TOEIC公式問題集のおすすめは?必要な理由・活用法・購入方法も

TOEICに公式問題集があることを知っていますか?公式問題集とひと口に言っても現在10冊以上販売されているため、どれを選んだらよいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、公式問題集の概要やおすすめの公式問題集について解説します。公式問題集を購入すべき理由や活用方法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次 Contents

TOEIC公式問題集のおすすめは?必要な理由・活用法・購入方法も


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TOEIC公式問題集とは?中身は?

一般的にTOEICの公式問題集とは、ETSが制作している「公式TOEIC Listening & Reading問題集」のことを指します。

ETSとは、TOEICのテストプログラムを開発しているアメリカの非営利テスト開発機関のことで、TOEICの教材を複数制作・監修しています。

公式教材を使うと本番のテストと同じクオリティで学習できるため、学習効率が高いです。

しっかりと取り組むことでスコアアップも期待できるでしょう。


中でも「公式TOEIC Listening & Reading問題集」は、本番形式のテストを中心に構成されている問題集として高い人気を誇ります。

本誌と別冊の2部構成になっており、それぞれの中身は以下の通りです。


▼本誌

  • サンプル問題:パートごとに、出題形式についての解説とサンプル問題が掲載されています。サンプル問題を確認すれば、TOEICの試験でどのような問題が、どれだけ出るかを把握できます。
  • 練習テスト(200問×2回):実際の試験問題と同じプロセスで制作された練習テストが2セット掲載されています。
  • 解答用紙(マークシート式・2枚):実際の試験と同じマークシート形式の解答用紙が2枚ついています。


▼別冊

  • 解答・解説:問題(リスニングの場合はスクリプト)と日本語訳、正答に加え、誤答に関する解説や英単語の意味も掲載されています。
  • CDトラック・特典音声ファイル一覧表:リスニングの音声が収録されたCDが2枚と、各CDのトラック番号を確認できる一覧表が付属されています。

CDの音声やリーディングの一部音声は、パソコンやスマートフォンにダウンロード可能です。


どのTOEIC公式問題集がおすすめ?

「公式TOEIC Listening & Reading問題集」シリーズは現在10冊販売されています。

「TOEIC テスト公式問題集 新形式問題対応編」と「公式TOEIC Listening & Reading問題集1~10」の計11冊です。

これらは2016年から年に1〜2冊のペースで発売されており、基本的な構成はすべて同じです。

どの問題集もETSが本番と同じプロセスで制作しているので、TOEICの試験対策にうってつけでしょう。


ただし、発売された年によって、問題の傾向や難易度が異なります。

また、「公式TOEIC Listening & Reading問題集3〜10」は、付属のCD音声をダウンロードできるなど、その他の問題集と異なる特徴があります。

タイトルに1~10の番号がついているので「1から始めたほうがよいのかな?」と考える方もいるでしょうが、そうではありません。

本章では、11冊あるTOEIC公式問題集のうち、どれから始めればよいのか解説していきます。


1冊選ぶなら、最新の「公式問題集10」

1冊選ぶなら、傾向や難易度が現在の試験問題にもっとも近い「公式TOEIC Listening & Reading問題集10」をおすすめします。

TOEIC公式問題集は、タイトルの最後につけられている1~10の数字が大きい方が新しいです。

「公式TOEIC Listening & Reading問題集9」は2023年10月に発売されたもので、現在販売されている中では1番新しい(※記事公開時点)公式問題集となります。


なお、TOEICの試験問題は年々難化しているといわれています。

「公式TOEIC Listening & Reading問題集10」を使って、できるだけ本番に近い難易度の問題に慣れておきましょう。

加えて、最新の問題集を使えば、現時点での自分の実力を正確に知ることが可能です。

自分の実力を正確に知ることで、苦手分野の対策など、さらなるスコアアップに向けた勉強ができるでしょう。


余裕があれば、2冊目にチャレンジ

「公式TOEIC Listening & Reading問題集10」を解き終わり、まだ余裕がある方は、2冊目にチャレンジしてみましょう。

どの公式問題集も本番と同様のプロセスで作られているので、TOEICの実践的な対策にぴったりです。

とはいえ、古いものは傾向や難易度が現在のものと異なるので、新しいものから順にさかのぼって取り組むとよいでしょう。

具体的には、「公式問題集9」「公式問題集8」「公式問題集7」など、2~3年以内に発売されたものがおすすめです。

「公式TOEIC Listening & Reading問題集10」をやりつくした方やさらに実践練習を重ねたい方は、複数の問題集にチャレンジしてみてください。


TOEIC公式問題集を購入すべき理由

TOEIC公式問題集を購入すべき理由は、公式問題集が本番の試験に一番近い問題集だからです。

現在日本では、TOEICの過去問は公開されていません。

そのような状況において、本番と同じプロセスで制作されている公式問題集は、本番の試験問題に一番近い問題集であり、実際の問題傾向をつかむのに適した教材なのです。

また、リスニングの音声が公式スピーカーによって収録されていることも、公式問題集を使うメリットの一つです。

TOEICのリスニング音声には、アメリカやイギリス、カナダ、オーストラリアといった発音に違いのある英語が登場します。

本番と同じ音声で、さまざまな英語の発音に慣れることで、本番でもスコアを取りやすくなるでしょう。


TOEIC公式問題集はいつ・どう使う?

TOEICのスコアを伸ばすには、英語力の向上に加えて、出題傾向の把握や問題への慣れが必要です。

これらをすべて叶えられるのがTOEIC公式問題集です。


とはいえ、やみくもに取り組んでも効果は期待できません。

本章では、次の4つのフェーズに分け、TOEIC公式問題集の効果的な使い方について解説します。

・まずは問題構成を理解する

・練習テスト1回目で自分の現状を知る

・強化したい分野に取り組む

・練習テスト2回目で「力試し」をする

ひとつずつみていきましょう。


まずは問題構成を理解する

TOEICの勉強を始めるにあたって、まずTOEICの問題構成を理解しましょう。

問題構成を理解するには、TOEIC公式問題集に掲載されているサンプル問題が役立ちます。

サンプル問題を確認して、どのような問題が出題されるのかを把握します。


さらに、パートごとの解き方をイメージしておくとよいでしょう。

たとえば、パート1は写真描写に関するリスニング問題が出題されます。

プリントされた1枚の写真につき4つの短い英文が流れ、写真を正しく表現している英文を選ぶ問題です。

パート1が始まる前には、問題形式を説明するガイダンスが流れます。

あらかじめパート1の問題形式を理解できていれば、ガイダンス中に前もって写真を見ておき、英文を予測したりキーワードをイメージしたりといった戦略を立てることも可能です。


TOEICでは全200問を時間内に解ききる必要があります。

問題構成を理解し、解き方をイメージできれば、解答の効率アップにつながるでしょう。


練習テスト1回目で自分の現状を知る

問題構成を理解できたら、練習テストに挑戦しましょう。

練習テストは2回分収録されていますが、まずは1回分を解いてみてください。

その際、本番と同様に時間を計って取り組みましょう。

試験時間はリスニング約45分、リーディング75分です。

休憩時間はありませんので、約2時間のまとまった時間を確保しましょう。


問題を解いた後は、答えを確認してください。

参考スコア範囲の換算表で現在の自分のスコアを把握するとともに、自分の苦手な分野も確認しましょう。

練習テスト1回目で自分の現状を知ることにより、今後の学習計画を立てやすくなります。

TOEICを初めて受ける方や、ひさしぶりにTOEICを受ける方には、とくにおすすめしたいステップです。


強化したい分野に取り組む

次に、自分が強化したい分野に取り組みます。

TOEICのテストは、リスニング・リーディング合わせて7つのパートで構成されています。

練習テスト1回目の結果をもとに自分が強化したいパートを選び、学習を進めましょう。


なお練習テスト1回目で時間が足らず、問題を最後まで解けなかった場合は、別途時間を取って最後まで解いてみてください。

そのうえで、強化したい分野を選びましょう。

ここからはリスニングとリーディングに分けて、それぞれの対策方法について解説します。


▼リスニングを強化したい

リスニングを強化したい場合は、付属の音声CDや、別冊に掲載されているスクリプトを活用しましょう。

リスニング力を上げるには、語彙力や文法力はもちろん、英語の音声を聞き取る力や、英語を英語のまま理解する力などが必要です。

練習テストのリスニング音声を何度も聞き流して、英語を耳に慣れさせましょう。


単に音声を聞くだけでなく、ディクテーションやシャドーイングを取り入れるのも一つの方法です。

ディクテーションとは、英語を聞きながら、聞いた英語を文字に書き起こすことです。

書き起こしたらスクリプトと照らし合わせ、内容が合っているか確認しましょう。

英語を聞き取れない原因には、語彙力や文法力などの知識が不足している、英語特有の音声を聞き取れていないなど、複数のことが考えられます。

ディクテーションをすることで、聞き取れない原因が明らかになるので、対策を講じやすくなるでしょう。


またシャドーイングとは、英語を聞きながら、音声を追いかけるように真似して発音することです。

シャドーイングを繰り返すことで、英語特有の発音やスピードを習得できます。

どこを重点的に聞くとよいかを感覚的につかめるようになり、自然にリスニング力がアップするでしょう。


▼リーディングを強化したい

リーディングを強化するには、基礎英語力を鍛え、速く正確に英文を読み取ることが必要です。

基礎英語力を向上させるには精読がおすすめです。

精読とは文章を一つずつ、細部まで読み込むことをいいます。

文中に使われている単語や文法の構造に注目し、読み込みましょう。

わからない単語は一つずつ意味を調べ、読み解けない文法は理解できるまで丁寧に復習してください。

語彙力や正しい文法が身につき、英文を読む速度もアップします。


また苦手なパートは、時間を計って何度も問題を解きましょう。

時間を意識しながら繰り返し問題を解くことで、どのくらいのスピードで問題を解いたらよいのかを感覚的に身につけられます。

繰り返し問題を解く中で、語彙力が弱いのか、文法の知識が足りないのか、文章を読むスピードが遅いのかなど、自身の弱点が見えてきます。

語彙力が弱いのであれば市販の単語帳を活用する、文法が弱いのであれば文法に特化したテキストを使用するなど、公式問題集以外を使った対策も検討してみるとよいでしょう。


練習テスト2回目で「力試し」をする

本番直前には練習テスト2回目で「力試し」をしてみましょう。

付属のマークシートの解答用紙を活用し、時間を計って本番同様に取り組みます。

TOEICのテストは約2時間と長丁場ですので、最後まで解ききる集中力と時間配分も必要です。

1回だけでなく、余裕があれば何度も解くことをおすすめします。


中には「何度も同じ問題を解くと、問題を覚えてしまって意味がないのでは?」と感じる人もいるでしょう。

しかし繰り返し問題を解くことで、集中力や時間配分が身につくだけでなく、単語や文法も定着しやすくなります。

さらに時間に余裕がある場合は、複数のTOEIC公式問題集を購入し、「苦手分野の強化→練習テスト」を繰り返してみましょう。


TOEIC公式問題集はどこで手に入る?

TOEIC公式問題集は書店や大学生協で購入が可能です。

また、Amazonや楽天ブックス、セブンネットショッピングなどのインターネット書店でも購入できます。

フリマサイトや中古本販売店などでも販売されているようですが、購入の際は、いつ発売されたものかを確認し、あまり古いものを購入しないようにしましょう。


まとめ

今回のポイントをおさらいしておきましょう。

・TOEIC公式問題集は、本番のテストと同じプロセスで制作された問題集

・1冊選ぶなら「公式TOEIC Listening & Reading問題集9」がおすすめ

・TOEIC公式問題集は、問題傾向の把握や基礎英語力・リスニング力の向上など総合的に役立つ

・TOEIC公式問題集は書店や大学生協、インターネット書店で購入できる

TOEIC公式問題集を上手に活用すれば、スコアアップが目指せます。

早い段階で公式問題集を購入し、本番に近い問題に慣れるようにしましょう。



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