TOEIC Bridge® Testsとは?特徴・概要・勉強法を網羅的に解説

TOEIC®に「TOEIC Bridge® Tests」というテストがあるのを知っていますか?

TOEIC Bridge® Testsは、英語を勉強し始めた人や学び直しをしている人におすすめのテストです。

この記事では、TOEIC Bridge® Testsの特徴やTOEIC® Testsとの違いを紹介します。

高得点を取るための勉強法も紹介しますので、TOEIC Bridge® Testsに興味のある方は参考にしてみてください。

TOEIC Bridge® Testsとは

TOEIC®には、「TOEIC® Test」と「TOEIC Bridge® Test」の2つのテストがあります。

「TOEIC® Testは知っているけれど、TOEIC Bridge® Testは聞いたことがない」という人もいるのではないでしょうか。

TOEIC Bridge® TestはTOEIC® Testよりも易しめで、英語初心者〜中級者向けの内容となっています。

まずは、TOEIC Bridge® Testの特徴から解説していきます。

TOEIC Bridge® Testsの特徴

TOEIC Bridge® Testsは、「Listening & Reading」と「Speaking & Writing」の2つに分かれており、「聞く・読む・話す・書く」の4つの英語力を測定できるテストです。

日常会話やメール、SNSなど、現代のコミュニケーションシーンを想定して作られています。

具体的には、外食(レストラン・予約)や娯楽(映画・音楽・美術館)、旅行(道案内・ホテル)のような、普段の生活に密接したシーンです。

そのため、実際の場面に即した英語力を測れるテストといえるでしょう。

TOEIC Bridge® Testsを受験するメリット

英語初心者や学び直し中の人でも受験しやすいことが、TOEIC Bridge® Testsのメリットのひとつです。

TOEIC Bridge® TestsはTOEIC® Testsと比べ、問題数や試験時間が半分になっていたりレベルが易しくなっていたりするので、初心者の人でも比較的取り組みやすいテストといえます。

問題数やレベルなどに違いはありますが、出題形式についてはTOEIC Bridge® TestsとTOEIC® Testsは似ています。

そのためTOEIC® Testsの練習としても役に立つでしょう。

TOEIC Bridge® TestsとTOEIC® Testsの違い・注意点

前述したように、TOEIC Bridge® TestsはTOEIC® Testsと比べて易しめのテストです。

いっぽうTOEIC® Testsは難度が高く、留学経験者や通訳など、英語を仕事としている人たちでも難しいと感じる場合もあります。

レベル以外にも、TOEIC Bridge® TestsとTOEIC® Testsには以下のような違いがあります。

TOEIC® TestsListening & ReadingTOEIC Bridge® TestsListening & ReadingTOEIC® TestsSpeaking & WritingTOEIC Bridge® Tests
Speaking & Writing
問題数・試験時間200問・約2時間100問・約1時間19問・約80分17問・約52分
テスト結果10〜990点(5点刻み)30〜100点(1点刻み)0〜200点(10点刻み)30〜100点(1点刻み)
受験料7,810円(税込)4,980円(税込)10,450円(税込)9,350円(税込)
出題テーマ日常生活・ビジネス日常生活日常会話・ビジネス日常会話

なお、履歴書に書く際はTOEIC® Testsの点数を書くのが一般的です。

就職活動などで英語力をアピールしたい場合はTOEIC® Testsを受験しましょう。

TOEIC Bridge® Testsの概要

ここからは、TOEIC Bridge® Testsのテスト内容や申込み方法について解説していきます。

TOEIC® Testsと異なる部分もあるので、申込み時やテスト本番で戸惑うことのないように、あらかじめ確認しておきましょう。

TOEIC Bridge® Testsのテスト形式

TOEIC Bridge® Testsのテスト形式を、Listening & Reading・Speaking & Writingにわけて紹介します。

TOEIC Bridge® Tests Listening & Reading

Listening(50問・約25分間)、Reading(50問・35分間)の合計100問のテストで、解答方法はすべてマークシートです。

テストは英文のみで構成されており、英訳や和訳の設問はありません。

【参考】IIBC「サンプル問題|TOEIC Bridge Listening & Reading Tests」

TOEIC Bridge® Tests Speaking & Writing

Speaking(8問・約15分間)、Writing(9問・約37分間)の合計17問のテストで、試験会場でパソコンとヘッドセットを使用して受験します。

問題文はすべて英語です。

Speakingはパソコンに向かって音声を吹き込み、Writingはパソコンに向かって文章を入力することで解答します。

【参考】IIBC「サンプル問題|TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests」

TOEIC Bridge® Testsの点数と英語レベル

TOEIC Bridge® Testsの点数がどのくらいの英語レベルにあたるのか、見ていきましょう。

TOEIC Bridge® Testsで50点を取得できれば、初歩的な英語力が身につき始めた段階といえます。

簡単な単語や身近なテーマの短文をようやく理解できるレベルです。

65点を取得できるようになると、中学卒業レベルの英語力があるといってもよいでしょう。

よく使われる単語や基本的な文法を使った短い文なら読み書きが可能です。

身近なテーマに関する話題も、話の大枠を理解できるでしょう。

TOEIC Bridge® Testsで85点というと、TOEIC® Testsに換算すると500点台になります。

高校卒業程度の英語力に相当し、単語や文法など基本的な英語力が身についているといえます。

85点以上取得できた人はTOEIC® Testsに挑戦し、さらなる英語力の向上をめざすとよいでしょう。

TOEIC Bridge® Testsの受験日程と申込み方法

TOEIC Bridge® Testsは、Listening & Reading、Speaking & Writingのどちらも年6回試験があります。

受験地は Listening & Readingが全国23カ所、Speaking & Writingが14カ所です。

どちらも「TOEIC®申込みサイト」から申込みが可能で、申込みの際には会員登録が必要です。

ログインすると「TOEIC Bridge® Tests Listening & Reading」「TOEIC Bridge® Tests Speaking & Writing」の選択画面が出てくるので、受験するものを選びましょう。

その後は、申込み項目に沿って入力します。

受験料の支払いは、クレジット決済とコンビニ決済から選択できます。

申込みが完了したら通知メールが届くので確認しましょう。

【参考】IIBC「テスト日程・申込|TOEIC Bridge Listening & Reading Tests」
【参考】IIBC「テスト日程・申込|TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests」

TOEIC Bridge® Testsで高得点を取るための勉強法4選

TOEIC Bridge® Testsで高得点を取るための勉強法を4つ紹介します。

  1. TOEIC Bridge® Testsの全体像を知る
  2. 英語の音に慣れる
  3. 中学レベルの英語力をつける
  4. 演習問題に取り組む

それぞれ確認していきましょう。

①TOEIC Bridge® Testsの全体像を知る

まずはTOEIC Bridge® Testsの全体像をおさえておきましょう。

あらかじめどんな問題が出るか知っておくことで、効率的に勉強を進められます。

全体像を把握するには「TOEIC Bridge® Tests公式ガイドブック」がおすすめです。

Listening ・ Reading ・ Speaking ・ Writingの4つの技能に対応しており、すべてのテスト形式をくわしく紹介しています。

また、 Listening & Reading、Speaking & Writingそれぞれのテストが1回分収録されています。

問題だけでなく、解答例や和訳、音声スクリプトも掲載されているので、復習も可能です。

ほかにも、TOEIC®を実施・運営する「国際ビジネスコミュニケーション協会」が運営しているYouTubeチャンネルもおすすめです。

テスト形式の解説だけでなく、効率的な英語学習についても紹介しているので、確認してみるとよいでしょう。

【参考】YouTube「TOEICjapan」

②英語の音に慣れる

英語には、日本語とは異なる特有のリズムがあります。

英語を聞き取れないのは、このリズムの違いに慣れていないからです。

聞き取れるようになるには、英語の音に慣れる必要があります。

そのためには、とにかく日常的に英語に触れることが大切です。

「リスニングをしよう」と身構えるのではなく、日常的に英語の音に触れることを意識しましょう。

テレビやラジオなどの英語番組や、参考書に付属している音声教材、YouTubeなどが活用できます。

英語を聞いた後は、実際に声に出してみましょう。

発音やアクセントなど、すべて真似してみてください。

実際に声に出すことで次第に英語のリズムが身につき、リスニング問題も聞き取れるようになります。

なおリスニングスキルは一朝一夕でつくものではありません。

英語学習を始めると決めたら、早めに対策するとよいでしょう。

③中学レベルの英語力をつける

TOEIC Bridge® Testsには中学レベルの英語知識が多く出題されます。

まずは、中学レベルの単語力・文法力を強化しましょう。

基本的な単語や文法がわからない状態では、そもそも問題に太刀打ちできません。

単語や文法など英語の基礎部分をマスターすることが、その先のスムーズな英語学習につながります。

基礎英語力の向上には、中学校で習う文法の総復習ができるテキストや、中学レベルの単語帳を活用するのがおすすめです。

繰り返し解き知識を定着させましょう。

④問題演習に取り組む

TOEIC Bridge® Testsの問題集などを活用して、問題演習を行うことも重要です。

問題演習に取り組むことで、実際のテスト形式に慣れることができます。

単語や文法に関する知識を定着させることや、問題を最後まで解ききる集中力を養うことにも役立つでしょう。

ある程度勉強を進めた段階で問題演習を取り入れ、自分が強化したいパートを重点的に勉強するのがおすすめです。

問題を解いたら解きっぱなしにせず、必ず復習を行ってください。

解説を読んで間違えた原因を探ると、次につながりやすいでしょう。

問題演習に取り組む際は、時間配分を身につけるためにも、実際の試験と同じように時間を計りながら取り組みましょう。

まとめ

本記事ではTOEIC Bridge® Testsの概要について紹介しました。

ポイントは以下の通りです。

  • TOEIC®には、TOEIC® TestsとTOEIC Bridge® Testsの2種類のテストがある
  • TOEIC Bridge® Testsは英語初心者~中級者向け
  • TOEIC® TestsとTOEIC Bridge® Testsは、問題数や試験時間など異なる点があるので確認しておこう
  • TOEIC Bridge® Testsで高得点を取るには、問題の全体像を把握した上で、基礎英語力を身につけよう

英語の勉強を始めたばかりの人や、学び直し中の人は、TOEIC Bridge® Testsを受験してみてはいかがでしょうか。

TOEIC Bridge® Testsで85点以上取得できた人や、就職活動などで点数の提示が必要な人は、TOEIC® Testsにも挑戦してみてください。