TOEIC700点はどれくらい?700点突破のための学習法

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TOEICのスコアは正解数を基準に算出されます。そのため、テスト当日は1問でも多く正解を出すことが大切です。難しい問題に正解しても、易しい問題に正解しても、正解数「1」が追加されるだけですから、難しい問題に悩み過ぎず、実力で解ける問題に正解することを優先してください。

とはいっても、基本的な問題だけに正解できれば700点まで到達するわけではありません。やはり、基本的な問題を正解できることに加えて、やや難易度の高い問題にも対応できる知識やスキルが必要です。どのくらいで700点に到達するかというデータは公表されていませんが、私の受験経験や分析では、700点を取るためには72%程度の正解率が求められます。200問中144問程度の正解数ということになります。

今回は700点突破のための学習法をご紹介します。

目次

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早川幸治講師
この記事を書いた人 早川 幸治

スタディング TOEIC講座主任講師。株式会社ラーニングコネクションズ代表取締役。
IT企業から英会話講師に転身し、これまで全国170社以上、のべ30,000人以上の企業研修や大学での指導を担当。「高校2年生で英検4級不合格」という英語嫌いを克服しTOEICL&Rテスト 990点(満点)、英検1級取得。TOEICの傾向を押さえた効率的なスコアアップの指導メソッドに定評がある。TOEIC®関連の著書多数。株式会社アルクでの通信講座の監修を担当。



TOEICに必要な力


TOEIC 600点に向けた学習法の記事でもご紹介したように、TOEICに必要な力には以下の3つがあります。

【600点攻略法】初心者にオススメの学習法はこちらから

1. 英語力

英文理解の土台となる単語力や文法力などの知識です。intensive=「短期集中の」やexceed=「超える」のように単語自体の意味を知っていることも大切ですが、intensive workshop(短期集中ワークショップ)やexceed our expectations(期待を超える)のようにフレーズのカタマリで意味を知っていることで、語彙問題や文法問題に対応しやすくなるほか、リスニング力やリーディング力に転化されやすくなります。

2. 情報処理能力

英語のまま理解するためのスピード処理能力のことです。リスニングの場合は聞いたものを素早く意味として処理していかなければいけません。Part 3(会話問題)やPart 4(説明文問題)において「読めばわかるのに聞き逃しが多い」という場合は、処理スピードが不足していることが考えられます。また、リーディングの場合にもじっくりと戻り読みしながら理解する時間はありません。処理スピードを高めるために必要なのが、音読やシャドーイングなどのトレーニングです。

3. 対策力

時間配分やパート別対策、問題タイプ別アプローチなどのテストに特化した受験スキルです。英語力や情報処理能力が高まっても、形式や傾向に慣れていないと実力が発揮されないケースもあります。

スコアアップのために以上の3つの力をバランスよく高めていきましょう。単語力だけを増やしても読むスピードが速くなるわけではありません。スポーツでいえば、筋トレをしたり持久力をつけたりしただけではバスケットボールがうまくなるわけではありませんよね。筋力アップや持久力アップとともに、場面に応じた技術練習をすることが不可欠です。TOEICも同様に、600点を超えた後も単語力を増やすことは大切ですが、600点の頃よりも処理できる英文を質量ともに高めることが必要です。

600点までの学習は、徹底的な基礎固めでしたが、700点以上を目指す場合は、知識やスキルを応用力へと伸ばすことが求められます。500点や600点を取るための学習では、「限られた内容の理解の中で、求められている情報を把握する」という取り組みでしたが、700点以上を達成するには「内容の正確な理解」を追求するために、学習においては「ストーリーでの理解」を優先するとよいでしょう。そのため、普段の学習においては、「正解できたかどうかより、理解できたかどうか」を基準にしましょう。



700点突破に向けたパート別学習法

ここからは、スコアアップに向けて伸びしろが多いパートを取り上げ、TOEIC 700点に必要な力をつけるための学習法をご紹介します。基本的にはTOEIC 600点突破学習法で身につけた力をベースに、さらに精度を高める方法です。



Part 2(応答問題)

TOEIC対策に慣れている方は、WH疑問詞だけを聞いて正解を選ぶという対策をしてきたかもしれません。Whenだけの理解でもNext weekという正解は選べますし、Whereに対してIn the supply roomという場所を選べば正解です。
しかし、Did you already apply for the sales seminar?」や「Should we review the proposal before the meeting?」などのYes/No疑問文や、「There’s something wrong with this photocopier.」や「Someone called you while you were away.」などの連絡・報告などは、1か所だけを聞き取っただけで応答を選ぶことはできません。

そこで、WH疑問文だったとしても、Yes/No疑問文だったとしても、ほかの内容だったとしても、しっかりと内容を理解することを目指してください。全部理解することが難しいという場合は、前半だけでも聞き取れれば意味が理解できます。たとえば、以下の質問があるとします。

Should we review the proposal before the meeting?


全てを理解できなくても、「Should we review the proposal…?」(提案書をレビューすべきですか)という前半だけ聞き取れれば、「It’s better to do so.」(そうしたほうが良いです)や「Jack will take care of it.」(ジャックがそれを担当します)などの応答に対処することができます。「正解できれば良い」という意識ではなく、「内容を聞き取る」という意識で取り組みましょう。内容を理解できない場合は、単語力や表現力を伸ばすほか、文字と音のギャップを埋めるトレーニングをすることで知識やスキルを高めていきましょう。

スピードに対応するためのトレーニング

Part 2の学習をしていて、「答え合わせで英文を読めばわかるのに、リスニングではスピードが速くて処理が追い付かない」という場合は、音読トレーニングが効果的です。600点突破学習法でもご紹介していますが、英文の意味を理解したうえで、音声を聞いた後にマネして声に出すリピーティングから始め、慣れてきたら音声とピッタリ重ねて声に出すオーバーラッピングがオススメです。ピッタリ重ねて言えるようになることで、英語のリズムのまま聞けるようになります。英語のリズムは、各単語の発音のみでなく、ストレスやイントネーションなどもかかわってきます。

たとえば、「Where do you live?」という簡単な英文でも、Whereとliveははっきりと発音されますが、do youはやや弱く短く発音されます。内容語と呼ばれる「意味が入っている品詞」にはストレスが置かれ、機能語と呼ばれる「機能的な役割を持つ語」にはストレスが置かれません。内容語には名詞・動詞・形容詞・副詞・疑問詞などがあり、機能語にはbe動詞、代名詞、前置詞、関係代名詞などがあります。英語が速く感じるのは、内容語が速いのではなく、機能語が弱く短く発音されるためです。意味が入っているWhereやliveが速すぎたら、聞いている人は聞き逃してしまいやすくなりますよね。その他、音がつながったり、音が消えたり、といった英語特有のリズムに慣れるためにも、声を出すトレーニングを取り入れることで、文字と音のギャップが埋まってきます。



Part 3(会話問題)/Part 4(説明文問題)


すでに多くの学習者は実践しているかもしれませんが、会話やトークを聞く前に設問を先に読むことで、聞き取るべき内容を事前に把握することができます。しかし、設問の先読みに頼りすぎることで、内容を聞き取ることよりも答えを特定することに意識が向き過ぎてしまい、その結果、「聞けるのに聞いていない」という逆効果につながることがあります。

当たり前の話ではありますが、設問の先読みをする・しないにかかわらず、内容をしっかりと聞き取れていれば正解を選ぶことができます。設問で問われる内容は、記憶力を測るようなものはありません。もし、設問の内容を聞くことに意識がいきすぎている場合は、設問を確認した後は、話の内容を聞き取るようにしてみてください。特に、知らない単語があるとその後が聞けなくなってしまうとか、1問目の答えがわからなかった場合、2問目や3問目も落としてしまうという場合は、設問に意識を奪われている聞き方になっています。

Part 3の店や駅などの聞きやすい会話や、Part 4の不動産屋からの電話やセールの宣伝などの聞きやすいトークは、3問すべて正解したいところです。一方で、オフィスでの会話や会議でのトークなど、オフィス系のものは内容が深まる傾向があるため、難易度が上がります。また、選択肢が長い場合もあるため、聞きながら解くことが難しくなるケースもあります。700点突破のためには、オフィス系の内容の攻略がカギです。

設問を先に読んで聞き取るべき情報を確認した後は、内容を聞き取ることに集中しましょう。特に選択肢が長い場合は、聞きながら読もうとすると、読む方に意識が取れられてしまい音声処理が追い付かなくなることがあります。やはりストーリーを理解するほうを優先しましょう。

ストーリー展開についていくための音読トレーニング

Part 3は39問、Part 4は30問ありますので、リスニングの約7割がPart 3とPart 4です。この2つのパートは聞き方や解き方が共通しているため、学習の仕方も共通しています。ストーリー展開についていくためにも音読トレーニングがオススメです。Part 3やPart 4は「慣用表現」や「話の展開を示す表現」がたくさん使われています。すでに聞き取れるものとしては、「Thank you very much」や「I’m sorry」など感謝や謝罪に関するもの、「Could you…?」や「Why don’t you/we…?」などの依頼や提案表現、「If you have any questions」など条件に関するものなどがあるでしょう。集中して聞かなくてもこれらを理解できるのは、すでに音声で脳内に入っているためです。音読トレーニングを通して、たくさんの表現を身につけることができるため、単語一語一語を聞き取ろうとしなくてもスムーズに理解できるようになります。

音読のコツは、トレーニングに入る前にまず会話やトークの内容や使われている表現を理解することです。その後、何度も繰り返し音声をマネすることで、文字と音と意味の3つをセットとして脳内にインストールすることができます。まさにカラオケと同じ効果です。

オススメは1つの会話やトークに対して、5回繰り返すことです。3回はリピーティングで、2回はオーバーラッピングで、のように難易度に応じて工夫してもよいでしょう。また、オーバーラッピングがスムーズにできるようになったら、シャドーイングに挑戦してみてください。シャドーイングとは、音声を流しっぱなしにした状態で、英文を見ずに後からついていくトレーニングです。影のように後からついていくことから、シャドーイングと呼ばれています。このトレーニングをすることで、2週間から1か月程度で聞き取りの感覚が変わってくることが多いようです。



Part 7(読解問題)


スコアアップの最大のカギを握っているのが、おそらくPart 7でしょう。リーディングが最後まで終わらないという方は、今の英語力のままでも最後まで終わるだけでスコアは伸びます。また、「Part 5→Part 6→Part 7の順番で解いて最後まで終わらないものの、時間があればPart 7の正解数は増える気がする」という場合は、Part 5→Part 7→Part 6の順番にする、またはPart 7から解くという方法が効果的な場合もあります。

Part 7の学習は大きく2つに分かれます。一つが読む力を高めること。そして、もう一つが解く力を高めることです。冒頭でご紹介したように、700点突破のためには、「正解より理解」を優先することが大切です。理解度が高まった結果、正解数が増えるのです。そのため、本文の理解度を高める学習が必要です。

1.読む力の高め方

読む力を高めるための大前提となるのが語彙力です。600点を超えてくると、ある程度は読めるものが増えてくるものの、文書の中で知らない単語や表現があることで理解度が急激に落ちるケースがあります。これはストーリーに沿って読んでいないことが原因です。ビジネス文書のほか、広告や記事においても典型的な情報の流れがあります。それが、冒頭で概要や目的が伝えられ、それらに関する具体的な内容へと展開していくというものです。


たとえば、Eメールの冒頭に「I’m writing to confirm your order placed on May 8.」とあれば、注文確認が目的であるとわかります。その後の展開としては、注文内容、配送時期、注意事項などが提示されるでしょう。また、広告の内容に「We are currently seeking experienced engineers. 」とあれば、求人広告だと判断できるため、その後の展開としては、仕事内容や資格条件、さらに応募方法などが伝えられることが推測できます。文書の概要や目的がわかれば、具体的な内容の説明が多少わからなくても大筋の理解はできます。

すでに問題を解いて答えを知っている文書を使い、以上の構造に沿って読む練習を取り入れてください。また、その際には以下のような話を展開する表現(逆接、理由、追加、条件など)もしっかりと意識することで、話の展開を把握しやすくなります。

逆接:However(しかし)、Nevertheless(それでもなお)

例:Thank you for your inquiry regarding our products. However, the item you have requested is currently out of stock.
(弊社製品に関するお問い合わせをありがとうございます。しかし、お客様がリクエストされた商品は、現在在庫切れとなっています)

理由:Therefore(それゆえ)、As a result(結果として)、Consequently(結果として)

例:The food service industry is becoming competitive. Therefore, we are trying to reduce costs in order to maximize our profits.
(外食産業は、競争が激しくなっている。それゆえ、私たちは利益を最大化するために、費用を削減しようとしている)

追加:Additionally(さらに)、In addition(さらに)、Moreover(さらに)、Also(また)

例:Our sales have more than doubled over the past ten months. Additionally, the customer satisfaction survey shows that the satisfaction rate has increased significantly.
(売上は過去10か月で2倍以上増えました。さらに、顧客満足度調査によると満足度は大幅に増加しています)

条件:Otherwise(さもなければ)

例:Those who wish to participate in the workshop need to register by November 11. Otherwise, you cannot join it.
(ワークショップに参加したい方は、11月11日までに登録する必要があります。さもなければ、参加することができません)


このように、話の展開を意識しながら読み進めることで、知らない単語があったとしても意味を推測しやすくなります。

Part 7を活用した語彙力の高め方

Part 7を活用した語彙学習は、ある程度の量がある文書の文脈の中で学ぶことができるためオススメです。また、文書を活用した学習は読むスピードを高める効果もあります。これらの効果を出すために、以下の2つを取り入れるとよいでしょう。

(1) 意味を理解したうえで読む

これから学習に使う文書について、語彙学習を行う前に、英文と日本語訳を読むことで100%意味を理解してください。そこから学習に入ることで、「覚える」という学習ではなく、「読みながら思い出す」という復習的な要素を含む学習に変わります。また、時間を空けて2回、3回・・・と読む中で、意味を思い出すことで、徐々に日本語にしなくても英語のまま理解できる感覚が高まってきます。

(2 音声を活用する

英文を速く読めるようにするためには、まず脳内での音声化の速度を上げることをオススメします。そのためにも、まずは音声を流して目で文字を黙読しながら意味を理解していくのが効果的です。聞きながら読んで内容をつかむことに慣れてきたら、リスニング同様に声を出してオーバーラッピングをし、音声と同じスピードで音読することで、英語のリズムで読む練習になります。何度か音読して音声のスピードで読めるようになった後は、仕上げとして、音声を流さずに黙読にて英文を処理することで、スピードが上がった状態で意味を処理できるようになります。

2.解く力の高め方

解答練習をする際には選択肢における言い換えに気をつけてください。基本的に、本文で書かれている表現と正解の選択肢の表現は言い換えられています。同じ単語やフレーズだからという理由ではなく、同じ意味であることを確認したうえで選択してください。

設問から難易度を推測できます。易しめの問題とは、具体的な情報が問われているものです。たとえば、What does Mr. Park plan to do?やHow can customers receive a discount?のように、設問が具体的であれば、それらについて書かれた箇所を特定できれば答えがわかります。一方で、難しめの問題は、「何が述べられていますか」というやや抽象的なものです。たとえば、What is indicated about the new product?やWhat is suggested in the e-mail?などは、本文を読んだうえで、選択肢の内容と照らし合わせなくては正解を特定できません。

Part 7を最後まで解き終えることが難しい場合には、易しめの問題を解き残さないようにするという戦略を取ることで、正解数を増やすことを優先するとよいでしょう。




Part 6(長文穴埋め問題)


Part 6はPart 7の読み方をそのまま応用できます。問題数が16問と少ないため、先にPart 7を学習してからPart 6の学習に入るとよいでしょう。すでにPart 7で読む練習をしているため、そこで身につけたスキルをそのまま応用できます。700点突破のためには、空欄前後から判断するのではなく、文挿入問題に対応できる力へと伸ばすために、冒頭から概要や目的をつかんだうえで、詳細に入っていくというPart 7の読み方を活用しましょう。



まとめ


700点突破のための学習法についてご紹介しました。これまで伸ばしてきた基礎力を土台として、さらに理解度を高めるために、英語力と情報処理能力を伸ばしていってください。解く練習も大切ですが、英語力と情報処理能力を伸ばした上で解く練習をすることで、理解しながら解ける感覚もアップデートされていきます。

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