TOEICの点数別の英語レベルを紹介!目指すべきスコアや点数アップのコツ

TOEICでわかる英語レベルを点数別に紹介!目指すべきスコアも

TOEICのスコアは、英語力を測る重要な指標として広く知られています。

平均点は600点前後で、実力を着実に伸ばすには継続的な学習が欠かせません。

多くの企業が採用や昇進の基準としてTOEICスコアを重視しており、キャリアアップのためにも点数アップを目指す人が増えています。

本記事では、点数ごとの英語レベルの特徴や効果的な学習方法など、TOEICに関する情報をわかりやすく解説します。

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TOEICの点数に関する基礎知識

TOEICを受験する前に、点数についての基礎的な情報を知っておくことが大切です。

まずは、TOEICの配点や平均点を確認しておきましょう。

 

TOEICの配点

TOEICの点数は、リスニング5〜495点、リーディング5〜495点、合計10〜990点の5点刻みで採点されます。

合格・不合格はなく、公式認定証とよばれる結果の証明書には、セクション別とトータルの点数が記載されます。

 

TOEICの最低点数は10点です。つまり、全問不正解でも10点は取れることになります。

最低点数が10点である、全問不正解でも10点は取れるという点には、疑問を感じる人もいるかもしれません。

このようなことが起きるのは、TOEICの点数が「スコアの同一化」とよばれる統計処理によって算出された換算点だからです。

単純にそのままの素点(正答数×5点)ではなく、問題の難易度によってスコアに差が出ないよう計算されているのです。

そのため、TOEICでは数問間違えても、990点の満点が取れることがあります。

 

なお、TOEICは正答数にもとづいて採点されます。間違えたからといって、減点されることはありません。

マークシート方式ですので、答えに迷った場合でも回答しておくとよいでしょう。

TOEICの平均点

平均点は実施回によって多少の違いはあるものの、概ね600点前後となっています。

2023年度612点
2022年度608点
2021年度611点

平均点を中心に、全受験者のおよそ半数が495〜745点のスコア帯に含まれています。

点数配分はリスニング・リーディングともに495点ですが、リスニングのほうが平均点が高めです。

また、TOEICの平均点は、学生と社会人を比較すると少し差があるようです。

「TOEIC Program DATA&ANALYSIS 2023」のデータによると、学生よりも社会人の方が平均点が57点高くなっています。

社会人638点
学生581点

 この理由は、社会人の方が学生よりも英語学習歴が長いことが考えられます。

つまり、継続して学習することがTOEICの点数アップにつながっていると言えるでしょう。

TOEICの点数からわかる英語レベルの目安

スコアレベル/目安
400点未満簡単な会話も部分的にしか理解できない
400点台相手がゆっくり話してくれると限定的にコミュニケーションがとれる
500点台簡単なフレーズ程度には理解可能だが、長文や複雑は表現にはついていけない
600点台仕事関係での短い文章を理解でき、海外旅行で買い物や食事に困らない
700点台英語での仕事ができるようになり、日常生活にあまり不自由がなくなってくる
800点台会議で自分の意見を述べたり、複雑な会話でも適切に対応できたりするようになる
900点台ネイティブレベルディスカッションや専門書の読解ができる

 上記は、あくまでもわかりやすくするために大まかな目安を記載しています。

くわしくはTOEICの公式ページに「Score Descriptor Table(レベル別評価の一覧表)」が掲載されていますので、あわせてご覧ください。

【400点台】中学卒業程度

中学校レベルの英語を身につけていて、なおかつTOEIC未受験の場合、初受験では400点前後取得できると考えられます。

英語力としては極めて基本的なレベルであり、アピールできるスコアではありません。

中学生レベルの英語が不十分な場合は、スコアは当然さらに下がります。

英語に苦手意識がある人やそれまで英語を本格的に勉強していなかった人であれば、初受験でこれくらいのスコアになることが多いのではないでしょうか。

 英語力の向上をめざすのであれば、このスコア帯にとどまるのはおすすめできません。英語力の基礎強化に努め、スコアアップをめざしましょう。

【500点台】高校卒業程度

500点を取得するためには、中学英語をマスターし、さらに高校英語を身につける必要があります。

まだ、英語力を証明するスコアとしては心もとなく、アピールに使うのは難しいでしょう。

一方で、初回のTOEICのスコアとしては十分です。

 500点を目標にする場合、高校英文法の習得をおすすめします。

この時点ではTOEICの対策本にこだわる必要はないため、自分が読みやすいと感じる参考書を書店で見つけてください。

文法の説明と演習が掲載されている参考書が好ましいでしょう。

高校英語をしっかりと身につけてTOEICに慣れていけば、600点到達も可能です。引き続き勉強しましょう。

【600点台】仕事や海外旅行で簡単な英語を理解できる

600点が取れていれば平均点以上の実力があると示すことができます。英語力をアピールできるスコアです。

多くの求人でも、TOEIC600点以上が好ましいスキルとして記載されています。

TOEICに取り組み始めた人には、最初の目標にしていただきたいスコアです。

 難易度としては500点と同じく高校英語で取得できるレベルと考えられていますが、TOEICへの慣れが求められます。

公式問題集を反復して、TOEICの問題形式や時間、頻出単語に慣れていきましょう。

600点まで到達できるということは、さらにスコアアップできるポテンシャルを秘めていることを意味します。

600点到達と同時にある程度自分の弱点が見えてくるかと思いますので、さらに学習を続けましょう。

【700点台】仕事や日常生活で英語で意思疎通ができる

700点は企業で昇進の条件になることも多いスコアです。

600点は基礎力と公式問題集の反復で到達できますが、700点は難しい文法の知識や長文読解力がなければ取得できません。

各パートに合わせた攻略法も求められます。

700点オーバーを目的としたTOEIC対策本は多いため、600点からのスコアアップをめざす場合はそちらを利用してみてはいかがでしょうか。

駆け足でスコアアップしてきた場合は基本を忘れがちなため、基礎の復習と新知識の学習を同時に行っていきましょう。

【800点台】英語で十分にコミュニケーションができる

訪日外国人に対して報酬をもらって観光案内をする場合は、通訳案内士の資格が必要です。

TOEIC840点は、この通訳案内士の英語試験免除条件として設定されています。

少なくとも英語でのコミュニケーションが不自由なくできなければ取得できない難易度といえるでしょう。

 【900点台】ネイティブレベルに英語を使いこなせる

TOEIC900点以上は、受験者の上位4%しか到達できない、ハイレベルな英語力を示すスコアです。

ネイティブスピーカーとのディスカッションや、専門性の高い英文資料の読解もこなせます。

ビジネスの現場では、英語での電話会議や緊急の対応も余裕を持って対応できるでしょう。

また、長文の契約書や技術文書なども、正確かつスピーディーに理解できます。

外資系コンサルティングや金融機関など、高度な英語力が要求される職場でも、即戦力として活躍できるレベルです。

TOEIC900点以上の点数は、英語でのコミュニケーションにおいて、ほぼ完璧な実力を持っていることを証明します。

TOEICでめざすべき点数は?

TOEICではいったい何点をめざせばよいのでしょうか。ビジネスパーソンと大学生に分けて、それぞれ紹介します。

【ビジネスパーソン】めざす点数は目的による

ビジネスパーソンがめざす点数は目的によって異なります。

【570〜810点】英語で仕事

英語を使って仕事をしたい人は、570〜810点をめざしましょう。

TOEIC公式サイトによると、企業が海外部門の社員に期待する点数がこのあたりとされています。

海外出張や海外赴任の要件としてTOEICの点数を参考にしている企業も半数以上にのぼるため、より高い点数をめざして勉強を続けましょう。

 【600点】海外出張

海外出張に行きたい人は600点が目安です。

600点あれば、本格的な商談は難しいものの、最低限の打ち合わせなどは可能でしょう。

【730点】海外駐在

また、海外での駐在をめざす人は730点が目安です。

730点は、海外に駐在してなんとか商談をこなせるレベルです。

質疑応答となるとやや難しさを感じることも多いでしょうが、プレゼンテーションはスムーズにできるでしょう。

仕事で英語を使わない場合

仕事で英語を使うことがない人でも、TOEICの点数によって評価されることがあります。

TOEICの点数を昇進や昇格の参考にしている企業は約4割、報奨金や資格手当の参考にしている企業は約3割にのぼります。

なかには「スコア740点以上で5万円の報奨金を支給する」といった制度を設けている企業もあるようです。

TOEICの調査によると、約8割の企業が「英語をビジネスにおいて重要なスキルである」と考えていることがわかりました。

多くのビジネスパーソンにとって、TOEICで点数を取ることは企業内での評価につながります。

やりたい仕事をしたり、企業内での評価を高めたりするためにも、自分に適した目標点数を設定することが大切です。

 

【大学生】まず600点をめざそう

大学生はまず600点をめざしましょう。

TOEICの調査によると、約半数の企業がTOEICの点数を採用時の参考にしているとのこと。

海外に支社を展開する企業においては、90%以上がTOEICを参考にしているようです。

 

大学生の平均点は受験者全体の平均点よりやや低めとなっているため、受験者全体の平均点である600点程度取れれば、ある程度の英語力をしめせるでしょう。

とはいえ、めざす業種によっては、それ以上のスコアが求められることもあります。

とくにマスメディアなどの人気業種の場合、新入社員の平均点が600点以上というケースもあるようです。

そのようなケースでは、600点取得していても大きなアピールにはなりにくいかもしれません。

人気の業種で英語力をアピールするなら、600点以上のスコアをめざしましょう。

 

たとえスコアがそれほど高くなくても、TOEICを受験すること自体に好印象をもっている企業も多くあります。

時間に余裕がある人は就活前に受験しておくのがおすすめです。

 TOEICのスコアアップを目指すコツ

TOEICのスコアアップには地道な努力が欠かせません。

しかし、効率的な学習方法を知り、継続的に取り組むことで、確実に点数を伸ばすことができます。

  • 毎日少しでも勉強を続ける
  • スマホでの学習で習慣化する
  • 単語・文法・リスニングの基礎固めをする
  • 試験問題を解いて慣れる

学習のコツを詳しく見ていきましょう。

毎日少しでも勉強を続ける

TOEICの勉強は、毎日コツコツと続けることが大切です。

一度に長時間勉強するよりも、毎日15分でも続けるほうが効果的です。

例えば以下のように、自分の生活リズムに合わせた学習時間を作りましょう。

  • 朝起きてすぐに英単語を10個覚える
  • 通勤電車でスマホアプリで学習する
  • 寝る前に短い英文を読む など

継続することで、英語が日常の一部になり、自然と実力が伸びていきます。

スマホでの学習で習慣化する

スマートフォンを活用すれば、いつでもどこでも手軽に英語学習ができます。

スタディングのTOEIC® TEST 対策講座では、スマホ一つで「読む・聞く・話す・書く」の学習を全て練習できます。

ミニテスト・本番形式模試もあり、問題演習量も充実しているのが特徴です。

スマホなら通勤・通学中や休憩時間に、周りの目を気にせず学習できるので続けやすいでしょう。

また、学習記録が残るので、自分のがんばりを実感することもできます。

単語・文法・リスニングの基礎固めをする

TOEICで高得点を取るには、基礎をしっかり固めることが重要です。

まずは、TOEICでよく出る単語を覚えることから始めましょう。

文法は中学・高校で習った内容が中心なので、基本的なルールを復習します。

リスニングは、英語を聞きながら文字で確認する練習をすると効果的です。

一つずつ着実に理解を深めていけば、必ず点数アップにつながります。

試験問題を解いて慣れる

TOEICは時間との戦いでもあります。

本番で実力を発揮するには、実際の試験問題を解く練習が欠かせません。

模試教材を使って、時間を計りながら問題を解く練習をしましょう。

最初は時間内に解ききれなくても、繰り返し取り組むうちに、解くスピードが上がっていきます。

また、間違えた問題は必ず復習して、同じ失敗を防ぎましょう。

まとめ

今回のポイントをおさらいしておきましょう。

  • TOEICはリスニング・リーディング合わせて10~990点の5点刻みで採点されます。
  • 平均点はおよそ600点。平均点を取れれば、基本的な英語力をアピールできます。
  • 英語を使う仕事をしたい人は570〜810点程度をめざすのがおすすめです。
  • 大学生は就職試験などで英語力をアピールできる600点をめざしましょう。

TOEICをどう生かしたいかによって、目指すスコアは異なります。

自分の目標点数を明確にし、その目標点数を取れるよう勉強を始めましょう。

早期にTOEICのスコアアップを目指す方にはスタディングTOEIC® TEST 対策講座がおすすめです。

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