中小企業診断士のバッジのデザイン
中小企業診断士のバッジは、中小企業診断士のブランディング戦略の一環として2016年にデザインがリニューアルされました。
バッジはスーツのジャケットに装着可能
中小企業診断士のバッジは金色で重厚感があるものになっていて、弁護士バッジのようにスーツのジャケットの襟に付けることができます。
以前のバッジのデザインは中小企業診断協会のシンボルマーク(赤と青のツートンカラー)で、他の士業バッジと比べると「地味」という声も少なくなかったようです。
2016年のデザイン変更で大胆なイメージチェンジが図られました。
バッジのモチーフと意味
リニューアルを経た中小企業診断士の新バッジは、羅針盤をモチーフにデザインされています。
中小企業診断協会によると、羅針盤は中小企業診断士の使命を表し、中小企業の輝かしい未来を照らすシンボルとしての意味があるということです。
また、直線を多用していることにはぶれない誠意という意味が込められています。
中小企業診断士バッジの着用は任意
中小企業診断士バッジの着用は任意となっています。携帯義務も特にありません。
実際に中小企業診断士の仕事を行う際、登録証は必ず携帯する必要がありますが、バッジはあくまで努力義務となっています。
一方、行政書士や司法書士など仕事を行う際にバッジ着用が義務付けられている資格や、弁護士など帯用(携帯)義務付けられている資格もあります。
バッジは「購入」できない!入手方法は?
中小企業診断士のバッジは、資格を保有していることを示すものです。当然ながら誰でも入手できるわけではありません。
また、入手できる人も「購入」ではなく「貸与」されるものなので、責任を持って管理する必要があります。
入手できる人
中小企業診断士バッジを入手するには、まず資格の登録をおこなったうえで、各都道府県の中小企業診断士協会に入会する必要があります。
1次試験から登録・入会までの流れは下記のとおりです。
(1)登録の要件を満たす
- 中小企業診断士1次試験・2次試験合格→実務補習または実務従事(15日以上)
- 中小企業診断士1次試験合格→養成課程
(2)中小企業診断士登録を行う
(3)各都道府県の中小企業診断士協会に入会する
入手方法
中小企業診断士のバッジの入手方法の代表例として、東京都中小企業診断士協会のケースを紹介します。
バッジは、協会へ入会金を支払えば貸与されます。入会金は3万円で、さらに年会費が別途5万円かかります。
なお、リニューアル前の旧デザインのバッジを借りている方が新デザインのバッジを入手するには、貸与手数料(3,000円)を支払う必要があります。
【参考】東京都中小企業診断士協会「Q55 入会時、徽章や診断士手帳はどのようにして入手できるの?」
全国各地の協会の連絡先はこちらのページで確認できます。
中小企業診断士バッジと8士業バッジの違い
バッジといえば、弁護士や司法書士、行政書士が業務の際に身につける徽章が有名です。
いわゆる8士業(弁護士・司法書士・税理士・弁理士・行政書士・社会保険労務士・土地家屋調査士・海事代理士)のバッジには、それぞれ意味があり、シンボルマークとして愛用されています。
有名なのが、「ひまわり」と「はかり」をモチーフにした弁護士のバッジ。
弁護士の活躍を描いたドラマ・映画などでもおなじみなことから、多くの人が目にしているでしょう。
ひまわりには「正義と自由」、はかりには「公正と平等の追求」という意味があるそうです。
中小企業診断士のバッジのモチーフは「羅針盤」でしたが、弁護士だけでなく8士業のバッジはすべて「花」がモチーフです。
司法書士と土地家屋調査士は桐の花(五三桐)、税理士は桜、弁理士は菊と桐、社会保険労務士と海事代理士は菊、行政書士はコスモスがデザインされています。
基本的に、8士業のバッジは着用が義務づけられています。
一方、中小企業診断士のバッジは業務中に必ずしも着用しなければならないわけではありません。バッジ着用に関するルールは中小企業診断士のほうがゆるやかといえます。
まとめ
最後に中小企業診断士のバッジの特徴や入手方法のポイントをおさらいしておきましょう。
- 中小企業診断士のバッジは羅針盤がモチーフで、診断士の使命を表す。
- バッジの着用は任意。
- バッジは所属する中小企業診断士協会から貸与されるもので、購入はできない。
着用は任意とはいえ、中小企業診断士バッジは資格保有者であり中小企業診断士協会に加入していることの証明になります。
顧客の信頼獲得にも繋がるので、仕事の際はバッジを着用することをおすすめします。