大学生のうちに中小企業診断士の資格を取ると、就活も有利となり、就職後も企業から即戦力として期待されるなど、さまざまなメリットがあります。
そこで重視されるのが、面接時に採用担当者に好印象を与えられる資格の取得。中小企業診断士は、受験条件もなく、司法書士や公認会計士などと比べると取得しやすい国家資格のため、就職活動で生かしたい資格です。
多くの大学生は、本格的な社会人経験もないため、「意欲」や「将来性」「ビジョンの明確性」などが評価対象となります。これらに加えて、中小企業診断士のようなビジネス現場における有効ツールがあれば、企業に対する大きなアピール材料となるでしょう。
中小企業診断士は、企業経営に関するさまざまな実務知識を持つと同時に、ビジネス改革につながるアイデアの創案・提案ができる経営診断のスペシャリストです。
その資格を持つ人材は、経営法務や運営管理、企業経営理論などに精通し、さまざまなビジネスシーンでその知識を生かして会社の業績拡大に貢献してくれることが期待されます。
中小企業診断士試験で問われる内容は、経営戦略やマーケティング、組織論、会計やファイナンスなど、いずれも企業活動にとって重要かつ不可欠なテーマばかりです。
そのバックボーンを持つか持たないかで業務における取り組み方や行動、ビジネスと向き合う姿勢、それらのベースになる判断力など、ビジネスパーソンとしての資質に大きな差が生まれます。中小企業診断士資格の取得によって、新社会人として自信を持って大きな一歩を踏み出せるでしょう。
大学卒業後の主なルートといえば、就職です。
中には、これ一択しかないと考えている大学生もいるかもしれませんが、昨今では在学中に起業する若者も増えています。中小企業診断士の資格は、在学中あるいは卒業後の起業をバックアップしてくれる有効ツールです。卒業後の選択肢が増えることで、可能性も広がることが期待されます。
中小企業診断士には、実際に会社経営の経験を持つ方が少なくありません。
その貴重な体験があるからこそ、地に足のついた提言ができるともいえます。大学生がその経験を積むもっとも近道のルートは、自ら中小企業診断士事務所を立ち上げることかもしれません。自らの手で事務所を成長させていくプロセスの中で、経営の実際に即した提言力の獲得につながります。
国家資格取得を目指す人の多くは、仕事をしながら試験勉強に励む社会人です。
そんな彼らに共通する悩みといえば、「時間のなさ」でしょう。将来のためといいながら本業をおろそかにするわけにはいきませんから、何とか時間をやり繰りして学習に打ち込んでいます。中には、「大学生のうちに取っておけばよかった」と思う人もいるかもしれません。
そう思ってしまうのは、大学生のほうが比較的時間に余裕があるからです。
確かに大学生とはいえ勉強・アルバイトと忙しい事情はあるかと思いますが、それでも社会人と比べると時間を確保しやすい生活です。「将来のために国家資格を取っておきたい」「ビジネスで通用する資格に興味がある」という考えの大学生の方は、なるべく時間のあるうちにその準備を進めることをおすすめします。
監修 市岡 久典
中小企業診断士 |
1次2次ストレート合格の秘訣を大公開。
合格法冊子とスタディングを無料で試してみる |