フリーランスの中小企業診断士ってどんな働き方?メリット・デメリットを解説

中小企業診断士にはさまざまな働き方があり、その一つがフリーランスとしての稼働です。

フリーランスの中小企業診断士には、業務量を自分で調節できるなどメリットがある一方、収入が安定しにくいというデメリットもあります。

本記事では、フリーランスの中小企業診断士の具体的な働き方やメリット・デメリットをご紹介します。

中小企業診断士の資格取得を検討している方、取得後のキャリアで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

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フリーランスの中小企業診断士とは

中小企業診断士は企業に所属して働くだけでなく、フリーランスのコンサルタントとして独立することも可能です。

企業に所属する場合、コンサルティングの案件は勤務先から割り振られるケースがほとんどです。

一方フリーランスの場合、仕事は自分で獲得する必要があります。

それまでに築いた人脈やフリーランス向けの仲介サービスなどを利用し、クライアントと関係を構築しながら案件を獲得していきます。

最初は受注するだけで大変かもしれませんが、会社員と違って働き方や業務量を自由に決められる点が魅力です。

中小企業診断士がフリーランスになるメリット

中小企業診断士がフリーランスになると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、以下3つのメリットについて解説します。

  • 自身の裁量で業務量を調整できる
  • 高収入を得られる可能性がある
  • 自身の得意分野に特化できる

自身の裁量で業務量を調整できる

フリーランスは、クライアントの選定や日々の仕事の進め方、業務量を自分で決められます。

そのため、プライベートの事情に合わせて仕事を早く終わらせたり、一定の時期に集中的に働いたりといった調整が可能です。

最近ではリモートワークが浸透したこともあり、クライアントの理解さえ得られれば自宅にいながらでもコンサルタントとして稼働できます。

仕事とプライベートのバランスをとりながら働けるのは、フリーランスの大きなメリットだといえるでしょう。

高収入を得られる可能性がある

フリーランスの中小企業診断士であれば、受注する案件の単価や数はすべて自分次第です。

高単価な案件を多数獲得できれば、そのぶん収入が伸びることになります。

一般社団法人中小企業診断協会が令和3年に公表した「中小企業診断士活動状況アンケート調査」によると、回答した中小企業診断士のうち45.4%の「年間売上または年収」が801万円以上でした。

コンサルティングは一般的に大きな経費がかからないことから、約半数の人が801万円以上またはそれに近い収入を得ていると考えられます。

中小企業診断士という資格や試験を通じて培った経営診断のスキルを活かせば、高収入を得られる可能性は十分にあるといえるでしょう。

自身の得意分野に特化できる

企業に所属しながら経営コンサルタントとして働く場合、基本的には勤務先から与えられた仕事をこなしていくことになります。

一方フリーランスであれば自分で仕事を選べるため、得意分野に特化することが可能です。

特定の分野で集中的に実績を積み上げれば、コンサルタントとしての知見や評価が貯まりやすいでしょう。

例えば、近年のIT技術の進歩やDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の流れに乗り、IT特化のコンサルタントとして実績を積めば、顧客の開拓がしやすくなるはずです。

中小企業診断士がフリーランスになるデメリット

一方、中小企業診断士がフリーランスになるデメリットとしては、以下の2点が挙げられます。

  • 仕事を獲得できるかは自分次第である
  • 収入を安定させるのが難しい

こちらも順番に見ていきましょう。

仕事を獲得できるかは自分次第である

まず、仕事を獲得できるかどうかはすべて自分次第である点が挙げられます。

コンサルティング会社に勤務している場合、既存顧客からの継続依頼があったり会社の看板を使って顧客を開拓したりできるため、個人での活動よりも顧客を獲得しやすいでしょう。

フリーランスの場合、会社名も実績もないところからスタートする必要があるため、最初は案件の受注ができなかったり、単価が低かったりする可能性があります。

まだ経営コンサルタントとしての実績がない方は、まずコンサルティング会社に就職・転職して実績を積むのも一つの手だといえます。

スタディングキャリアでは、中小企業診断士を含め、資格を活かした転職が可能です。

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収入を安定させるのが難しい

また、フリーランスは収入が安定しにくい点もデメリットです。

コンサルティング会社に勤務している場合、基本的には毎月決まった給与を受け取れます。

一方、フリーランスの場合はクライアントからの受注量や自身の稼働日数によって収入が大きく変動します。

これまで継続されていた大型案件がストップした場合など、すぐに埋め合わせられず収入が減少するといったこともあるでしょう。

また、詰め込みすぎてキャパシティをオーバーすれば、クライアントからの信頼を失うことにもなりかねません。

対応できる範囲内でリスクを加味しながら調整していく必要があるため、収入を安定させる難易度は高いといえます。

まとめ

本記事では、フリーランスの中小企業診断士の具体的な働き方やメリット・デメリットをご紹介しました。

ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • フリーランスの中小企業診断士は、自身の人脈や仲介サービスを使って受注する
  • 中小企業診断士がフリーランスになると、自分の裁量で業務量を調整できたり高収入を得られる可能性があったりといったメリットがある
  • 一方、仕事の獲得や収入がすべて自分次第である点には注意が必要

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