英語力のベースは単語力
英語力は、リスニング力、文法力などいくつかのスキルに分類できます。さらに、TOEICにおいては特有の情報処理能力も必要です。一方で、結局のところもっとも重要といえるのは単語力かもしれません。
リーディングにおいてもリスニングにおいても、そもそも登場する単語の意味がわからなければ文意を理解することは難しいでしょう。このことから、単語力は英語力のベースといえるのではないでしょうか。反対に、優れた単語力を持っていれば他の能力の不足をカバーできることもあるかもしれません。
また、リスニング力や文法力、情報処理能力などTOEICに必要な能力を一通り向上させた後に最後に詰めなければならないのも単語力です。TOEICには無数の単語が登場します。さらに、どれだけ単語を覚えたとしても知らない単語が登場する可能性は否定できません。
TOEIC対策を行う限りは単語学習に取り組むことになるでしょう。多くの単語を覚えるほど、正答率の向上につながります。常に知らない単語を学習し、語彙を増やしていくことがTOEIC対策においてはとても重要です。
TOEICに必要な単語
TOEICではどれぐらい英単語を覚えておく必要があるのでしょうか。
毎回出題内容が変わるため細かな違いがありますが、TOEICではリスニング、リーディング合わせて約10,000語の単語が登場するといわれています。つまり、試験時間2時間のなかで約10,000語を処理しなければならないということです。
ただし、この10,000という数字は単語の出現回数であり、同じ単語も含まれています。実際には多くの単語が繰り返し登場するため、単語の種類でいえば約3,000語の試験が一般的です。3,000語は、TOEICをストレスなく解答するために最低限覚えておく必要がある単語数だと考えられています。
頻出単語を優先的に学習し3,000語程度の単語力を身に着ければ、TOEICに登場する単語の約95%を理解できます。ただし、95%の問題に正答できるわけではありません。実際には残りの5%が大きく影響し、スコアを下げてしまうのです。3,000語の単語力はあくまでスタートラインとして認識しておきましょう。
また、ひとつの英単語が複数の意味を持つことも少なくありません。スムーズに解き進めるためには、単語が持つ複数の意味を網羅して覚えておく必要があります。
具体的な学習法
単語力を強化するためには、地道な学習と復習の繰り返しが必要です。多くの受験者が単語学習に苦労しています。
多くの方が教材として利用しているのが、TOEICの頻出単語をまとめた単語帳です。TOEICにおいて優先される重要単語が掲載されています。目標スコア別に単語をまとめた教材もあるため、段階的なスコアアップに役立つでしょう。
また、単語学習は細かな学習と復習の繰り返しが重要なため、スキマ時間を積極的に活用してください。どこでも空いた時間に学習できるように、教材を携帯しておくのがおすすです。カバンに省スペースで収納できるサイズの単語帳や、スマートフォンの学習アプリなどが役立つでしょう。
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TOEICのスコアを上げるためにはひとつでも多くの単語を覚えることが大切です。地道な単語学習の努力は必ずスコアに反映されますので、無理のないペースで学習を続けてください。また、単語帳やスマートフォンのアプリで、ふと生まれたスキマ時間も学習・復習に活用しましょう。
(参考)GOTCHA!
「TOEICに出るすべての単語を覚える方法※ただし簡単ではない【TOEIC満点60回講師の学習法】」