中小企業診断士の資格は役に立つ!役に立たないといわれる2つの理由も解説

中小企業診断士の資格に興味があるものの、具体的にどう役に立つのかわからない方もいるでしょう。

メリットを理解することで、資格取得に向けたモチベーションも高まります。

本記事では、中小企業診断士資格の具体的なメリットや、一部で「役に立たない」といわれてしまう理由を解説します。

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中小企業診断士の資格は役に立つ!

中小企業診断士の資格が役に立つといえる主な理由として、ここでは以下の3点をご紹介します。

  • さまざまなビジネスシーンで活躍できる
  • キャリアアップにつながる
  • 起業・独立に活かせる

順番に詳しく見ていきましょう。

さまざまなビジネスシーンで活躍できる

中小企業診断士の資格をとると、財務やマーケティング、生産など経営に必要な幅広い知識が身につきます。

その結果、例えば以下のようなビジネスシーンでの活躍が期待できます。

  • コンサルティング:顧客の課題を分析し、解決に向けてアドバイスする
  • マーケティング:ターゲットや競合を分析し、最適なアプローチを検討する
  • 経営:企業内外の状況や環境を分析し、企業戦略を策定する
  • IT:業務効率化やセキュリティ強化の観点からIT戦略を立案する

さらに「人事領域の経験が豊富」「営業の改善が得意」などの強みがあれば、より付加価値の高い人材として重宝されるでしょう。

関連記事:中小企業診断士とは?取るべき人や取得メリット、試験のポイントなどを解説

キャリアアップにつながる

中小企業診断士を取得すると、経営コンサルタントの知識を有していることを証明できます。

そのため、会社の中でキャリアチェンジできたりキャリアアップにつながったりする可能性が高まるでしょう。

例えば、これまでエンジニアとして働いていた方が、中小企業診断士の取得をきっかけに経営コンサルタントに転身するといった例が挙げられます。

エンジニアとして培ったITの知見に経営全般の知識が加わることで、差別性のある中小企業診断士になれるはずです。

また、中小企業診断士を取得すると、転職時のアピールにも役立ちます。

経営の幅広い知識があることを証明でき、将来的な幹部候補として期待されることも十分にありえます。

今後のキャリアアップを目指す方におすすめの資格だといえるでしょう。

関連記事:中小企業診断士は転職に有利?キャリアチェンジ体験談や転職先を紹介

起業・独立に活かせる

起業家の中で、中小企業診断士資格を持っている方は数多くいます。

起業して独立し、事業を成功させるためには経営に関するさまざまな知識・能力が必要です。

中小企業診断士の取得は、こういった経営に関する幅広い知識を得るのに役に立ちます。

ただし、中小企業診断士の資格を取ることよりも、実際に起業して独立の準備を進めていくことの方が重要です。

それを理解したうえで、期間を限定して中小企業診断士にチャレンジするのがよいと思われます。

以下、具体的にどのように起業・独立に役立つのか見ていきましょう。

起業に必要な知識が身につく

起業して独立し、事業を成功させるためには経営に関するさまざまな知識が必要です。

例えば、事業計画やマーケティングは会社を経営していくうえで身につけておきたい知識です。

組織管理や法律などの問題に直面することもあるかもしれません。

このように、押さえておかなければならないことはたくさんあります。

通常の会社員生活をしていると、自分の専門以外の知識が不足しがちです。

そのため、経営に関する幅広い基礎知識が得られるという意味で、中小企業診断士の勉強は非常に役に立ちます。

中小企業診断士の1次試験科目では、以下のような起業に必要な知識が得られます。

●企業経営理論

経営戦略(事業計画)を立てる

組織・人材を管理する

マーケティング計画を立て実行する

●財務・会計

会計(アカウンティング)

税務

管理会計

資金調達(ファイナンス)

●運営管理

店舗・販売管理

生産管理

●経営情報システム

情報システムを活用する

●経営法務

法律を理解する

●経済学・経済政策

基本的な経済的概念を理解する

●中小企業経営・政策

利用できる補助金や制度などを知る

さらに2次試験では、企業を診断し、助言する能力が問われます。

2次試験対策をすることは、あなたの事業に対して自らが診断・助言する能力を伸ばすことにつながります。

関連記事:中小企業診断士の試験日程・内容は?科目合格・科目免除は戦略的に使おう

貴重な人脈を築ける

起業・独立して事業を成功させるためには、人的なネットワークが重要です。

中小企業診断士資格を取得するためには、最後に実務補習を行う必要があります。

実務補習では、同じグループになったメンバーや指導員とのつながりができます。

また、資格取得後も中小企業診断協会やその他の任意の団体に所属することで、さまざまな中小企業診断士と知り合いになれるでしょう。

こういったネットワークは、起業前だけでなく起業後も非常に役に立ちます。

中小企業診断士が役に立たないといわれる2つの理由

役に立つシーンの多い中小企業診断士ですが、中には「役に立たない」とする意見もあります。

ここでは、以下2つのよく挙げられる理由を見ていきましょう。

  • 独占業務がない
  • 専門知識や実績が重要である

独占業務がない

中小企業診断士には、独占業務がありません。

取り扱える業務内容に関しては、診断士資格を有しない一般的な経営コンサルタントと同じ立ち位置です。

独占業務がないと、独立して集客する際や就職・転職する際、資格保有のメリットを感じにくいかもしれません。

結果として、中小企業診断士の資格が役に立つ場面はあまりなかったと考える方も存在するでしょう。

しかし、中小企業診断士試験を通じて身につけた知識は多くのビジネスシーンで役立つものです。

また、顧客開拓などの際に資格を提示できれば、経営に関する知識の豊富さを証明する手段として活用できます。

独占業務がなくても、役に立つ場面は少なくないでしょう。

専門知識や実績が重要である

また、中小企業診断士は、資格を取得するだけでなく自身の強みを磨くことが大切である点も理由として挙げられます。

専門知識を身につけ、実績を積んでいかなければ、コンサルタントとして差別化していくことは難しいでしょう。

中小企業診断士の資格を取得すると、経営に関する網羅的な知識が身につきます。

それだけですぐに活躍できるわけではありませんが、これまでに磨いてきた専門性と掛け合わせたり、特定領域のコンサルティング経験を積むことで強みを磨いたりすれば、コンサルタントとして活躍できる可能性が高まります。

どのような中小企業診断士を目指すのか、あらかじめイメージしておくとよいでしょう。

関連記事:中小企業診断士の取得でコンサルに!転職・独立で成功するには?

まとめ

 本記事では、中小企業診断士資格の具体的なメリットや、一部で「役に立たない」といわれてしまう理由を解説しました。

改めて内容をおさらいしましょう。

  • 中小企業診断士の資格はさまざまなビジネスシーンで役立つ
  • 資格を取得するとキャリアアップや独立・起業にも活かせる
  • 独占業務はないが、ビジネスをしていくうえで役立つ場面が多い
  • 自分なりの強みと掛け合わせることで、さらに大きな活躍が可能になる

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