副業などでスキルアップしたい」「独立し、ご自身の会社を経営したい」「転職し、キャリアチェンジしたい」の4つから最も近いと思うもの、近いものがない場合は「近いものはない」を選んでいただきました。
◆中小企業診断士講座 受講生のキャリアビジョンとして「現在の仕事の中でキャリアアップしたい」と回答が34%
転職や、独立よりもまずは現在の仕事を継続して貢献し、キャリアアップを意識する傾向に
5年後のキャリアビジョンに最も近いものを選んでください、という質問に対して「現在の仕事の中でキャリアアップしたい」と考える方が34%と最も多い結果となりました。
「現在の仕事の中でキャリアアップしたい」と回答された方からは
「将来、管理職や幹部を目指すにあたって、肩書・実務両方に役立つ資格だと考えているから」
「現在の仕事に関連性があるので、知識を習得して仕事の幅や深さを広げるため」
「現在の仕事を遂行する上でより高いスキルを身につけ、成果を上げることを目的に本資格の取得を目指している」
というように資格勉強で得られる知識を、現在の実務で活かし成果をあげていきたいと考えているようです。
また、「現在、すでに独立していて、知識の総ざらいとお客様からのさらなる信頼を得る為」といったように既に独立をしており、その中で更に磨きをかけていきたいと考えて、中小企業診断士資格取得に望む方もいらっしゃいました。
また、「現在の仕事を続けながら、副業などでスキルアップしたい」という方が25%でしたので、過半数の方が「5年後も現在の仕事を続けている」というビジョンをお持ちになっているとも言えそうです。
◆「副業などでスキルアップしたい」と回答は25% コンサルタント業を副業としたいと考える方も
5年後のキャリアビジョンとして、「副業などでスキルアップしたい」回答された方が、2番目に多い25%となりました。
副業を意識されている方からは
「副業でコンサルが成り立つのか挑戦したい。基本的には本業に身を置くが、そこでの人事に翻弄されるような人生にしないため、自分の道を切り拓いていくきっかけとしたい」
「企業が抱えている問題を聞き出し問題解決へ繋げて頼られる存在になりたい。副業から本業に出来れば、なお幸せです」
といった声もありました。資格を活かした副業の1つとして「コンサルタント」が挙がる点は、中小企業診断士資格の特長と言えそうです。
また、「これからの時代、収入源が一つなのは、危険だと思うから」「働き方が2〜3個仕事をかけもつ時代になると思った」「どのくらい稼げるかわからないので一本化はリスクがあると思った」
というように、働き方そのものが大きく変わり続けている現在において、今の仕事だけを続けていくのは不安という声や、単純に独立のリスクが大きいという考えから、「副業」を意識しているという方もいらっしゃいました。
◆「独立し、ご自身の会社を経営したい」独立を目標とすると回答された方は21% 地域社会への貢献を意識する方も
「独立し、ご自身の会社を経営したい」と回答された方は21%、その多くがコンサルタント業としての独立を意識しているということがわかりました。
「現在保有している技術士の資格と合わせ、経営コンサルタントとして、仕事をしたいから」
「次のステップには税理士試験を考えています。財務・経営分析に強いコンサルを目指したい」
「調理師、シニアソムリエ等食関連の資格有り。コロナ禍で一番打撃を受けているであろう飲食関連の再建や新規立ち上げ等の援助」
というように、現在お持ちの専門知識とかけ合わせたり、さらに新しい知識を身に着けることで、コンサルタントとして独立し、活躍していきたい考えている傾向が強いと言えそうです。
また、「独立し、ご自身の会社を経営したい」と回答された方の中には、「地元の街を元気にしたいので、商店街の活性化に尽力したい」「地域産業の活性化に携わりたい」「地方創生。地域のものづくり・文化発信のお手伝い」「地元の中小企業の支援を行いたい」
といった、地域社会への貢献を特に意識されている方もいらっしゃいました。
中小企業診断士として、生まれ育った地域へ還元したいと考える方も少なくないようです。
今回は「資格とキャリア」に関するアンケートとして、スタディング 中小企業診断士講座の受講生がどのような目標をもって、中小企業診断士資格取得を目指しているのかを調査しました。
「尊敬する経営者」「キャリアビジョン」の調査を通して、多くの受講生が具体的な目標を持ち、資格取得を目指し学習に励まれていることがわかりました。
スタディング 中小企業診断士講座では、受講者の皆さまが講座での学習を通して資格を取得し、今後さらにご活躍されていくことを願っています。
スタディングではその一助となれるように今後の講座開発にも取り組んでいきたいと考えています。
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