TOEICのリスニングセクションはPart3から一気に難しくなっていきます。
実際の会話を模したこのPartに苦労されている方は多いかもしれません。こちらでは、Part3で有効な対策をご紹介します。
まずは、Part3の概要についてお話しします。
問題形式:会話問題 問題数:39(3問×13) 選択肢:4 解答時間(問題間の間隔):約8~12秒 |
複数人(2~3人)による会話を聞き、問題に答えます。1つの会話につき、3つの問題があります。問題と選択肢は問題用紙に印刷されていますが、会話は記載されていません。一部、図表が資料として添付されている問題もあります。
複数人によって連続して繰り広げられる会話を聞き取らなければならないため、集中力が必要なPartです。単純なリスニング能力だけではなく、情報を正確に処理する力が求められます。後に控えるPart4と並び、リスニングセクションの本番といえるPartでしょう。
以下では、Part3の具体的な対策についてご案内します。
Part開始前のディレクションの時間は基本的に自由に使えます。Part3では、問題の先読みをしておくのがおすすめです。会話文は印刷されていませんが、問題や選択肢をあらかじめ読んでおくことで、どのようなシチュエーションの会話が流れるのか、予想することができます。ディレクションだけではなく、マークシート記入から次の音声が始まるまでの空白期間も先読みに活用しましょう。
特に問題文は、「何を聞き取ればよいか」がわかるため先読みしておくのがおすすめです。答えが何人あるかは音声が流れるまでわかりませんが、最低限聞き取らなければならないポイントがわかるため、安全に取り組むことができます。
会話の内容を理解するためには、シチュエーションを即座にイメージすることが大切です。「どのような現場・状況で交わされている会話なのか」がわかると、とたんに聞き取りやすくなります。TOEICでは、基本的には一般的にイメージしづらいようなシチュエーションは登場しません。
取り上げられるシーンはある程度決まっていますので、模試などで事前に触れておくとよいでしょう。例として「小売店での商品に関する問い合わせ」「空港での航空チケットキャンセル」などが挙げられます。会話の流れもある程度パターンがありますので、たくさんのシチュエーションにあらかじめ触れておくと正答率が上がるでしょう。
図表が添付されている問題は後半に登場します。こうした問題は基本的に、図表だけ、また音声だけでは答えがわかりません。双方の情報を正しく処理して答えを見つける必要があります。
正解のコツは図表を見ながら会話を聞くことです。日本語でも話を聞きながら資料と照らし合わせることがあるかと思います。英語でも同じことができるよう目指しましょう。
また、図表と会話の情報を処理しながら答えを見つけるため、少し回りくどい方法で解く必要があります。例えば、電車の時刻表が添付されていて「男性は何時の電車に乗るか?」という問題では、直接男性が乗る電車の時刻は語られないと考えましょう。「この次の次の電車」といった情報で間接的に男性が乗る電車が示され、時刻表と照らし合わせて初めて正確な時刻がわかる……といった解き方が予想されます。
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Part3は音声のボリュームが大きく情報も多いことから、とても難しいPartです。しかし、事前に対策をしっておくことで、大幅に解きやすくなります。実際のコミュニケーションに生かされる部分も多いため、ぜひPart3での高得点を目指してみてください。
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