司法試験・予備試験【大学・法科大学院】合格率ランキング

司法試験・予備試験の合格率は?法科大学院・大学別ランキング

弁護士、検察官、裁判官を目指して進学先を検討している人は、「司法試験に受かる大学(法科大学院)はどこなのか」が気になるのではないでしょうか。

この記事では、司法試験と予備試験の合格率・合格者を大学別ランキングで紹介します。

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【司法試験】令和6年(2024年)法科大学院別合格率・合格者数ランキング

司法試験の受験資格を得る方法には、予備試験ルート法科大学院ルートの2つがあります。

法科大学院ルートは、法科大学院に進み、修了か修了見込みになった段階で司法試験の受験資格を得る方法です。

令和6年(2024年)司法試験の合格者に関するランキングを見ていきましょう。

令和6年(2024年)司法試験「合格率」で見る法科大学院ランキング(TOP5)

令和6年(2024年)司法試験の合格率ランキングを見てみると、1位は予備試験合格者( 92.8%)、次いで慶應義塾大法科大学院(59.4%)愛知大法科大学院(55.6%)となっています。

予備試験合格者は、法科大学院に進学して司法試験の受験資格を得るのではなく、予備試験に合格することで受験資格を得た人たちのことです。

令和6年(2024年)司法試験「合格者数」で見る法科大学院ランキング(TOP5)

今度は、令和6年(2024年)司法試験の合格者数のランキングを見てみましょう。

合格率と同じく1位は予備試験合格者(441人)、次いで慶應義塾大法科大学院(146人)、早稲田大法科大学院(139人)となっています。

令和6年(2024年)司法試験「合格率」で見る法科大学院ランキング(全体)

順位法科大学院名合格率受験者数合格者数
1予備試験合格者92.84%475人441人
2慶應義塾大法科大学院59.35%246人146人
3愛知大法科大学院55.56%9人5人
4京都大法科大学院49.31%217人107人
5一橋大法科大学院48.78%123人60人
6東京大法科大学院47.45%255人121人
7中央大法科大学院45.86%181人83人
8早稲田大法科大学院42.12%330人139人
9大阪大法科大学院40.68%177人72人
10神戸大法科大学院37.50%136人51人
11同志社大法科大学院36.94%111人41人
12九州大法科大学院34.58%107人37人
13名古屋大法科大学院31.07%103人32人
14南山大法科大学院27.78%18人5人
15上智大法科大学院27.27%44人12人
15専修大法科大学院27.27%33人9人
17広島大法科大学院26.47%34人9人
18北海道大法科大学院26.15%65人17人
19大阪公立大法科大学院25.00%36人9人
19金沢大法科大学院25.00%16人4人
21関西学院大法科大学院24.39%41人10人
22筑波大法科大学院23.33%60人14人
23東北大法科大学院22.11%95人21人
24立命館大法科大学院21.97%132人29人
25明治大法科大学院21.74%115人25人
26関西大法科大学院21.43%70人15人
27千葉大法科大学院21.15%52人11人
28岡山大法科大学院20.00%25人5人
28近畿大法科大学院20.00%5人1人
30日本大法科大学院19.00%100人19人
31創価大法科大学院17.65%34人6人
32福岡大法科大学院17.39%23人4人
33琉球大法科大学院17.24%29人5人
34横浜国立大法科大学院15.38%13人2人
35桐蔭横浜大法科大学院12.50%8人1人
36法政大法科大学院12.07%58人7人
37学習院大法科大学院11.11%36人4人
38東京都立大法科大学院10.87%92人10人
39駒澤大法科大学院6.25%32人2人
40甲南大法科大学院5.56%18人1人
41青山学院大法科大学院0.00%5人0人
41成蹊大法科大学院0.00%9人0人
41西南学院大法科大学院0.00%21人0人
41大東文化大法科大学院0.00%11人0人
41北海学園大法科大学院0.00%12人0人
41名城大法科大学院0.00%0人0人
41立教大法科大学院0.00%0人0人
【参考】法務省「令和6年司法試験法科大学院等別合格者数等」

※「修了者」と「在学中」の合計で集計しています。

令和6年(2024年)司法試験「合格者数」で見る法科大学院ランキング(全体)

順位法科大学院名合格者数
1位予備試験合格者441人
2位慶應義塾大法科大学院146人
3位早稲田大法科大学院139人
4位東京大法科大学院121人
5位京都大法科大学院107人
6位中央大法科大学院83人
7位大阪大法科大学院72人
8位一橋大法科大学院60人
9位神戸大法科大学院51人
10位同志社大法科大学院41人
11位九州大法科大学院37人
12位名古屋大法科大学院32人
13位立命館大法科大学院29人
14位明治大法科大学院25人
15位東北大法科大学院21人
16位日本大法科大学院19人
17位北海道大法科大学院17人
18位関西大法科大学院15人
19位筑波大法科大学院14人
20位上智大法科大学院12人
21位千葉大法科大学院11人
22位関西学院大法科大学院10人
22位東京都立大法科大学院10人
24位専修大法科大学院9人
24位広島大法科大学院9人
24位大阪公立大法科大学院9人
27位法政大法科大学院7人
28位創価大法科大学院6人
29位愛知大法科大学院5人
29位南山大法科大学院5人
29位岡山大法科大学院5人
29位琉球大法科大学院5人
33位金沢大法科大学院4人
33位福岡大法科大学院4人
33位学習院大法科大学院4人
36位横浜国立大法科大学院2人
36位駒澤大法科大学院2人
38位近畿大法科大学院1人
38位桐蔭横浜大法科大学院1人
38位甲南大法科大学院1人
41位京都産業大法科大学院0人
41位青山学院大法科大学院0人
41位成蹊大法科大学院0人
41位西南学院大法科大学院0人
41位大東文化大法科大学院0人
41位北海学園大法科大学院0人
41位名城大法科大学院0人
41位立教大法科大学院0人
【参考】法務省「令和6年司法試験法科大学院等別合格者数等」

※「修了者」と「在学中」の合計で集計しています。

【予備試験】令和6年(2024年)大学別合格率・合格者数ランキング

司法試験の受験資格を得る2つのルート

予備試験ルートは、予備試験に合格することで司法試験の受験資格を得る方法です。

予備試験は難易度が高く、予備試験対策がそのまま司法試験対策にもなります。そのため予備試験合格者は、司法試験の合格率が高い傾向にあるのです。

司法試験合格率(受験資格別)_令和6(2024)まで
試験年予備試験合格者法科大学院出身者全体
令和6(2024)92.84%34.84%42.13%
令和5(2023)92.63%40.67%45.34%
令和4(2022)97.53%37.65%45.52%
令和3(2021)93.50%34.62%41.50%
令和2(2020)89.36%32.68%39.16%
令和元(2019)81.82%29.09%33.63%

予備試験は、最終学歴や年齢などに制限がなく、誰でも受験できる試験です。

大学在学中でも挑戦できるため、司法試験合格を目指す大学生からの人気も高まっています。

令和6年(2024年)予備試験「合格率」で見る大学ランキング

令和6年(2024年)予備試験の合格率と合格者数について、大学別ランキングを見てみましょう。

令和6年(2024年)予備試験合格率の1位は東京大学(11.81%)、2位は一橋大学(10.00%)、3位は京都大学(8.93%)です。

※合格者数3人以上の大学について掲載

順位大学名最終合格者(総数)合格率
1東京大学9711.81%
2一橋大学2010.00%
3京都大学308.93%
4大阪大学148.28%
5大阪公立大学 (大阪市立大学)57.94%
6慶應義塾大学667.70%
7神戸大学96.57%
8早稲田大学546.40%
9東北大学64.26%
10名古屋大学54.20%
11上智大学53.97%
12北海道大学53.82%
13関西大学43.08%
14同志社大学72.87%
15中央大学262.78%
16青山学院大学32.75%
17九州大学32.54%

【参考】文部科学省「令和6年司法試験予備試験受験状況(大学別・全体)」

令和6年(2024年)予備試験「合格者数」で見る大学ランキング

令和6年(2024年)予備試験の合格者数についても大学別ランキングを見ていきましょう。

令和6年(2024年)予備試験合格者数の1位は東京大学(97人)、2位は慶應義塾大学(66人)、3位は早稲田大学(54人)です。

順位大学名最終合格者(総数)合格率
1東京大学9711.81%
2慶應義塾大学667.70%
3早稲田大学546.40%
4京都大学308.93%
5中央大学262.78%
6一橋大学2010.00%
7大阪大学148.28%
8神戸大学96.57%
9同志社大学72.87%
10東北大学64.26%
11大阪公立大学(大阪市立大学)57.94%
11名古屋大学54.20%
11上智大学53.97%
11北海道大学53.82%
15関西大学43.08%
15明治大学41.26%
17青山学院大学32.75%
17九州大学32.54%
19東京学芸大学220.00%
19甲南大学27.69%
19創価大学25.56%
19新潟大学25.41%
19岡山大学23.51%
19立命館大学21.00%
19日本大学20.97%
26イリノイ大学1100.00%
26愛知教育大学150.00%
26日本福祉大学133.33%
26日本女子大学133.33%
26麻布大学125.00%
26奈良女子大学120.00%
26国立音楽大学120.00%
26札幌学院大学116.67%
26弘前大学114.29%
26名城大学15.88%
26愛知大学15.00%
26東海大学14.76%
26中京大学14.55%
26南山大学13.70%
26金沢大学12.78%
26明治学院大学12.27%
26学習院大学12.00%
26広島大学11.89%
26東京都立大学 (首都大学東京)11.85%
26千葉大学11.56%
26関西学院大学10.85%
26法政大学10.54%

【参考】文部科学省「令和6年司法試験予備試験受験状況(大学別・全体)」

令和6年(2024年)予備試験の最終学歴別合格率

令和6年(2024年)予備試験の受験者データを最終学歴別に見ると、以下の通りとなります。

大学在学中の受験者がもっとも合格者数が多く、合格率も高いことがわかります。

最終学歴別受験者最終合格者合格率
大学卒業5,0591172.31%
大学在学中3,7162797.51%
大学中退29831.01%
法科大学院修了1,209141.16%
法科大学院在学中42781.87%
法科大学院中退27151.85%
法科大学院以外の大学院修了911151.65%
法科大学院以外の大学院在学中4100.00%
法科大学院以外の大学院中退9100.00%
短期大学卒業4400.00%
短期大学在学中100.00%
短期大学中退700.00%
高校卒業25851.94%
高校在学中3538.57%
高校中退4100.00%
その他16000.00%
合計12,5694493.57%

【参考】令和6年司法試験予備試験口述試験(最終)の結果について

大学・法科大学院の講義だけで合格するのは難しい

このようなランキングを見ると「難関の大学・法科大学院に入らなければ司法試験に合格できないのではないか」と感じるかもしれませんが、そのようなことはありません。

大学受験における難関校以外であっても、合格者を輩出しています。

しかし、どこの大学・法科大学院に進学しても共通するのは、講義の受講だけで司法試験に合格するのは難しいということです。

例えば、大学の法学部の法律科目の講義は法律の仕組みや学説・判例の紹介などを中心に行われるのに対し、

司法試験は具体的な事案について問題解決を処理させる試験であり、大学での教育と資格試験との間には大きな距離があります。

大学の講義を受けているだけでは、答案用紙の使い方や法律の論証の書き方といった司法試験特有のノウハウがまったく身につきません。

そのまま受験しても、知識を書き並べるだけの不合格答案しか書けないでしょう。司法試験に特化した勉強が別途必要です。

また、合格するには受験に関する情報収集も欠かせません。

司法試験は自己流の勉強方法に陥るほど合格が遠ざかるので、他の受験生の効率的な勉強法はぜひ取り入れるべきです。

答案用紙はどう使えばいいか、法律の論証はどう書けばいいかといったテクニックについて受験生仲間と情報交換していれば、自己流で苦戦する確率が低くなります。

この点において、先ほどのランキングに登場するような難関大学に通っていることは有利に働くと言えます。

なぜなら、司法試験を受験する人が多い環境では受験生仲間を見つけやすいからです。

東京大・京都大・大阪大・一橋大・慶應大・早稲田大・中央大など出身者に司法試験・予備試験の合格者が多いのは、

こうした受験生仲間が多く、情報交換が適切に行われているということも理由の1つと考えられます。

▼令和6年(2024年)予備試験「受験者数」で見る大学ランキング

順位大学名受験者最終合格者(総数)合格率
1中央大学934262.78%
2慶應義塾大学857667.70%
3早稲田大学844546.40%
4東京大学8219711.81%
5京都大学336308.93%
6明治大学31741.26%
7同志社大学24472.87%
8日本大学20720.97%
9一橋大学2002010.00%
10立命館大学20021.00%

【参考】文部科学省「令和6年司法試験予備試験受験状況(大学別・全体)」

司法試験受験生専用の研究室・独自対策のある大学も

大学教育と資格試験との距離を縮める努力をしている大学もあります。

ある大学には国家資格受験生専用の研究室があり、大学OB・OGである司法試験合格者が少人数ゼミや個人指導を行う制度があります。

大教室で一方向的に行われる大学の講義とは一線を画した、より実践的な受験指導が大学で行われているという点で非常に魅力的です。

また別の大学は司法試験受験予備校と提携し、独自の答案練習会や法科大学院受験対策なども行われているようです。

「司法試験に合格するための大学選び」をする場合、受験指導制度の有無も重要な判断材料となりうるでしょう。

まとめ

この記事では、司法試験と予備試験の合格率・合格者を大学別・法科大学院別のランキングで紹介しました。

令和6年(2024年)司法試験の合格率上位は以下の通りです。

  • 1位:予備試験合格者(92.8%)
  • 2位:慶應義塾大法科大学院(59.4%)
  • 3位:愛知大法科大学院(55.6%)

令和6年(2024年)予備試験の合格率上位は、以下の通りです。

  • 1位:東京大学(11.81%)
  • 2位:一橋大学(10.00%)
  • 3位:京都大学(8.93%)

上位を占めるのは難関校ですが、これらの大学・法科大学院に入っても司法試験・予備試験対策は別途必要です。

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