TOEIC500点はどのレベル?初学者におすすめの勉強法を解説

「英語は苦手だけど、TOEICのスコアを取らなくてはいけない・・・」と困っている方も少なくありません。「社会人になってからも、まさか英語に苦しめられるとは・・・」と、逃げ切れたはずの英語に再会して、「おー、久しぶり!Nice to see you again!」と喜びの抱擁を交わすことの対極の気分の方もいらっしゃるでしょう。この記事を読んでいただいているということは、もしかしたら、あなたもその1人かもしれません。

TOEICはあなたを苦しめる鬼ではありません。桃太郎でいえば、あなたの英語力を伸ばしてくれるお供です。イヌ、サル、キジ、TOEICです。英語が苦手であったとしても、苦しまなければ英語力が伸びないわけではありません。もちろん、学習という修行は必要ですが、その修行が苦行である必要はありません。今回はTOEIC 500点突破のためにすべきことをお伝えします。

目次

  1. TOEIC L&RテストとTOEICスコア
  2. TOEIC 500点突破に必要なこと
  3. 単語学習のコツ
  4. 文法学習のコツ
  5. パート別対策も学習しやすい順序で!
  6. まとめ
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早川幸治講師
この記事を書いた人 早川 幸治

スタディング TOEIC講座主任講師。株式会社ラーニングコネクションズ代表取締役。
IT企業から英会話講師に転身し、これまで全国170社以上、のべ30,000人以上の企業研修や大学での指導を担当。「高校2年生で英検4級不合格」という英語嫌いを克服しTOEICL&Rテスト 990点(満点)、英検1級取得。TOEICの傾向を押さえた効率的なスコアアップの指導メソッドに定評がある。TOEIC®関連の著書多数。株式会社アルクでの通信講座の監修を担当。



TOEIC L&RテストとTOEICスコア


TOEIC L&Rテストは、英検のように受験する級によって出題される問題のレベルが変わるわけではなく、どのレベルの受験者であっても同日・同会場・同時間帯であれば、受験するテスト問題は全く同じです。そして、1つのテストで10点から990点を振り分けるのです。そのため、易しい問題から難しい問題まで、様々なレベルの問題が出題されます。

では、TOEICのスコアはどのように算出されて、10点から990点が振り分けられるのでしょうか。5点刻みのTOEICですが、1問5点というわけではありません。

スポーツにおいて、点の入り方を知らなくては上手にプレーすることはできないように、TOEICにおいても点の入り方を知らなくては、上手に受験することができません。皆さんがTOEIC以外にこれまで受験してきたテストは様々だと思います。英語の授業での単語テストのように、1問1点と決まっているものもあれば、数学のように計算問題は1点、文章題は2点のように、問題によって配点が変わるものもあったと思います。TOEICはそのどちらでもありません。

TOEICは「正解数」に応じてスコアが決まります。詳しくは公式サイトの「採点のプロセス」を確認してみてください。簡単に言えば、同じテストにおいて、易しい問題に50問正解しても、難しい問題に50問正解しても、スコアは同じ、ということです。



TOEIC 500点突破に必要なこと


TOEIC 500点突破のために必要なのは、徹底的な基礎固めです。スコアの算出法で確認したように、難しい問題に正解しても配点が高くなるわけではありません。また、難しいことに取り組めば、早く上達するというわけでもありません。確実に上達させるために必要なことは、徹底的に基礎を作ることなのです。これはTOEICに限らず、すべてにおいて共通しています。メジャーリーグで大活躍中の二刀流・大谷翔平選手にとっても、素晴らしいプレーの基本にあるのはキャッチボールと素振りであることと同じです。

テスト当日に向けた対策としては、TOEIC同様に易しい問題から難しい問題が出題される模試に取り組むことが大切ですが、これはあくまでテスト本番に向けた調整のためです。普段の学習では、難しいものは扱わず、理解できることを学習し、その学習を習慣化することを目指してください。


英語力を高めるための学習とは

たくさんの問題を解くことは大切ですが、500点レベルの英語力をつけるためには、「問題を解けたかどうか」より「問題を解けるようになるための理解度アップ」を優先することが大切です。ちなみに、たくさん問題を解くことは英語力を高めるための学習ではありません。「問題を解く」という行為は、「今ある英語力でどの程度解けるのか」を確認する行為です。

英語力を高めるための学習とは、「今すでにある英語力」に新しい知識やスキルを加えていくものです。時々「私は英語力ゼロなので・・・」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、たとえどんなに英語が苦手だったとしても、英語力はゼロではありません。次の英文を読んで、意味が理解できるかチェックしてみてください。

・Thank you very much for your support.
・I have a question about your service.
・If you have any questions, please contact us by e-mail.
・The delivery of your order will be delayed due to bad weather.


全てではないかもしれませんが、大きな問題なく理解できたのではないでしょうか。これがフランス語で書かれていたら、またはスペイン語で書かれていたら、英語ほどの理解はできなかったかもしれません。少なくとも私は上の表現をフランス語またはスペイン語で何というのか知りません。

もちろん、今の英語力のままで500点を取りましょうということではありません。今すでにある英語力を土台として、徐々に新しい知識とスキルを積み上げていくことは必要です。そのために、比較的易しめの内容を最大限活用して基礎固めをしていきましょう。

基礎固めに大切なことは、パターン学習です。これは英語学習に限らず、スポーツでも楽器演奏でも車の運転でも、最初にすべきことは基礎知識や基礎スキルをパターンとして身につけてしまうことです。

ここからは、500点を突破するための具体的な学習法についてお伝えします。



単語学習のコツ


「覚えられない・・・」と単語学習が苦手な学習者は多いのですが、やはり単語を知れば知るほど、内容の理解度が高まってきます。一方で、単語を覚えても「聞ける/読める」にまで高まっていかないという場合もあります。たとえば、「outstanding=卓越した」「conduct=実施する」と覚えることは大切ですが、どのような単語とセットで使われるかまではわかりません。そこで、オススメの学習法が次の3つです。

1.フレーズ

使い方まで理解するためには、単体での学習ではなく、フレーズでの学習が効果的です。たとえば、outstanding results(卓越した結果)やconduct a survey(調査を実施する)のように学習することで、使い方やニュアンスまで理解することができます。日本語でも、「しっかり」だけではイメージできませんが、「しっかり食べる」や「しっかり勉強する」のようにフレーズで学ぶことで、程度を強める際に使うことがわかります。また、フレーズで学習することは、文法力アップにも役立ちます。2語以上つながることで、そこには文法が発生します。outstanding resultsの場合は「形容詞+名詞」ですし、conduct a surveyの場合は「動詞+目的語」という語順です。


2.短い英文

英語に慣れている場合は、フレーズではなく短い英文で学習してもよいでしょう。なお、英文を活用する場合には、なるべく短い英文をオススメします。英文が長くなると追加情報が多いため、初級レベルの単語学習には適しません。10語以内で構成されている英文が学習しやすいでしょう。

We have achieved outstanding results in the test.
(私たちはテストで卓越した結果を出した)

We conducted a survey about our new product.
(私たちは新製品について調査を行った)


英文で学ぶことにより、リーディング力アップにも効果的です。英語のまま理解する練習をするのにも適しています。


3.音読をする

単語学習においては、必ず音声を活用してください。これはリスニング力を高めるのみでなく、音声を活用したほうが思い出しやすくなるためです。

Thank you very much for your support.も、

If you have any questions, please contact us by e-mail.も、

頭の中で音声化できるため、速く読むことができるのです。

また、ただ聞くだけで終わらせずに、音読をすることを強くオススメします。音声を聞いてマネして音読をすることで、正しい英語の発音やリズムを身につけることができますし、正しい英語が身につくことで、リスニングだけでなく、リーディングを英語の語順や英語のリズムで音読&黙読できるようになります。



文法学習のコツ


文法を苦手とする学習者も多いのですが、やはりコツがあります。「中学英文法からやり直すこと」に違和感を覚える方もいらっしゃるのですが、中学英文法はTOEICにおいても基礎となります。ただ、使われている単語がビジネス系のものが多いため、中学生向けの教材ではなく、TOEICに特化した文法教材を活用するのがオススメです。なお、文法とは読んで字のごとく「文の法則」です。法則とはパターンのことなので、パターンを身につけるための学習を進めることがポイントです。

1.項目別に学習

項目別に学習することで、パターンとして理解できます。文法問題として出題されるのはPart 5(短文穴埋め問題)とPart 6(長文穴埋め問題)ですが、全ての英文に文法がからんでくるため、文法の理解は英文を素早くかつ正しく理解することにつながります。

なお、Part 5とPart 6に出題される文法問題には傾向があります。正解数を増やすための文法学習には、以下の項目を優先するとよいでしょう。以下は毎回出題され、それぞれの問題数もほぼ決まっています。

品詞問題(8問程度)
代名詞問題(2問程度)
接続詞/前置詞問題(3問程度)
動詞の形問題(4問程度)


TOEIC対策としては、以上の文法項目から学習するのが効率的です。


2.わからなかったら中学英文法教材でチェック

TOEIC教材を使っていると、知らない単語が多いことが原因で文法ポイントを理解できないことが出てくるかもしれません。たとえば、受動態を学習している際に、以下の英文が使われているとします。

The proposal needs to be approved by the board of directors.


proposalとapproveの意味の関係がポイントとなりますが、それぞれ意味を知らなかった場合には受動態の説明がわかりづらいかもしれません。このような場合には、中学英文法の教材をチェックすることで、シンプルかつ知っている単語を通して文法ポイントを確認することができます。以下の英文は中学英語で書かれている受動態の文です。

The mountain is covered with snow.


この文であれば、「山は雪で覆われている」という内容を理解しやすいですし、主語の「山(mountain)」と動詞の「覆う(cover)」の関係は、「『山』が『覆う』という動作を行う」のではなく、「『山』が『覆う』という動作を受ける」という関係です。主語が動詞の内容を受ける場合には、「be動詞+過去分詞(-ed)」が用いられます。

The proposal needs to be approved by the board of directors.という文の場合も、主語である「提案(proposal)」と動詞の「承認する(approve)」の関係は、「『提案』が『承認する』という動作を行う」のではなく、「『提案』が『承認する』という動作を受ける」という関係です。よって、文法的にはどちらも同じなのです。

このようにTOEICでは単語がビジネス系のものが多いため、あまりなじみがないかもしれません。しかし、文法問題の多くは中学で学ぶレベルのものが出題されます。ぜひ中学英文法教材を参考にしつつ、TOEICレベルの単語の中での文法と関連づけて理解度を高めてみてください。


3.音読をする

文法学習においても、ぜひ音読を取り入れることを強くオススメします。先ほど、文法とは文の法則であるという話をしましたが、その多くは語順です。つまり単語を置く順番は、文法に則しているわけです。

ここで、ある実験をしてみましょう。

すぐに思い出せる電話番号を使った実験です。携帯電話でも自宅でもオフィスでも、思い出せる電話番号を、頭の中で日本語で唱えてみてください。「090-XXXX-XXXX」のように言えたと思います。それでは、今度は先ほど唱えた電話番号を、同じスピードで、英語で言ってみてください。

いかがでしょうか。おそらく、スピードがかなり落ちてしまったと思います。その理由は、0~9までの英語を知らないからではありません。私たちは、電話番号を数字のまま覚えているわけではなく、音声化して覚えているのです。言い慣れている日本語ではスムーズに言えますが、英語だとスムーズに出てこない理由はここにあります。

順番を音で思い出している電話番号と同じように、英文も音で思い出すことの効果は大きいのです。Thank you very much.もNice to meet you.もThis is a pen.も、文法を理解しているというよりは音で覚えている方が多いでしょう。そのため、Thank you “much very”.と間違えたことはないでしょうし、Nice meet to you.のように間違えたこともないでしょう。音読をすることで、正しい語順のまま音で思い出すことができるのです。

単語が2つつながれば、そこには文法が発生します。beautiful flowerであれば「形容詞+名詞」ですし、eat lunch quicklyであれば「動詞+目的語+副詞」という文法です。音読をすることで、ルールとしてだけでなく、音として正しい語順を頭に入れることができます。



パート別対策も学習しやすい順序で!


TOEICのパート別対策の学習は、取り組みやすいところから手を付けるのがオススメです。まずは英文が短いものから取り組み、徐々に長いものに移行するとよいでしょう。具体的には、Part 1(写真描写問題)→Part 2(応答問題)→Part 5(短文穴埋め問題)→Part 3(会話問題)→Part 7(読解問題)という順番がオススメです。Part 4(説明文問題)とPart 6(長文穴埋め問題)は、別のパートの応用ですから後回しにしても大丈夫です。それぞれのパート別対策の初級者向けのポイントをお伝えします。


Part 1(写真描写問題)は人物の動作チェック!

6問あるPart 1の中で、人物が写っている写真が4枚程度あります。その中の多くは人物の動作に関するもののため、The man is holding a book.(男性が本を持っている)のような現在進行形の英文を中心に学習しましょう。


Part 2(応答問題)はWH疑問文から攻略!

25問あるPart 2のうち、3分の1にあたる8問程度出題されるのがWH疑問文です。WH疑問文とは、When are you going to leave the office?(いつオフィスを出ますか)やWhere did you put the file?(どこにファイルを置きましたか)のようにWH疑問詞で始まる疑問文で、WHが聞き取れるだけでも解ける問題がいくつかあります。Whenに対してAfter lunch.(昼食の後)やWhereに対してOn your desk.(あなたの机の上)などが聞き取れれば正解を選べます。まずはWH疑問文から対策し、正解できるものを増やしていきましょう。


Part 5(短文穴埋め問題)は品詞問題を中心に!

30問のうち、文法問題と語彙問題が約半分ずつ出題されます。つまり15問の文法問題のうち、上で確認したように約8問が品詞問題ですから、文法問題の半分が品詞問題なのです。そのため、品詞問題を集中的に学習することで正解率を高めていきましょう。


Part 3(会話問題)は店や駅での会話から!

2人または3人による会話を聞いて、その会話に関する3問に答えるPart 3には、13の会話があり合計39問出題されます。難易度は様々ですが、オフィスにおける会話と比較すると、店や駅での会話は聞き取りやすい傾向があります。「店員とお客さん」の会話の場合、在庫確認や注文などのやり取りが多く、「駅員とお客さん」の会話の場合はチケットや予約などのやり取りが多くなります。このような聞き取りやすいものから取り組むことで、リスニングに慣れることができます。


Part 7(読解問題)は取り組みやすいタイプから!

全部で54問出題されるPart 7の文書には、メールや手紙からチャットや広告、さらにスケジュールから記事まで、様々なものが登場します。読みやすいタイプはチャットや広告です。また、お店から送られるEメールなども比較的読みやすいタイプと言えます。

また、設問の内容が具体的かつ選択肢が短いものが易しめの問題です。以下の2つのタイプをご覧ください。

1. What is indicated about the new product?

(A) It will be released next week.
(B) It has been advertised widely.
(C) It is more reasonable than the previous model.
(D) It is manufactured by GS Fines.


2. When will the new product be released?

(A) In April
(B) In May
(C) In June
(D) In July


1番は「新製品について何が述べられていますか」という抽象的な内容の設問で、選択肢もセンテンスのため難易度が高めです。一方で、2番は「新製品はいつ発売されますか」という具体的な内容で、選択肢も短いため、答えを見つけるのは比較的易しめです。このような問題を優先的に解く練習をすることで、とっつきにくいPart 7にも少しずつ慣れていかれます。



まとめ


TOEICスコアの中で、最初の関門となることが多いのが500点です。その500点突破のために、まずは基礎力をしっかりつけることが必要です。難しいことはできてくても全く問題ないため、基礎固めを優先してください。

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