中小企業診断士の模試をおすすめする3つの理由
中小企業診断士の模試をおすすめする3つの理由は、以下のとおりです。
- 現時点の実力がわかる
- 試験本番の時間の使い方がわかる
- 予想問題を解ける
現時点の実力がわかる
中小企業診断士の模試を受けると、採点結果から現時点での実力を把握できます。
試験に合格できる勉強方法とは、現在地と目的地(合格ライン)のギャップを正確に把握してそれを埋めていくことです。
しかし、中小企業診断士のように勉強すべき内容が非常に多い試験では、習得度を自分自身の実感だけでとらえるのは難しいでしょう。
そこで模試を受けると、点数や順位などの客観的なものさしで実力を確認でき、効果的な苦手対策を講じることができます。
試験本番の時間の使い方がわかる
試験本番の時間の使い方がわかる点も、模試を受けるメリットの1つです。
中小企業診断士試験は社会人の受験生が大半なので、「試験を受けることが久しぶり」という人もいるでしょう。
限られた試験時間内に可能な限り得点を重ねるには、どのように解き進めるべきか、自分なりの戦略が必要となります。
模試を受けておけば、試験での時間の使い方を練習できます。一度体感しておくことが心の余裕にもつながるでしょう。
予想問題を解ける
模試の問題は、過去の出題や近年の法改正をふまえて作成されているため、その年の試験の「予想問題」という一面があります。
合格するには、その年に出題されそうな内容をおさえておくことも役立ちます。
中小企業診断士の模試日程
中小企業診断士の模試はいつごろ行われているのか、試験スケジュールとあわせて確認してみましょう。
内容 | 日程 |
1次試験の模試 | 6〜7月 |
1次試験 | 8月上旬(2日間) |
2次試験(筆記)の模試 | 4〜5月、9月 |
2次試験(筆記) | 10月下旬 |
1次試験の模試
1次試験の模試は6~7月を中心に行われています。
試験本番は8月上旬の土日(2日間)なので、その1〜2カ月前に模試が実施されている形です。
このほか「スタディング 中小企業診断士講座」の合格模試のように、オンラインで1次試験前の所定の期間に受験できる模試もあります。
2次試験(筆記)の模試
令和5年度(2023年度)の場合、2次試験(筆記)の模試は、早い時期に受験できるものは試験本番の半年ほど前の4〜5月に行われています。
また、試験本番が迫る9月にも、直前期用の模試が実施されています。
中小企業診断士の模試を受けるタイミングと回数
中小企業診断士の模試を受けるタイミングと回数は、どの程度が適切なのでしょうか。
模試で大切なことは、ただ受けるだけではなく、実力を把握して苦手箇所を補強することです。
これをふまえて、タイミングと回数について解説します。
模試を受けるタイミング
模試を受けるタイミングは、勉強がある程度進んですべての科目の基礎固めが終わったときがおすすめです。
早い段階で模試を受けると、解けない問題が多すぎるので実力を正しく把握できません。
逆に「過去問を完璧に解けるようになってから」とハードルを上げてしまうと、模試を受けるのが遅くなりすぎて、試験本番までに復習する時間が不足してしまいます。
全範囲をひととおり学んだタイミングで模試を受けてみるのがおすすめです。
模試を受ける回数
模試を受ける回数に制限はありませんが、実際は1〜2回にとどめておくのが適切です。
先ほども述べたとおり、模試の目的は実力を把握して苦手箇所を補強することなので、復習が必須です。
もし受ける回数が多すぎると、復習の時間が取れなくなり、伸ばせるはずの点数を伸ばせないまま試験本番を迎えることになってしまいます。
模試を受けるなら、復習もセットで行うつもりで適切なスケジュールと回数を判断しましょう。
模試までの勉強スケジュール
次に、中小企業診断士の模試までにどのようなスケジュールで勉強を進めればいいのかを解説します。
1次試験の1年前(8月)から勉強を開始し、一発合格を目指すプランを想定しています。
1次試験模試までの勉強スケジュール
1次試験の模試を6月に受けるとして、5月ごろまでには試験に出題される全範囲の基礎的な内容が定着しているように進めましょう。
中小企業診断士試験のように出題範囲が広い試験は、全範囲を何周も学習しなければ内容が定着しません。
1周目は、とにかく最後まで終わらせることが大事です。
固めるべき基礎とは、木に例えると「幹」と「大きな枝」にあたる部分なので、この時期は細かい知識に気を取られず、まずは大枠を掴めればOKです。
そして2周目、3周目……と繰り返し、わからない箇所や忘れた箇所を埋めていくようにします。
さらに、過去問を繰り返し解くことで実践力を高めてから模試に臨めると理想的です。
2次試験模試までの勉強スケジュール
2次試験(筆記)は記述式のため解答を文章で書く必要があり、解答作成の練習をしておかないと太刀打ちできません。
しかし1次試験から2次試験までは2カ月強しかなく、非常に短いです。
1年で一発合格を目指す場合、2次試験の学習は「1次試験が終わってから」ではなく「1次試験の学習と並行して」進めておく必要があります。
1次試験に向けた勉強の中で、2次試験と関連性が高い科目は2次試験を意識したインプットをしておきましょう。
2次試験の模試は、翌月の9月を中心に実施されます。
1次試験後から2次試験の模試までに、過去問を多く解いて実践力を高めていきましょう。
中小企業診断士模試を徹底活用するには?
中小企業診断士の模試を徹底活用するには、受けた後に次の2つのポイントを意識して取り組むことが重要になります。
- 受けっぱなしにしない
- 合格の戦略を意識する
受けっぱなしにしない
せっかくの模試を「受けっぱなしにしない」ことはとても重要です。
受験生の中には受けて結果を見ただけで満足してしまう人もいます。
しかし、ここまでにも述べているように、模試は苦手箇所の補強に役立ててこそ進化を発揮します。必ず復習を行いましょう。
合格の戦略を意識する
模試の結果をうけて、合格の戦略を意識することも肝心です。
資格試験に合格するには、満点を取る必要はありません。合格基準点を1点でも上回れば試験突破です。
「合格基準点を超えるために、どの科目で何点を取るか」を念頭に置いて勉強を進めましょう。
模試は、現状と目標のギャップが明らかになるいい機会です。直前期の勉強の優先順位が明確になります。
これまでの学習経験や実務経験によって、科目の得意・不得意は人によってさまざまです。「どの科目で何点を取るか」を考える際は、下記の表を参考にしてみてください。
科目 | 目標点数 |
不得意科目 | 50点台
※合格基準点以下(40点未満)を取らないことが最優先 |
得意科目 | 70 点台 |
それ以外の科目 | 60 点台 |
中小企業診断士1次試験は、総得点の合格基準を上回っていても、40%未満の科目が1つでもあると不合格です。不得意科目が基準点を下回らないよう、注意しておきましょう。
模試を受ける時間がない!やるべき対策とは?
ここまで模試の活用について述べてきましたが、「忙しくて模試を受けることができない」という人もいるはずです。
その場合は、次のような対策で試験本番に備えましょう。
(1)実力をリアルタイムで管理する
(2)オンライン模試を活用する
対策(1)実力をリアルタイムで管理する
模試を受ける大きな理由の1つは、現在の自分の実力を可視化することです。しかし、模試を受けなくても、実力をリアルタイムで管理する方法はあります。
例えば、過去問をただ解くだけでなく科目ごとの正答率を記録したり、特に苦手意識がある単元をピックアップしたりすると、現状を客観的に把握することができます。
スタディングの「AI実力スコア」機能で実力管理!
実力を簡単にリアルタイムで管理したい人には、スタディング 中小企業診断士講座の「AI実力スコア」機能がおすすめです。
▼「AI実力スコア」機能のイメージ
AI実力スコア機能とは、「いま試験を受けると、何点取れるのか」をAIを使って予測するものです。
現在の科目別・単元別の実力をリアルタイムで確認できるので、「あと何点取れば合格できるのか」「どこが苦手なのか」などをかんたんに管理できます。
模試のメリットを代替するだけでなく、学習の最初から最後まで効率アップをサポートしてくれる強力なツールです。
また、点数の予想がわかるだけでなく、日々勉強をするごとにAI実力スコアが伸びていくためモチベーションアップにも効果的です。
※AI実力スコアは1次試験合格までの分析となっており、2次試験には対応していないのでご注意ください。
対策(2)オンライン模試を活用する
中小企業診断士の模試は、会場に出向いて受ける会場受験タイプのほかに、自宅からオンラインで受験できるタイプもあります。
オンライン模試なら自分の都合のいい日時に実施できるため、忙しい人も利用できます。
スタディングの「合格模試」は自宅でできる!
スタディング 中小企業診断士講座には、自宅で受験できる「合格模試」があります(「1次2次合格コース コンプリート」に含まれます)。
1次試験の全7科目に対応していて、受験後に使える復習のための機能も充実。
講師による全科目の解説動画 のほか、模試の問題を受験後も繰り返し解いたり、間違えた問題だけを復習する機能もあります。
まとめ
今回は、中小企業診断士の模試について解説しました。ポイントをおさらいします。
- 1次試験の模試は主に6〜7月、2次試験(筆記)の模試は4〜5月と9月に実施される。
- 模試は全科目の基礎固めが終わったタイミングで受験するのがおすすめで、回数は1〜2回で十分。
- 模試は実力を把握し苦手を補強するために活用すべきで、受けっぱなしにせず復習することが重要。
スタディング 中小企業診断士講座には、オンライン模試など忙しい受験生をサポートするさまざまなサービス・機能があります。
働きながら短期合格を目指す人は、ぜひチェックしてみてください。