令和6年度(2024年度)中小企業診断士 第1次試験 合格発表!合格率は27.5%

令和6年度(2024年度) 中小企業診断士第1次試験の合格者数は5,007人、合格率は27.5%でした。この記事では第1次試験の結果を詳しくお伝えします。

令和6年度 中小企業診断士1次試験の合格者数は5,007人!

令和6年9月3日(火)に一般財団法人 日本中小企業診断士協会連合会から令和6年度(2024年度) 中小企業診断士第1次試験の合格発表がありました。合格された方、本当におめでとうございます。

受験者数(全ての科目を受験した人)が18,209人、合格者数は5,007人でした。合格率は前年よりわずかに下がり27.5%でした。

参考

令和5年度は、受験者数(全ての科目を受験した人)が18,621人、合格者数が5,521人、合格率が29.6%でした。
【あわせて読みたい】令和5年度(2023年度)中小企業診断士 第1次試験 合格発表!

なお、第2次試験の受験申込受付は、令和6年9月17日(火)までの郵便局受付日附印が有効になります。

令和6年度(2024年度)中小企業診断士 第1次試験について

申込者数等

申込者数
受験者数①
受験者数②
 (A)
試験合格者数
 (B)
試験合格率
(B)/(A)
25,317人21,274人18,209人5,007人27.5%

注1:受験者数①は、1科目でも受験した方の人数です。
注2:受験者数②は、欠席した科目がひとつもない方の人数です。

 

男女別人数

申込者数試験合格者数
男性22,3784,620
女性2,939387
合計25,3175,007

 

年齢別人数

年齢別の傾向を見ると、申込者数が最も多いのは40代です。

一方、合格者の31.9%が30代、27.9%が40代となっています。

申込者数試験合格者数
20歳未満14413
20~29歳3,396696
30~39歳6,7491,597
40~49歳7,2541,398
50~59歳5,8571,026
60~69歳1,747266
70歳以上17011
合計25,3175,007

 

受験地区別人数

受験地区別の人数を見ると、申込者、合格者ともに東京で受験している人が圧倒的に多くなっています。

申込者数試験合格者数
札幌477101
仙台858144
東京14,2642,931
名古屋2,024418
金沢48691
大阪4,394843
広島766136
四国27647
福岡1,585266
那覇18730
合計25,3175,007

 

勤務先区分別人数

申込者と合格者の勤務先を見ると、民間企業に勤務している人が63.9%と最も多くなっています。

中小企業診断士を取得すると年収アップや独立を目指せることから、社会人に人気の試験といえます。

申込者数試験合格者数
経営コンサルタント自営業39762
税理士・公認会計士等自営業563152
上記以外の自営業714103
経営コンサルタント事業所等勤務685141
民間企業勤務15,7893,200
政府系金融機関勤務414131
政府系以外の金融機関勤務2,037437
中小企業支援機関49871
独立行政法人・公共法人等勤務27854
公務員964225
研究・教育15128
学生64082
その他(無職を含む)2,187321
合計25,3175,007

 

科目受験者数・科目合格者数

科目ごとの受験者数と合格者数、合格率は以下のとおりです。

企業経営理論は合格率が高い一方、中小企業経営・中小企業政策は難易度が高かったことがわかります。

なお、科目ごとの難易度は年度によって大きく変動しており、令和5年度(2023年度)試験では中小企業経営・中小企業政策の科目合格率は20.6%でした。

科目受験者数科目合格者数
経済学・経済政策17,3832,487
財務・会計17,1082,584
企業経営理論16,7736,696
運営管理
(オペレーション・マネジメント)
17,4174,663
経営法務14,9761,981
経営情報システム16,6992,603
中小企業経営・中小企業政策16,175899
注:「科目合格者数」には「試験合格者数」は含みません。

中小企業診断士 第1次試験の合格基準について

令和6年度の中小企業診断士第1次試験の合格基準は下記の通りです。

合格基準

総得点の60%点以上であって、かつ、1科目でも満点の40%未満のないこと

データで見る中小企業診断士の合格率・難易度

中小企業診断士の合格率の推移

近年の中小企業診断士試験の合格率は、1次試験で17~42%2次試験で18~19%で推移しています。

全体で計算してみると、ストレートで合格するのは4〜7%程度という合格率です。

▼中小企業診断士試験の合格率

年度1次合格率(A)2次合格率(B)一発合格率(A×B)
令和元(2019)30.2%18.3%5.5%
令和2(2020)42.5%18.4%7.8%
令和3(2021)36.4%18.3%6.6%
令和4(2022)28.9%18.7%5.4%
令和5(2023)29.6%18.9%5.6%
令和6(2024)27.5%18.7%5.1%

 

中小企業診断士の合格率を他の資格と比較

資格合格率
税理士15〜20%程度
公認会計士9〜11%程度
行政書士9〜10%程度
社労士6〜7%程度
中小企業診断士4〜7%程度
司法書士4〜5%程度

 

中小企業診断士の勉強時間を他の資格と比較

資格勉強時間(目安)
公認会計士3,000〜5,000時間
税理士3,000時間
司法書士
3,000時間
中小企業診断士1,000~1,200時間
社労士500〜1,000時間
行政書士500〜1,000時間

第1次試験の合格発表の詳細、合格者の受験番号は、試験機関のWebサイト(下記)でご確認ください。

【参考】一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会「令和6年度中小企業診断士第1次試験の結果について(合格発表等)」

中小企業診断士は独学で合格できる?合格するためのコツとは?

中小企業診断士は難易度の高い試験で、合格には多くの時間を割かなければなりません。

中小企業診断士が独学でも合格できるのかどうかや、合格するためのコツを解説します。

独学は難しい!効率的に学べる教材を選ぶ

中小企業診断士は独学で合格している人もいるものの、大変難しいのが事実です。

中小企業診断士の筆記試験は1次試験で7科目、2次試験で4科目あり、試験範囲が非常に広いのが特徴です。

独学では集中すべきテーマがわからず、勉強時間を多くかけ過ぎてしまう傾向があります。

とくに社会人は忙しいなかで勉強時間を有効活用しなければならないため、効率よく学べる教材を選ぶことが大切です。

優先順位をつけ戦略的に学習する

中小企業診断士は難関試験ですが、すべてを完璧に学ぶ必要はありません。

1科目60点という合格ラインを超えれば合格できるため、力を入れるべきテーマと不正解でも良い問題を明確にし、優先順位をつけて勉強することが大切です。

初学者は力を入れるポイントがわからないため、試験を熟知している教材や講師などのサポートを受けながら戦略的に学ぶと、効率よく合格を勝ち取ることができるでしょう。

モチベーションを維持できる方法を考える

中小企業診断士合格に必要な勉強時間は1,000時間といわれています。

社会人が働きながら合格を目指すには、長期にわたる勉強が必要です。

長い受験勉強中には、仕事や家庭のことが忙しくなかなか勉強できなかったり、モチベーションが下がって中だるみしたりすることもあるでしょう。

このように、勉強を継続するためにはモチベーションの維持が欠かせません。

同じように資格試験の合格を目指す仲間との交流や伴走してくれるような教材があると、勉強を続けやすくなるでしょう。

また、中小企業診断士受験者のなかには、相性の良い他の資格を受験することでモチベーションを保つ人もいます。

年に何度も受験できる日商簿記2級・3級や販売士2級・3級は、中小企業診断士の試験に役立つ内容で受験しやすい資格です。

取得すれば仕事の幅も広がるので、ダブルライセンスを検討するのも良いでしょう。

まとめ

令和6年度(2024年度)中小企業診断士の1次試験の合格率は27.5%、2次試験の合格率は18.7%で、試験合格率は5.1%という結果でした。

中小企業診断士は他の難関資格と比較して合格率は低く、難易度が高い試験といえます。

科目ごとの難易度は年度によって変動しますが、例年の傾向を知って対策するのが合格への近道です。

とくに社会人は忙しいなかで勉強時間を確保するため、効率よく学べる教材を選ぶことが大切です。

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