【大学・法科大学院】司法試験・予備試験の合格率・合格者数ランキング

司法試験・予備試験の合格率は?法科大学院・大学別ランキング

弁護士、検察官、裁判官を目指して進学先を検討している人は、「司法試験に受かる大学(法科大学院)はどこなのか」が気になるのではないでしょうか。

この記事では、司法試験と予備試験の合格率・合格者を大学別ランキングで紹介します。

【司法試験】令和7年(2025年)法科大学院別合格率・合格者数ランキング

司法試験の受験資格を得る方法には、予備試験ルート法科大学院ルートの2つがあります。

法科大学院ルートは、法科大学院に進み、修了か修了見込みになった段階で司法試験の受験資格を得る方法です。

令和7年(2025年)司法試験の合格者に関するランキングを見ていきましょう。

令和7年(2025年)司法試験「合格率」で見る法科大学院ランキング(TOP5)

令和7年(2025年)司法試験の合格率ランキングを見てみると、1位は予備試験合格者( 90.68%)、次いで京都大法科大学院(58.45%)愛知大法科大学院(55.56%)となっています。

予備試験合格者は、法科大学院に進学して司法試験の受験資格を得るのではなく、予備試験に合格することで受験資格を得た人たちのことです。

令和7年(2025年)司法試験「合格者数」で見る法科大学院ランキング(TOP5)

今度は、令和7年(2025年)司法試験の合格者数のランキングを見てみましょう。

合格率と同じく1位は予備試験合格者(428人)、次いで早稲田大法科大学院(150人)、京都大法科大学院(128人)となっています。

令和7年(2025年)司法試験「合格率」で見る法科大学院ランキング(全体)

順位法科大学院名受験者数合格者数合格者率
1位 予備試験合格者 472人 428人90.68%
2位京都大法科大学院219人128人58.45%
3位愛知大法科大学院9人5人55.56%
4位慶應義塾大法科大学院236人118人50.00%
4位東京大法科大学院232人116人50.00%
6位一橋大法科大学院128人61人47.66%
7位早稲田大法科大学院325人150人46.15%
8位東北大法科大学院113人49人43.36%
9位神戸大法科大学院136人56人41.18%
10位中央大法科大学院190人77人40.53%
11位関西学院大法科大学院48人17人35.42%
12位北海道大法科大学院74人26人35.14%
13位同志社大法科大学院120人40人33.33%
14位九州大法科大学院84人26人30.95%
15位千葉大法科大学院54人16人29.63%
16位大阪大法科大学院168人48人28.57%
16位名古屋大法科大学院112人32人28.57%
18位専修大法科大学院27人7人25.93%
19位広島大法科大学院37人9人24.32%
20位金沢大法科大学院22人5人22.73%
21位福岡大法科大学院31人7人22.58%
22位日本大法科大学院104人21人20.19%
23位岡山大法科大学院46人9人19.57%
23位上智大法科大学院46人9人19.57%
23位東京都立大法科大学院92人18人19.57%
26位明治大法科大学院111人21人18.92%
27位筑波大法科大学院68人12人17.65%
28位関西大法科大学院64人11人17.19%
29位学習院大法科大学院42人7人16.67%
30位立命館大法科大学院140人22人15.71%
31位
創価大法科大学院39人6人15.38%
32位甲南大法科大学院16人2人12.50%
32位琉球大法科大学院32人4人12.50%
34位大阪公立大法科大学院53人6人11.32%
35位南山大法科大学院19人2人10.53%
35位法政大法科大学院76人8人10.53%
37位駒澤大法科大学院30人2人6.67%
38位近畿大法科大学院4人0人0.00%
38位成蹊大法科大学院1人0人0.00%
38位西南学院大法科大学院2人0人0.00%
38位桐蔭横浜大法科大学院3人0人0.00%
38位北海学園大法科大学院3人0人0.00%
38位横浜国立大法科大学院6人0人0.00%
38位立教大法科大学院3人0人0.00%

※「修了者」と「在学中」の合計で集計しています。

令和7年(2025年)司法試験「合格者数」で見る法科大学院ランキング(全体)

順位法科大学院名合格者数
1位予備試験合格者428人
2位早稲田大法科大学院150人
3位京都大法科大学院128人
4位慶應義塾大法科大学院118人
5位東京大法科大学院116人
6位中央大法科大学院77人
7位一橋大法科大学院61人
8位神戸大法科大学院56人
9位東北大法科大学院49人
10位大阪大法科大学院48人
11位同志社大法科大学院40人
12位名古屋大法科大学院32人
13位九州大法科大学院26人
13位北海道大法科大学院26人
15位立命館大法科大学院22人
16位日本大法科大学院21人
16位明治大法科大学院21人
18位東京都立大法科大学院18人
19位関西学院大法科大学院17人
20位千葉大法科大学院16人
21位筑波大法科大学院12人
22位関西大法科大学院11人
23位岡山大法科大学院9人
23位上智大法科大学院9人
23位広島大法科大学院9人
26位法政大法科大学院8人
27位学習院大法科大学院7人
27位専修大法科大学院7人
27位福岡大法科大学院7人
30位大阪公立大法科大学院6人
30位創価大法科大学院6人
32位愛知大法科大学院5人
32位金沢大法科大学院5人
34位琉球大法科大学院4人
35位甲南大法科大学院2人
35位駒澤大法科大学院2人
35位南山大法科大学院2人
38位近畿大法科大学院0人
38位成蹊大法科大学院0人
38位西南学院大法科大学院0人
38位桐蔭横浜大法科大学院0人
38位北海学園大法科大学院0人
38位横浜国立大法科大学院0人
38位立教大法科大学院0人

【参考】法務省「令和7年司法試験法科大学院等別合格者数等」

※「修了者」と「在学中」の合計で集計しています。

【予備試験】令和6年(2024年)大学別合格率・合格者数ランキング

司法試験の受験資格を得る2つのルート

予備試験ルートは、予備試験に合格することで司法試験の受験資格を得る方法です。

予備試験は難易度が高く、予備試験対策がそのまま司法試験対策にもなります。そのため予備試験合格者は、司法試験の合格率が高い傾向にあるのです。

試験年予備試験合格者法科大学院出身者全体
令和7(2025)90.68%34.26%41.20%
令和6(2024)92.84%34.84%42.13%
令和5(2023)92.63%40.67%45.34%
令和4(2022)97.53%37.65%45.52%
令和3(2021)93.50%34.62%41.50%
令和2(2020)89.36%32.68%39.16%
令和元(2019)81.82%29.09%33.63%

予備試験は、最終学歴や年齢などに制限がなく、誰でも受験できる試験です。

大学在学中でも挑戦できるため、司法試験合格を目指す大学生からの人気も高まっています。

令和6年(2024年)予備試験「合格率」で見る大学ランキング

令和6年(2024年)予備試験の合格率と合格者数について、大学別ランキングを見てみましょう。

令和6年(2024年)予備試験合格率の1位は東京大学(11.81%)、2位は一橋大学(10.00%)、3位は京都大学(8.93%)です。

※合格者数3人以上の大学について掲載

順位大学名最終合格者(総数)合格率
1東京大学9711.81%
2一橋大学2010.00%
3京都大学308.93%
4大阪大学148.28%
5大阪公立大学 (大阪市立大学)57.94%
6慶應義塾大学667.70%
7神戸大学96.57%
8早稲田大学546.40%
9東北大学64.26%
10名古屋大学54.20%
11上智大学53.97%
12北海道大学53.82%
13関西大学43.08%
14同志社大学72.87%
15中央大学262.78%
16青山学院大学32.75%
17九州大学32.54%

【参考】文部科学省「令和6年司法試験予備試験受験状況(大学別・全体)」

令和6年(2024年)予備試験「合格者数」で見る大学ランキング

令和6年(2024年)予備試験の合格者数についても大学別ランキングを見ていきましょう。

令和6年(2024年)予備試験合格者数の1位は東京大学(97人)、2位は慶應義塾大学(66人)、3位は早稲田大学(54人)です。

順位大学名最終合格者(総数)合格率
1東京大学9711.81%
2慶應義塾大学667.70%
3早稲田大学546.40%
4京都大学308.93%
5中央大学262.78%
6一橋大学2010.00%
7大阪大学148.28%
8神戸大学96.57%
9同志社大学72.87%
10東北大学64.26%
11大阪公立大学(大阪市立大学)57.94%
11名古屋大学54.20%
11上智大学53.97%
11北海道大学53.82%
15関西大学43.08%
15明治大学41.26%
17青山学院大学32.75%
17九州大学32.54%
19東京学芸大学220.00%
19甲南大学27.69%
19創価大学25.56%
19新潟大学25.41%
19岡山大学23.51%
19立命館大学21.00%
19日本大学20.97%
26イリノイ大学1100.00%
26愛知教育大学150.00%
26日本福祉大学133.33%
26日本女子大学133.33%
26麻布大学125.00%
26奈良女子大学120.00%
26国立音楽大学120.00%
26札幌学院大学116.67%
26弘前大学114.29%
26名城大学15.88%
26愛知大学15.00%
26東海大学14.76%
26中京大学14.55%
26南山大学13.70%
26金沢大学12.78%
26明治学院大学12.27%
26学習院大学12.00%
26広島大学11.89%
26東京都立大学 (首都大学東京)11.85%
26千葉大学11.56%
26関西学院大学10.85%
26法政大学10.54%

【参考】文部科学省「令和6年司法試験予備試験受験状況(大学別・全体)」

令和6年(2024年)予備試験の最終学歴別合格率

令和6年(2024年)予備試験の受験者データを最終学歴別に見ると、以下の通りとなります。

大学在学中の受験者がもっとも合格者数が多く、合格率も高いことがわかります。

最終学歴別受験者最終合格者合格率
大学卒業5,0591172.31%
大学在学中3,7162797.51%
大学中退29831.01%
法科大学院修了1,209141.16%
法科大学院在学中42781.87%
法科大学院中退27151.85%
法科大学院以外の大学院修了911151.65%
法科大学院以外の大学院在学中4100.00%
法科大学院以外の大学院中退9100.00%
短期大学卒業4400.00%
短期大学在学中100.00%
短期大学中退700.00%
高校卒業25851.94%
高校在学中3538.57%
高校中退4100.00%
その他16000.00%
合計12,5694493.57%

【参考】令和6年司法試験予備試験口述試験(最終)の結果について

大学・法科大学院の講義だけで合格するのは難しい

このようなランキングを見ると「難関の大学・法科大学院に入らなければ司法試験に合格できないのではないか」と感じるかもしれませんが、そのようなことはありません。

大学受験における難関校以外であっても、合格者を輩出しています。

しかし、どこの大学・法科大学院に進学しても共通するのは、講義の受講だけで司法試験に合格するのは難しいということです。

例えば、大学の法学部の法律科目の講義は法律の仕組みや学説・判例の紹介などを中心に行われるのに対し、

司法試験は具体的な事案について問題解決を処理させる試験であり、大学での教育と資格試験との間には大きな距離があります。

大学の講義を受けているだけでは、答案用紙の使い方や法律の論証の書き方といった司法試験特有のノウハウがまったく身につきません。

そのまま受験しても、知識を書き並べるだけの不合格答案しか書けないでしょう。司法試験に特化した勉強が別途必要です。

スタディングの司法試験・予備試験講座は、短期合格者の勉強法を徹底的に研究し、インプットとアウトプットを効率的に繰り返すカリキュラムです。法律基本科目の短答演習から論文対策まで、逆転上位合格のノウハウを詰め込んだ講義となっています。

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情報収集コミニュティも欠かせない

また、合格するには受験に関する情報収集も欠かせません。

司法試験は自己流の勉強方法に陥るほど合格が遠ざかるので、他の受験生の効率的な勉強法はぜひ取り入れるべきです。

答案用紙はどう使えばいいか、法律の論証はどう書けばいいかといったテクニックについて受験生仲間と情報交換していれば、自己流で苦戦する確率が低くなります。

この点において、先ほどのランキングに登場するような難関大学に通っていることは有利に働くと言えます。

なぜなら、司法試験を受験する人が多い環境では受験生仲間を見つけやすいからです。

東京大・京都大・大阪大・一橋大・慶應大・早稲田大・中央大など出身者に司法試験・予備試験の合格者が多いのは、こうした受験生仲間が多く、情報交換が適切に行われているということも理由の1つと考えられます。

実はスタディングには、「勉強仲間」という機能があります。クローズドのコミュニティ機能のようなもので、ユーザーが自分の学習履歴を公開したり、好きなことを投稿したり、いいねやコメントをつけたりすることが可能。司法試験・予備試験講座でも活発に情報交換が行われています。

中には「この勉強仲間(投稿機能)に一番助けられた」という受験者さんもいらっしゃいます。

▼令和6年(2024年)予備試験「受験者数」で見る大学ランキング

順位大学名受験者最終合格者(総数)合格率
1中央大学934262.78%
2慶應義塾大学857667.70%
3早稲田大学844546.40%
4東京大学8219711.81%
5京都大学336308.93%
6明治大学31741.26%
7同志社大学24472.87%
8日本大学20720.97%
9一橋大学2002010.00%
10立命館大学20021.00%

【参考】文部科学省「令和6年司法試験予備試験受験状況(大学別・全体)」

司法試験受験生専用の研究室・独自対策のある大学も

大学教育と資格試験との距離を縮める努力をしている大学もあります。

ある大学には国家資格受験生専用の研究室があり、大学OB・OGである司法試験合格者が少人数ゼミや個人指導を行う制度があります。

大教室で一方向的に行われる大学の講義とは一線を画した、より実践的な受験指導が大学で行われているという点で非常に魅力的です。

また別の大学は司法試験受験予備校と提携し、独自の答案練習会や法科大学院受験対策なども行われているようです。

「司法試験に合格するための大学選び」をする場合、受験指導制度の有無も重要な判断材料となりうるでしょう。

まとめ

この記事では、司法試験と予備試験の合格率・合格者を大学別・法科大学院別のランキングで紹介しました。

令和6年(2024年)司法試験の合格率上位は以下の通りです。

  • 1位:予備試験合格者(92.8%)
  • 2位:慶應義塾大法科大学院(59.4%)
  • 3位:愛知大法科大学院(55.6%)

令和6年(2024年)予備試験の合格率上位は、以下の通りです。

  • 1位:東京大学(11.81%)
  • 2位:一橋大学(10.00%)
  • 3位:京都大学(8.93%)

上位を占めるのは難関校ですが、これらの大学・法科大学院に入っても司法試験・予備試験対策は別途必要です。

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