司法試験に合格する大学とは?大学別合格者ランキングで考える

司法試験と予備試験の合格者数、合格率を出身大学別でランキング
2019年9月10日更新

学習効果の高く、沢山の本を所蔵する大学の図書館

クエスチョンマーク 最近ニュースや新聞を見ていると、司法試験の受験には時間とお金がたくさんかかるというようなことが書かれていて、できるだけ早く、お金をかけずに司法試験に合格したいと思うようになりました。
早く司法試験に合格するためには、どこの大学に進むのがよいでしょうか?また、なるべくお金をかけないようにしたいです。
アンサーマーク 大学の講義だけで司法試験に合格することは、ハッキリ言って難しいです。モチベーションを高め、独りよがりの勉強になることを防ぐため、一緒に司法試験を目指す仲間が見つかる大学を選びましょう。また、大学によっては司法試験受験生専用の研究室や、独自の司法試験対策講座を設けているところもあるので、そうした大学も視野に入れるのが良いです。


司法試験受験の「2つのルート」を整理してみよう

まず、司法試験に合格するためには2つのルートがある、ということを最初にご説明します。

「法科大学院ルート」

法科大学院ルートは、大学卒業後、2年ないし3年の間、法科大学院で学び、修了することで司法試験の受験資格を得るルートです。法科大学院の修了は予備試験ほど難関でありませんが、時間的・経済的負担はかかります。

「予備試験ルート」

予備試験ルートは、予備試験に合格することで司法試験の受験資格を得るルートです。予備試験は誰でも受験できますが、合格率が非常に低い難関試験です。
近年では、大学在学中からチャレンジできる予備試験の人気が増加しています。
大学在学中には、ぜひ予備試験にチャレンジされることをおすすめします。

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司法試験、予備試験の合格者数・合格率ランキング

では、実際に司法試験合格者を多く出している大学はどこなのでしょうか。データを見て考えてみましょう。

司法試験合格者数・合格率

2019年総合合格発表 
法科大学院別結果 
合格順でランキング

順位 法科大学院名 受験者数 合格者数 合格率
1 予備試験合格者 385人 315人 81.8%
2 京都大法科大学院 201人 126人 62.7%
3 一橋大法科大学院 112人 67人 59.8%
4 東京大法科大学院 238人 134人 56.3%
5 慶應義塾大法科大学院 300人 152人 50.7%
6 愛知学院大法科大学院 7人 3人 42.9%
7 早稲田大法科大学院 252人 106人 42.1%
8 大阪大法科大学院 112人 46人 41.1%
9 東北大法科大学院 52人 20人 38.5%
10 名古屋大法科大学院 67人 25人 37.3%
11 広島大法科大学院 39人 14人 35.9%
12 九州大法科大学院 59人 20人 33.9%
13 神戸大法科大学院 130人 44人 33.8%
14 東海大法科大学院 7人 2人 28.6%
15 中央大法科大学院 384人 109人 28.4%
16 創価大法科大学院 65人 16人 24.6%
17 北海道大法科大学院 104人 25人 24.0%
18 筑波大法科大学院 77人 18人 23.4%
19 首都大東京法科大学院 96人 22人 22.9%
20 大宮法科大学院大学 9人 2人 22.2%
20 神奈川大法科大学院 9人 2人 22.2%
22 信州大法科大学院 14人 3人 21.4%
22 中京大法科大学院 14人 3人 21.4%
24 立命館大法科大学院 114人 24人 21.1%
25 愛知大法科大学院 10人 2人 20.0%
26 千葉大法科大学院 61人 12人 19.7%
27 成蹊大法科大学院 41人 8人 19.5%
28 関西学院大法科大学院 63人 12人 19.0%
29 福岡大法科大学院 17人 3人 17.6%
30 関西大法科大学院 69人 12人 17.4%
31 横浜国立大法科大学院 52人 9人 17.3%
32 岡山大法科大学院 42人 7人 16.7%
33 大阪市立大法科大学院 55人 9人 16.4%
34 明治大法科大学院 162人 26人 16.0%
35 國學院大法科大学院 19人 3人 15.8%
36 静岡大法科大学院 13人 2人 15.4%
37 琉球大法科大学院 34人 5人 14.7%
38 日本大法科大学院 96人 14人 14.6%
39 金沢大法科大学院 28人 4人 14.3%
39 南山大法科大学院 28人 4人 14.3%
39 香川大法科大学院 7人 1人 14.3%
39 島根大法科大学院 7人 1人 14.3%
43 桐蔭横浜大法科大学院 31人 4人 12.9%
44 専修大法科大学院 56人 7人 12.5%
45 青山学院大法科大学院 33人 4人 12.1%
46 立教大法科大学院 58人 7人 12.1%
47 学習院大法科大学院 51人 6人 11.8%
47 甲南大法科大学院 34人 4人 11.8%
49 法政大法科大学院 61人 7人 11.5%
50 上智大法科大学院 96人 11人 11.5%
51 近畿大法科大学院 19人 2人 10.5%
52 獨協大法科大学院 10人 1人 10.0%
52 明治学院大法科大学院 10人 1人 10.0%
54 関東学院大法科大学院 12人 1人 8.3%
54 広島修道大法科大学院 12人 1人 8.3%
56 同志社大法科大学院 117人 9人 7.7%
57 京都産業大法科大学院 15人 1人 6.7%
58 山梨学院大法科大学院 16人 1人 6.3%
59 名城大法科大学院 17人 1人 5.9%
60 西南学院大法科大学院 28人 1人 3.6%
61 大東文化大法科大学院 29人 1人 3.4%
62 大阪学院大法科大学院 4人 0人 0.0%
62 鹿児島大法科大学院 4人 0人 0.0%
62 熊本大法科大学院 20人 0人 0.0%
62 久留米大法科大学院 3人 0人 0.0%
62 神戸学院大法科大学院 1人 0人 0.0%
62 駒澤大法科大学院 20人 0人 0.0%
62 駿河台大法科大学院 6人 0人 0.0%
62 東北学院大法科大学院 1人 0人 0.0%
62 東洋大法科大学院 13人 0人 0.0%
62 新潟大法科大学院 8人 0人 0.0%
62 白鴎大法科大学院 2人 0人 0.0%
62 北海学園大法科大学院 12人 0人 0.0%
62 龍谷大法科大学院 16人 0人 0.0%

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予備試験合格者数・合格率

2018年合格者ランキング

ランキング 大学名 合格者数
1位 東京大学 52人
2位 慶應義塾大学 44人
3位 中央大学 27人
4位 早稲田大学 20人
5位 京都大学 17人
6位 一橋大学 14人
7位 大阪大学 12人
8位 同志社大学 6人
9位 北海道大学 5人
10位 明治大学 4人


2018年合格ランキング

※合格者数3人以上のみを掲載

ランキング 大学名 合格率
1位 東京大学 8.07%
2位 一橋大学 7.87%
3位 大阪大学 7.69%
4位 京都大学 6.77%
5位 慶應義塾大学 6.75%
6位 北海道大学 4.46%
7位 東北大学 3.33%
8位 中央大学 2.86%
9位 早稲田大学 2.83%
10位 同志社大学 2.76%


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大学の授業だけで司法試験に合格するのは難しい?

東大・慶應大といった超難関大学に入らなければ司法試験合格は不可能かといえば、そのようなことはありません。いわゆる大学受験ランキングとして有名な大学以外であっても、合格者を輩出しています。

もっとも、どこの大学にせよ、大学の授業だけで司法試験に合格することは難しいといえます。なぜなら、法学部の法律科目の講義は、法律の仕組みや学説・判例の紹介などを中心に行われるのに対し、司法試験は具体的な事案について問題解決を処理させる試験だからです。大学教育と資格試験との間には、大きな距離があるのです。

そのため、大学の講義で得た知識だけで司法試験を受験すると、答案用紙の使い方や法律の論証の書き方などといった、司法試験に特有のノウハウがまったく身につかないまま、知識だけを書き並べるという、不合格答案になってしまいます。

こうした事態を避けるためには、やはり情報収集が欠かせません。司法試験を受験する人が多い大学であれば、一緒に司法試験を目指す仲間が見つかりやすいといえます。答案用紙はどう使えばいいか、法律の論証はどう書けばいいか、などの情報を仲間と交換することで、独りよがりの勉強(合格できない勉強)になることを防ぐことができます。

東京大・京都大・慶應大・早稲田大・中央大など出身者に司法試験、予備試験の合格者数が多いのは、こうした受験仲間が多く、情報交換が適切に行われているということも理由の1つです。

(参考)2018年司法試験予備試験 大学別出願者数ランキング

ランキング 大学名 出願者数
1位 その他 1,552人
2位
中央大学 1,144人
3位
早稲田大学 851人
4位
慶應義塾大学 757人
5位
東京大学 739人


司法試験受験生専用の研究室や、独自の試験対策講座のある大学も

先ほど述べた「大学教育と資格試験との距離」を縮める努力をしている大学もあります。

たとえば、ある大学には国家資格受験生専用の研究室があり、大学OB・OGである司法試験合格者が少人数ゼミや個人指導を行ってくれるという制度があります。大教室で一方向的に行われる大学の講義とは一線を画した、より実践的な受験指導が大学で行われているという点で非常に魅力的です。

また、あるでは司法試験受験予備校と提携し、独自の答案練習会や法科大学院受験対策なども行われているようです。

このように、大学が制度の一環として行う受験指導は、司法試験受験対策という観点からは非常に経済的であり、司法試験に合格するための大学選びという観点からは、こうした制度があるかどうかは重要な判断資料となります。


まとめ

司法試験に合格する大学選びのためには、独りよがりの勉強にならないよう、一緒に司法試験を受験する仲間が見つかる大学を選ぶのが良いと思います。具体的には、司法試験や予備試験を受験する人が多い大学です。

また、「大学の授業だけでは合格は難しい」という前提をしっかり確認したうえで、受験指導などのサポートが充実している大学を選ぶというのも、選択肢の1つです。

こうした観点から、後悔しない大学選びをしてくださいね。

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参考
令和元年司法試験法科大学院等別合格者数等(法務省)
平成30年司法試験予備試験受験状況(大学別・全体)(文部科学省・法科大学院等特別委員会(第90回)配付資料1-7)


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