TOEICでは単語力が超重要!頻出単語や暗記のコツを知ろう

TOEICにおいてスコアアップのカギとなるのが単語力です。

単語の意味が分かれば、文法の知識や長文を読む力が不足していても、おおよその意味を推測できます。

英文を完璧に理解できなくても正答できるなど、単語力はスコアに直結するのです。

この記事では、単語学習における前提知識や目標スコア別の頻出単語をお伝えします。

面倒に感じがちな単語学習を効率的に進める勉強方法も紹介しますので、参考にしてみてください。

TOEICに限らず英語力のベースは単語力

英語力は、リスニング力、文法力などいくつかのスキルに分類できます。さらに、TOEICにおいては特有の情報処理能力も必要です。

一方で、結局のところもっとも重要といえるのは単語力かもしれません。

リーディングにおいてもリスニングにおいても、そもそも登場する単語の意味が分からなければ文意を理解することは難しいでしょう。

このことから、単語力は英語力のベースといえるのではないでしょうか。

反対に、優れた単語力を持っていれば他の能力の不足をカバーできることもあるかもしれません。

また、リスニング力や文法力、情報処理能力などTOEICに必要な能力を一通り向上させた後に最後に詰めなければならないのも単語力です。

TOEICには無数の単語が登場します。どれだけ単語を覚えたとしても知らない単語が登場する可能性は否定できません。

TOEIC対策を行う限りは単語学習に取り組むことになるでしょう。

多くの単語を覚えるほど、正答率の向上につながります。

常に知らない単語を学習し、語彙を増やしていくことがTOEIC対策においてはとても重要です。

TOEICの単語学習をする前に知っておくべき4つのこと

TOEIC受験に向けて単語を覚える前に、以下の4つについておさえておきましょう。

  • TOEICには頻出単語がある
  • 習得した単語数は全体のスコアに直結する
  • レベル別に必要な単語数が異なる
  • TOEICの単語学習ではスペルを暗記しなくて良い

順に確認していきましょう。

TOEICには頻出単語がある

TOEICは日常生活やビジネスにおける英語力をはかるテストです。

そのため、試験問題のテーマも日常会話やビジネスにまつわるものが多く、その傾向は単語にも見られます。

具体的には、日常生活のテーマでは新聞や雑誌、Webサイトなど、ビジネスのテーマでは請求書や納品書、メールなどにまつわるものがよく出題されています。

つまり、これらのテーマに関係する単語がTOEICの頻出単語ということです。

まずはこれらの頻出単語を中心に覚えていくと良いでしょう。

習得した単語数は全体のスコアに直結する

TOEICでは頻出単語を覚えることで、効率良くスコアを伸ばせます。

どれだけ文法知識を習得していても、単語の意味が分からなければ、文章全体の意味を理解できません。

反対に単語の意味が分かっていれば、文法が分からなくても、文脈からおおよその意味を推測できます。

そうなると英文を完璧に理解できなくても正答できるのです。

単語を覚えるのは地道な作業ですが、覚えた分だけスコアアップにつながります。

レベル別に必要な単語数が異なる

毎回出題内容が変わるため細かな違いがありますが、TOEICではリスニング、リーディング合わせて約1万語の単語が登場するといわれています。

つまり、試験時間2時間のなかで約1万語を処理しなければならないということです。

ただし、この1万という数字は単語の出現回数であり、同じ単語も含まれています。

実際には多くの単語が繰り返し登場するため、単語の種類でいえば約3,000語の試験が一般的です。

3,000語は、TOEICをストレスなく解答するために、最低限覚えておく必要がある単語数だと考えられています。

頻出単語を優先的に学習し、3,000語程度の単語力を身に付ければ、TOEICに登場する単語の約95%を理解できます。

ただし、95%の問題に正答できるわけではありません。

実際には残りの5%が大きく影響し、スコアを下げてしまうのです。

3,000語の単語力はあくまでスタートラインとして認識しておきましょう。

また、1つの英単語が複数の意味を持つことも少なくありません。
スムーズに解き進めるためには、単語が持つ複数の意味を網羅して覚えておく必要があります。

なお、目標とするスコアに応じて覚えるべき単語数が異なります。

以下が目標スコアごとの単語数の目安です。

目標スコア必要な単語数
500点4,000語
600点5,000語
700点7,000語
800点8,000語
900点10,000語

目標スコアと照らし合わせて、自分に必要な単語数を把握しておきましょう。

TOEICの単語学習ではスペルを暗記しなくて良い

TOEICの単語学習では、スペルを一つひとつ覚える必要はありません。

なぜならTOEICの問題はすべて選択式のため、単語を書く必要がないからです。

TOEICでスコアを取るには、単語を見て和訳が思い浮かべば十分です。

ただし、TOEICにはリスニング問題もあるので発音を知っておく必要があります。

学習の際は、単語を書く練習ではなく、読んだり聞き取ったりする練習をすると効率的でしょう。

【レベル別】TOEICの頻出単語例

ここからは目標スコア別に、知っておきたいTOEICの頻出単語を紹介します。

自分が目標としているスコアの頻出単語が分かるかどうか、チェックしてみてください。

500点を目指すなら知っておくべきTOEIC頻出単語

TOEIC500点を取るために知っておきたい単語は以下の通りです。

英単語意味英単語意味
available利用できるwarehouse倉庫
significant重要なinsurance保険
individual個々のdonation寄付
temporary一時的なbill請求書
additional追加のarrange手配する
outstanding極めて優れたbook予約する
complex複雑なcolleague同僚
financial財政上のeventイベント
conference会議figure数字
schedule予定immediatelyただちに
consumer消費者exhibition展示会
appreciate感謝するdespite~にもかかわらず
understand理解するpotential潜在的な
comfortable快適なdelighted大いに喜んで
soonすぐにhonor名誉
opportunity機会continue続ける
facility設備attach添付する
estimate見積りgrocery食料品店
headquarters本社mainly主に
destination目的地greet挨拶をする

600点を目指すなら知っておくべきTOEIC頻出単語

TOEIC600点を取るために知っておきたい単語は以下の通りです。

英単語意味英単語意味
department部門prefer好む
employee従業員refund返金
surveyアンケート調査avoid避ける
review検討するapologizeお詫びする
currently現在traditional伝統的な
charge請求するimprove改善する
annual年に1度のexpand拡大する
budget予算mayor町長
application応募establish設立する
instruction説明書unique独自の
committee委員会familiarよく知っている
résumé ※1履歴書environment環境
deadline締め切りobtain得る
necessary必要なhesitateためらう
unfortunately残念ながらautomobile自動車
release発表するanniversary記念日
cause引き起こすpublish出版する
inquire問い合わせるamazing驚くべき
ship出荷するpermit許可する
region地域vote投票する

※1 動詞の「resume(再開する)」とは発音が異なる。

700点を目指すなら知っておくべきTOEIC頻出単語

TOEIC700点を取るために知っておきたい単語は以下の通りです。

英単語意味英単語意味
lately最近revenue収入
notify知らせるencounter出くわす
wildlife野生動物accordinglyそれに応じて
assign任命するresolve解決する
innovative革新的なphase段階
agenda議題laundry洗濯物
orientation新入社員向け説明会retain保管する
prior前のpastry焼き菓子
summary要約sufficient十分な
extended長期のconflict衝突
tourism観光事業resume再開する
inspect検査するtypically典型的に
payroll給与recruit採用する
approximatelyおおよそinitiative新しい計画
strategy戦略domestic国内の
household家庭用のpermission許可
evaluate評価するeventually最終的には
negotiate交渉するobligation義務
booking予約lack不足
predict予測するessential最も重要な

800点を目指すなら知っておくべきTOEIC頻出単語

TOEIC800点を取るために知っておきたい単語は以下の通りです。

英単語意味英単語意味
abridged要約されたallergyアレルギー
ban禁止するcomponent構成している
distinctive特色のあるformer前の
itinerary旅行日程表nursery保育園
proceed続行するregimen摂生
valuable高価なwring絞る
lumber材木comprehensive総合的な
rafting川下りfreight貨物
pharmacy薬局excerpt抜粋
respectivelyそれぞれdurable耐久性がある
attire服装courteous礼儀正しい
superb素晴らしいarray大量
nationwide全国的なfunctional機能を果たせる
hands-on実用的なprestigious権威のある
entrepreneur起業家mandatory義務的な
proofreader校正係tailor仕立屋
congestion混雑duplicate複製する
commission手数料faculty能力
obstacle障害物nominate推薦する
posture姿勢innホテル

900点を目指すなら知っておくべきTOEIC頻出単語

TOEIC900点を取るために知っておきたい単語は以下の通りです。

英単語意味英単語意味
abash恥じ入らすabide我慢する
adjourn延期するanorexia食欲不振
blunderまごまごして歩くchagrin無念
desolate荒れ果てたexcrete排泄する
flamboyant燃えるようなhaze薄霧
insurrection暴動kudos名声
keenly痛烈にplaque
sustainable持続可能なkeynote基調となる
definitive決定版のdemolish解体する
turnover離職率unanimous満場一致の
consecutive連続したdiscreetly分別をもって
tenure在職期間versatile多才な
testimonial推薦文turnout来場者数
fraud詐欺jeopardy危機
raffle福引unwaveringゆるがぬ
streamline合理化するoverwhelming圧倒的な
apprenticeship見習い期間compliance法令遵守
adopt採用するalternative代案
novice初心者afterwardその後で
contrast対比するoverhaul改善

TOEICの単語学習を効率的に進める3つのコツ

単語の暗記の大切さを理解していても、「面倒……」「つまらない……」と感じる人も多いのではないでしょうか。

そこでここからは、TOEICの単語学習を効率的に進めるために以下の3つのコツを紹介します。

  • 頻出単語から優先的に覚える
  • 毎日コツコツ覚える
  • 単語テストを取り入れる

一つずつ解説していきます。

頻出単語から優先的に覚える

単語を覚える際は、TOEICに頻出の単語から優先的に覚えましょう。

試験に出ない単語を覚えても、スコアアップにはなかなかつながりません。

まずは先ほど紹介した頻出単語をしっかりとマスターしてみてください。

くわえて単語帳などの教材も活用してみましょう。

教材の選び方やおすすめ教材については後ほど紹介します。

毎日コツコツ覚える

単語力を強化するためには、地道な学習と復習の繰り返しが必要です。

多くの受験者が単語学習に苦労しています。

多くの方が教材として利用しているのが、TOEICの頻出単語をまとめた単語帳です。

TOEICにおいて優先される重要単語が掲載されています。

目標スコア別に単語をまとめた教材もあるため、段階的なスコアアップに役立つでしょう。

また、単語学習は細かな学習と復習の繰り返しが重要なため、スキマ時間を積極的に活用してください。

どこでも空いた時間に学習できるように、教材を携帯しておくのがおすすめです。

カバンに省スペースで収納できるサイズの単語帳や、スマートフォンの学習アプリなどが役立つでしょう。

単語テストを取り入れる

単語を覚える際は、単語テストを取り入れてみるのもおすすめです。

一度の勉強で単語を完璧に覚えるのは難しいものです。

回数を重ねて、単語の知識を定着させましょう。

具体的には、まず50個や100個と個数を決めて単語を覚えます。

ある程度覚えたところで、自分で単語テストを実施してみましょう。

答え合わせをしたら、間違えた単語を重点的に覚え直していきます。

その後、再テストを実施、さらに間違えた問題を覚え直す……と繰り返していくことで、しっかりと知識を定着させます。

TOEIC単語対策に役立つ教材

TOEICの頻出単語をまとめた単語帳以外にも、アプリや無料サイトなどTOEICの単語対策に役立つ教材は多数あります。

教材を選ぶ際は、自分のレベルや勉強スタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

単語の暗記はほんの数分でも効果があります。

スキマ時間を活用してコツコツ単語学習を進められれば、結果的に大きなアドバンテージを得ることも期待できます。

スキマ時間に活用しやすい教材として、とくにおすすめなのがアプリです。

いつも持ち歩くスマートフォンで学習を進められるので、移動中や休憩時間、ちょっとした待ち時間など、場所や時間を問わず単語学習に取り組めるでしょう。

まとめ

TOEICの単語学習について解説しました。

今回のポイントをおさらいしておきましょう。

  • TOEICのスコアアップには単語学習が欠かせない
  • TOEICでは日常生活やビジネスに関する単語が頻出する
  • TOEICは選択式のテストであるため、単語のスペルを覚える必要はない
  • TOEICの頻出単語をまとめた単語帳やアプリを活用したり、単語テストを取り入れたりするなど、効率的な単語学習がおすすめ

単語学習はTOEICだけでなく、英語力の向上に欠かせません。

コツコツと単語を覚える作業は面倒に感じるかもしれませんが、覚えていくことで確実にスコアアップにつながります。

本記事を参考に、TOEIC受験に向けて単語力を強化していきましょう。