TOEICはアメリカの非営利団体・ETSが運営する世界共通の英語試験です。正式には、Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)と呼ばれます。日本で実施しているのはIIBC(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)です。
スコアで判定されるのがTOEICの大きな特徴といえます。合格・不合格ではなく、自分の現在地を数字で把握できるのが魅力です。アカデミックな内容ではなく、日常やオフィスなど実際のコミュニケーションを意識した問題の内容となっている点も高く評価されています。
いくつかのテストがTOEICとして実施されています。最も一般的なテストがリスニング、リーディングの能力を測る「TOEIC® Listening & Reading Test」です。通常、TOEICというときはこのテストを指します。
このほか、スピーキングとライティングを測る「TOEIC® Speaking & Writing Tests」、スピーキング単体を測る「TOEIC® Speaking Test」、初中級者向けの「TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests」「TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests」が実施されています。このように、確認したいスキルや英語力に応じてテストを選べる点もTOEICの魅力のひとつです。
現在は160カ国で実施されているグローバルスタンダードな英語試験となったTOEIC。日本をはじめアジア圏では企業の採用や昇進の基準になるなど、英語力を証明する試験として信頼されています。
TOEIC以外の英語試験としてTOEFL・英検が挙げられます。それぞれについて簡単にご紹介しましょう。
TOEFLはTOEICと同じく、ETSが運営する英語試験です。母国語が英語以外の人を対象としており、大学をはじめとしたアカデミックな環境で必要な英語力を測定します。そのため、世界にはTOEFLのスコアを入学や奨学金選考の際に求める大学は少なくありません。
TOEFLでは、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能が評価されます。また、現在はインターネットを経由して実施する「TOEFL iBT®テスト」が主流です。TOEICと同じようにスコアで技能を測定します。
英検(実用英語技能検定)は日本英語検定協会が実施する日本発の英語試験です。「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を測定します。5級(初級)、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級(上級)の7つのグレードに分かれている合否型の試験です。
試験が一次試験と二次試験に分かれている点も特徴です。一次試験ではリーディング、リスニング、ライティングの試験が、二次試験ではスピーキングの試験が行われます。一次試験で基準を満たさない場合は、二次試験に進めません。最終的に資格を取得するためには、一次試験・二次試験の双方に合格する必要があります。
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TOEICとTOEFL・英検の違いについてご案内しました。それぞれスコアをアピールできるポイントが違いますので、何かの目的で英語力を証明したい場合は受ける試験選びに注意しましょう。シンプルに英語力の向上を目指している場合は、どの試験を受けても無駄になることはありません。多くの英語試験に挑戦してみるのもおすすめです。
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