中小企業診断士の資格は、マーケティング担当の方やマーケッターを志す方にとって非常に有効です。主な資格の活用パターンを見ていきましょう。
マーケティング理論の基礎固めができる
中小企業診断士資格では、「企業経営理論」という科目の中で、マーケティング理論について扱います。
そこでは、マーケティング戦略論や、消費者行動理論、セグメンテーション、ターゲティング、マーケティングの4P(製品、価格、チャネル、プロモーション)など、基本的なマーケティング理論が出題されます。
マーケティング担当の方にとって、実務ができるだけでなく、しっかりしたマーケティング理論の裏付けを理解していることは重要です。
中小企業診断士資格を取ることで、マーケティング理論をマスターすることができます。
経営や業務全体がわかるマーケッターに
マーケティング担当の方にとって、会社の経営や、業務に関する幅広い知識を持っていることは、非常に役に立ちます。
例えば、マーケティングリサーチを行い、新商品企画をする場合でも、単に、顧客の要望をまとめるだけでは不十分です。
実際には、商品を開発・生産する部門と製造方法や製造コストに関するすり合わせを行ったり、営業部門と販売戦略について考えていく必要があります。また、法務部門と法律的な問題を確認・解決したり、物流・運営部門とオペレーションについて検討する必要があるかもしれません。
中小企業診断士資格では、こういった経営に関する幅広い知識を得ることができます。そのため、業務全体がわかるマーケッターとしてステップアップすることができます。
マーケティング・コンサルタントとしてキャリアアップ
マーケティング・コンサルタントとしてのキャリアを追及したい人にとっては、中小企業診断士は心強い味方になります。
中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格ですので、このスキルを活かすことにより、経営課題を解決するマーケティング提案・支援が可能になります。
将来は経営幹部に
キャリアゴールをどこに置くかは人それぞれですが、経営幹部やCMO(Chief Marketing Officer)のように経営陣の一員として活躍したいという方もいらっしゃるかと思います。
そういった方にとっては、中小企業診断士はうってつけの資格と言えます。自分自身のマーケッターとしてのスキルと、中小企業診断士資格取得で得られる経営の知識を組みあわせることができるため、経営とマーケティングをミックスさせたマネジメント業務に向いているためです。