![TOEIC®の配点は特殊!スコアの仕組みやパート別の目安、自己採点の方法も](https://var.manabiz.jp/image/front/free/6103/202409260619469VZ8ZmiAXi.png)
TOEIC®の配点 は1問5点という単純なものではなく、特殊な仕組みになっています。
実際の配点は公表されていませんが、おおよその目安を知ることは可能です。
この記事では、TOEIC®の配点の特徴や仕組み、スコアの目安を知る方法などをお伝えします。
TOEIC®の配点の仕組みやスコアの目安を知る方法を理解し、効率的に学習を進めていきましょう。
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TOEIC®、配点の特徴と仕組み
TOEIC®の配点の特徴は、一般的な試験のように1問何点というような加点方式ではなく、統計処理を用いて算出される換算点であることです。
各回の問題の難易度によってスコアに差が出ないように、統計処理を行ってスコアを算出しています。
TOEIC®の配点の特徴と仕組みからみていきましょう。
TOEIC®の最低点・最高点
リスニングとリーディングの各セクションの最低点は5点、最高点は495点です。
合計点の最低点は10点、最高点は990点となっています。
合格・不合格を判定するのではなく、幅広い点数で評価されるため、受験者は自分の英語力が詳細にわかります。
TOEIC®の点数は5点単位で計算されますが、1問5点というような単純な計算方法ではありません。
TOEIC®の点数は統計処理によって算出される
TOEIC®の点数は、統計処理によって算出されます。
これは、各回の問題の難易度によって英語力の判定に差が出ないように、より公平で信頼性の高い評価をするためです。
統計処理をすることで、異なる回の試験結果を公平に比較でき、受験者の英語力を判定できるのです。
「全問正解=満点」とは限らない
TOEIC®のスコアは統計処理が行われるため、全問正解だったとしても満点にならないことがあります。
いっぽう、難易度が高い問題だった場合、全問正解ではなくても満点になることもあります。
問題の難易度によって配点が変動するという、TOEIC®ならではの採点方法があることを知っておきましょう。
ただし、実際の配点方法は非公開となっているため、くわしい計算方法はわかりません。
TOEIC®パート別、配点の目安
TOEIC®の各パートの配点を知ることは、効果的な学習計画を立てる上で重要です。
ここからは、リスニング・リーディングのパート別に、問題数と配点の目安を紹介します。
ここで紹介する配点の目安は1問5点として計算した場合の目安であり、実際の配点とは異なる可能性があることに注意してください。
リスニング
リスニングセクションの問題数は全部で100問、495点満点です。各パートの問題数と配点の目安は、以下のとおりです。
パート | 問題の種類 | 問題数 | 配点の目安※ |
---|---|---|---|
Part1 | 写真描写問題 | 6問 | 30点 |
Part2 | 応答問題 | 25問 | 125点 |
Part3 | 会話問題 | 39問 | 195点 |
Part4 | 説明文問題 | 30問 | 150点 |
※1問5点として計算した場合
これらの問題を通じて、日常生活やビジネス場面での英語リスニング力が測定されます。
リーディング
リーディングセクションも100問で構成されており、495点満点です。各パートの問題数と配点の目安は、以下のとおりです。
パート | 問題の種類 | 問題数 | 配点の目安※ |
---|---|---|---|
Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | 150点 |
Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | 80点 |
Part7 | 長文読解問題 | 54問 | 270点 |
※1問5点として計算した場合
これらの問題を通じて、文法力、語彙力、そして英文の理解力が測定されます。
TOEIC®のスコアを知りたい場合どうする?
実践問題や実際のテスト後の自己採点時に、おおよそのスコアを把握したいと思う人も多いでしょう。
そこで、TOEIC®のおおよそのスコアを知るために役立つ2つの方法を紹介します。
これらの方法を使えば、正式な結果が出る前でも点数の目安がわかり、自分の英語力を把握できます。
TOEIC®のスコア換算表を使う
一つ目の方法は、TOEIC®のスコア換算表を使って、正解した問題数からおおよそのスコアを算出する方法です。
問題集や参考書によってはスコア換算表が掲載されているものもありますので、確認してみるとよいでしょう。
公式問題集に掲載されているスコア換算表はこちらです。
リスニングセクション | リーディングセクション | ||
素点 | 換算点範囲 | 素点 | 換算点範囲 |
96-100 | 475-495 | 96-100 | 460-495 |
91-95 | 435-495 | 91-95 | 425-490 |
86-90 | 405-470 | 86-90 | 400-465 |
81-85 | 370-450 | 81-85 | 375-440 |
76-80 | 345-420 | 76-80 | 340-415 |
71-75 | 320-390 | 71-75 | 310-390 |
66-70 | 290-360 | 66-70 | 285-370 |
61-65 | 265-335 | 61-65 | 255-340 |
56-60 | 235-310 | 56-60 | 230-310 |
51-55 | 210-280 | 51-55 | 200-275 |
46-50 | 180-255 | 46-50 | 170-245 |
41-45 | 160-230 | 41-45 | 140-215 |
36-40 | 130-205 | 36-40 | 115-180 |
31-35 | 105-175 | 31-35 | 95-150 |
26-30 | 85-145 | 26-30 | 75-120 |
21-25 | 60-115 | 21-25 | 60-95 |
16-20 | 30-90 | 16-20 | 45-75 |
11-15 | 5-70 | 11-15 | 30-55 |
6-10 | 5-60 | 6-10 | 10-40 |
1-5 | 5-50 | 1-5 | 5-30 |
0 | 5-35 | 0 | 5-15 |
引用元:国際ビジネスコミュニケーション協会『公式TOEIC Listening&Reading問題集11』
使い方は簡単で、リスニングとリーディングの各セクションの正解数を換算表の素点に当てはめるだけです。
この方法で得られる換算点はあくまで目安であり、実際のテストでの統計処理を完全に再現するものではないという点は頭に入れておきましょう。
1問5点として計算する
もう一つは、1問5点として計算する方法です。
この方法は、手元のスコア換算表がなくても、簡単におおよその点数を把握できます。
たとえば、リスニングで70問、リーディングで60問正解した場合、概算点は下記のようになります。
(70 × 5) + (60 × 5)=650点
ただし、この方法も実際のスコアと差が出る可能性があるため、あくまで参考として使用してください。
まとめ
今回は、TOEIC®の配点やスコアの仕組み、パート別の目安、自己採点の方法を解説しました。
- TOEIC®の点数は、統計処理によって算出される
- リスニングとリーディングはそれぞれ100問・495点満点、合計200問・990点満点である
- 自己採点の方法は、スコア換算表を利用する方法や、1問5点で計算する方法がある
各パートの配点の目安を知ることで、自分の弱点を把握したり、各パートのバランスを考慮しながら学習を進めたりすることが可能です。
試験対策を効果的に進め、着実にスコアアップを目指しましょう。