TOEIC®では、比較的リスニングパートのスコアが伸ばしやすいと考えられています。
一方で、リーディングパートは上級者の方でも苦労することが多いようです。
こちらでは、TOEIC®で必要なリーディング力を鍛えるのに最適な学習法についてお話しします。
TOEICのリーディングパートでスコアを上げていくためにはどういったスキルが必要なのでしょうか?
英文を読み進めていくためには、単語や文法の知識が必要です。リーディングのスキルは、こうした技術の結晶といえます。一方で、とりわけTOEICのリーディングパートにおいては速読力が求められます。
音声が自動的に進むリスニングパートとは別に、リーディングパートは与えられた75分間をどのように使っていくかは受験者の任意です。しかし、よほどのハイスコアホルダー以外は、時間配分に苦しめられます。時間がなくて最後のPart.7を解ききれない、焦って集中力を欠いてしまう、といった受験者が多いのです。
単語や文法の知識は下地となる基礎知識ですが、最終的には速読力を磨かなければTOEICでスコアを伸ばすことはできません。特に、Part.5、6を可能な限り早く終わらせて余裕を持ってPart.7を始めることが重要となります。長文を速く正確に読むスキルを身につけておけば、Part.7も正答確率が上がります。
最初は、英文を読みながら和訳を思い浮かべてしまうかもしれませんが、リーディングのスピードを上げるためには英語を英語のまま理解する必要があります。読むだけですぐにシチュエーションが思い浮かび、日本語と同じような感覚で理解できる状態が理想です。
速読力が重要といっても、最初からやみくもに速く読むことを意識してもうまくいかないでしょう。単語の意味がわからない場合や、見たことがない文法が多くつまずいてしまう場合は、そもそも基礎力不足の問題です。速読を意識する段階ではないかもしれません。
上述したように、リーディングの基礎は単語力と文法力です。単語は複数の語義、イディオムでの用法を含めてしっかりと覚えておきましょう。TOEIC頻出の単語から覚えていくと効率的です。文法は中学レベルをマスターするよう意識してください。対策本の解説文などを読み、どの文法が適用されているのが理解できる状態にしておきます。
最初は読むたびに日本語訳が頭に思い浮かんでもかまいません。ただし、英語を読み瞬時に意味を思い浮かべられなければ、その単語や文法はまだ定着していないことを意味します。まずは、基礎を徹底して、その後の速読トレーニングに備えましょう。
基礎が整ったら、速読のトレーニングを実際に行っていきます。TOEICのリーディング対策本を用いるほか、速読に特化した対策本を読むのもおすすめです。スピーディーに英文を読む重要性が説明されており、トレーニングの手順なども記載されています。
速読トレーニングの基本は、「同じ英文を何回も読むこと」、そして「時間を意識して読むこと」です。単に速く読むよう意識するだけではなく、かかった時間を管理する必要があります。多くの対策本には、しっかりと読了までのタイムを計ることや、いくつかの段階に分けてタイムを縮めていくステップが記載されています。
一方で、正確に英文の内容を理解することも大切です。基礎力があったとしても初見の英文を間違いなく理解するのは簡単ではありません。まずは時間がかかったとしても丁寧に読み、何回も読みながら徐々にスピードを上げていきましょう。
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リーディングパートをストレスなく進められるようになるには、単語力・文法力の強化、そして速読のトレーニングなど地道な学習が必要になります。しかし、学習を継続することで少しずつスコアに反映されていくはずです。ハイスコアを目指すうえでリーディング対策は避けられませんので、ゆっくりと着実に力をつけていきましょう。
(参考)GOTCHA!
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