中小企業診断士は20代で取得できる
中小企業診断士の試験には年齢制限がないため、20代でも資格の取得が可能です。
中小企業診断協会が公表している年代別の統計によると、令和5年度試験における「20〜29歳」の申込者数は3,000人を超えており、合格率も高いことがわかります。
年 | 1次試験 申込者数 |
1次試験 合格者数 |
2次試験 申込者数 |
2次試験
合格者数 |
最終的な 合格率 |
20歳未満 | 140 | 17 | 11 | 1 | 0.7% |
20~29歳 | 3,463 | 739 | 958 | 216 | 6.2% |
30~39歳 | 7,143 | 1,623 | 2,477 | 546 | 7.6% |
40~49歳 | 7,551 | 1,574 | 2,528 | 459 | 6.1% |
50~59歳 | 5,865 | 1,220 | 2,002 | 279 | 4.8% |
60~69歳 | 1,667 | 329 | 584 | 52 | 3.1% |
70歳以上 | 157 | 19 | 41 | 2 | 1.3% |
合計 | 25,986 | 5,521 | 8,601 | 1,555 | 6.0% |
参考:令和5年度 中小企業診断士第1次試験に関する統計資料、令和5年度 第2次試験に関する統計資料
年代別に見れば30代に次ぐ合格率であり、全体平均も上回っています。
受験者数はそこまで多くないものの、20代でも十分合格を目指せる試験であることがわかります。
関連記事:中小企業診断士の難易度は?受験生の苦労は「勉強時間の確保」
中小企業診断士を20代で取得する5つのメリット
ここからは、20代で中小企業診断士を取得する5つのメリットをご紹介します。
- ビジネスの知識が幅広く身につく
- 経営者の視点を持てる
- ビジネスパーソンとしての評価が高まる
- 転職や独立に活かせる
- 未経験からでもキャリアアップにつなげやすい
順番に見ていきましょう。
ビジネスの知識が幅広く身につく
中小企業診断士の資格を取得すると、ビジネスの知識が幅広く身につきます。
試験科目には「企業経営理論」「財務・会計」「経済学・経済政策」といった分野が含まれており、試験勉強を通じて企業の分析や課題抽出、解決策の立案といったスキルを習得できます。
このような専門知識と課題解決能力は、さまざまなビジネスシーンで役立つでしょう。
特に、20代のうちに多くのビジネス分野で活躍できれば、キャリアの選択肢が広がります。
知識を足掛かりにキャリア形成に役立つ多様な経験が積めるのも、20代のうちに資格を取得するメリットだといえます。
経営者の視点を持てる
中小企業診断士の資格を持つと、経営者の視点から企業の状況を捉えられるようになります。
経営理論や財務会計といった分野を学ぶことで、企業の強みや課題を多角的に分析する力が身につき、実務において的確な判断や提案ができるようになるでしょう。
経営者視点でビジネスを分析できれば、コンサルタントとしてはもちろん、企業に勤める会社員の立場でも高く評価されるはずです。
20代のうちに経営者視点を養っておくことで、企業の根幹に関わる重要な業務を早くから経験できる可能性が高まるでしょう。
ビジネスパーソンとしての評価が高まる
中小企業診断士の資格を取得すれば、ビジネスパーソンとしての評価が高まります。
中小企業診断士は国家資格として知名度が高いため、社内外から高い評価を得やすい資格です。
所持していれば経営に関する知見を持っていることの証明となり、上司や同僚からの評価が高まるのはもちろん、取引先からの信頼も得られるでしょう。
また、20代のうちに資格を取得すれば、同世代との差別化ポイントになります。
中小企業診断士に合格すれば周囲から一目置かれ、ビジネスパーソンとしての客観的な評価が高まるでしょう。
転職や独立に活かせる
中小企業診断士の資格は、転職や独立に活かせるというメリットもあります。
経営全般に関する知識の証明になるため、転職活動の際に自身の市場価値を高める強力な武器になります。
特に、経営コンサルタントへの転職を視野に入れている場合は有利に働くでしょう。
また、コンサルタントとして独立開業を目指す方にとっても中小企業診断士の資格は役立ちます。
知識やスキルを客観的に示せるため、クライアントからの信頼も得やすくなるはずです。
20代のうちに取得しておけば、転職や独立のチャンスをつかむ可能性が高まるでしょう。
関連記事:中小企業診断士は転職に有利?キャリアチェンジ体験談や転職先を紹介
未経験からでもキャリアアップにつなげやすい
中小企業診断士の資格を取得すれば、コンサルタント業務が未経験でもキャリアアップにつなげやすいでしょう。
資格取得時点でコンサルタントとしての実績が少なくても、20代のうちに取得しておけば必要な実務経験を少しずつ積むことが可能です。
着実に実績を重ねていけば、経営コンサルタントといった専門職にキャリアアップできる可能性が高まります。
20代で中小企業診断士試験に合格し、若いうちから実務経験を積むことで、将来的なキャリアの選択肢は大きく広がります。
まとめ
本記事では、中小企業診断士の資格を20代で取得するメリットを解説しました。
記事のポイントをおさらいしましょう。
- 20代の中小企業診断士合格者は一定数存在し、合格率も平均より高い
- 20代で診断士になれば、幅広いビジネス知識や経営者視点を持ちながらさまざまな経験を積める
- 未経験からでも、転職や独立など将来的なキャリアチェンジの可能性が広がる
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