![]() |
中小企業診断士試験の試験科目を教えて下さい |
---|---|
![]() |
中小企業診断士試験の試験はマークシートによる選択式の1次試験、記述と面接からなる2次試験に分かれます。今回は1次試験の科目について見てみましょう。 |
1次試験は毎年8月上旬の土日2日間をかけて、7科目の試験が実施されます。
|
試験科目 |
実施時間 |
1日目 |
A.経済学・経済政策 |
09:50~10:50(60分) |
B.財務・会計 |
11:30~12:30(60分) |
|
C.企業経営理論 |
13:30~15:00(90分) |
|
D.運営管理 |
15:40~17:10(90分) |
|
2日目 |
E.経営法務 |
09:50~10:50(60分) |
F.経営情報システム |
11:30~12:30(60分) |
|
G.中小企業経営・政策 |
13:30~15:00(90分) |
各科目の特徴は以下の通りです。
経済学は、さまざまな経済活動を理論的に説明する学問です。
大きくマクロ経済とミクロ経済の知識が問われます。
経済学ではデフレ、インフレなどの経済動向や、商品の価格がどのように決定されるかなどの経済活動を扱います。企業経営でも、経済動向を把握し、経営戦略を立案するためには経済学的な考え方が必要です。
本科目で問われるのは、起業を経営・助言する上で最低限知っている必要がある、基本的な法律知識です。
知的財産権と会社法の2つで試験の7~8割を占め、残りが、民法(契約など)やその他の法律となっています。
中小企業をテーマとした科目です。
本科目には、①中小企業経営と②中小企業政策という2つの分野があります。
①中小企業経営の分野では、中小企業の経営の動向や、課題などがテーマとなります。ほとんどの問題は、前年度の中小企業白書の内容から出題されます。
中小企業白書は毎年刊行され、年度ごとにテーマが変わります。②中小企業政策の分野では、政府などが行っている中小企業向けの各種政策から出題されます。
1次試験の合格基準については、以下の通りです。
① 総点数の 60% 以上
② 1科目でも満点の 40% 未満のないこと
ポイントは、必ずしも全ての科目で 60% 以上を取らなくても良いことです。1科目が 50点だったとしても、他の科目で不足分の 10点を補っていれば良いのです。7科目全て受験する場合には、合計得点 420点が合格基準になります。同時に、1科目でも 40点未満があってはいけないことに注意しましょう。
なお、この基準は科目合格者についても同様です。例えば既に3科目合格し、今年4科目を受験する場合、4科目で総得点(400点)の 60% 以上、すなわち240点が合格基準になります。このときも40点未満の科目があると不合格になってしまいます。(科目合格制については別の記事を参照下さい)
基本的に合格基準は 60% ですが、難易度が極端になってしまった場合など、試験委員会が相当と認めた得点比率に変更になることがあります。
NEXT 合格するまでの勉強時間はどれくらい? |
PREV 難易度・合格率はどれくらい? |
監修 市岡 久典
中小企業診断士 |
1次2次ストレート合格の秘訣を大公開。
合格法冊子とスタディングを無料で試してみる |