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2次筆記試験の後に行われる口述試験とはどのような試験ですか?また、どのような対策をすれば良いですか? |
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2次筆記試験を突破した人だけが受験できる口述試験ですが、受験者のほぼ全員が合格する試験です。 落とすための試験ではありませんので、準備をしっかりして、受験生活の総まとめをキッチリと行いましょう。 |
口述試験は、1人10分程度行われます。数名の面接官を前に、受験生は1人で対応します。題材となるのは筆記試験の事例で、いくつかの質問が投げかけられます。
ほぼ全員が合格する試験とは言え、決して手を抜いて良いわけではありません。この口述試験の後には、中小企業診断士になるための実務補習/実務従事が控えています。筆記試験は、いわば紙面上でのコンサルティング体験でした。口述試験は実務補習/実務従事への準備として、経営者との面接体験と言えるでしょう。
実際にコンサルタントとして企業経営者と面接するときには、事前にその業界や会社のことを分析した上で臨むことになります。口述試験においては、筆記試験の4社の事例のうち、どの事例について問われるか分かりません。筆記試験のとき以上に、各事例を頭に叩き込んでおく必要があります。
口述試験の対策は、まず雰囲気への準備が必要です。最後の試験、複数の面接官の重々しい雰囲気から、極度に緊張してしまう受験生も少なくありません。試験管が助け舟を出してくれることもあるようですが、何もしゃべれなくなってしまうと、そのようなフォローも出しようがありません。まずは試験管とコミュニケーションがとれるよう、雰囲気に慣れる必要があります。会議室で模擬面接を行ってみましょう。
次に事例分析です。筆記試験のように時間は限られていませんので、口述試験前は事例企業をしっかりと分析しましょう。筆記試験のときに気付かなかった与件文の条件や、問題文に隠されたヒントを発見するかもしれません。仲間と集まって、各事例企業の分析や助言を行ってみるのも良いかもしれません(実務補習/実務従事は、グループディスカッションを行います)。ちなみに、実際の面接においては、1つの質問に対して2分程度、話せると良いそうです。2分話すためには、その企業の置かれている状況を明確に把握しておく必要があります。
なお、2次試験終了後、中小企業診断協会から、「出題の趣旨」が発表されます。過去年度の事例がどのような趣旨で作問されたのか?を確認することは、口述対策だけでなく、筆記対策にも役立ちます。趣旨を確認しつつ、自分が口述試験の試験管だったら、どのような質問をするのか考え、想定問答集を作成しても良いでしょう。
受験生活最後の締めとなる口述試験、頑張って下さい。
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監修 市岡 久典
中小企業診断士 |
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