TOEIC®の熟語対策を解説!学習の必要性や学習法、注意点も

TOEIC®で高スコアを目指すなら熟語対策は欠かせません。

熟語を覚えておくと、文章の内容を短時間で把握でき、解答スピードが向上します。

とはいえ、熟語対策が最優先というわけではありません。

単語や文法などの基礎力が身についていない場合は、そちらを優先させましょう。

本記事では、TOEIC®における熟語対策の重要性や効果的な学習方法など、熟語学習について知っておくべきことをまとめてお伝えします。

TOEIC®に熟語対策は必要?

TOEIC®では単語や文法の対策が最優先ですが、高スコアを狙うなら熟語対策も必要です。

熟語は、知っている単語の組み合わせでも、まったく違う意味になることがあります。

個々の単語の意味からは連想しにくい熟語もあり、覚えていないと本番の試験で対応できません。

たとえば、「run out of」には「〜を使い果たす」という意味があります。

「run(走る)」「out(外へ)」「of(〜の)」はすべて基本的な単語ですが、個々の単語の意味から「〜を使い果たす」という意味を連想することは難しいでしょう。

とくにPart5の短文穴埋め問題では、熟語がよく出題されます。

熟語を覚えていれば、文脈に合った適切な選択肢を素早く選べます。

その結果、時間がかかりやすいPart6・7の長文問題にあてる時間を確保できることで、スコアアップを目指せるでしょう。

TOEIC®のPart5の対策はこちらの記事もご覧ください。

TOEIC®のための熟語学習法3選

TOEIC®の熟語学習を効果的に進めるには、以下3つの学習方法がおすすめです。

  • 頻出熟語を重点的に覚える
  • 例文ごと覚える
  • 公式問題集に出てきた熟語を覚える

それぞれの学習方法を具体的にみていきましょう。

頻出熟語を重点的に覚える

TOEIC®のスコアアップに役立てるには、頻出熟語を押さえておくことが大切です。

TOEIC®では以下のような熟語がよく出題されます。

熟語意味
as soon as possibleできるだけ早く
ask a favorお願いする
be about to ~〜しようとしている
be in charge of ~〜を担当している
carry out実行する
behind schedule予定が遅れている
fill out記入する
for a whileしばらくの間
go along with ~~に同意する
hand over手渡す
in a hurry急いでいる
in advance事前に
just in case念のため
let’s sayたとえば
make an appointment予約を取る
make sure~を確かめる
play a role役目を果たす
take a break休憩する
Why don’t you 〜?~してはどうですか?
without notice無断で

頻出熟語を優先し、確実に定着させることが、スコアアップにつながります。

TOEIC®頻出熟語をまとめた参考書やアプリなども活用し、効率的に学習を進めましょう。

例文ごと覚える

熟語を覚えるときは、熟語単体でなく例文ごと覚えると効果が高いです。

例文ごと覚えることで、使われるシーンやニュアンスを理解しやすくなります。

また、単語や文法の力も自然と身につくため、より効果的に学習できるでしょう。

熟語を学ぶために参考書を選ぶなら、例文が多数掲載されているものがおすすめです。

例文ごと覚える際は、音読することも記憶に定着させるポイントです。

声に出して読むと、自分の発音を耳から聞くことになり、視覚と聴覚の両方を使って学習できます。

熟語のリズムや発音も一緒に覚えられるため、忘れにくくなる効果も期待できます。

音読の効果についてはこちらの記事をご覧ください。

公式問題集に出てきた熟語を覚える

TOEIC®の対策として熟語学習をする場合は、公式問題集を活用するのがおすすめです。

TOEIC®の公式問題集は、本番と同じプロセスで制作されているため、TOEIC®対策には必須の教材と言えます。

勉強のはじめに力試しとして解いたり、ひと通りの学習を終えた後の実践練習として活用したりできるため、手元に準備しておくとよいでしょう。

そんな公式問題集には、本番の試験に即した問題が掲載されています。

そのため、公式問題集に登場する熟語は、本番でも出題される可能性が高いと推測できます。

とくに単語・文法・リスニング・リーディングの勉強に手一杯で、熟語対策まで手が回らない人は、公式問題集に出てきた熟語に絞った熟語対策で十分です。

公式問題集に掲載されている熟語をピックアップしてノートにまとめ、繰り返し確認しましょう。

公式問題集についてはこちらの記事でくわしく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

TOEIC®の熟語学習における2つの注意点

TOEIC®でスコアを伸ばすために熟語の学習は有効ですが、以下のような注意点もあります。

  • 熟語の優先度はそこまで高くない
  • スペルを覚える必要はない

ひとつずつみていきましょう。

熟語の優先度はそこまで高くない

TOEIC®において、熟語学習の優先度はそこまで高くありません。

単語や文法の習得が十分でない場合は、そちらを優先しましょう。

熟語は、単語の組み合わせによって意味が決まります。

単語や文法が身についていなければ、単語なのか熟語なのかを判断できません。

はじめてTOEIC®を受験する人や平均点以下のレベルの人は、単語と文法の基礎を固めることが先決です。

ある程度単語と文法の力をつけたうえで、熟語の学習に取り組むのがよいでしょう。

英単語や文法力については、こちらの記事も参考にしてください。

スペルを覚える必要はない

TOEIC®の試験問題はすべて選択式です。

そのためスコアをとるには、スペルを書く力よりも、文脈にあった適切な選択肢を瞬時に判断できる力が求められます。

スペルを正確に覚えることにこだわるのではなく、熟語の意味や使い方、リズムをつかむことのほうがスコアアップにつながりやすいのです。

TOEIC®の問題形式については、こちらの記事でくわしく解説しています。

TOEIC®頻出熟語から対策しよう

今回は、TOEIC®を受験する人に向けた熟語学習の方法と、その注意点について紹介しました。

ポイントは以下のとおりです。

  • TOEIC®で高スコアを狙うなら熟語対策は必要
  • 熟語は個々の単語の意味を組み合わせても理解できないことがある
  • Part5では熟語がよく出題されるため、対策をしておけば短時間で正解を選べる
  • 熟語を効果的に学習するには、例文ごと覚えたり音読をしたりするとよい
  • TOEIC®公式問題集を使って頻出熟語を重点的に覚えると、効率よく学習できる
  • 基礎力が身についていない場合は、熟語よりも単語や文法の習得を優先させよう
  • TOEIC®は選択式のため、スペルを覚える必要はない


平均点以上は取れるが、TOEIC®スコアが伸び悩んでいるという人は、紹介した学習方法を参考に熟語学習を実践してみてください。