中小企業診断士は、中小企業の経営課題を診断し、改善に向けた助言を行う専門家です。
仕事内容は、経営コンサルティングをはじめ、経営診断書や改善計画書の作成など多岐にわたります。
本記事では「中小企業診断士は何をするの?」と悩む人に向けて、仕事内容や必要なスキル、資格取得の流れを解説します。
最後まで読めば、中小企業診断士の仕事内容が分かり、学習のモチベーション向上にもつながるでしょう。

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中小企業診断士とは:中小企業の経営をサポートする国家資格
中小企業診断士は、経営コンサルタントとしての唯一の国家資格で、企業の経営状況を診断してアドバイスを行うのが仕事です。
日本版のMBA(経営学修士)ともいわれており、キャリアアップや独立を目指すビジネスパーソンに人気の資格です。
人気の理由は中小企業診断士が専門性の高い資格で、さまざまなビジネスシーンで活用しやすい点にあります。
資格を取得すれば社内外の企業の経営状態を分析し、課題に対する解決策を立案するスキルが身につきます。
経営課題の解決に向けて行動やアドバイスができる人材は貴重なため、多くの企業で重宝されるでしょう。
中小企業診断士は、コンサルタントとして独立したい方にはもちろん、企業内で働く方にもメリットの多い資格といえます。
中小企業診断士の難易度
中小企業診断士試験は、難易度の高い国家資格です。
令和6年度における合格率は、1次試験27.5%、2次試験18.7%となっており、狭き門であることが分かります。
過去問で出題傾向を把握し、自分に合った学習方法で対策することが重要です。
出典:一般社団法人 中小企業診断協会「中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移」
関連記事:中小企業診断士試験の難易度は?合格率・科目・学習スタイルから分析!
中小企業診断士の具体的な仕事内容
ここからは、中小企業診断士の具体的な仕事内容について、以下5つのポイントで解説します。
- 主な業務はコンサルティング
- 経営に関する書類の作成も担う
- 独占業務はないが活躍の機会は多い
- 公的業務に従事する診断士も
- 発信活動や副業など資格の活かし方はさまざま
主な業務はコンサルティング
中小企業診断士の主な業務は経営コンサルティングです。
経営コンサルティングとは、企業の経営状況を分析して課題解決や成長のためのアドバイスを行う仕事です。
経営コンサルティングで焦点を当てるのは、主に以下のような領域です。
- 財務
- マーケティング
- 生産管理
- 人事制度
- 雇用
- 事業計画
- 販売目標
- IT戦略
- 知的財産管理
すべての分野で網羅的にコンサルティングを行う方もいれば、得意分野に特化したコンサルタントもいます。
ただし同じコンサルティングといっても、働き方は「スキルを活かして独立する」「コンサルティング会社に勤務する」「企業内診断士として働く」などさまざまです。
いずれの働き方においても、中小企業診断士は企業の課題を的確にとらえてアドバイスし、成長につなげるのが主な役割といえるでしょう。
関連記事:社内で中小企業診断士として働く
経営に関する書類の作成も担う
中小企業診断士は、経営に関する書類である「経営改善計画書」「経営診断書」の作成も担います。
資金の融資や行政の許可を受ける際に必要な資料で、企業の経営状況や今後の改善計画を示します。
経営に関する専門的な知見が問われるため、中小企業診断士に依頼されるケースが多くなっているのです。
独占業務はないが活躍の機会は多い
中小企業診断士の資格には、独占業務があるわけではありません。
しかし、資格の汎用性は高く、幅広いフィールドで活躍できるのが特徴です。
企業のコンサルティングだけでなく、公的業務や講演など、中小企業診断士はさまざまな形で活躍しています。
独占業務がないのはデメリットのように感じるかもしれませんが、独占業務の場合は有資格者同士の価格競争に陥りやすい側面があります。
中小企業診断士は幅広い分野で活躍できるため、過度な競争にさらされることなく自身に合った仕事を見つけやすいといえるでしょう。
関連記事:中小企業診断士だけの専業業務(独占業務)は何があるの?
公的業務に従事する診断士も
中小企業診断士は、民間業務だけでなく公的業務に従事することもあります。
一般社団法人中小企業診断協会の「中小企業診断士活動状況アンケート調査 令和3年5月」によると、37.0%の中小企業診断士が民間業務よりも公的業務に多く携わっていると回答しています。
公的業務とは、以下のような公的機関から委託される業務です。
- 国や地方自治体の行政機関
- 中小企業基盤整備機構
- 都道府県等中小企業支援センター
- 商工会議所・商工会
具体的な業務内容は、「窓口相談」や「専門家派遣」です。
窓口相談では、中小企業診断士が定期的に公的機関に出向き、企業の経営者や起業家の相談に応じます。
専門家派遣は、公的機関に登録している中小企業診断士が企業を訪問し、支援する業務です。
中小企業診断士は民間の業務だけでなく、公的機関での業務にも数多く対応しているのです。
発信活動や副業など資格の活かし方はさまざま
中小企業診断士は、そのほかに発信活動や副業でも資格を活かせます。
発信活動とは、企業の経営者や企業家を対象に講演を行ったり、書籍やWebメディアで情報を発信したりすることです。
活動自体が収入になるのはもちろん、仕事の獲得につながる人脈形成にも役立ちます。
また企業に勤めながら、副業でコンサルティングを行ったり、助成金の申請業務を手伝ったりすることも可能です。
副業によって収入が増えるだけでなく、本業とは異なる実務経験を積むことでスキルアップにつながるでしょう。
案件を通して得られる人脈も、将来の独立や起業に向けて役立つはずです。
関連記事:中小企業診断士のおすすめ副業5選!会社員の副業実例も紹介
中小企業診断士のキャリア
中小企業診断士のキャリアには、以下のようなパターンが考えられます。
- コンサルティング会社での勤務
- 企業内でのキャリアアップ
- コンサルタントとして独立
- スキルを活かした起業
- スキルを活かした副業
コンサルティング会社で勤務するほか、企業内診断士として活躍するケースがあります。
また、経営コンサルタントとして独立する中小企業診断士も数多く存在します。
一般社団法人中小企業診断協会の「中小企業診断士活動状況アンケート調査 令和3年5月」によると、回答者の47.8%が「中小企業診断士として独立している」と答えているのです。
自身が起業する際にも、中小企業診断士として培った会社経営の知識は大いに役立つでしょう。
スキルを活かせば副業も可能で、本業と並行して従事することで収入アップにつながります。
本業を継続しつつ副業で実務経験を積み、独立や転職の足掛かりとするのもおすすめのキャリアです。
関連記事:中小企業診断士は転職に有利?キャリアチェンジ体験談や転職先を紹介
中小企業診断士に求められるスキル・能力
中小企業診断士に求められるスキルとしては、以下の3つが挙げられます。
- 経営に関する横断的な知識
- 課題を解決に導く力
- アドバイス能力
順番に見ていきましょう。
経営に関する横断的な知識
中小企業診断士には、まず経営に関する横断的な知識が必要です。
中小企業診断士の1次試験には「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」など経営に関連するさまざまな科目があり、試験勉強を通じて幅広い知識が身につきます。
試験対策や実務で培った幅広い専門知識をもとに的確な状況分析やアドバイスができれば、さまざまなシチュエーションで重宝される中小企業診断士になれるでしょう。
課題を解決に導く力
中小企業診断士の業務では、経営状況を診断するだけではなく、課題を解決に導く力も必要とされます。
優れた解決策を提示できても、アドバイス通りに実行されなければ意味がありません。
経営コンサルティングでは、具体的な道筋を提示したうえで実行段階までサポートする必要があります。
アドバイス能力
中小企業診断士には、アドバイスをクライアントにわかりやすく伝える能力も必要です。
課題解決の提言をしても、その内容がクライアントに正しく理解されなければ、よいコンサルティングとはいえません。
課題解決の方法を具体的かつ論理的に伝え、納得したうえで行動に移してもらう必要があるのです。
中小企業診断士に向いている人の特徴
中小企業診断士に向いている人の特徴として、以下の5つが挙げられます。
- コミュニケーション力に自信がある
- キャリアアップや年収アップを目指している
- 自由な働き方を実現したい
- 物事を多面的にとらえるのが得意
- 向上心があり、学び続けられる
中小企業診断士は、経営者や従業員とコミュニケーションを取りながら課題を見つけ、解決へと導く専門家です。
分析力や傾聴力が求められるため、人と関わりながら成長したい人に向いています。
また、独立開業や副業など働き方の自由度が高く、将来的に収入アップを狙う人にもおすすめです。
中小企業診断士になるまでの流れを解説
中小企業診断士になるまでの流れは、以下のとおりです。
- 中小企業診断士試験を受ける
- 実務補習を受講する
- 独立・開業
順番に解説します。
①中小企業診断士試験を受ける
中小企業診断士になるには、1次試験と2次試験に合格する必要があります。
1次試験は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」など、7科目からなるマークシート式の筆記試験です。
2次試験は、記述式試験と口述式試験で構成されています。
各試験の合格基準は以下のとおりです。
- 1次試験:総点数の60%以上、かつ40%未満の科目が1つもないこと
- 2次試験:総点数の60%以上、かつ40%未満の科目が1つもなく、口述試験の評定が60%以上あること
中小企業診断士試験は、中小企業支援法12条に基づく国家試験であり、難易度が高いため、十分な対策が求められます。
②実務補習を受講する
中小企業診断士の2次試験に合格した後は、3年以内に以下のいずれかの方法で実務要件を満たす必要があります。
- 実務補習を15日以上受講する
- 診断実務に15日以上従事する
実務補修または診断実務を終えた後、経済産業大臣への登録申請を行うことで中小企業診断士として認定されます。
③独立・開業
中小企業診断士として登録した後、独立・開業する人もいます。
中小企業診断士には、企業経営の知識や経験だけでなく、依頼者に寄り添う誠実さや傾聴力が求められます。
また、変化の激しい経営環境に対応するためには、常に最新情報を学び続ける姿勢も大切です。
中小企業診断士は意味がない?やめとけと言われる理由を解説
中小企業診断士は経営コンサルタントとして高い専門性を持ちますが、以下の理由から否定的な声も見られます。
- 独占業務がない
- 難易度が高く取得に時間がかかる
- 5年ごとの更新制度がある
しかし、中小企業診断士は経営に関する幅広い知識を証明できる資格です。
転職活動を有利に進められたり、キャリアアップや年収アップのチャンスが広がったりと、得られるメリットもあります。
人との関わりを通じてやりがいを感じる場面も多いため、挑戦する価値がある資格と言えるでしょう。
中小企業診断士の年収相場
一般社団法人中小企業診断協会の「中小企業診断士活動状況アンケート調査 令和3年5月」によると、中小企業診断士の「年間売上または年収」は501~800万円がボリュームゾーンとなっており、全体の21.4%を占めています。
次に多いのは「1,001~1,500万円」と「300万円以内」であることから、中小企業診断士の収入には幅があることがわかります。
しかし、1,001万円以上の収入を得ている中小企業診断士が全体の34.0%に上っていることからも、高収入が得やすい職種であることは間違いないといえるでしょう。
専門的かつ難易度の高い国家資格であるため、ビジネスシーンでの需要が大きく、高収入につながりやすいのだと考えられます。
関連記事:中小企業診断士の現実的な年収は?より高い年収を目指すための方法も紹介
中小企業診断士に合格した人の声を紹介
ここでは、スタディングの中小企業診断士講座を活用し、実際に合格した人の口コミを紹介します。
【中小企業診断士を目指したきっかけ】
将来的に経営幹部を目指すにあたり、経営の全体像を把握したいと考えたからです。
直前に行政書士の資格を取得していたこともあり、勉強の習慣を絶やさずにスキルアップしたいという思いから、中小企業診断士の受験を決めました。
※以下省略
【学習時間の確保方法】
どんなに小さな隙間時間でも、スマホで何かしら勉強するようにしていました。
トイレの時間、エレベーターの待ち時間など、動画を見るほどの時間はなくても、スマート問題集を1問でも解く。
細切れの時間を積み重ねると1時間くらいにはなりますから、通勤時間やお昼休みなどと合わせれば2時間3時間は確保できました。
【中小企業診断士を目指したきっかけ】
自己研鑽のために、様々な資格を調べていく中で、経営等について幅広く学ぶことができ、かつ企業の現状を分析し、自らの考えを提案することが学べる中小企業診断士にとても魅力を感じたためです。
【忙しい中での学習時間の確保方法】
一日の中での隙間時間を有効活用することです。
通勤時間だけでも、往復で1時間半ほどありましたので、その時間を活用し、スタディングの講義を視聴するなどして、勉強時間を捻出しました。
※一部抜粋
多くの人は、「経営の全体像を学びたい」「将来のキャリアに活かしたい」などの目的を持って中小企業診断士試験に挑んでいます。
通勤時間や待ち時間を活用しながら学習を積み重ね、合格につなげている点が印象的です。
スタディングの中小企業診断士講座は、初学者でも分かりやすいビデオ講座や音声講座を取り入れています。
スキマ時間に無理なく学べるため、中小企業診断士の取得を目指している人はぜひ無料お試し講座をご利用ください。
中小企業診断士の仕事に関するその他の質問
中小企業診断士の仕事についてさらに理解を深めるため、ここでは以下の質問にお答えしていきます。
- 中小企業診断士になるには?
- 中小企業診断士になるメリットは?
- 英語・中国語ができると有利?
- 中小企業診断士取得後は転職や独立を目指す人が多い?
- 女性の中小企業診断士の割合は?
- なぜ大企業診断士はない?
- 中小企業診断士が農業に貢献できるって本当?
- 中小企業診断士はエンジニアにも役立つ?
中小企業診断士になるには?
中小企業診断士になるには、まず資格試験に合格しなければなりません。
試験には1次試験と2次試験があり、2次試験合格後に15日以上の実務補習もしくは実務従事を行えば資格が取得できます。
なお、1次試験合格後に中小企業診断士養成課程に進んで資格を取得するルートもあり、その場合は2次試験と実務補習・実務従事が免除されます。
ただし、期間が半年~2年間と長く、費用も150〜300万円と大きい点がデメリットだといえるでしょう。
中小企業診断士の資格を取得したら、登録申請を行います。
申請が受理されると氏名と登録番号が官報で公示され、「中小企業診断士登録証」が交付されます。
資格の有効期間は登録日から5年間で、更新するには「専門知識補充要件」と「実務要件」を満たさなければなりません。
中小企業診断士として活動を続ける場合は、資格の更新に気を付ける必要があります。
中小企業診断士になるメリットは?
中小企業診断士になるメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 経営診断や経営改善の提案ができる
- 資格手当で収入が上がる
- 転職・独立開業に役立つ
- 社内外から信頼される
- 社外の人脈を築ける
中小企業診断士には経営の体系的な知識が備わっているため、企業の経営診断や改善策の立案が可能です。
所属する企業内でのキャリアアップに役立つほか、会社によっては資格手当がつく場合もあります。
難関資格として広く認知されているため、転職の際にも大きなアピールとなります。
中小企業診断士は実務を通して人と出会う機会が多いため、新しい人脈も築けるでしょう。
構築した人脈は将来的な独立・起業の際の助けとなるはずです。
関連記事:中小企業診断士のメリット・デメリットは?働きながら勉強するコツも解説
英語・中国語ができると有利?
英語や中国語ができれば、中小企業診断士としての活躍の場が広がります。
外資系企業のコンサルティングや海外事業のアドバイスなどで役に立つ機会が多いでしょう。
ただし、コンサルティングに活用するなら「少し話せる」程度では不十分だといえます。
また、言語の習得には大きな労力がかかるため、スキルを身につけるかどうかは慎重に判断することをおすすめします。
外資系企業のコンサルティングではMBAが重視される傾向にあるため、目的によってはMBAの取得も視野に入れて検討するのがよいでしょう。
中小企業診断士取得後は転職や独立を目指す人が多い?
中小企業診断士の取得後には、転職や独立を目指す人が多いのでしょうか。
スタディング「中小企業診断士講座」の2022年度受講生297名に実施したアンケートでは、5年後のキャリアビジョンにおいて「転職し、キャリアチェンジしたい」と回答した方は15%でした。
また、「独立し、ご自身の会社を経営したい」と回答した人は21%で、回答者の約5人に1人がコンサルタントとしての独立を意識していることがわかります。
ただし、「現在の仕事の中でキャリアアップしたい」という回答も34%と多く、転職や独立を考えている人ばかりではありません。
資格取得の目的や現在の仕事内容によって、目標は変わるといえます。
関連記事:中小企業診断士講座 受講生に聞いた「診断士資格とキャリアビジョン」に関するリサーチ
女性の中小企業診断士の割合は?
2022年度に実施された中小企業診断士合格者の属性を見ると、2次試験の女性合格者の割合は全体の7.9%と少ないことがわかります。
ただし、割合が少ないからといって女性に向かない仕事というわけではありません。
コンサルティング業務では、個人の強みを活かすことで男女関係なく活躍できます。
例えば、女性向けサービスを展開する事業に対しては、女性目線の経営コンサルティングが求められるケースもあるでしょう。
女性の中小企業診断士の割合が少ないからこそ、人材としての価値が高いともいえます。
関連記事:女性中小企業診断士の割合は?
なぜ大企業診断士はない?
大企業診断士ではなく「中小企業診断士」という名称になっているのは、「中小企業支援法」という法律にもとづいた資格だからです。
日本経済は国内企業の99%以上を占める中小・零細企業が支えており、中小企業の経営課題の解決が日本経済の活性化につながると考えられています。
そのため、日本政府は中小企業をサポートする姿勢を打ち出し、「中小企業支援法」や「中小企業診断士」を創設したのです。
「中小企業」とありますが、中小企業診断士は大企業の経営コンサルティングも可能で、経営基盤の盤石な大企業でも専門家のアドバイスを必要としています。
関連記事:なぜ大企業診断士は無いのか?
中小企業診断士が農業に貢献できるって本当?
農業支援を行っている「農業経営支援センター」は中小企業診断士の全国組織で、さまざまな問題を抱える農家をサポートしている団体です。
経営全般の知識を持つ中小企業診断士の立場から、マーケティングや生産性の改善、法人化といったさまざまな経営課題の相談に対応しています。
中小企業診断士の活躍の場は、地方都市や人口過疎地にも広がっているといえます。
関連記事:注目!中小企業診断士の農業経営サポート
中小企業診断士はエンジニアにも役立つ?
中小企業診断士の資格は、エンジニアの仕事にも役立ちます。
経営状況を理解したうえで技術の開発や提供ができるほか、エンジニアからITコンサルタントやCTO(最高技術責任者)、CIO(最高情報責任者)などへの転向・キャリアアップも目指せるでしょう。
ITコンサルタントはITを活用した戦略を策定し、システムの開発や最適化を通じて企業経営をサポートする仕事です。
将来的にCTOやCIOとして企業経営をリードしたいというエンジニアの方にも、中小企業診断士の資格はおすすめです。
関連記事:中小企業診断士はエンジニアに役に立つか
まとめ
本記事では、中小企業診断士の具体的な仕事内容や求められるスキルについて解説しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- 中小企業診断士の仕事内容は、コンサルティングや経営に関する書類作成、公的業務、発信活動など多岐にわたる
- 働き方としては、コンサルティング会社での勤務のほか、企業内でのキャリアアップや独立などが可能
- 中小企業診断士のスキルは起業や副業にも活かせる
- 中小企業診断士には、経営に関する横断的な知識のほか、課題を解決に導く力やアドバイス能力が求められる
- 中小企業診断士の「年間売上または年収」の分布によると、1,001万円以上が全体の34.0%を占める
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