TOEIC® TESTとは

TOEIC® TESTの受験を考えている方へ向けて、試験の概要から勉強法までわかりやすく丁寧に徹底解説します。

目次

  1. TOEIC® TESTの制度の概要
  2. テストの形式と結果について
  3. TOEIC® TESTの攻略法
  4. TOEIC® TESTのスコア別学習法
    ・500点を目指すには
    ・600点を目指すには
    ・700点を目指すには
    ・800点を目指すには

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早川幸治講師
この記事を書いた人 早川 幸治

スタディング TOEIC講座主任講師。株式会社ラーニングコネクションズ代表取締役。
IT企業から英会話講師に転身し、これまで全国170社以上、のべ30,000人以上の企業研修や大学での指導を担当。「高校2年生で英検4級不合格」という英語嫌いを克服しTOEICL&Rテスト 990点(満点)、英検1級取得。TOEICの傾向を押さえた効率的なスコアアップの指導メソッドに定評がある。TOEIC®関連の著書多数。株式会社アルクでの通信講座の監修を担当。



TOEIC® TESTの制度の概要


TOEIC® Testsとは、アメリカのテスト制作機関ETS(Educational Testing Service)が作るビジネスや日常における英語力を測定するテストで、TOEICは、Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)の略称です。

試験には、「TOEIC® Listening & Reading Test」、「TOEIC® Speaking & Writing Tests」、「TOEIC® Speaking Test」があります。また、その他、初級学習者を対象としたTOEIC® Bridge Tests(Listening & Reading TestsとSpeaking & Writing Tests)もあります。
一般的に「TOEIC」と呼ばれるのは、「TOEIC®Listening & Reading Testです。

TOEIC® Listening & Reading Test ビジネスや日常の場面で使われている英語の理解力を測るテストで、リスニング(約45分)とリーディング(75分)の約2時間のテストです。
TOEIC® Speaking & Writing Tests ビジネスや日常の場面におけるスピーキング力とライティング力を測るテストです。スピーキングが約20分、ライティングが約60分です。なお、スピーキングのみ受験ができる日程もあります。
TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests 初級者から中級者を対象としたビジネスや日常の場面で使われている英語の理解力を測るテストで、リスニング(約25分)とリーディング(35分)の約1時間のテストです。
TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests 初級者から中級者を対象としたビジネスや日常の場面におけるスピーキング力とライティング力を測るテストです。スピーキング(約15分)とライティング(約37分)のテストです。


引用:IIBC一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会


|TOEIC® Listening & Reading TESTとは?

TOEIC® L&Rテストは、年に13回、全国約80都市で実施されます。各回午前と午後を選ぶことができます。ここでは、個人で申し込む場合を例に詳しく見ていきましょう。
※学校や企業などの団体申込は別の手続きです。

試験日 13回:毎月(10月は2回実施) ※2022年
申込方法 インターネット/コンビニ端末
試験地 全国約80都市
ただし、都市によって、開催がない月もありますので必ず実施団体の案内をご確認ください。
受験料 7,810円(税込)
※インターネットで申し込むと、1年後の同月から3ヵ月間に実施の公開テストのうち1回が割引価格7,150円(税込)となります。


試験回(午前・午後)ごとに申込期間が設定されていて、その期間中に申し込みを完了する必要があります。試験日程と申込期間を調べて準備をしておきましょう。公式サイトには、メールなどで申し込み開始日を通知してくれるサービスが紹介されていますので、利用しても良いでしょう。

試験日程と申込方法については以下の公式サイトをご覧ください。

IIBC一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEIC®L&Rテスト 日程・申込方法について



|TOEIC® L&Rテストの活用状況

就職活動や転職活動における英語力の証明のほか、昇格要件や海外出張要件などでスコアが設定されていることが多くあります。昇格要件として設定されているスコアで多いのは500点や600点です。また、海外出張や駐在、英語を活用した仕事に携わる場合は730点や800点以上が求められるケースもあります。

また大学においても活用されているケースが多く、大学入試において加点対象になるほか、在学中の単位取得や、卒業要件・進級要件として活用している大学もあります。また、大学院入試でもスコアが求められることがあり、大学生の頃からTOEICの学習をしている方は多くいらっしゃいます。


|TOEIC® L&Rテストの出題内容

主にビジネスや日常で使われる英語力が問われるTOEIC® L&Rテストで登場するのは、仕事でのやり取りや日常場面でのやり取りです。日常場面とはいっても「昨日のテレビ見た?」のような雑談は登場しません。あくまで、チケットの購入や買い物など、目的を持ってやり取りをする場面が出題されます。

リスニングセクションの4つのパートとリーディングセクションの3つのパート、合計7つのパートにおいて、仕事や日常に触れる英語や、身につけておくべき文法力や単語力が問われているのがTOEIC®L&Rテストなのです。

登場する内容は、ビジネス場面においても日常場面においても、2つに分かれます。

1つは「問題解決」です。「コピー機が壊れた」や「欲しいジャケットの在庫がない」という問題が起こり、解決へと向かう流れです。何も問題が起こらなければ、コミュニケーションをする必要性が発生しませんよね。

そして、もう1つが「情報提供」です。こちらも2人が知っている情報が同じであれば、コミュニケーションを取る必要がありませんので、一方が知っている、もう一方が知らないという情報のギャップがあります。それを埋めるためにコミュニケーションを取ります。

これはPart 2(応答問題)やPart 3(会話問題)の会話だけでなく、Part 4(説明文問題)の留守番電話やアナウンス、Part 6(長文穴埋め問題)とPart 7(読解問題)の文書においても、内容は「問題解決」か「情報提供」のどちらかです。

「問題解決」によく出る場面

・機械の故障
・注文の間違い
・予定の変更
・売上の減少 など


「情報提供」のよく出る場面

・メンテナンスのお知らせ
・求人広告などの募集
・新入社員オリエンテーション
・インタビューの依頼 など


ちなみに、私たちが普段仕事や日常でコミュニケーションを取る場合も、雑談を除けば「問題解決」と「情報提供」に集約されます。「納期に間に合いそうにありません」という問題提起から始まれば、間に合うための解決へと話が発展していきます。「残業する」「人手を増やす」「納期を伸ばしてもらう」などが考えられます。

なお、Part 1(写真描写問題)とPart 5(短文穴埋め問題)は内容が異なります。Part 1は写真を表す状況や動作の理解、Part 5は文法と語彙が問われています。

具体的には、以下のようなジャンルの内容が出題されます。

企業活動

契約、交渉、合併、マーケティング、セールス、保証、事業計画、カンファレンス、労働関係

オフィス

役員会議、手紙、メモ、電話、Eメール、オフィス設備、手続きなど

研究開発

リサーチ、製品開発など

人事

採用活動、退職、給料、昇進、求人応募、求人広告、授賞など

製造

組立ライン、工場、品質コントロールなど

技術

電子機器、コンピュータ、研究所、機材、技術仕様など

購入

買い物、注文、発送、請求書など

外食

食事、宴会、レストラン予約など

旅行

交通機関、チケット、予定、放送、レンタカー、ホテル、予約、遅れ・キャンセルなど

財務・予算

銀行、投資、税金、会計、請求など

医療・健康

保険、診察、歯科、クリニック、病院など

不動産

建設、仕様、購入・賃貸、電気・ガスなど

エンターテインメント

映画、劇場、音楽、芸術、展示、美術館、メディアなど


EXAMINEE HANDBOOK(
https://www.ets.org/s/toeic/pdf/examinee-handbook-for-toeic-listening-reading-test-updated.pdf)を元に作成


テストの形式と結果について


|形式

TOEIC®L&Rテストは、以下の形式で出題されます。

出題数200問(リスニングセクション100問、リーディングセクション100問)
・試験時間:リスニングセクション(約45分)、リーディングセクション(75分)
・4択(Part 2のみ3択)の
マークシート方式
問題文などは全て英文のみ


|問題構成

リスニングセクション

Part1

写真描写問題 6問

1枚の写真について(A)〜(D)まで4つの英文が流れるので、写真を正しく描写している選択肢を選びます。

人物の動作や物の状態・位置関係などが描写されます。

Part2

応答問題 25問
質問または発言とそれに対する応答が(A)〜(C)まで流れるので、応答として適切なものを1つ選びます。

WH疑問文のほか、Yes/No疑問文、依頼や提案、報告などを聞き、直接的な応答や意図を理解する必要がある応答などが問われます。

Part3

会話問題 39問
2人または3人の会話を聞き、その会話に関する3つの設問に答えます。問題冊子には、設問と選択肢(A)〜(D)が書かれているので、それぞれ適切なものを選びます。

会話が行われている場所や人物の職業、話題などの概要のほか、依頼や提案内容、具体的な行動、発言の意図、図表の説明を理解する問題などに答えます。

Part4

説明文問題 30問
1人の人物によるトークを聞き、そのトークに関する3つの設問に答えます。問題冊子には、設問と選択肢(A)〜(D)が書かれているので、それぞれ適切なものを選びます。

トークが行われている場所や人物の職業、話題や目的などの概要のほか、依頼や提案内容、具体的な行動、発言の意図、図表の説明を理解する問題などに答えます。

リーディングセクション

Part5

短文穴埋め問題 30問
1カ所が空所になった英文を読み、空所に入る最も適切な語句を(A)〜(D)から選びます。

文法問題と語彙問題が約半分ずつ出題されます。

Part6

長文穴埋め問題 16問
1つの長文に、4つの空所があります。各空所に入る最も適切な語句や文を(A)〜(D)から選びます。

複数の文の内容を関連させて解く文法問題や語彙問題、さらに一文を挿入する問題など、読解力が問われます。

Part7

読解問題 54問
1つの文書を読み2~4問に答えるシングルパッセージ(29問)と、関連した2つまたは3つの文書を読み5問に答えるマルチプルパッセージ(25問)があります。2つの文書は2セット(10問)、3つの文書は3セット(15問)です。それぞれ適切なものを(A)~(D)から選びます。

目的や概要を問うもののほか、具体的な情報の特定や、発言の意図の理解、散らばっている情報を関連させて読み取るものなどが問われます。本文の表現と選択肢の表現が言い換えられていることが多く、意味を正確に理解する力も求められます。


|テスト結果

学校の中間テストや期末テストのように「学習範囲をどれだけ理解できているか」を測るテストを「到達度テスト」と呼びますが、TOEIC®L&Rテストは「到達度テスト」ではありません。TOEICは受験者の英語力が基準の中のどの位置にあるかという「熟達度テスト」であり、英語を理解する力がどの程度あるかという現在地を測るテストです。

テストの結果は、リスニングセクション5495点、リーディングセクション5495点の合計10990点で表されます。それぞれ5点刻みです。1問5点ではなく、またパートによって配点が変わるわけではありません。
スコアは、正答数に対して同一化(Equating)と呼ばれる統計処理によって算出された換算点(Scaled Score)です。そのため、同じテストを受験した2人が同じ正解数であれば、どのような問題に正解していたとしても、基本的に同じスコアとなります。

TOEIC L&R テストは1つのテストで10点から990点を振り分けるため、易しい問題から難しい問題まで出題されます。なお、全てのパートにおいて、最初の方の問題が易しめで、後半になるにつれて難しくなる傾向にあります。
テスト本番においては、学習によって伸ばしてきた力で解けるものを確実に正解し、実力を超える難しい問題には悩み過ぎず適当にマークをすることで、時間を無駄にしないように気を付けましょう。

テスト結果は試験日から3週間程度でインターネット上において確認できるほか、30日以内に本人宛に郵送されます。

TOEIC® L&R テストに関する詳細な情報は、公式サイトにてご確認ください。

IIBC一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEIC® TESTの点数とレベルの詳細はこちらから


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TOEIC® TESTの攻略法

|TOEIC® TESTで求められている力

受験英語をしっかり学習した経験がある方であれば、TOEIC 500点以上を取る力は備わっているといえます。ただ、受験英語の知識がそのままTOEICに使えるわけではありません。受験英語を理解している学習者であっても、なかなかスコアが上がらないケースもあります。TOEICでスコアを高めるためには、3つの力が必要です。その3つとは、「英語力」「情報処理能力」「対策力」です。

1.英語力

英語力とは、単語力や文法力などの「知識」です。理解の大前提となるのが、単語や文法の知識ですから、当然知っている単語が多い方がリスニングやリーディングにおける理解度は高まりますし、文法を知っているほうが、文法問題の正解率が高まるうえ、英文を正確に理解できます。文法のレベルは英検でいうと準2級程度まででOKですので、学校や塾の授業や受験勉強で取り組んできたもので対応できます。

しかし、TOEICに登場する英語は基本的にビジネス系のもののため、学校で勉強した英語とはジャンルが異なります。ある程度文法を理解している方は、ビジネスよりの単語やフレーズなどを学習することで、比較的短期間でTOEICに対応できる英語力へと高めることができます。

スコアアップに必要な単語力についてはこちらから


スコアアップに必要な文法力についてはこちらから



2.情報処理能力

英語力が知識であるのに対して、情報処理能力はスキルのことです。言い換えると、スピード処理能力のことです。豊富な単語力や高い文法力を身につけていても、処理スピードが遅ければ理解につなげることができません。リスニングもリーディングも素早く英語を理解するスピードが求められています。

英検や学校のテストにおいて、「時間がなくて全部解答できなかった」ということはそれほど多くないでしょう。英検では、十分に見直す時間を確保できたという方もいらっしゃるでしょう。

しかし、TOEICでは最後まで終わらないことで悩んでいる受験者が多くいます。
すでに600点台を取っている方だけでなく、800点台の方でも最後まで終わっていないケースが多々あります。これは、ゆっくり読むのではなく、素早く英文を処理していくことが求められているためです。

英語を英語のまま処理することは、英語を使った仕事でも求められています。1通のメールを読み終えるのに10分もかけることはできませんよね。そのため、TOEIC®L&Rテストにおいても、処理スピードが求められています。

3.対策力

TOEIC® L&Rテストには、傾向があります。傾向があるものに対しては、対策ができます。
たとえば、時事ニュースを理解するための学習をすれば英語力や情報処理能力は高まりますが、TOEICで出題される内容をカバーしているとは言えず、せっかく伸びた英語力や情報処理能力をスコアに反映することができないかもしれません。

身につけた英語力や情報処理能力をスコアに反映させるためには、TOEICで求められる知識やスキルを磨いたうえで、テストで実力を発揮するための対策が必要です。

受験テクニックや時間配分、問題タイプ別のアプローチ
などが、この対策力に入ります。スポーツでいえば相手に合わせた練習試合をこなすイメージです。模試などに取り組むことで、テスト本番を見据えた対策ができます。

なお、リーディングの時間配分の目安は以下の通りです。

Part 5(短文穴埋め問題) 30問・・・約10分
Part 6(長文穴埋め問題) 16問・・・約10分
Part 7(読解問題) 54問・・・約55分


なお、Part 5から順番に解答しなくてはいけないというわけではありませんので、「どうしても文法が苦手」とは「Part 7は時間があればもっと正解できる」という場合には、Part 7から取り組むという戦略も効果的かもしれません。

「勉強してもスコアが伸びない」、「英検2級を持っているのに400点しか取れない」、「読めばわかるのに、聞くとわからない」など学習者が持つ悩みは様々です。受験者の数だけ悩みがあると言えますが、全ての悩みは、以上3つの力のいずれかに分類できます。

たとえば、「わからない単語があって理解できない」という場合は英語力が課題ですし、「単語はわかるけど、速く読めない」という場合の課題は情報処理能力です。さらに、「わからない問題で悩み過ぎて、時間切れになってしまう」という場合の課題は対策力です。

もちろん、もっとも大切な力は英語力ですが、その英語力を情報処理能力に転化させ、さらにテストで実力が発揮できるようにチューニングしていくことが、効果的なTOEIC対策となり実力がスコアに反映するようになります。

TOEICスコアアップの時間配分戦略はこちらから


必要な勉強時間の目安とスコア別学習法はこちらから




|模試を効果的に活用する

目標スコアが300点でも、600点でも、800点でも、最後の砦である満点でも、模試の活用は欠かせません。スポーツでいえば、練習試合に相当します。日頃の筋トレや細かい技術の練習だけでなく、試合で実力を発揮するために練習試合をこなすことが不可欠ですよね。

模試は、2つの使い方ができます。1つは「本番前の予行練習」です。学習の集大成として本番に英語力・情報処理能力・対策力の3つを実践する場に最適です。特にTOEICを受験したことのない方や、受験経験が浅い方は、本番前にTOEICの全体像を知るためにも模試の活用は必須といえます。

テストに向けてパート別の学習はしてきたものの、本番と同じ形式での準備を怠ったことで、必要以上に緊張してしまったり、時間配分に失敗したり、実力が出せなくなる受験者も少なくありません。しっかりと模試を活用した準備をして、本番に臨みましょう。

模試の2つめの使い方が「現在の力を確認するツール」としての活用です。これからTOEICの学習を始めるという方も、まず模試に取り組むことをオススメします。「いやぁ・・・今やってもどうせ解けないし・・・」と、模試を避ける方が多くいらっしゃいます。

しかし、模試から入ることで、現時点でどのような力が身についているのか、どのような力が不足しているのかを確認することができます。カーナビであっても、目的地まで効率的に向かうためには、現在地がわからないと道順を示すことができません。ぜひ、開始前に現在地を知ることで、無駄のない・無理のない学習へと進んでください。

本番同様、模試においても易しい問題から難しい問題まで様々なレベルの問題が入っています。1つのテストで10点から990点を振り分ける特徴を持つTOEIC対策として意識していただきたいのは、実力で解ける問題は確実に正解し、実力を超える難しい問題に悩みすぎないことです。

模試においても正解数を増やすことを忘れないでください。テスト本番でやるべきことを模試で行うことが大切です。練習は本番だと思って取り組み、本番は練習と同じように取り組むことで成果へとつながります。模試の取り組みで悩みすぎると、本番でも同じように悩むことになり、実力が発揮できなくなる恐れがあります。

模試の答え合わせをして出てきた正解数や想定スコアは「現在地」となります。現在の状態を把握したうえで、さらに本番に向けてチューニングしていきましょう。模試の振り返りで大切なことは、解き方の確認です。間違えた問題について、どのように解くことで正解を導けたのかを確認してください。

また、間違えたものの、本来解けたはずの問題がどのくらいあるかも確認してください。そのうえで、時間をあけてもう一度模試に取り組むことで、学んだ解き方を習得するための練習ができます。
模試を効果的に使い、本番に向けた最高の準備としてください!

効果的な教材の選び方はこちらから



|テスト当日の努力は不要!

テスト当日は、誰でも気合が入ります。肩に力も入ります。鼻息も荒くなるかもしれません。しかし、気を付けていただきたいことがあります。それは、テスト中に努力をしないこと、です。聞き逃してしまったことを焦ったり、わからない問題に悩み過ぎたり、と必要以上に力が入ってしまうことは、実力が出なくなるという逆効果につながります。

解けない問題に悩み過ぎることで、精神的にも体力的にも疲労しますし、時間を浪費してしまった結果、実力で解けるはずの問題に取り組む時間がなくなり、結果として実力を発揮できずに終了時間を迎えることになります。その結果、本来取れたはずの正解数には満たず、スコアも実力より低いものとなります。

テスト当日までに積み重ねてきた努力は、テスト当日に報われますが、テスト当日の努力は報われることなく、逆にスコアを下げることにつながってしまいます。1つのテストに易しい問題から難しい問題まで含まれているのがTOEIC®L&Rテストです。テスト本番は、あくまで「解けるものを確実に正解し、解けないものは適当にマークして先に進むこと」を心掛けてください。



|Abilities Measuredで現在地&改善点チェック

公開テストの場合、3週間程度でインターネット上にてスコアを確認できます。また、翌週にはスコアシートが郵便で届きます。その中に、Abilities Measured(項目別正答率)という正解率を示した用紙が同封されています。

このように、各項目の正答率がバーと数字で示されています。


各項目の正答率を見ることで、どのような問題に多く正解していて、どのような問題を多く落としているかがわかります。
各項目が表す内容は以下の通りです。便宜上、各セクションの項目をL1~L5、R1~R5と表しています。


リスニングの項目

対応するパートと概要

L1

短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる

Part 1 & Part 2

描写や質問の内容を正確に理解できている。

L2

長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる

Part 3 & Part 4

会話やトークの目的や概要(場所・話題・職業)などを理解できている。3問セットのうち、1問目に該当することが多くあります。

L3

短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる

Part 1 & Part 2

描写や質問のポイントを理解できている。

L4

長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる

Part 3 & Part 4

設問で求められている具体的な内容を特定できている。3問セットのうち、2問目と3問目に該当することが多くあります。

L5

フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる

Part 2 / Part 3 / Part 4

英語の聞き取りだけでなく、発言の意図を正確に理解できている。


まず、リスニングで確認したい項目は L3が一番高くなっているかどうかです。L3は易しめの問題が多いため、最も高くなる傾向があります。もしL3の項目が低くなっているとしたら、それは実力がないのではなく、「実力が出ていない」ということです。

また、L5は意味だけでなく意図を理解できないと解けないのですが、意味を理解して解くL1の正解率と比例することが多いようです。そのため、L1が上がらないとL5は上がってきません。

そして、L2の数字が高いほど、Part 3/4の会話やトークの冒頭を聞いて、概要や目的を理解していることを意味しています。ここが低い場合は、ストーリーを聞き取る力が不足しています。L4が低い場合は、「男性は何を提案するか」や「女性は次に何をするか」のような具体的な情報に正解できていないことを示しています。

リスニング学習法の詳細はこちらから




リーディングの項目

対応するパートと概要

R1

文書の中の情報をもとに推測できる

Part 7

目的や内容をしっかりと把握できている。

R2

文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる

Part 7

設問で求められている具体的な情報を特定できている。

R3

ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる

Part 6 & Part 7

複数の文や文書にまたがっている情報を関連づけて理解できている。

R4

語彙が理解できる

Part 5 / Part 6/ Part 7

正しいフレーズや文脈に合う語彙、また同義語が理解できている。

R5

文法が理解できる

Part 5 & Part 6

文法的に正しい表現を理解できている。


リーディングにおいて、まずはR5を確認してください。R5が高い方は文法力がありますので、英語の構造を読み取る力があります。「R5は高いけれど、R1~R3が低い」という場合は、おそらくPart 5に時間をかけすぎてしまい、Part 7が最後まで終わっていないという状況です。「時間さえあればPart 7は読める気がする」という方は、Part 5の解答時間を短縮したうえで、Part 7の読むスピードを速くすることでスコアは伸びやすくなります。

基本的にPart 7の読解力を見るR1~R3の3つの中では、R2が高くなる傾向があります。R2は本文から具体的な情報を特定する問題のため、深く読めているかどうかではなく、情報を見つけられているかどうかがポイントだからです。

また、R1が高い方は読解力があります。ここは、目的や内容を正確に読めているかどうかが示されています。なお、Part 7が最後まで終わっていない方は、マルチプルパッセージの問題に多いR3は相対的に短くなります。

以上、簡単ではありますが、Abilities Measuredについて見てきました。過去に複数回受験したことがある方は、ぜひ過去3回分のAbilities Measuredを並べて、項目ごとの正答率の推移を確認してみてください。リスニングやリーディングのスコアはあまり変わっていないのに、各項目の正答率が大きくブレている場合は、英語力と情報処理能力が安定していないことがわかります。これらの力が安定することで、スコアが上がりやすい状態です。

リーディング学習法の詳細はこちらから


|まとめ

TOEIC®L&Rテストについて全体像を見てきました。すでに受験経験がある方でも、初めて知る情報があったかもしれません。ただ解く練習をするだけでもスコアは伸びていきませんし、やみくもに英語の学習をするだけでもスコアにつながらないことも多くあります。
効果的かつ効率的に学習するためにも、TOEIC®L&Rテストの出題内容、スコアを高めるために必要な3つの力(英語力・情報処理能力・対策力)をしっかりと意識してくださいね。


スコアがすぐに上がる人とは?詳細はこちらから


忙しい社会人におすすめの勉強法はこちらから




(出典)
TOEIC600 TestBook(株式会社アルク)
IIBC一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会



TOEIC® TESTのスコア別学習法

|500点を目指すには


TOEIC 500点突破のために必要なのは、徹底的な基礎固めです。スコアの算出法で確認したように、難しい問題に正解しても配点が高くなるわけではありません。また、難しいことに取り組めば、早く上達するというわけでもありません。確実に上達させるために必要なことは、徹底的に基礎を作ることなのです。これはTOEICに限らず、すべてにおいて共通しています。メジャーリーグで大活躍中の二刀流・大谷翔平選手にとっても、素晴らしいプレーの基本にあるのはキャッチボールと素振りであることと同じです。



テスト当日に向けた対策としては、TOEIC同様に易しい問題から難しい問題が出題される模試に取り組むことが大切ですが、これはあくまでテスト本番に向けた調整のためです。普段の学習では、難しいものは扱わず、理解できることを学習し、その学習を習慣化することを目指してください。

500点攻略法の詳細はこちらから



|600点を目指すには

ここからは目標スコアとして設定されることが多い600点を目指すときの目安についてご紹介します。
2021年~2022年のテストにおいて、公開テストの平均点が約600点です。600点を取るためには、62~64%程度の正解率が必要です。もちろん、適当に選んで当たるものも含めての数字なので、自信を持って正解できる問題は4割程度でかまいません。

すでにご紹介したように、TOEICのスコアは、問題の難易度によって配点が変わるわけではなく、あくまで正解数によってスコアが決まります。そのため、正解しやすいパートを重点的に学習することがスコアアップの近道です。なお、正解するためには理解できることが前提です。

そのため、600点を取るにあたって何よりも必要なのが「単語力」です。リスニングとリーディングを比較すると、リスニングのほうが単語レベルが低いため、リスニングセクションのほうが学習効果が出やすく、まずは重点的に学習することをお勧めします。

特に、これまでの英語学習が、文法、単語、読解など、文字主体だったという方は、「読めばわかるのに、聞くとわからない・・・」という文字と音のギャップを抱えています。すでに知識を持っているため、リスニングに学習時間を割くことでこのギャップが埋まることで理解度が高まり、正解へとつながります。

まずはPart 1(写真描写問題)で英語を聞くことに慣れ、Part 2(応答問題)で英語のスピードに慣れ、その後Part 3(会話問題)やPart 4(説明文問題)のようにストーリー展開を理解するものへと入ると学習しやすいでしょう。

もちろん、リーディングをやらなくてよいということではありません。リスニング学習を通して伸ばした単語力は、リーディングにおいても生きてきます。リーディングセクションで学習しやすいのは、文法問題と語彙問題を含むPart 5(短文穴埋め問題)です。文法のレベルは、英検で言うと「5級から準2級程度のもの」が混在しています。

しかし、単語がビジネスレベルであり、かつ構文が複雑になっているため、しっかりと対策をすることが不可欠です。なお、出題される文法項目はほぼ毎回共通しているため、文法項目ごとに学習することで効果的に学習することができます。

また、読解問題のPart 7に時間を確保するために、Part 5の30問を8分から10分程度(1問平均約20秒)で終えなくてはなりません。受験者の多くが最後の問題までたどり着かないのですが、その理由はPart 5に時間をかけすぎていることにあります。そのため、素早く解答する時間配分を身につけることも意識しましょう。

まとめると、600点を目指す場合、英文が短いものから学習し、徐々に長文系に進むことで、TOEICの内容に慣れつつ語彙力を高めることができます。なお、英語に苦手意識がある方は、単語とリスニングの学習を優先するとよいでしょう。

600点攻略法の詳細はこちらから


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|700点を目指すには


TOEIC 700点に必要な力をつけるための学習法は、基本的にはTOEIC 600点突破学習法で身につけた力をベースに、さらに精度を高める方法です。


基本的な問題だけに正解できれば700点まで到達するわけではありません。やはり、基本的な問題を正解できることに加えて、やや難易度の高い問題にも対応できる知識やスキルが必要です。どのくらいで700点に到達するかというデータは公表されていませんが、私の受験経験や分析では、700点を取るためには72%程度の正解率が求められます。200問中144問程度の正解数ということになります。

700点攻略法の詳細はこちらから




|800点を目指すには

「公開テストの平均点である600点は超えた。ぜひ上級レベルに挑戦したい」という方もいらっしゃると思います。その一方で、「いくら勉強してもスコアが上がらない・・・」と、スコアが頭打ちになりやすいのも600点台です。ここからは外資系企業や商社などで求められることも多い800点を目指すための学習についてご紹介します。

500点や600点くらいまでは、「理解できる部分だけで勝負する」という戦略のもと、解答テクニックなどを活用するケースが多くあります。

たとえば、リスニングにおいては、Part 2において冒頭のWH疑問詞だけを聞いて解答したり、Part 3/Part 4においては設問を先に読むことで、求められている情報だけをピンポイントで聞き取ったり、という解法が活用できます。

また、リーディングにおいてはPart 5の品詞問題を空欄の前後だけを見て解答したり、Part 7においては設問を先に読んで、本文から答えを見つけたり、といった解法が主流でしょう。

実は、レベルが上がるにつれて、上のような解法に頼った取り組みは、逆に足を引っ張ることになります。なぜなら、「聞けるのに聞かない」「読めるのに読まない」という状況に陥ってしまうからです。
易しい問題であれば、単語やフレーズの聞き取りや読み取りだけで正解することができますが、難しい問題になると、ストーリー展開を理解したり、本文と選択肢の言い換えを特定したりといった、理解力がカギとなります。

そこでオススメなのが、一度「解法」を外し、普通に聞き、普通に読む、という取り組み方です。
Part 2であれば、WH疑問詞だけで判断せずに、質問の意味までしっかりと聞き取ることで、When is the next meeting scheduled for?(次の会議はいつに予定されていますか)に対して、Didn’t you read an e-mail?(メールは読んでいませんか=メールに書いてありましたよ)という暗示された内容を含む応答にも対処できるようになります。

Part 3やPart 4についても、設問を先読みせずに内容を聞き取る練習をすることで、ストーリー展開にも意識がいくようになり、理解度が上がり、正解率が高まることも多くあります。
Part 7についても設問を見てから本文に答えを探しに行くというやり方ではなく、本文を読んでから設問に入るという順序にすることで、本文の理解に意識が向きます。

なお、このやり方で「理解度が下がる」という場合には、ストーリーを理解するという力が不足していることがわかるため、英語力と情報処理能力をさらに高める必要があります。

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