TOEIC®550点の英語レベルまるわかり!勉強法や勉強時間、さらなる英語力アップのポイントも

TOEIC®550点は平均スコアをやや下回るものの、基礎的な英語力が身についているレベルと言えます。

はじめてTOEIC®を受験する人やしばらく英語学習から離れていた人は、まずこのラインを目指してみてはいかがでしょうか。

この記事では、TOEIC®550点の英語レベルをいろいろな角度から解説します。

記事後半では550点をとるための勉強法や勉強時間についてもお伝えするので、最後まで読んでみてください。

TOEIC®550点の英語レベルは中級程度

TOEIC®550点は、日常会話や、限られた範囲内における業務上のやりとりが英語でできるレベルです。

基礎的な英語力は身についており、より高い英語力を目指すスタートポイントと言えます。

就職活動では、600点以上のスコアを求められることが多いものの、550点を採用基準としている企業もあるようです。

ここでは、TOEIC®550点のレベルや具体的な能力、英検との比較について解説します。

なお、一般的にTOEIC®と言うと「TOEIC® Listening&Reading」のことを指すことが多いため、この記事でもTOEIC® Listening&Readingについてお話しします。

TOEIC®550点は受験者の中でどのくらいのレベル?

2021年〜2023年のTOEIC®平均スコアは約600点なので、550点は平均スコアをやや下回るレベルです。

2023年度のテストにおいて545点以上とっている受験者は全体の65.1%であり、過半数の受験者が550点をクリアしていることがわかります。

受験者の属性によって平均点が異なる点を踏まえもう少しくわしく見てみると、2023年度の属性別平均スコアは以下のようになっています。

  • 社会人:639点
  • 大学生:596点
  • 高校生:510点

TOEIC®550点は、高校生の平均スコアを上回っている一方で、大学生の平均スコアには満たないレベルであることがわかります。

TOEIC®550点でできること・できないこと

TOEIC®550点のレベルでできることは、日常会話や基本的な読み書きです。

日常生活でのリスニングやリーディングが可能で、基本的な単語や文法は身についていると言えます。

英語で指示を受けることや、業務でよく使われる英語を理解することはできるでしょう。

いっぽう、できないことには、複雑な英文を理解することやビジネスシーンで臨機応変に対応することなどがあげられます。

550点のレベルでは、専門的な英語のやりとりやシーンにあわせた柔軟な対応は難しいです。

海外での営業や海外企業との取引などの業務に携わりたいのであれば、TOEIC®550点レベルでは英語力が不足していると言えます。

TOEIC®550点は英検2級レベルに相当

TOEIC®と英検(実用英語技能検定)を単純に比較することはできません。

しかし、外国語の能力レベルを示す国際基準「CEFR(セファール)」を使うと、TOEIC®スコアを英検に換算することが可能です。

CEFRとTOEIC®、英検のレベルについてまとめたのが以下の表です。

CEFRTOEIC® 英検
リスニングリーディング
C2
C1490~495455~4951級
B2400~485385~450準1級
B1275~395275~3802級
A2110~270115~270準2級
A160~10560~1103級

TOEIC®550点はCEFRではレベルB1程度です。

英検では2級がレベルB1なので、TOEIC®550点は英検2級レベルに相当すると言えます。

TOEIC®で550点とるための勉強法

TOEIC®で550点とるには約58%の正解率が必要です。

TOEIC®は正解数に応じてスコアが決まるため、難易度が低い問題を50問正解するのと、難易度が高い問題を50問正解するのとでは、スコアが同じになります。

確実にスコアをとるためには、難易度の低い問題から対策するのがおすすめです。

同時に、単語や文法といった英語の基礎をかためることも重要です。

単語学習では、見て覚えるだけでなく、何度も口にして耳でも覚えることを意識しましょう。

単語単体ではなくフレーズで覚えるのも効果的です。

また、TOEIC®では中学レベルの文法問題が多く出題されます。

中学レベルの文法教材を活用し、基礎力アップを目指しましょう。

TOEIC®550点に向けて、基礎をしっかりと身につけたい人はこちらの記事を参考にしてください。

こちらの記事は600点を目指す方向けの内容です。

ある程度基礎が身についてきたと感じる方はこちらの記事も参考にしてください。

TOEIC®で550点とるための勉強時間

TOEIC®で550点とるための勉強時間は、今までの勉強量や英語の基礎力によって異なります。

まずはTOEIC®公式問題集を使って今の実力を把握しましょう。

公式問題集には練習テストが掲載されているので、本番のように時間をはかって取り組みます。

今のおおよそのスコアを知り、何点アップする必要があるのかを確認することで、目安となる勉強時間を算出できます。

一般的に、TOEIC®で100点アップするには200時間〜300時間が必要と言われています。

たとえば、今350点の人が550点を目指す場合は200点のスコアアップが必要なので、400~600時間がひとつの目安です。

「100点アップさせるための勉強時間は200時間〜300時間」ということを参考に、勉強時間を算出してみましょう。

TOEIC®問題集のおすすめポイントや活用方法はこちらの記事で紹介しています。

TOEIC®で550点とれたら…さらなるスコアアップを目指そう!ポイント3選

TOEIC®で550点とれたら、徐々にスコアアップを目指していきましょう。

スコアアップに必要なポイントを3つ紹介します。

  • 勉強時間を確保する
  • 単語力や文法力を高める
  • 自分の弱点を把握し、それに応じた対策をする

ひとつずつ見ていきます。

勉強時間を確保する

TOEIC®は暗記だけで高得点がとれるテストではありません。

スコアアップするにはコツコツ勉強する必要があり、そのためには勉強時間を確保することが大切です。

「時間ができたら勉強する」というスタンスでは、勉強時間の確保は難しいです。

TOEIC®の勉強時間を先にスケジュールに組み込むようにするとよいでしょう。

まとまった時間を確保できない日は、通勤・通学時間や昼休みなどのスキマ時間も活用してみてください。

単語やリスニングはスキマ時間でも取り組みやすいので、習慣化することをおすすめします。

TOEIC®の勉強は筋トレに似ています。

1日だけ筋トレをしても筋肉がつかないように、TOEIC®も継続して勉強することが大切です。

勉強時間の確保やスケジュールのたて方はこちらの記事でくわしく紹介しています。

単語力や文法力を高める

TOEIC®で550点とるために、基礎的な問題や難易度が低い問題から対策することをおすすめしましたが、スコアアップするにはもう少しレベルの高い問題にも解答できることが求められます。

聞いたり読んだりしてすぐ理解できる単語と文法の数を増やし、英語力の土台をより強固なものにしていきましょう。

単語力と文法力を高めるには、音声を活用するのがおすすめです。

脳に多くの刺激を与えると知識が定着しやすくなります。

単語や英文を目で見るだけでなく、耳で聞いたり口に出したりするのもよい学習方法です。

音読トレーニングを取り入れたり、CDや音声ダウンロードなどがついている教材を活用したりするとよいでしょう。

自分の弱点を把握し、それに応じた対策をする

TOEIC®550点を取得した際に発行された公式認定証・デジタル公式認定証を参考に、自分の弱点を把握できます。

「ABILITIES MEASURED(アビリティーズメジャード・項目別正答率)」で自分の正答率と平均正答率を比べ、平均よりも低い部分の対策をしていきましょう。

公式認定証が手元にない人は、公式問題集の練習テストを活用し、弱点を確認するのもひとつの方法です。

また、スコアの差があまりなく弱点がわかりにくい人は、英語力の土台となる単語力や文法力を強化するのがおすすめです。

まずはTOEIC®550点レベルをめざして英語力をアップさせよう

TOEIC®550点のレベルや、550点とるための勉強法・勉強時間について解説しました。

  • TOEIC®550点は平均をやや下回るレベルで、英検では2級に相当する
  • 550点とるには、難易度が低い問題を確実に正解する必要があるため、基礎的な勉強が重要
  • 勉強時間は今の英語力によって異なるが、100点アップするには200時間〜300時間が必要
  • さらなるスコアを目指すには、勉強時間の確保や単語力・文法力の向上、弱点の克服がポイント

TOEIC®550点は、日常的なコミュニケーションが可能なレベルです。

まずは550点を目指して勉強を始めてみてください。