TOEIC®公式問題集の使い方5ステップ!効果的な勉強ポイントも解説

TOEIC®公式問題集を手に入れたものの「どのように使ったらよいかわからない」と悩んでいませんか。

この記事では、TOEIC®公式問題集の基本の使い方を5ステップで解説します。

フル活用するためのおすすめの使い方や、使う際に意識したいことなどもあわせてお伝えします。

公式問題集は使い方次第で大きなスコアアップも期待できる優秀な教材です。

存分に活用し、目標スコアを取得しましょう。

TOEIC®公式問題集の使い方|勉強法を5ステップで解説

TOEIC®公式問題集は、TOEIC®のテスト開発機構であるETSによって制作されています。

収録されている問題は本番のテストと同じプロセスで作成されており、実際の問題にかなり近いと考えられます。

はじめに、このTOEIC®公式問題集の使い方について、5つのステップにわけて見ていきましょう。

なお、TOEIC®公式問題集の中身や活用法については、こちらの記事でもくわしく紹介しているので参考にしてください。

1.本番と同じ時間・環境で解く

TOEIC®公式問題集には本番形式のテスト2回分が収録されています。

まずは1回分でよいので、本番の試験と同じように時間を計って解いていきましょう。

TOEIC®はリスニングパート約45分間、リーディングパート75分間のマークシート方式のテストです。

実際の試験はリスニングパートから始まり、休憩を挟まずにリーディングパートへと進みます。

約2時間のまとまった時間が必要になりますが、公式問題集のテストも休憩を入れず、一度に解いてみてください。

試験時間だけでなく受験環境も、以下のように本番に近づけるのがおすすめです。

  • リスニング音声はイヤホンではなくスピーカーで再生する
  • マークシート用紙を使って回答する
  • 試験会場と同様に静かな環境で問題を解く

なるべく本番と近い環境を再現することで、現在の英語力でどの程度のスコアがとれるのかという参考スコアを把握しやすくなります。

2.自己採点をする

問題を解き終わったら、公式問題集に付属している「解答・解説」を用いて自己採点をしましょう。

TOEIC®では1問あたりの配点が公表されていません。

スコアは正しい英語力を図るために、統計処理によって算出されています。

そのため、正確なスコアは実際に受験してみないとわかりません。

しかし、公式問題集に収録されている「参考スコア範囲の換算表」を使用すれば、正答数からスコアの目安を求められます。

換算表を元に、今の自分の参考スコアを確認してみましょう。

3.苦手分野を分析する

自己採点が終わったら、自分の苦手な分野を分析しましょう。

ほかのパートに比べて正解率が低いパートは、要確認です。

苦手分野を知るだけでなく、どうして間違えたのかというところまで分析してみましょう。

単語がわからなかったのか、文法の理解が不足していたのか、時間が足りずに焦ってしまったのか、など自分が間違えた原因を明らかにすることが大切です。

間違えた理由がわかれば、それに応じた対策をとれるようになります。

苦手分野を減らすことで、英語力を底上げし、スコアアップにつなげていきましょう。

4.復習する

英語力を身につけるには、復習が欠かせません。

公式問題集を解いたあとは、そのままにせず復習するようにしましょう。

復習の際は、間違えた問題だけでなく、正解した問題も見直すようにしてください。

答えはあっていても、完全に理解できていない部分があるかもしれません。

英文スプリクトや日本語訳を確認し、知らない単語や文法、表現方法などをピックアップして覚えていきましょう。

何度も復習しているうちに、自然と出題パターンがわかるようになったり、自分の苦手なパートも解けるようになったりします。

5.繰り返し解く

公式問題集を使った学習は、1回解いて終わりでは不十分です。

ここまでの「問題を解く」から「復習する」までのステップを、問題を覚えてしまうくらい繰り返しましょう。

TOEIC®では、日常生活やビジネスをテーマとした問題が多く出題されています。

メールや社内文書、Webサイトについてなど、何度も同じようなテーマが取り上げられているのです。

「問題を覚えてしまうと意味がないのでは?」と思う人もいるかもしれません。

しかし、繰り返し解くことで、よく出題されるテーマに関する単語や会話の流れなどを自然に覚えられます。

確かな英語力が身につき、スコアアップにもつながるでしょう。

TOEIC®公式問題集をフル活用!おすすめの使い方2選

せっかくTOEIC®公式問題集を手に入れたのであれば、フル活用しましょう。

ここでは、英語力向上につながる公式問題集のおすすめの使い方を2つ紹介します。

それぞれ見ていきましょう。

音声をダウンロードしてスキマ時間を活用

公式問題集の特徴として、音声をスマートフォンやパソコンにダウンロードできることがあげられます。

事前にダウンロードしておけば、通勤や通学、休憩中などのスキマ時間にも学習が可能になります。

リスニング音声はただ聞き流すのではなく、音声を聞いて、発音やイントネーションを真似しながら、音読するのが効果的です。

公式問題集には英文スクリプトもついているので、最初はそれを見ながらでもかまいません。

慣れてきたらスクリプトを見ずに音読しましょう。

次第に英語のリズムが身につき、聞き取れる単語も増えていきます。

公式問題集には、リスニングパートだけでなく、リーディングパートも問題文の音声がついています。

とくに長文問題は音声を聞きながら、英文を読み進めていくとよいでしょう。

音声から遅れてしまうところや、わからない部分は日本語訳も確認し、知らない語彙やフレーズを覚えていきましょう。

練習を重ねていくうちに、英文を読むスピードも速くなります。

ほかの英語教材と併用して英語力を底上げ

公式問題集とほかの英語教材と併用することで、さらなる英語力の底上げが期待できます。

教材を追加する際は、わからない単語が多い人は頻出単語集を、文法問題が苦手な人は文法の教材を、といったように補強したい分野に特化した教材を選ぶとよいでしょう。

このほかに、YouTubeやPodcastなどの動画や音声も活用できます。

好きなものや興味のあるテーマを選べば、勉強のハードルが低くなり、より積極的に取り組めるでしょう。

ただ動画を流し見るだけでなく、英文スプリクトや日本語訳を確認して、単語やフレーズを自分のものにしていきましょう。

また、アプリやオンライン講座も、時間や場所を問わず勉強できるのでおすすめです。

スタディングの「TOEIC® TEST 対策講座」なら、TOEIC®満点講師による講義動画や豊富な問題演習で、効率的に勉強を進められます。

スタディングの「TOEIC® TEST 対策講座」については、こちらをご参照ください。

▶TOEIC®L&R TEST対策|スキマ時間でハイスコアを目指せる

TOEIC®公式問題集の使い方で意識したい3つのポイント

TOEIC®公式問題集を使用する際は、「①問題を解く ②自己採点をする ③苦手分野を分析する ④復習する ⑤繰り返し解く」という先述の5つのステップ以外にも、意識したい3つのポイントがあります。

それぞれくわしく解説していきます。

初心者は「問題形式」

TOEIC®公式問題集を使用する際、初心者は問題形式を意識しましょう。

TOEIC®はリスニングパート(約45分間・100問)、リーディングパート(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるテストで、問題形式は基本的に毎回同じです。

長丁場のテストですが、問題数が多いので、1問にあまり時間をかけることができません。

本番でスムーズに問題を解けるように、公式問題集を使って、事前にそれぞれのパートの問題形式に慣れておくことが大切です。

あわせて、解答スピードや時間配分の感覚もつかんでおくようにしましょう。

TOEIC®のパートごとの具体的な問題形式については、こちらの記事をご確認ください。

リスニングパートは「スピード」

TOEIC®公式問題集でリスニングパートを勉強する際は、音声スピードについていくことを意識しましょう。

音声は一度しか流れないため、必要な情報を聞き逃してしまうと正答できません。

単語や文法といった基礎英語力は不可欠ですが、英語を聞き取る力や慣れも重要です。

公式問題集のリスニング音声は、本番のリスニングと同じ公式スピーカーによる音声です。

何度も繰り返し聞いて、本番の音声スピードや話し方に慣れていきましょう。

公式問題集の音声をスマートフォンやパソコンにダウンロードし、スキマ時間も活用して、英語に触れる時間を増やすとよいでしょう。

シャドーイングやオーバーラッピングなど、声に出す練習も効果的です。

実際に声に出すことで、英語特有のリズムや発音が身につき、次第にスピードについていけるようになります。

リスニング学習法については、こちらの記事でも紹介しています。

リーディングパートは「時間配分」

音声にそって解答していけばよいリスニングパートとは異なり、リーディングパートは時間配分がポイントになります。

TOEIC®公式問題集でリーディングパートを勉強する際も、時間配分を意識しましょう。

リーディングパートでは、75分間で100問の問題を解かねばならず、単純計算で1問あたり45秒しかかけられません。

問題数が多く、長文問題も含まれているため、時間が足りないという人もいるでしょう。

とくに最後のパート7は、読まなければならない英文の量も多く攻略が難しいパートです。

最後まで解き切るには、リーディングパート全体の時間配分が重要になってきます。

事前に各パートにどれだけ時間をかけられるかを把握しておくとよいでしょう。

公式問題集を解く際には、パートごとの時間も計測しながら解いてみてください。

どのパートで時間を取られているのかを見極め、苦手なパートは繰り返し問題を解くことで、スピードアップを図りましょう。

TOEIC®の時間配分については、こちらの記事でもくわしく解説しています。

TOEIC®公式問題集の使い方について、よくある3つの質問

TOEIC®公式問題集の使い方について、1冊だけでよいのか、何回くらい解けばよいのかなど、疑問に思うこともあるでしょう。

ここからは、公式問題集の使い方に関するよくある質問を3つ取り上げて解説していきます。

ひとつずつ見ていきましょう。

TOEIC®公式問題集は1冊だけでいい?

TOEIC®公式問題集には、本番の試験と同じプロセスで作成された問題が収録されています。

そのため、問題形式や傾向を知るにはぴったりです。

まずは1冊を徹底的にやり込みましょう。

1冊選ぶなら、最新の「公式TOEIC® Listening&Reading 問題集11」がおすすめです。

問題集11をやり込んだあと、余裕があれば2冊目、3冊目とチャレンジしていきましょう。

ただし、古い問題集は傾向や難易度が現在のものと異なる場合があります。

複数の公式問題集にチャレンジする場合は、11→10→9というように、新しい(数字の大きい)ものから順にさかのぼっていくようにしましょう。

1冊でもスコアアップは目指せますが、複数冊もしくはほかの教材と併用することで、さらなるスコアアップにつながるでしょう。

「公式TOEIC® Listening&Reading 問題集11」については、こちらをご確認ください。

【参考】【公式】TOEIC Program「【特集】公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11」

TOEIC®公式問題集は何周すればいい?

学習の進捗は人によって異なるため、「何周すればよい」と明確に答えることはできません。

回数よりも、身についたかどうかを判断基準にすることが大切です。

単語を覚えているか、構文を理解できているか、リスニングで必要な情報を聞き取れているか、などチェックすべき点はたくさんあります。

一度にすべてを身につけるのは難しいので、自分のペースで少しずつわからない問題や自信のない箇所を減らしていきましょう。

TOEIC®公式問題集だけで900点とれる?

現時点のレベルにもよりますが、TOEIC®公式問題集だけで900点を達成することも不可能ではないでしょう。

ただし、基礎的な英語力の習得と勉強時間の確保が必須です。

基礎英語力に関しては、単語帳や文法問題集なども活用した方が効率よく進められます。

自分に合った教材を探して併用するのがよいでしょう。

また、英語力の向上には継続した学習が欠かせません。

試験前にあわてて勉強しても、なかなかスコアアップにはつながらないものです。

目安にはなりますが、TOEIC®のスコアを100点アップさせるのに200~300時間の勉強が必要だといわれています。

目標スコアの達成に向けて、毎日少しずつでも勉強時間を確保し、継続していきましょう。

TOEIC®公式問題集を効果的に使って目標を達成しよう!

TOEIC®公式問題集の使い方について解説しました。

本記事のポイントは以下のとおりです。

  • 公式問題集は、「①問題を解く ②自己採点をする ③苦手分野を分析する ④復習する ⑤繰り返し解く」の5ステップで活用するのがおすすめ
  • 公式問題集の音声データをダウンロードしてスキマ時間を有効活用しよう。ほかの英語教材との併用も効果的
  • 公式問題集を使う際は、問題形式に慣れること、スピードや時間配分を意識することがポイント
  • まずは1冊目の公式問題集をやり込もう。余裕がある人は複数冊にチャレンジしよう

公式問題集に掲載されている問題は本番にかなり近いものであるため、上手に使いこなせば大幅なスコアアップも期待できます。

本記事を参考にしながら、目標達成に向けて公式問題集を活用してみてください。