最新の試験結果を前年と比較しながらまとめました。
2022年試験結果が6/2(木)の16時に発表されました。
2022年司法試験 短答式試験 結果概要
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・受験者数 3,082人(昨年3,424人)
・合格者数 2,494人(昨年2,672人)
・対受験者合格率 80.92%(昨年78.04%)
・合格点 96点/得点率54.86%(昨年99点/得点率56.57%)
・受験者全体平均点 115.7点/得点率66.11%(117.3点/得点率67.03%)
・短答合格者平均点 123.3点/得点率70.46%(126.4点/得点率72.23%)
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2022年(令和4年)の司法試験短答式試験の結果をまとめました。
今年の受験者平均点は昨年から1.6点ダウンしました。他方で、合格点は昨年から3点ダウンの96点でした。
合格者数は2,494人で、「新」試験制度変更元年に第一期法科大学院既修者コース修了者のみが受験した2006年第1回試験の結果を除くと、現行司法試験史上最少人数です。
対受験者数の合格率は80.92%で、第1回を含め現行試験下で過去最高のものとなりました。
また、受験資格別の合格率は、予備試験出身者が99.75%となり、法科大学院出身者の78.07%を大きく上回りました。
短答合格者は、論文の答案が採点され、短答得点と論文得点の双方で総合評価して、最終合格の判定が行われます。
最終合格発表は2022年9月6日(火)です。
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科目別最低ライン未満
・憲法113人(昨年憲法75人)
・民法226人(昨年民法189人)
・刑法67人(昨年刑法147人)
・最低ライン未満頭数合計302人(昨年297人)
短答式試験は、民法75点、憲法50点、刑法50点の合計175点満点です。
1科目でも40%未満の点数を取ってしまうと、合計点で合格点をクリアできても不合格となります。
最低ラインは、民法30点、憲法20点、刑法20点です。
短答が不合格の場合、論文式試験の答案の採点は行われません。
受験資格別・短答合格率
・法科大学院出身者 78.07%(昨年75.13%)
・予備試験合格者 99.75%(昨年100%)
短答合格者数 法科大学院トップ10
2022年予備試験合格、法科大学院別の合格者数ランキング
人数順 | 大学院名 | 受験者 | 短答合格者数 | 合格率 |
1位 | 予備試験合格者 | 405人 | 404人 | 99.8% |
2位 | 早稲田大法科大学院 | 232人 | 197人 | 84.9% |
3位 | 東京大法科大学院 | 192人 | 174人 | 90.6% |
4位 | 慶應義塾大法科大学院 | 181人 | 167人 | 92.3% |
5位 | 京都大法科大学院 | 175人 | 152人 | 86.9% |
6位 | 中央大法科大学院 | 191人 | 147人 | 77.0% |
7位 | 大阪大法科大学院 | 111人 | 95人 | 85.6% |
8位 | 神戸大法科大学院 | 111人 | 95人 | 85.6% |
9位 | 一橋大法科大学院 | 110人 | 84人 | 76.4% |
10位 | 明治大法科大学院 | 86人 | 64人 | 74.4% |
短答合格率 法科大学院トップ10
2022年予備試験合格、法科大学院別の合格率ランキング
合格率順 | 大学院名 | 受験者 | 短答合格者数 | 合格率 |
1位 | 國學院大法科大学院 | 2人 | 2人 | 100.0% |
1位 | 京都産業大法科大学院 | 1人 | 1人 | 100.0% |
1位 | 東洋大法科大学院 | 1人 | 1人 | 100.0% |
4位 | 予備試験合格者 | 405人 | 404人 | 99.8% |
5位 | 慶應義塾大法科大学院 | 181人 | 167人 | 92.3% |
6位 | 東京大法科大学院 | 192人 | 174人 | 90.6% |
7位 | 専修大法科大学院 | 27人 | 24人 | 88.9% |
8位 | 京都大法科大学院 | 175人 | 152人 | 86.9% |
9位 | 南山大法科大学院 | 15人 | 13人 | 86.7% |
10位 | 大阪大法科大学院 | 111人 | 95人 | 85.6% |
10位 | 神戸大法科大学院 | 111人 | 95人 | 85.6% |
参考(過去の司法試験短答試験結果一覧)
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | ||
2006年 | 第1回 | 2,091人 | 1,684人 | 80.5% |
2007年 | 第2回 | 4,607人 | 3,479人 | 75.5% |
2008年 | 第3回 | 6,261人 | 4,654人 | 74.3% |
2009年 | 第4回 | 7,392人 | 5,055人 | 68.4% |
2010年 | 第5回 | 8,163人 | 5,773人 | 70.7% |
2011年 | 第6回 | 8,765人 | 5,654人 | 64.5% |
2012年 | 第7回 | 8,387人 | 5,339人 | 63.7% |
2013年 | 第8回 | 7,653人 | 5,259人 | 68.7% |
2014年 | 第9回 | 8,015人 | 5,080人 | 63.4% |
2015年 | 第10回 | 8,016人 | 5,308人 | 66.2% |
2016年 | 第11回 | 6,899人 | 4,621人 | 67.0% |
2017年 | 第12回 | 5,967人 | 3,937人 | 66.0% |
2018年 | 第13回 | 5,238人 | 3,669人 | 70.0% |
2019年 | 第14回 | 4,466人 | 3,287人 | 73.6% |
2020年 | 第15回 | 3,703人 | 2,793人 | 75.4% |
2021年 | 第16回 | 3,424人 | 2,672人 | 78.0% |
2022年 | 第17回 | 3,082人 | 2,494人 | 80.9人 |
詳細は、法務省のホームページをご覧ください。