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TOEIC®とTOEFL®の違い一覧&スコア換算表|どっちがいい?にも回答

TOEIC®とTOEFL®の違い一覧&スコア換算表|どっちがいい?にも回答

「英語力を示すために試験を受けたいが、TOEIC®とTOEFL®どちらがよいの?」と迷っていませんか?

英語力を判定するテストは複数あるため、迷ってしまうのも無理はありません。

この記事では、TOEIC®とTOEFL®の違いやそれぞれの特徴を解説します。

記事後半ではTOEIC®・TOEFL®以外の英語試験についても特徴をお伝えするので、どのテストを受けるか迷っている人はぜひ最後までご覧ください。

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TOEIC®とTOEFL®、どっちを受けるべき?

TOEIC®とTOEFL®は、アメリカの非営利テスト開発機関であるETSによって制作された、英語力を測るための検定試験です。

両方とも有名な英語試験なので、どちらを受けるべきか迷ってしまうことがあるかもしれません。

 そのようなときは試験結果を何に活用したいのかによって、どちらを受けるか検討するとよいでしょう。

たとえば、英語力を必要とする会社への就職や転職に活用したい場合はTOEIC®、海外大学への留学に活用したい場合はTOEFL®の受験がおすすめです。

TOEIC®とTOEFL®には具体的にどのような違いがあるのか、次項でくわしく紹介します。

TOEIC®とTOEFL®の違い

まず、TOEIC®とTOEFL®の違いについて一覧表でみていきましょう。

ここでのTOEIC®は「TOEIC® Listening & Reading Test(公開テスト)」、TOEFL®は「TOEFL iBT®テスト」とします。

TOEIC®TOEFL®
活用目的おもに就職おもに留学
試験内容リスニングセクション(Part1~4)とリーディングセクション(Part5~7)で構成リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングのセクションで構成
問題傾向日常生活・ビジネスシーンに関する問題大学の講義や会話、学術的なテーマの問題
問題数200問54問
スコア10~990点0~120点
試験時間約2時間約2時間
受験費用7,810円(税込)245USドル
受験資格なし

年齢制限などもなく、誰でも受験可能

なし

年齢制限などもなく、誰でも受験可能

受験者数192万2,000人(2023年度)過去に延べ4,000万人以上(2024年2月現在)
受験地全国65か所(2024年度)
おもに高校や大学などの施設
全国のテストセンター
解答形式マークシート方式パソコンで解答
年間の試験実施回数年間18回

(2024年度/地域によって異なる)

年間120回以上
勉強法公式教材・問題集や公式eラーニング、スマートフォンアプリなど公式教材や問題集、無料動画・セミナーの視聴など

TOEIC®の特徴

TOEIC®はETSが開発したテストで、日本ではIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)が運営しています。

Part1〜4のリスニングセクションと、Part5〜7のリーディングセクションで構成され、配点はリスニング、リーディングとも5〜495点、計10〜990点です。

一方、TOEIC®は日常生活やビジネスシーンを想定した問題が多く出題されるため、TOEIC®の学習を通じて、日常やオフィスでの実践的なコミュニケーション能力を習得できます。

近年、学校の入学試験や企業の英語能力評価にも採用されるなど、国内の多くの場で活用が進められています。

海外での認知度はあまり高くありませんが、日本で就職や転職を行う場合には大きなアピールポイントとなるでしょう。

TOEIC®の概要や特徴についてはこちらの記事でくわしく解説しています。TOEIC®の全体像をつかむために、ぜひお役立てください。

TOEFL®の特徴

TOEFL®もETSが開発したテストで、日本ではETS Japan合同会社が運営しています。

リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングという4つのセクションで構成され、配点は各セクション0~30点の計0~120点です。

スピーキングとライティングは統合型問題で、同時に複数の技術を測定できます。

TOEFL®では、おもに大学・大学院レベルの学術的な英語力が問われます。

TOEIC®に比べて日本国内での知名度は低いですが、海外の大学・教育機関からの評価が高く、海外留学や進学の際にアピールしやすいでしょう。

そのため、とくに海外留学に向けて英語試験を活用したいという人にはおすすめです。

TOEIC®・TOEFL®のスコア換算

TOEIC®とTOEFL®のスコアは、単純に比較できるものではありません。TOEIC®とTOEFL®では、試験内容や測定する英語力などが異なるためです。

しかし、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という指標を用いてスコア換算を行えば、TOEIC®・TOEFL®のスコア比較が可能になります。

CEFRとは、外国語能力を同一の基準で評価するための国際指標です。

TOEIC®・TOEFL®のスコアは、CEFRを用いるとそれぞれ以下のように示されます。

CEFRTOEIC® L&RTOEFL® iBT
ListeningReading
C2
C1490~455~120~95
B2400~385~94~72
B1275~275~71~42
A2110~115~
A160~60~

【出典】「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」(文部科学省)

【出典】IIBC「TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表

CEFRでは、英語力をA1~C2までの6段階で評価します。A1は初心者レベル、C2ではほぼネイティブ並みの上級レベルの英語力という意味です。

TOEIC®のスコアはスコア別にA1~C1レベル、TOEFL®はB1~C1レベルに相当します。

TOEIC®・TOEFL®以外の英語試験

TOEIC®・TOEFL®以外の英語試験には、以下のようなものがあります。

  • 英検
  • IELTS
  • GTEC

それぞれの英語試験の概要や特徴について、くわしくみていきましょう。

英検

英検(実用英語技能検定)とは、公益財団法人 日本英語検定協会が主催する、国内最大規模の英語検定試験です。

英検には、合否判定にくわえて英検CSEスコアとよばれる独自の指標があります。

英検CSEスコアでは、各級で技能別に英検CSEスコアの満点が設定されています。

これにより、技能別に今の実力と目標とする英語力との差を確認できるのが特徴です。

英検は1級から5級まで7つの級に分けられており、3級以上になると一次試験(筆記試験)合格者のみを対象に二次試験のスピーキング試験も行われます。

各級に「高校卒業程度」「大学中級程度」といった推奨目安も設けられているので、受験を検討する際は参考にするとよいでしょう。

多くの高校や大学で、入学試験や単位認定などに活用されている試験です。

IELTS

IELTS(アイエルツ)とは、「ブリティッシュカウンシル」「IDP:IELTSオーストラリア」「ケンブリッジ大学英語検定機構」が共同運営する資格試験です。

日本国内での実施・運営は、公益社団法人 日本英語検定協会が行っています。

140か国、合計1万1,000以上の機関が認定するなど、世界的に認められた英語運用能力試験のひとつです。

試験には以下の2つのタイプがあり、試験問題も異なります。

  • アカデミック・モジュール:大学の講義、学術論文など学術的な会話や場面を想定した問題
  • ジェネラル・トレーニング・モジュール:日常生活や職場でのやり取りを想定した問題

試験結果は、合否判定ではなく1.0から9.0のバンドスコアで示されます。

海外留学や海外での就業などを目指している人におすすめの英語試験です。

GTEC

GTEC(ジーテック)とは、株式会社 ベネッセコーポレーションが実施している英語コミュニケーション能力試験です。

「話す」「聞く」「書く」「読む」という4つの技能を、実践的な状況設定で測定します。

 

GTECには対象別に3種類のテストがあります。レベル別に10の問題タイプに分かれているのが特徴です。

小中学生向けのGTECでは授業で学んだ英語を楽しみながら試せる問題、中高生向けのGTECでは実生活や留学場面でのやり取りを想定した問題が出題されます。

大学生・社会人向けのGTECで問われるのは、多角的な英語力やビジネス・生活に直結した内容です。

GTECのスコアは多くの大学・短期大学の出願基準としても使われており、

一定のスコアを取得していれば、みなし得点化や試験の代替、加点などで優遇される場合もあります。

TOEIC®とほかの英語試験を同時に勉強できる?

結論からいうと、TOEIC®とほかの英語試験を同時に勉強するのは、あまりおすすめしません。

ここまで紹介してきたように、英語試験によって活用場面や出題傾向、試験内容が異なるからです。

もちろん、時間や気持ちに余裕がある場合は、同時に勉強を進められるかもしれません。

さまざまなジャンルの英語を勉強することで新鮮味を感じ、モチベーションが上がる人もいるでしょう。

ただ、両方の学習が中途半端になってしまっては元も子もありません。

受験の目的を再確認し、自分にとって今もっとも必要な試験はどれなのか、もう一度検討してみましょう。

そのうえで、同時に受験することを決めたのであれば、それぞれの英語試験に合った対策をすることが重要です。

英語力を高めることだけを目指すのではなく、各試験の問題傾向を把握し、それに合わせた方法で学習を進めていきましょう。

TOEIC®の勉強法についてはこちらの記事で紹介しています。

受ける人の属性や英語レベルに応じた勉強法をお伝えしますので、TOEIC®の勉強をはじめる際の参考にしてみてください。

まとめ

今回はTOEIC®とTOEFL®の違いや、ほかの英語検定試験の特徴を紹介しました。

ポイントは以下のとおりです。

  • 就職や転職に活用したい場合はTOEIC®がおすすめ
  • 海外留学に活用したい場合はTOEFL®がおすすめ
  • CEFRを活用すれば、TOEIC®とTOEFL®のスコアを比較できる
  • TOEIC®・TOEFL®以外の英語試験には、英検・IELTS・GTECなどがある

TOEIC®・TOEFL®やその他の英語試験には、それぞれ特徴があります。

試験によって活用シーンも異なるので、自分の活用目的に合うものを選んで、学習を進めましょう。