
中小企業診断士試験の受験を予定しているものの、どう申し込めばよいのか、受験票はいつ届くのかなどがわからない方もいるでしょう。
本記事では、中小企業診断士の1次試験について、申し込み方法から受験票の受け取り、試験当日まで全体の流れを詳しく解説します。
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中小企業診断士1次試験の申し込みと受験票の受け取り
まずは中小企業診断士試験の1次試験に申し込んでから、実際に受験票を受け取るまでの流れについて解説します。
試験案内の入手から手数料の支払い、受験票の内容の確認までの流れをそれぞれ見ていきましょう。
中小企業診断士試験案内の入手
例年4月ごろ、試験実施団体により受験申し込みに関して発表があります。
受験申し込みが開始されたら、まずは試験案内の冊子を入手しましょう。

令和7年度(2025年度) 中小企業診断士試験の試験日程
令和7年度(2025年度)の中小企業診断士試験は、1次試験が令和7年8月2日(土)・3日(日)、2次試験(筆記)が令和7年10月26日(日)、2次試験(口述…
令和7年度(2025年度)の中小企業診断士試験は、1次試験が…
試験案内の冊子には受験申込書(専用の払込用紙)が付属しています。
試験案内の冊子の入手方法は、窓口での配布(直接ご自身で取りに行く)か、郵送による請求という2つのパターンがあります。
窓口での配布は8地区(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇)のみになるため、窓口へ行くのが難しいという方もいらっしゃるでしょう。
郵送による請求は、窓口での配布よりも期間が短く、時間もかかります。
必ず事前に確認し、余裕をもって申し込みを行いましょう。
窓口で受験手数料の支払い
以下、窓口で受験手数料を支払う際の流れを確認します。
まず、受験申込みに必要なものを確認しておきましょう。
▼受験申込みに必要なもの
➀受験申込書(専用の払込用紙)
②受験手数料:14,500円(2024年度試験)
※受験申込書(専用の払込用紙)は試験案内の冊子に含まれます。
▼手数料の支払いと申し込み
オンライン上の試験案内には払込用紙が含まれないため、必ず冊子を入手するようにしましょう。
受験申込書に必要事項を記入の上、受付期間内にゆうちょ銀行、または郵便局に提出し、その際に受験手数料を支払います。
申込書の提出と受験手数料の支払いをもって、受験の申込は完了です。
その後は受験票の到着を待ち、試験に備えましょう。
※受験申し込みが完了できているかどうかを試験実施団体に確認することはできません。「振替払込請求書兼受領証」などが受験手数料を支払った証拠となるため、「受験票・写真票」が到着するまで大切に保管してください。
受験票の確認
受験票は試験の約1ヶ月前を目途に発送が開始されます。
受験票が到着したらすぐに内容を確認するようにします。
特に以下の点はよく確認しましょう。
▼氏名・受験地区等の記載情報に誤りはないかどうか
印字された内容に誤りがないかどうかを確認し、万が一誤りがある場合は試験実施団体へ連絡、修正したものを再送してもらう必要があります。
問い合わせには期限が設けられているため、まず初めに確認しましょう。
※問い合わせ先や期日に関しては、その年の試験案内に記載されます。
必ず試験案内は手元にとっておくようにしましょう。
▼試験会場
各地区で試験会場は異なります。
会場は必ずしもご自宅の近くになるということではないため、事前に確認しておくようにしましょう。
▼写真票の準備
受験票とあわせて、試験当日の本人確認のために必要となる写真票が送られてきます。
写真表は、証明写真をご自身で撮り、貼り付けたうえで当日持参する必要があります。
試験間際に慌てて準備するということがないように事前に用意しておくことをおすすめします。
中小企業診断士1次試験の持ち物
1次試験当日の持ち物についても確認しておきましょう。
▼➀受験票・写真票
試験当日、受験するにあたって必ず必要です。
忘れてしまうと最悪受験ができなくなることもあり得るため、しっかりと準備しておきましょう。
▼②筆記用具
試験はマークテストとなっているため、鉛筆・シャープペン、消しゴムを持参してください。
予備もあるとよいでしょう。
▼③時計
会場によっては時計がない場合もあるため、腕時計などシンプルなものを用意できると安心です。
持ち込みができないものとして、スマートウォッチなどのウェアラブル端末、音の出るもの、キッチンタイマーのような大型のものが挙げられます。
▼④飲み物・お昼ご飯
試験の間の休憩時間に飲み物やお昼ご飯を買いに行くこともできますが、会場によっては土日のため営業していなかったり、お昼時には混雑したりという可能性もあります。
事前に準備して持参すると、休憩時間を最後の復習に充てることができるので効率的だといえます。
▼⑤復習・最終確認用の教材
試験と試験の間は40分、さらにお昼のタイミングで1時間の休憩時間があります。
このときは、最後の復習のチャンスです。
休憩にしては長いようにも思えますが、実際には試験開始15分前に着席、10分前に問題用紙が配布され始めるなど、思ったより時間がありません。
最終確認用の教材は、論点を絞ったものを作成して用意するとよいでしょう。
中小企業診断士試験 受験当日の流れ
中小企業診断士1次試験当日の流れについて見ていきましょう。
試験の流れだけでなく、試験を万全のコンディションで受けるためのポイントについても解説しているので、ぜひ試験対策としてもご活用ください。
試験1日目
▼会場到着
試験会場には余裕をもって到着できるようにしましょう。
会場によりますが、おおむね8:30ごろから入室が開始となります。
会場では受験番号と受験教室(会場)の一覧が掲示されます。
確認後、教室などの自席へ移動しましょう。
▼試験開始前
到着からスムーズに進めば9時前後には自席にたどり着けるはずです。
試験開始までの時間は、復習など試験の準備に充てましょう。
また、試験の間の休憩時間もそれぞれ何をするか事前に決めておくと、当日に迷うことがありません。
▼1日目の試験スケジュール
時間 | 試験内容 |
---|---|
9:50~10:50 | 経済学・経済政策 (60分) |
11:30~12:30 | 財務会計 (60分) |
お昼休憩 | |
13:30~15:00 | 企業経営理論 (90分) |
15:40~17:10 | 運営管理 (90分) |
1日目は上記の4科目が実施されます。
90分の科目が2科目あり、ほぼ丸1日試験になります。
中には「試験を受けること自体が久しい」という方もいらっしゃるかもしれません。
かなりハードに感じる可能性もあるので、体調を整えて臨むようにしましょう。
試験後には、「点数がどれくらいだったのか」「迷った問題はどちらが正しかったのか」など色々と気になるかもしれません。
しかし、1日目の試験の結果を当日に確認しても何も変わりません。
気持ちを切り替えて、2日目の準備をし、体を休めるように努めましょう。
▼1次試験受験のポイント
合格発表は試験の約1ヶ月後ですが、問題の正解と配点は試験2日目の翌日に発表されます。
試験問題は持ち帰りができるので、試験問題の方にもご自身の解答を書き込んで持ち帰るようにしましょう。
正解発表後に自己採点ができます。
試験2日目
▼会場到着
試験2日目も入室までの流れは1日目と同様です。
自席は1日目と変わらないので、同じ場所に向かいましょう。
▼2日目の試験スケジュール
時間 | 試験内容 |
---|---|
9:50~10:50 | 経営法務 (60分) |
11:30~12:30 | 経営情報システム (60分) |
お昼休憩 | |
13:30~15:00 | 中小企業経営・政策 (90分) |
2日目は3科目ですが、お昼休憩をはさむためこの日もお昼を持参するとよいでしょう。
2日目用の復習教材も忘れずにお持ちください。
2日間かなりの長丁場になり、頭だけでなく体力も使う試験になります。
学習はもちろん、体調も万全の状態で臨めるように準備していきましょう。

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受験後
試験2日目の翌日には、試験実施団体より試験の正解と配点が発表されます。
ご自身の問題用紙にメモした解答と正解を見て、自己採点ができます。
この結果をもって、2次試験の対策を始めたり、科目合格を狙っていた方は翌年度に向けた戦略を練り始めたりといった流れになるでしょう。
とはいえ、1年間の集大成を出し切る2日間です。
試験後まずはゆっくりと体を休めて、そのあとで次の目標に向かってスタートするのがよいでしょう。
以上が中小企業診断士試験1次試験受験の流れです。
実際に試験を受けるイメージが湧きましたでしょうか?
当日の過ごし方などはあくまで一例ですが、試験のイメージとしてぜひ参考にしてみてください。
中小企業診断士1次試験受験に関するその他のQ&A
中小企業診断士試験の受験に関して、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
受験票はいつ届く?届かない場合は?
中小企業診断士1次試験の受験票は、7月の上旬に発送されます(令和5年度は7月10日に発送)。
国内のどこで申し込んだ場合であっても、そこから数日以内には到着すると考えてよいでしょう。
具体的な発送日については、試験の開催元である一般社団法人中小企業診断協会のページをご覧ください。
同ページには、発送日から一定期間届かなかった場合の再発行の様式が掲載されます。
届かなかった場合に備えるためにも、7月上旬には当該ページを確認した方がよいでしょう。
再発行の手続きは7日程度しか猶予がないため、後回しにせずすぐに確認することをおすすめします。
試験会場の雰囲気は?
試験会場にもよりますが、試験独特の緊張感があります。
中小企業診断士の受験者は男性が多いですが、もちろん女性受験者の方もいらっしゃいます。
受験者の年齢はさまざまで、会場にも多種多様な方がいらっしゃる印象です。
試験の間の休憩時間はどう過ごす?
休憩のため離席される方もいますが、多くの方が最後の復習の時間として過ごしているようです。
ノートやテキストなど、簡単に復習できるものを用意して見返すことができるとよいでしょう。
お昼休憩は軽食を持ち込まれている方も多く、自席で済ませて、復習をしながら過ごしている方が多そうです。
テキストや学習教材は持ち込みできる?
テキストや学習教材は持ち込み可能です。
マークシートと問題用紙が配られるギリギリのタイミングまで、確認されている方も多いです。
ただし、時間は限られています。
多くのものを持ち込むのではなく、要点を絞って簡単に見返すことができるものを用意しましょう。
試験問題は持ち帰っていい?
試験問題は試験官の指示に従って、持ち帰ることができます。
試験2日目の翌日には、試験実施団体から正解が発表されおおよその自己採点が可能です。
問題用紙に自身の解答をメモして持ち帰り、自己採点ができるようにするとよいでしょう。
当日はどんな服装で受験すればいい?
受験会場での服装は特に決められていません。
試験を受けやすい服装で臨みましょう。
まとめ
本記事では、中小企業診断士試験の申込方法から受験票到着、試験当日までの流れについて解説しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- 中小企業診断士試験を受けるには、まず試験案内の入手が必要
- 試験案内の入手方法は、窓口での配布と郵送の2パターン
- 1次試験の受験票は試験当日の約1ヶ月前に届く
- 発送日を数日過ぎても受験票が届かない場合は、すぐに公式ページを確認
- 試験は自己採点が可能なため、問題用紙に解答をメモしておきたい
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