中小企業診断士2次試験の勉強時間は200時間!ポイントも解説

中小企業診断士の2次試験に受かるには、約200時間の勉強時間が必要です。

約200時間はあくまで目安であるため、学習時間の効率性や免除科目の有無で時間は前後します。

本記事では、中小企業診断士2次試験の受験生に向けて、科目別勉強時間や効率的な勉強方法について解説します。

本記事を最後まで読むと、中小企業診断士の2次試験に合格するためのスケジュール作成のポイントが分かります。

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中小企業診断士2次試験の勉強時間は約200時間

中小企業診断士の2次試験合格に必要な勉強時間は、約200時間が目安と言われています。

中小企業診断士の2次試験は、毎年10月末ごろに実施されます。

8月上旬の1次試験終了後から3カ月弱で勉強する場合、1日あたり約2~3時間の勉強が必要です。

2次試験の内容は4科目(事例)、口述試験から構成されます。

4科目の事例試験の合格者のみ口述試験へ進めます。

4科目の事例試験の科目内容と目安の勉強時間は、以下のようになっています。

事例科目内容目安勉強時間
事例Ⅰ組織(人事を含む)33時間~
事例IIマーケティング、流通33時間~
事例Ⅲ生産、技術33時間~
事例Ⅳ財務、会計約100時間

事例Ⅰ~事例Ⅲで約100時間、事例Ⅳに約100時間、口述試験に約5時間程度、合計で約200時間が目安とされています。

しかし、約200時間はあくまで目安であり、合格の難易度が高い2次試験に対してむやみに200時間勉強しても意味がありません。

合格に向けて得点源となる要点を抑え、効率的に勉強することで最短合格を目指しましょう。

【2次試験・口述試験】中小企業診断士の科目別勉強時間

中小企業診断士の2次試験は、4科目の事例問題と口述試験で構成されています。

ここでは、2次試験の項目ごとに試験科目と配点、実施時間を紹介します。

各事例の問題数、文字数や問題の傾向まで解説しますので、2次試験の受験を控えている方は、ぜひ参考にしてください。

▼中小企業診断士の科目別勉強時間

組織(人事を含む)【30時間~】
・マーケティング、流通【30時間~】
・生産、技術【30時間~】
・財務、会計【100時間】
・口述試験【5時間】

組織(人事を含む)【30時間~】

事例Ⅰでは、組織(人事を含む)を中心とした経営戦略や経営管理についての事例が出題されます。

事例Ⅰの試験時間は80分間です。

事例に対する問いが4問程度、計100点で構成されています。

与件文を読み、問いに答える形式になるので時間配分が非常に重要です。

「人材を活かすために有効な助言の仕方」や「組織管理をする上でどのような課題があるか」などを説明する能力が求められます。

近年の過去問では、事例企業の強みや弱み、今後の事業展開を問う設問などが出題されています。

過去に出題された問題から傾向を掴み、どのような設問がなされるか想定しておくことで本番に余裕を持って挑めるでしょう。

マーケティング、流通【30時間~】

事例IIでは、マーケティングや流通を中心とした経営戦略・経営管理を問う事例が出題されます。

事例IIの試験時間は80分間です。

与件文に対する問いが全部で4問程度、計100点満点で構成されています。

与件文で挙げられた企業における今後のターゲットとすべき顧客層や新規事業の提案などが問われる傾向があります。

1次試験の企業経営理論や運営管理の知識を活用できるかを問われるので、1次試験で得た知識を復習しておくことも有効です。

生産、技術【30時間~】

事例Ⅲでは、生産や技術を中心とした経営の戦略や管理に関する事例が出題されます。

事例Ⅲも同様に試験時間は80分、全5問程度で計100点の配点です。

事例企業に対する生産管理上の課題や、解決に向けた対策の提案などが問われる傾向にあります。

1次試験で得た運営管理の知識も関連があるため、過去問と合わせて復習することをおすすめします。

財務、会計【100時間】

事例Ⅳでは、財務や会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例が問われます。

企業の損益計算書や貸借対照表が提示され、表から得られる内容を分析し、経営指標やキャッシュフローを計算する問題が多く出題されます。

事例Ⅳも試験時間は80分、4問程度で計100点です。

ほかの事例と異なり、数値で解答する問題が多く含まれるため、正誤が明確に判断される点に注意してください。

財務、会計の分野で得点ができないと、合格ラインに到達するのが非常に難しくなります。

口述試験【5時間】

試験時間受験生ごとに約10分程度。
実施時期毎年1月下旬の日曜日
合格率95%以上

口述試験は、2次の筆記試験の合格者のみ受験可能です。

受験生1名に対し面接官は2〜3人で、試験官からの問いに対して約10分間、口頭で解答します。

合格率は95%以上で、受験者のほぼ全員が合格できるとも言われています。

質問内容は筆記試験で出題された事例の中から、1事例について問われます。

筆記試験終了後には出題された事例を再度読み込み、分析し直すことで有効です。

また、中小企業診断協会では過去の2次試験の出題趣旨を発表しています。

これまでの事例がどういった趣旨で出題されたのかを押さえ、試験官の質問傾向を想定しておきましょう。

口述試験に合格すると実務補習や実務従事を経て、中小企業診断士として登録されます。

口述試験は、知識をどのように活かすかを問う実践形式を取っており、中小企業診断士として職務に当たる際の演習の場とも言える重要な試験です。

【参考】
一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会「令和6年度中小企業診断士第2次試験の出題の趣旨について」
一般社団法人中小企業診断協会「令和6年度  第2次試験に関する統計資料」

中小企業診断士の2次試験に最短合格するための3つの勉強法

中小企業診断士の2次試験は、1次試験が終了して約3カ月後です。

限られた時間の中で合格を目指すには、効率的に勉強を進められるかで結果が大きく変わります。

ここでは、中小企業診断士の2次試験に最短で合格するための勉強法を3つ紹介します。

2次試験合格に向けた効果的な学習方法を紹介しますので、2次試験合格を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

▼中小企業診断士の2次試験に最短で合格するための勉強法3つ

解答の手順をパターン化
・財務会計(事例Ⅳ)などの難関科目は反復演習
・過去問の徹底分析と演習

勉強法①|解答の手順をパターン化

中小企業診断士の2次試験は、与件文をもとに記述式で答える形式で、唯一の正解が存在しないのが特徴です。

2次試験に合格するには、限られた時間の中で「安全に合格点を取れる解答」を作る力が求められます。

そのためには、あらかじめ「解答の手順」をパターン化しておき、短時間で一定水準の答案を作成できるようにしておくことが重要です。

また、与件文をもとに因果関係を明確に構築する「ロジック」も不可欠です。

問題文の指示・制約条件を正確に読み取り、それに沿った構成で答える必要があります。

安全圏の得点を安定して取る解答力こそが、2次試験突破のカギです。

勉強法②|財務会計(事例Ⅳ)などの難関科目は反復演習

特に難関と言われる事例Ⅳの財務会計問題は反復学習を行い、対策を強化しておくことで合格に近づきます。

中小企業診断士試験は科目数が多く、押さえておくべき内容も幅広いです。

繰り返し反復して勉強することで記憶の定着をより効果的に促し、長期的な記憶にもつながります。

計算問題を定期的に演習することで、解法パターンが身につき、本番での計算ミスも減らせます。

一度で理解できなかった問題は、繰り返し学習するようにしましょう。

勉強法③|過去問の徹底分析と演習

過去の試験問題を分析、演習をすることも合格への近道です。

過去問を活用することで、これまでの試験の出題傾向を把握できます。

出題パターンが分かれば、与件文を読む段階で重要な部分を押さえやすくなり、無駄に時間をかけずに解答を作成できます。

また、過去問を解くうえで時間配分の感覚を掴むことも重要です。

試験本番では、限られた時間内で問題を解くスキルが求められます。

与件文を読むのに時間がかかってしまい、設問にすべて解答できなかった事態を避けるためにも、過去問を解いて時間配分の感覚を掴みましょう。

中小企業診断士2次試験の勉強時間に関するよくある質問

ここでは、中小企業診断士2次試験の勉強時間に関して、よくある質問を2つ紹介します。

▼中小企業診断士2次試験の勉強時間に関してよくある質問2つ

中小企業診断士(2次試験)の合格率はどのくらいですか?
・中小企業診断士(2次試験)が免除されるにはどうすれば良いですか?

中小企業診断士(2次試験)の合格率はどのくらいですか?

中小企業診断士の2次試験の合格率は、例年18〜19%ほどです

令和6年までの過去5年の2次試験結果は、下記の通りです。

年度申込者数受験者数口述試験対象者数合格者数合格率
令和2年(2020)7,0826,3381,1751,17418.4%
令和3年(2021)9,1908,7571,6051,60018.3%
令和4年(2022)9,1108,7121,6321,62518.7%
令和5年(2023)8,6018,2411,5571,55518.9%
令和6年(2024)8,4428,1191,5171,51618.7%

令和6年の中小企業診断士の2次試験では、受験者8,442名の内、口述試験に進める合格者が1,517名、口述試験の合格者数は1,516名でした。

一定の合格者数はあるものの、決して容易な試験ではないため、2次試験の対策は不可欠です。

なお、口述試験まで通過すれば、ほとんど受かりますが、例年1人から多くても10人程度が口述試験で不合格となっています。

【参考】
一般社団法人中小企業診断協会「試験合格率等の推移(平成13年度~)
一般社団法人中小企業診断協会「令和6年度  第2次試験に関する統計資料」

中小企業診断士2次試験が免除されるにはどうすれば良いですか?

中小企業診断士の2次試験は、1次試験合格後に「養成課程」を受講し、修了することで免除されます。

養成課程は、中小企業大学校もしくは民間教育機関で受講できます。

国内の養成課程実施機関と機関数は、下記の通りです。

正式名称実施機関機関数
中小企業診断士養成課程中小企業大学校東京校1
中小企業診断士登録養成課程民間教育機関14

【参考】中小企業庁「登録養成機関一覧」

基本的には、学習内容はどちらも同じです。

しかし、民間教育機関によっては平日の夜間や土日でも受講できる点や大学院でMBAを取得できる点が、中小企業大学校と異なります。

養成課程を終了するまでには、最短で6カ月から最長で2年かかります。

費用は150万円〜350万円程度必要とされており、養成課程の修了には多くの時間や費用が必要です。

養成課程を受講するか、2次試験に進むかは、ご自身の資格取得までの目標期間や資金状況に応じて選択しましょう。

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まとめ:中小企業診断士2次試験の勉強時間を把握して合格を目指そう

本記事では、中小企業診断士2次試験の試験合格に必要な勉強時間について紹介しました。

中小企業診断士2次試験の合格のためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 中小企業診断士2次試験の目安勉強時間は約200時間
  • 過去の出題傾向を掴み、効果的な解答作成に努める
  • 時間配分の感覚を掴み、解き終わらない事態を回避する

中小企業診断士2次試験の合格は難易度が高い試験です。

1次試験後の限られた時間の中での合格を目指すためにも、効率的な学習が必要です。

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