中小企業診断士の2次試験対策!合格をつかむ3つの基本戦略を解説 

中小企業診断士の2次試験は、まず筆記試験が行われ、これを通過した人に口述試験が実施されます。

2次試験の合格率は18〜19%程度と難易度が高く、特に筆記試験は記述式で文章をスピーディーに作成する必要があるため、しっかり対策しておかないと太刀打ちできません。

この記事では、2次試験の筆記試験を中心に基本戦略や科目別勉強時間などを解説します。

中小企業診断士の2次試験対策!合格をつかむ3つの基本戦略を解説


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中小企業診断士2次試験の内容

令和4年度(2022年度)中小企業診断士試験の2次試験の日程は、次のとおりです。


内容 日程
筆記試験(記述式) 令和4年10月30日(日)
口述試験 令和5年1月22日(日)
合格発表 令和5年2月1日(水)


試験科目・試験時間・配点

試験科目は、中小企業の診断および助言に関する実務の事例が4つ(4科目)が出題されます。科目の配点、試験時間(スケジュール)は下記のとおりです。


試験科目

配点

実施時間

A. 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I
組織(人事を含む)を中心とした経営戦略や経営管理に関する事例

100点

9:40~11:10(80分)

B. 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 Ⅱ
マーケティングや流通を中心とした経営戦略・経営管理に関する事例

100点

11:40~13:00(80分)

C. 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ
マーケティングや流通を中心とした経営戦略・経営管理に関する事例

100点

14:00~15:20(80分)

D. 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅳ
財務や会計を中心とした経営戦略、経営管理に関する事例

100点

16:00~17:20(80分)


それぞれの事例について「与件文」で中小企業の状況や課題などが出題されます。

与件文は2,000~3,000文字程度です。事例Ⅳは財務諸表なども指示として出てくるため、与件文は短くなり、1,000文字程度です。


そして、各事例で5問程度の問題が出題されます。

それぞれに解答の文字数制限が設けられていることが多く、短ければ20字程度から長ければ200字程度であることが多い傾向です。

記載されている情報を分析して、出題者の意図やヒントを分析して解答できるように勉強する必要があります。


なお、事例Ⅳ計算問題が多く出題されます。苦手な人は、過去問を多く解いて答案や参考、解説を読み、答えを導き出す能力などを磨くことが重要です。


合格基準

2次試験の筆記試験の合格基準については、総点数の60%以上かつ各科目で40%以上の得点である必要があります。


試験結果の発表については、合格した受験生には口述試験の案内が送られてきます。

不合格者には、各自の総得点と科目別得点を数段階に区分した結果が通知されます。この得点の区分は、AからDまであり、得点率は下記とされています。


判定 得点率
A判定 60%以上
B判定 50〜60%
C判定 40〜50%
D判定 40%未満



D判定が1科目でもあると不合格となり、合格には総得点でA判定を得る必要があります。


2次試験が難しい理由

中小企業診断士の2次試験が難しい理由は、主に次の3つです。


  • 時間が足りない
  • 正解がない
  • 解答作成方法がわからない


時間が足りない

2次試験が難しいと言われる理由で、まずあげられるのは時間が足りないということです。


前述のとおり、2次試験では事例企業の状況が記載された与件文が提示されます。

与件文はA4用紙で2〜3枚程度あり、80分という制限時間内でこれをしっかり読み、解答を導き出し記入していくことになります。


しかし、試験本番に熟考している余裕はありません。短時間で即座に解答の方向性を掴み、かなりの速度で解答していく必要があるため、

解答方法を手順化しておかなければ、最後まで解答するのは難しいでしょう。


正解がない

解答に唯一の正解がないということも、2次試験が難しい理由の1つとなっています。


解答者の答案がどのように採点されていて、何点だったのかを知る術はありません。そのため、採点基準がわかりにくくなっています。

参考とするべき模範解答もまちまちなので、出題意図がわからず勉強方法に悩む受験者は多いです。


また2次試験では、解答を導き出すまでのロジックが重視されます。

過去には、正反対の解答であってもどちらも合格したケースもあり、どのような解答が100点かは誰にもわからないのが現状です。


解答作成方法がわからない

最後にあげる理由は、解答作成方法がわからないという点です。


問題文では、何を問われているのかが掴みにくい人もいるでしょう。

何を問われているのかを掴みにくいと、どのように解答すればよいのかわからず、スムーズに解答を作成できないことも考えられます。


また、前述のとおり唯一の正解がなく採点基準がわからないので、複数の採点基準を想定しなければなりません。

そのため、何を重視し、何をもとにして解答を作成するべきかわからず、悩むことになるのです。


2次試験対策の基本戦略

では、前述した「時間が足りない」「正解がない」「解答作成方法がわからない」という難しさには、どのように対策すればいいのでしょうか。

オンライン通信講座「スタディング 中小企業診断士講座」で多くの合格者を輩出してきた基本戦略を解説します。


「時間が足りない」への対策

時間が足りないことへの対策は、試験時間内に対応できるように、あらかじめ解答方法を手順化することです。

解答までのプロセスをできるだけシンプルにし、そのプロセスを何度も練習し身につけることで、本番でも反射的に解答の方向性をイメージできるようになるでしょう。


「正解がない」への対策

正解がないことへの対策は、どのような出題意図でも60点を取れる答案を目指すことです。

前述のとおり、中小企業診断士の2次試験には唯一の正解がありません。正解がなく出題意図がわかりにくい問題に対して、100点を狙うというのはリスクが高くなります。

高得点を狙ったリスキーな解答より、どのような出題意図であっても合格点が取れる安全な解答で部分点を確保するほうが得策と言えます。


「解答作成方法が分からない」への対策

解答作成方法がわからないことへの対策は、知識よりもロジックを重視することです。

2次試験では与件文から解答を導く過程が重視されます。解答を導く段階におけるロジックの出来を採点されるため、2次試験に合格するには、ロジックを明確にし解答にしっかりと反映させることが必要です。


また、独自の知識や意見を材料とせず、与件文にある事実をもとに解答を作成することも合格のポイントです。その上で、1次試験の知識を適切に事例企業に適用させましょう。


2次試験の科目別の特徴

2次試験の科目別の特徴について確認してみましょう。

まずは、1次試験との科目の関連について解説し、さらに事例Ⅰ〜事例Ⅳについて、どのような事例が出題されるのかをくわしく解説していきます。


1次試験と2次試験の科目の関連

1次試験と2次試験の科目は、下記のように関連しています。科目によって関連度の高さが異なります。



関連度 科目
特に関連度が高い 企業経営理論、財務・会計、運営管理
関連がある 経営情報システム
やや関連がある 中小企業経営・中小企業政策


事例Ⅰ

組織(人事を含む)を中心とした経営戦略や経営管理に関する事例が出題されます。

たとえば、企業が成長するうえで、「組織管理上の課題があるのか」「人材の活用にあたってどのような助言をするか」など説明できる知識が必要です。

1次試験との関係でいえば、企業経営理論の組織や人材に関する内容と関連が深いといえるでしょう。

経営環境や経営戦略について問われる問題も多く、解答の方向性がわかりづらく解答しにくいという特徴があります。


事例Ⅱ

マーケティングや流通を中心とした経営戦略・経営管理に関する事例が出題されます。

具体的には、事例企業が今後ターゲットとすべき顧客層や、シェア拡大に向けた具体的な施策についての助言などが問われるでしょう。

1次試験との関係でいえば、企業経営理論のマーケティング、運営管理の流通やマーチャンダイジングと関連しています。

また、近年では問題の中に販売実績や客数などのデータが示される問題が出題される傾向があります。


事例Ⅲ

生産や技術を中心とした、経営戦略・経営管理に関する事例が出題されます。

たとえば、「生産管理上の課題としてどのようなものがあるか」「それを解決するためにはどのような対策が提案できるか」などが問われるでしょう。

1次試験との関係でいえば、運営管理の生産管理の内容と関連性があります。

また、事例企業の強みや弱み競争優位性についても出題される傾向があります。


事例Ⅳ

財務や会計を中心とした経営戦略、経営管理に関する事例が出題されます。

事例Ⅳでは、事例企業の貸借対照表や損益計算書などが提示されるため、与件文の文章量は短い傾向にあります。

たとえば、経営指標やキャッシュフローを計算する問題などが出題されやすいです。

事例Ⅰ~Ⅲは、一部得点が可能ですが、解答を文章で記述するため、正誤や点数が分かりにくいです。

一方で、事例Ⅳは数値で解答する問題が多いため、正解かどうかは明確ですが、間違ってしまうと部分点が期待できず、大きく失点するという特徴があります。


スタディングの2次試験対策

オンライン通信講座の「スタディング 中小企業診断士講座」は、ここまで述べてきた基本戦略・科目別の対策を効率的におこなえます。

これまでに多くの短期合格者を輩出してきました。

解答作成するうえで重要な「ロジックを重視」「与件文の事実を使う」といったアプローチは、「ロジックマップ学習法」としてノウハウ化。

この学習法を軸にした「2次合格メソッド講座(全8回)」や各科目の過去問解説で解答作成力を着実に養成します。


二次試験は今回が初挑戦で過去にも予備校等に通った経験がない私が突破できた要因は、自分でロジックマップを作成し、模範解答のロジックや他社の解答と異なるところを同じ過去問を使い、繰り返し軌道修正しながら自分の型を固めたことだと考えています。


この型ができていないと本番の初見の問題で時間内に合格答案を書き上げるのは難しいと思います。その点、ロジックマップを身に付ければ、大崩れしない答案を作る力を一次試験終了後の短期間で身につけることは可能です。

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井上 彰太さん
2021年合格



2次の筆記試験の勉強は、STUDYingの動画で解答アプローチを理解した上で過去問演習を繰り返しました。解説資料がわかりやすかったので、自分の解答に何が不足しているのかよく理解できました。

口述試験の勉強の際に初めて他社の筆記試験の解答例を参照しましたが、STUDYingのノウハウから導かれる解答の方が説得力があると感じ、STUDYingを選んで良かったと思ったことを覚えています。


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いかやきさん
2021年合格
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対策はいつから?勉強時間は?

中小企業診断士の合格に必要な勉強時間は1,000時間と言われています。時間配分は、1次試験に800時間2次試験に200時間が目安です。

2次試験の科目別の勉強時間の目安は、次のとおりです。


科目 勉強時間
事例Ⅰ〜Ⅲ 100時間
事例Ⅳ 100時間



ポイントは「1科目50時間ずつ」ではなく、事例Ⅳの対策に充てる時間を多くとること。なぜなら、事例Ⅳの攻略が合格の鍵を握っているからです。


事例Ⅳは計算問題が多く出題されます。正確さだけでなくスピードも求められるため、

計算が苦手な人は、過去問を多く解いて答案や解説をしっかり読み、答えを導き出す能力などを磨くことが重要となります。


2次試験の口述試験

2次試験の口述試験は、2次筆記試験に合格した人だけが受験できる試験で、受験者のほぼ全員が合格できると言われています。

所要時間は1人10分程度で、筆記試験で与えられた4社の事例のうち、いずれかの事例について問われます。


筆記試験が紙面上でのコンサルティング体験なら、口述試験はいわば経営者との面接体験です。

ほぼ全員が合格できるとはいえ、手を抜かずにそれぞれの事例についてしっかりと頭に入れておきましょう。


【あわせて読みたい】2次口述試験について


2次試験(筆記試験)の合格率・難易度

2次試験の合格率について、令和3年度(2021年度)までの5年分のデータをまとめました。


年度

申込者数

受験者数
(A)

口述試験
対象者数

合格者数
(B)

合格率
(B)÷(A)

平成29(2017) 4,453 4,279 830 828 19.4%
平成30(2018) 4,978 4,812 906 905 18.8%
令和元(2019) 6,161 5,954 1,091 1,088 18.3%
令和 2(2020) 7,082 6,388 1,175 1,174 18.4%
令和3(2021) 9,190 8,757 1,605 1,600 18.3%


合格率は例年18~19%程度となっています。一定数の合格者は出していますが、それでも難易度の高い試験であると言えるでしょう。

しっかりと対策をして2次試験に臨みましょう。


【あわせて読みたい】中小企業診断士試験の難易度は?合格率・科目・学習スタイルから分析


2次試験が免除される方法

中小企業診断士の試験では、1次試験に合格した後「養成課程」を修了すれば、2次試験が免除されるという制度があります。

養成課程には下記の2つがあります。


名称 実施機関
中小企業診断士養成課程 中小企業大学校
中小企業診断士登録養成課程 民間教育機関


いずれも同等の内容で実施されるため学べる内容は基本的には同じで、どちらを修了しても中小企業診断士の2次試験免除と資格登録が可能です。

民間教育機関は「大学院でMBAを取得できる」「平日の夜間や土日に学べる」といった特色があります。


養成課程で学ぶ内容は機関によって多少異なりますが、基本的には中小企業診断士としての基礎的な知識を学ぶ「演習」と、実際の中小企業診断士さながらに実務プロセスを経験する「実習」で構成されています。

養成課程にかかる期間や費用も、学ぶ機関や条件により異なります。期間は最短で6カ月、最長で2年が目安です。

費用は150万円〜350万円程度となっており、相場は200万円台と言えるでしょう。


養成課程の修了には時間も費用も努力も要するため、中小企業診断士の資格を取得するための「近道」にはならない点に留意しましょう。


まとめ

中小企業診断士の2次試験対策のポイントをまとめて紹介しました。


  • 2次試験が難しい理由は「時間が足りない」「正解がない」「解答作成方法がわからない」
  • スタディングの基本戦略は、ロジックマップ学習法などで上記の3つの理由に対応している
  • 2次試験の筆記試験後には口述試験もある
  • 1次試験合格後に養成課程を受講・修了すると2次試験が免除される


中小企業診断士の2次試験は難易度が高く、合格するためにはノウハウが必要です。スタディングの基本戦略を参考にぜひ合格を目指してください。


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