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TOEIC®スコア履歴書に書けるのは何点から?点数の有効期限や書き方も

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履歴書に書けるTOEIC®スコアの目安

TOEIC®スコアには「◯点以上から履歴書に書いてよい」といった明確なルールはありません。

このテストは合格・不合格を決めるものではないため、何点でも履歴書に記載できます。

ただし、スコアによって、証明される英語力は異なります。

まずは、履歴書で英語力のアピールになるスコアの目安を確認していきましょう。

就活・転職で英語力をアピールするなら600点以上

就活・転職で英語力をアピールしたい場合、600点以上を目安に履歴書に記載するとよいでしょう。

TOEIC®を主催するIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)は、企業にTOEIC®に関する意識調査を実施しています。

その調査によると、企業が社員に期待するスコアは、技術部門の社員で560点、営業部門の社員で575点でした。

そのため600点以上あれば、企業が社員に期待するスコア以上の英語力があると見なされるため、就活・転職において英語力をアピールできると考えられます。

ただし、実際の新入社員の平均点が600点を超える業種もあります。

マスメディアや公共団体など新入社員のTOEIC®の平均点が高い業種を志望する場合は、最低でも600点のスコアが必須となるでしょう。

グローバル企業や外資系を目指すなら700点以上

グローバル企業や外資系企業への就職を目指すなら、700点以上を履歴書記載の目安にするとよいでしょう。

なぜなら、IIBCの調査によると企業は海外部門の社員に平均して690点以上のスコアを期待しているからです。

700点以上あれば、企業が求める以上の英語力があると証明できます。

TOEIC®公開テストの平均点が約600点であることからも、700点以上あれば平均より高い英語力の証明が可能です。

スコア700点の具体的な英語力としては、日常会話は問題なくでき、ビジネスにおいても大きな支障なく英語を使えるレベルです。

英語力が必要とされる業界や業種へ応募するのであれば、履歴書には700点以上のスコアを目安に記載してください。

TOEIC®の低いスコアは履歴書に書かない方がいい?

一般的にTOEIC®600点以上が履歴書に書くスコアの目安になりますが、低いスコアは書かない方がいい場合もあります。

応募する企業によって600点未満のスコアは、アピール要素にもマイナス要素にもなります。

くわしく説明していきましょう。

500点台でも履歴書に記載することは可能

500点台のスコアでも履歴書に記載可能ですが、全受験者の平均点よりも低いため、英語力のアピールとしてはやや不足気味です。


ただし、IIBCの調査によると多くの企業はTOEIC®受験歴がある人に対し、ポジティブな印象をもっています。

スコアにかかわらず、TOEIC®受験歴があるだけで好印象ととらえる企業は多いようです。

もちろんスコアは高ければ高いほど、英語力のアピールにつながりますが、低いスコアでも英語学習に対する意欲をアピールでき、企業に好印象を与えられます。

目標スコアに英語力が達していないと感じている人でも、まずは受験してみるとよいでしょう。

キャリアアップ・キャリアチェンジにつながる可能性があります。

低いスコアはマイナス要素になる可能性がある

企業が応募者に対し高い英語力を求めている場合、低いTOEIC®スコアはマイナス要素になる可能性があります。

低いスコアを書くことで、英語力の低さが懸念されたり、勉強が苦手といったイメージを与えてしまったりするかもしれません。

現在もっているスコアがアピールになるかどうかは、志望する企業や職種によって見極める必要があるでしょう。

いくら「履歴書に書けるTOEIC®スコアに決まりはない」とはいえ、スコアを書くことで不利にならないよう気をつけましょう。

履歴書に書けるTOEIC®スコアは何年以内のもの?有効期限は?

久しくTOEIC®を受験しておらず、昔のスコアを活用したいという場合もあるでしょう。

履歴書に書けるスコアに有効期限があるかどうか、くわしく見ていきましょう。

スコアの有効期限は直近2年以内

TOEIC®開発元のETSは、スコアの有効期限を2年と設定しています。

そもそもTOEIC®のスコアは受験した時点の英語力を評価するものです。

英語力は時間の経過とともに向上したり、低下したりする可能性があるため、有効期限の中でもできる限り最新のスコアを利用することが推奨されています。

ただし、2年以上前のスコアの提出が禁止されているわけではありません。

提出する企業や団体、学校が認めていれば、2年以上前のスコアも履歴書に書けます。

スコアの有効期限に関しては、提出する企業や団体などに確認しましょう。

なお、公式認定証の再発行は試験日から2年以内、スコアレポートの再発行は解答用紙を採点した次の年度の4月1日から2年間と期限があります。

期限を過ぎてしまうと再発行できないため、注意が必要です。

企業によっては取得期間が指定されている場合もある

応募先の企業によっては、TOEIC®のスコア取得期間を指定している場合があります。

募集要項を確認し、かならず指定期間内のスコアを記載しましょう。

TOEIC®のスコア取得期間を指定するのは、年月によって英語力が変化することがあるからです。

たとえば、10年前に800点を取得していても、この10年間ほとんど英語を使わなければ、英語力が低下している可能性があります。

反対に10年前に500点でも、そこから毎日英語学習を継続していれば、大きくスコアアップしているでしょう。

企業は現在の英語力を知りたいと考えているため、TOEIC®のスコア取得期間を指定していると考えられます。

期間の指定がない場合でも、最新のスコアを提出することが望ましいでしょう。

スコアが2年以上前のものなら再受験がおすすめ

現在もっているTOEIC®スコアが2年以上前のものの場合、再受験をおすすめします。

あまりに古いスコアは信頼に欠けるため、履歴書に書いてもあまり意味がないと考えられます。

英語学習に力を入れていると言いながら、履歴書に書いているスコアが大昔のものでは説得力がありません。

直近でTOEIC®の受験歴があり、なおかつそれが高得点であれば、英語学習に意欲的であると証明できます。

TOEIC®を定期的に受験することで、スコアを履歴書に記載できるだけでなく、自分の英語力の確認や向上につながります。

久しくTOEIC®を受験していない人は再受験しておくとよいでしょう。

履歴書にどう記載する?TOEIC®スコアの正しい書き方

ここからはTOEIC®スコアの履歴書への正しい書き方を解説します。

履歴書を書く前に、一度確認しておきましょう。

「免許・資格」欄にTOEIC®テストの正式名称を記載する

TOEIC®スコアを履歴書に書く際は、以下のように記載しましょう。

免許・資格
2020 4 TOEIC® Listening & Reading 公開テスト 800点取得

TOEIC®スコアは「免許・資格」欄に記載します。

左から、日付、テスト名、スコアの順に書きましょう。

日付は、テスト結果の通知日ではなく、テストを受験した日です。

テスト名も正式名称を記載してください。

TOEIC®と言うと一般的には「TOEIC® Listening & Reading Test」を指しますが、TOEIC® Programには「TOEIC® Speaking & Writing Test」「TOEIC® Speaking Test」「TOEIC® Bridge Test」など、複数のテストがあります。

どのテストのスコアかがわかるように、「TOEIC® Listening & Reading」と正式名称を書きましょう。

「TOEIC® Listening & Reading Test」には、公開テストとIPテストの2つの受験方法があります。

受験方法についても明記するとよいでしょう。

正しいスコアを記載する

履歴書に書く際は、正しいスコアを記載しましょう。

英語力アピールのため、つい高いスコアを書きたくなる気持ちはわかりますが、嘘はいけません。

虚偽の申告が発覚した場合、内定取り消しになったり、入社できても後々英語力の不足によって業務に支障が出たりする可能性があります。

履歴書には自分が実際に取得した正しいスコアを書きましょう。

TOEIC®IPテストのスコアも履歴書に書ける?

TOEIC®は、公開テストのほかに団体受験制度(IPテスト)での受験も可能です。

IPテストは、公開テストと同じ出題形式で、スコアも同じように10〜990点で表記されます。

スコアの有効性も同じですので、履歴書に書くことが可能です。

履歴書に記載する場合は、「TOEIC® Listening & Reading IPテスト 〇〇点」といったように、「IPテスト」であることを明記しましょう。

ただし、IPテストでは公式認定証が発行されません。

IPテストのスコア記載を認めていない企業もあるため注意しましょう。

履歴書にTOEIC®スコアを記載する3つのメリット

履歴書にTOEIC®スコアを記載すれば、さまざまなメリットを享受できます。

ここでは履歴書に記載するメリットを3つ紹介します。

・英語力の客観的な証明になる

・英語力以外のアピールもできる

・キャリアアップを目指せる

ひとつずつ見ていきましょう。

英語力の客観的な証明になる

TOEIC®スコアを履歴書に書くことで、英語力の客観的な証明になります。

「英語が話せます」「英語が得意です」だけでは、いったいどのくらいの英語力があるのかわかりません。

TOEIC®の結果は合格・不合格ではなく、10〜990点のスコアで表示されるため、より詳細な英語力を示せます。

TOEIC® Programは、160カ国、約1万4,000の企業、団体で活用されている世界共通のテストプログラムです。

社会的な信頼性が高いことから、英語力の証明として有効です。

英語力以外のアピールもできる

英語能力以外のアピールにつながることも、TOEIC®スコアを履歴書に書くメリットです。

TOEIC®ではスコアを100点上げるのに、200〜300時間の勉強が必要と言われています。

一朝一夕の勉強では高スコアを取得できません。

毎日コツコツ勉強する継続力や、本番のテストに向けて勉強を進めていく計画性、約2時間のテストを解き切る集中力などが必要です。

TOEIC®スコアを履歴書に書くことで、英語力以外の能力もアピールできます。

キャリアアップを目指せる

IIBCの調査によると、TOEIC® Programを活用している企業の約半数がスコアを採用時の参考にしています。

スコアを昇進・昇格の要件にしている企業もあります。

TOEIC®で高スコアを取得していることが履歴書でわかれば、キャリアアップの際に役立つ場合もあるでしょう。

TOEIC®スコアを海外出張や赴任者の選抜に活用している企業も5〜6割ほどあります。

海外で仕事をしたい人や英語を使った仕事をしたい人は、TOEIC®スコアを履歴書に記載しておきましょう。

履歴書にTOEIC®スコアを書く際に注意したい2つのポイント

履歴書にTOEIC®スコアを書く際に、書き方以外にも注意しておきたいポイントが2つあります。

・募集要項に必要なTOEIC®スコアが書かれているかを確認する

・IPテストのスコアが認められているか確認する

それぞれ確認していきましょう。

募集要項に必要なTOEIC®スコアが書かれているかを確認する

TOEIC®スコアを応募の必須条件としている企業もあります。

まずは応募先の募集要項を確認しましょう。

応募資格が「TOEIC®700点以上」と設定されている場合、700点取得は応募の必須条件になります。

つまり、700点に満たない場合は応募する資格がないということです。

いっぽう「TOEIC®700点程度」の場合は、企業が求める目安のスコアであるため、700点未満でも応募できる可能性があります。

700点以上の応募者に比べると英語力は劣りますが、ほかのアピールポイント次第では選考に進めることもあるでしょう。

IPテストのスコアが認められているか確認する

IPテストのスコアを利用したい場合は、応募先企業がIPテストのスコアを認めているかを確認しましょう。

基本的にIPテストと公開テストでは、スコアの有効性に違いはありません。

しかし、IPテストのスコアを認めていない企業もあります。

IPテスト不可と記載がある場合だけでなく、公式認定証の提出が必要な場合も注意が必要です。

IPテストでは公式認定証が発行されないため、提出ができません。

応募先企業がIPテストを認めていないにもかかわらず、現時点でIPテストのスコアしかない場合は、公開テストを受け直すことをおすすめします。

TOEIC®のスコアを履歴書に書く際に知っておきたい2つのこと

最後に、TOEIC®のスコアを履歴書に書く際に、知っておきたい2つのポイントについて紹介します。

・履歴書に書くならスケジュールに余裕をもって受験する

・英語力をアピールしたいならほかの英語資格も併記する

それぞれ確認しておきましょう。

履歴書に書くならスケジュールに余裕をもって受験する

TOEIC®公開テストでは、試験後すぐにスコアを確認することはできません。

スコアがわかるのに、早くても17日ほどかかります。

スコアや公式認定証が必要な場合は、事前に履歴書の提出日やテストのスケジュールを確認し、余裕をもって受験しましょう。

TOEIC®公開テストの結果発表スケジュールは、以下のとおりです。

・試験結果:試験日から約17日後にインターネットで確認可能

・デジタル公式認定証:試験日から約19日後にインターネットで確認可能

・公式認定証:試験日から30日以内に自宅に発送

英語力をアピールしたいならほかの英語資格も併記する

英語力をアピールしたいのであれば、TOEIC®以外にほかの英語資格も併記すると効果的です。

一般的にTOEIC®と言われる、TOEIC® Listening & Reading Testは、英語の「聞く」「読む」能力を測るテストですが、ほかの英語資格とあわせることで、総合的な英語力をアピールできます。

たとえば、「TOEFL® (iBTテスト)」や「英検(実用英語技能検定)」を履歴書に記載すれば、「話す」「書く」能力も示せるため、より実用的な英語力を証明できます。

いくつかの資格をあわせて記載することで、より強い英語力のアピールになるでしょう。

まとめ

本記事ではTOEIC®スコアを履歴書に書く際の、スコアの目安やポイントについて紹介しました。

要点は以下のとおりです。

・一般的に履歴書に書けるTOEIC®スコアは600点以上

・TOEIC®スコアが低い場合、履歴書に書くかどうか見極めが必要

・TOEIC®スコアの有効期限は2年

・TOEIC®スコアを履歴書に書く際は、名称・スコアともに正しく書こう

・企業の募集要項で「TOEIC®⚪︎点以上」「IPテスト不可」としている場合もあるので確認しよう

・TOEIC®スコアを履歴書に記載することで、英語力の証明や継続力・計画性などのアピールにつながる

TOEIC®を受験すれば、スコアを履歴書に書け、就活や転職で有利になることもあります。

英語力を示すにはおすすめの資格ですので、気になる人は受験してみるとよいでしょう。